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タイトル:Daily Drama Express 2010/06/02 Mother (8)  2010/06/14


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/06/02 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル Mother
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 鈴原奈緒(松雪泰子)
 藤吉駿輔(山本耕史)
 鈴原芽衣(酒井若菜)
 鈴原果歩(倉科カナ)
 道木怜南≪鈴原継美≫(芦田愛菜)
 道木仁美(尾野真千子)
 浦上真人(綾野 剛)
 木俣耕平(川村陽介)
 袖川珠美(市川実和子)
 加山圭吾(音尾琢真〔TEAM NACS〕)
 藤吉健輔(田中 実)
 鈴原籐子(高畑淳子)
 望月葉菜(田中裕子)
脚  本 坂元裕二
主題歌  hinaco 「泣き顔スマイル」(rhythm zone)

あらすじ  怜南(=継美、芦田愛菜)に会うために葉菜(田中裕子)の理髪
店の二階まで来た道木仁美(尾野真千子)。怜南はふすまを閉めて隣
の部屋の押入れに隠れるが、仁美は怜南に呼びかけ続ける。「ママと
ぎゅーってしよう。」

 2003年室蘭。
 生まれたての怜南を仁美はいとおしそうに抱きながら、テレビで報
道される虐待のニュースに怜南の父親木田とともに眉をひそめていた。
「あんなの信じられない!ママは一生怜南を大事にしてあげるから
ね。」

 2005年夏。
 怜南の父親の木田が亡くなった後、仁美は怜南を近所の親切な克子
おばさんに預けて働き、女で一つで育てていた。怜南の反抗に一瞬腹
を立てながらも、すぐに思い直して「怜南はみんなから褒められる、
いい子なんだよ」と怜南を抱きしめる。「でもママ、怜南がうらやま
しいな。ママのことは誰も褒めてくれないんだもん。」

 克子が腰の病気で木更津の息子夫婦に引き取られ、仁美は仕方がな
く怜南をとりあえず空いている遠くの幼稚園に預ける。

 幼稚園のママのお付き合いでお金持ちのお友達の家に呼ばれ、そこ
で怜南が粗相をしてしまう。するとその家の母親から、父親がいない
からしつけができてない、しつけるには言うだけでは駄目でデコピン
とかしないと・・・と言われる。

 その夜、片付けのできない怜南に初めて仁美はデコピンをした。
「ごめんね、でも怜南のためなんだよ・・・」

 2007年夏。
 仕事のメールをしている仁美に食事中の怜南は保育園の話をする。
話しかけないよう注意する仁美の言葉を無視して話し続ける怜南に、
仁美はデコピンする。すると怜南は食事をやめて部屋の隅に座りこん
だ。

 ともだちの飲み会に誘われた仁美は、なんとかして行きたいので化
粧の片手間、怜南に早く寝るように急かす。結局準備が終わる前に飲
み会は解散になる。行けずにイライラする仁美は怜南に八つ当たりし、
突き飛ばしてしまう。我に返った仁美は怜南と”ぎゅー”する。

 週末に、仁美は怜南をパパと思い出の海の見えるレストランに連れ
て行く。大好きなクリームソーダを二人で飲みながら話すが、怜南の
大きな声が他のお客から舌打ちされる。その後、砂浜で遊ぶ怜南を仁
美は置いて逃げてしまう。しかし怜南に追いかけられ二人で帰る。

 その夜、仁美は近くのスナックに一人で飲みに出る。そこのマスタ
ーが、後の恋人の浦上真人(綾野剛)だった。

 現在。木更津の克子に会いに行った駿輔(山本耕史)は、克子から、
仁美がとても怜南を大事にして頑張っていたことを、毎年仁美から来
ていたハガキを見ながら聞かされていた。しかし、2008年の暑中
見舞いだけが既製ハガキだったことに、駿輔は違和感を覚える。

 2008年夏。
 仁美は浦上から一週間の海への旅行に誘われるが、浦上から怜南は
置いてくように言われる。仁美は、一週間分の食料と怜南の欲しがっ
ていたハムスターを買ってあげて、それと引き換えに一週間留守番し
ているように言いつける。

 旅行先で、浦上が寝た後に仁美は怜南に電話をする。貝を耳に当て
れば怜南も一緒に海にいる(と思える)んだ、と話す怜南に仁美は切
なくなる。「ママのこと好き?ママが幸せだと怜南もうれしいよね?」
「うん」その言葉に、仁美は電話を切るとその場に泣き崩れた。

 2009年冬。
 仁美が仕事を終えて家に帰ると、浦上が一人でテレビゲームをして
いた。怜南を探すと、怜南は下着姿で押入れに入れられていた。
 仁美は浦上に食って掛かるが、すぐに何も言えなくなる。その姿を
怜南はじっと見ていた。

 その後も、怜南に対する浦上の虐待は続き、突き指をさせられたり、
近所から虐待の通報があり警察が家に来たり、怜南が浦上から首を絞
められて”落ちた”りもしていた。

 もう駄目かも知れない・・・夜一人になって思いつめる仁美の所に
怜南が来て、「助けて・・・ママ」と涙を流す。怜南を抱きしめて飛
び出した仁美は、怜南の父親との思い出のレストランに行く。すると、
そこには家族を連れた怜南の父親木田の姿があった。

 それを見て絶望した仁美は、歩道橋の上から二人で飛び降りようと
し、それを悟った怜南は仁美にしがみついた。抱きつかれた仁美は我
に返り泣き崩れた。

 2010年冬。
 学校から帰った怜南は、仁美から500円玉をもらうとハムスター
の”すず”を連れて外に出て行った。テレビで、虐待なんて信じられ
ない、と話すインタビューを見ながら、仁美は大笑いしていた。
 夜、寒空の下、家の前の階段に座って、すきなものノートをつける
怜南。

 現在。
 奈緒(松雪泰子)の静止も聞かずにふすま越しに怜南に話し続ける
仁美。いきなり仁美は、怜南が好きだった食パンの手作りお菓子”ボ
ーナッツ”を作ると言い出す。それを聞いた怜南はふすまを開けて出
てきた。

 仁美は怜南に駆け寄って抱きしめる。呆然としていた怜南も、仁美
を抱きしめた。

 仁美は怜南のすきなものノートを出し、怜南とママは親子だから好
きなものが似てるね、と笑って話す。しかし怜南は「怜南は天国に行
ったの。怜南はもういないの。」「あんた、怜南じゃない?」「私の
名前は継美だよ。お母さんとこのおうちで暮らしてるの。」

「ママのこと好きでしょ?嫌いになっちゃった?」そう尋ねる仁美に、
「好きでも嫌いでもないよ。もうママじゃないから。」と怜南は答え
た。泣きながら部屋を出て行く仁美。

 残された怜南は、「おかあさん。」と言って奈緒に作り笑顔を見せ
る。奈緒が「笑わなくていいの、泣いていいの。」と継美を抱きしめ
ると、継美は大声で泣き出した。そんな継美と奈緒を、葉菜(田中裕
子)は抱きしめた。

 近くの公園で座り込む仁美に奈緒は、自分は罰を受ける覚悟がある、
でもその前に一つ言いたい、と話し出す。「二人の間に何があってど
うしてあんなことになったのか、私にはわからない・・・子供を疎ま
しく思ったことのない母親なんていない、子供を殴ったことのない母
親なんていない・・・でも、あなたはあの子を殺しかけたんです!」

 室蘭の真冬の夜、外にゴミ袋に入れて怜南を捨てたことを奈緒は仁
美に問いただした。そう言われて逃げようとする仁美を捕まえて、奈
緒はさらに続けた。置いて帰っていいのか?自分はあの子を愛してい
るけれど、本当のお母さんの温もりの中で育つ事があの子の本当の幸
せなら継美を返す、道木怜南さんの幸せを願います、と。

 それでももう絶望している仁美は、母親のことを好きじゃないなん
て言われたら、もう死んだと同じだ、と言い残して去っていった。

 仁美は室蘭に帰るお金を借りるために駿輔を訪ねる。それでいいの
かと尋ねる駿輔に、仁美は、私に娘なんていない、と答える。
「結局、目をつぶったまんまか…」

 藤子(高畑淳子)は奈緒に書かせた養子離縁届けをまだ出せずに迷
っていた。そこへ、果歩(倉科カナ)が、仁美が室蘭へ帰ったこと、
奈緒は継美と一緒に散髪屋さんにいることを伝える。「奈緒は出て行
ったんじゃない、帰ったの・・・」

 葉菜は主治医の柚川珠美(市川実日子)に、新たに保険に入るため
の診断書の偽造を頼むが拒否される。自分の命をお金に換えてまで何
をしたいのか?と聞かれると、「届けたいものと持ち去りたいものが
あるの・・・」そう葉菜は答えた。

 葉菜の理髪店で、奈緒と継美で将来の話をしている。継美が結婚し
てお母さんになるときが、お母さんと継美がお別れするときだ、と奈
緒が話すと、継美はずっと離れたくないとごねる。その日はずっと先
のことで、それまでは継美の事離さないからいい?と奈緒が尋ねると、
継美は笑顔で「いいよ!」と答えた。

 室蘭に仁美が帰ると、自宅に警察が来る。任意の事情聴取のため署
まで来るように言われると、仁美は言った。「怜南は死んでません。
怜南は誘拐されたんです。」



寸  評  今回、仁美が虐待にいたるまでの過程がとても丁寧に書かれてい
ました。どうしてもその過程を漏らしたくなくて、あらすじも長くな
ってしまいました。母子家庭の貧困が、虐待の大きな原因になる、と
いう記事を先日読みました。それを実感するような内容だったので、
考えさせられてしまいました。

執 筆 者 フラ()

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2. 編集後記
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 今週末が子供の小学校の運動会なのですが、梅雨入りが微妙で天気が怪しい
ので、なんとか週末まで高気圧に頑張ってもらいたいです。暑すぎても大変な
んですがね・・・(フラ)

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