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タイトル:Daily Drama Express 2010/05/14 警部補 矢部謙三 (最終回)  2010/06/09


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/05/14 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 警部補 矢部謙三
局  名 テレビ朝日系
放映日時 土曜23時15分
キャスト 矢部謙三(生瀬勝久)
 秋葉原人(池田鉄洋)
 大村忠相(魁三太郎)
 菊池愛介(姜 暢雄)
 警視総監(団 時朗)
 桜木健一郎(鈴木浩介)
 桂 美晴(貫地谷しほり)
 片桐優奈(原 幹恵)
脚  本 福田卓郎、高山直也、山岡真介
主題歌  小林太郎『美紗子ちゃん』


あらすじ  episode 5.1 警視総監暗殺計画 矢部謙三 北へ
(後編)

 矢部謙三最後の事件。

 終わらない惨劇。

 警視総監暗殺計画。

 そして残酷な真実。


 矢部謙三(生瀬勝久)はこわごわと玄関へ向かう。その後を、矢部
の部下の秋葉原人(池田鉄洋)もついていく。

 ドアをたたいていた女性が、「お食事時にすみません」と言う。

 矢部は秋葉に、ドアを少し開けるよう言う。

 外をのぞいた矢部が、悲鳴を上げる。みんなに緊張感が走る。

 だが、秋葉の答えは、「誰もいない」。

 矢部は急に態度が大きくなり、わしがいるのだから、おそわれない
だろう、と言う。


 警視庁捜査会議。
 公安部課長・大村忠相(魁三太郎)が、矢部については潜入に成功
し、警視総監代理として威張っているとのこととの報告。
 怒る警視総監(団時朗)。
 参事官・菊池愛介(姜暢雄)が、これなら自分が行っておけばよか
った、と言う。
 警視総監が、今からでも間に合うというと、自分には抱えている案
件がたくさんありますので、と断る。
 警視総監は、何かあったら責任は大村に負ってもらう、と言う。


 部署に戻った大村は、『瞼乃母』に対する捜査に、ハッパをかける。


 桂美晴(貫地谷しほり)と桜木健一郎(鈴木浩介)は、閉じ込めら
れている。斧男に閉じ込められたのだ。


 『罪状 虚言』という札が見つかる。

 金融会社を経営している松田公夫(神尾佑)が、矢部は大嘘つきだ
と言って、紙を指さす。秋葉が飛んできて、「矢部さんはんものの刑
事です!」と叫ぶ。


 片桐優奈(原幹恵)は、こっそりと『瞼乃母』教団内の写真を撮り、
公安に送っていた。


 美晴は、『デカペディア』を繰って、閉じ込められたときの脱出方
法を探す。
 『その場にあるもの
 その場の状況を利用して
 あきらめず頑張る』


 斉藤花枝(渡辺典子)を追いかけて、「ボクがついているから安心
して」と声をかける矢部。
 建物が揺れる。

 考えていた花枝が振り向いて、矢部のお尻に『虚言』の札が張り付
いていたからくりがわかったという。裏返しておいた座布団に裏返し
に貼っておいた札を、矢部が座る直前に座布団をひっくり返して、矢
部のお尻に貼り付くようにした。

 矢部は、自分もちょうど同じことを考えていた、と言う。


 広間に人を集めた矢部は、自分のお尻に札が貼り付いていた方法を
話し、タイミングよくそんなことをできるということは、死刑執行人
は、必ずこの中にいる!と言う。

 みんなのアリバイを確認する。
 弁護士の下村聡子(峯村リエ)が殺されたとき、松田は1人で死刑
執行人を探していた。
 投資ファンド代表の戸川恵司(青島健介)は、ずっと秋葉と一緒に
探していた。
 介護関係の会社を経営している武藤彩香(小沢真珠)は、自分はず
っと自室にいた。そして花枝もずっと自室にいたと言う。ならぜなら
ば、自分たちの部屋は隣同士だから、部屋から出ればわかる、と言う。

 また、世話役の平田淳次(伊阪達也)の死体を発見したのは松田。
自分で突き落としておいて、発見したふりをしたのだろうと疑う。

 そうすると、怪しいのは松田だけ。矢部は、松田を土々呂に監禁す
るよう言う。

 松田は、自分は死刑執行人ではない。これで誰かが殺されれば、自
分では無いことがわかるだろう。これで自分は安心して眠れる、と言
う。

 矢部は土々呂に連れて行った松田と秋葉を、手錠でつなぐ。おいて
いかないでほしいと言う秋葉に、やることがあると言って、2人をお
いていく。


 美晴と桜木は、必死に抜け出る方法を探している。


 優奈の携帯が震えている。出ると大村だった。教団の代表がわかっ
た。津村俊介(山崎一)だ。数年前、インチキ霊能者の女性を教祖に、
インチキ教団を率いていたことがあり、警察に解散させられたが、ま
たぞろ怪しいことをっている。警視総監暗殺の証拠がほしい、と言う。

 優奈も、この教団は怪しいところだらけ、と言う。

 優奈は、教団の人たちに見つかってしまう。


 矢部は、花枝の部屋の戸をたたく。顔を出した花枝に、こんばんは
花枝の部屋の前で、ずっと番をしているから安心して。もし花枝が怖
ければ、一緒に部屋の中にいるよ、と言う。何とかして花枝の部屋に
入ろうとするが、花枝に追い出される。

 花枝の部屋の前に座りこんだ矢部は、そのまま横になり、寝てしま
う。


 いすに縛り付けられている優奈。その前にたっている津村は、何が
怪しいのですか?この教団に、怪しいところなんてありません。気が
済むまで、どこでもお調べなさい。なんなら、お仲間を呼んでもいい
ですよと言い、信者たちに優奈を縛っている縄をほどかせて、携帯も
返す。

 ただし、もし何も見つからなければ、天罰が下ると脅す。


 眠り込んでいた矢部が目覚める。あたりはすっかり明るくなってい
る。見ると、花枝の部屋の戸が30センチばかりあいている。矢部が
部屋をのぞくが、花枝はどこにもいない。

 焦って矢部が庭を見ると、花枝はラジオ体操をしていた。

 心配する矢部に、矢部がぐっすり眠っていて、起こすのも悪かった
から、と言う。

 矢部は、もうすぐ仲間もやってくるから大丈夫だ。花枝と一緒にい
られるのは、お互いの心が通い合っているからや、と言う。

 花枝は、中学の時もそんなこと言ってたねと言う。

 矢部は花枝に、結婚しているか訊く。

 花枝は、バツイチ。これがひどい男で、優しく相談に乗ってくれて
いる人がいる、と言う。

 そいつといい関係なのか.....とテンションの下がる矢部。

 矢部は、木の枝から、スナックの領収書が下がっているのに気づき、
引っ張る。

 領収書には糸がつながっていた。矢部は花枝に先に戻るよう言い、
花枝は着替えてくると、建物に入っていく。

 矢部の手元に、メッセージが書いてある紙が届く。
 『頭上に秘密をお持ちのあなたに朗報! この先にあります!』

 糸を引っ張っていくと、そのうち旅館のパンフレットに、上田次郎
(阿部寛)が、『糸電話のカップを取れ』と書いたものが届く。

 コップに耳を当てる矢部。「領収書の宛名は『上』ではいかん」と、
美晴の声が聞こえる。

 どこにいるんや?と訊くと、「どぞう」と美晴。「『どうぞ』は、
最後につけるんや」という漫才のようなやりとりの後、矢部に土蔵に
閉じ込められている状況を知ってもらう。


 矢部はみんなを広間に集める。彩香は、やってきたのが庶務課だと、
あからさまにがっかりする。美晴は、自分たちは、庶務課だが、事件
を解決できると胸を張る。

 そのとき、戸川がいないことが判明する。


 一方、優奈のところには、3人の刑事が応援にやってくる。


 一室で、戸川の死体が発見される。背中に深々とナイフが突き刺さ
っている。

 彩香が戸川の首筋に指を当て、もう死んでいることを確認する。殺
されたのは、つい最近だ、と。

 だから、鍵かけとけって言ったのに、と矢部。花枝は、合い鍵を持
っていたのかもしれないと言い、矢部はそれを自分の意見にすり替え
る。

 彩香は、もうこんなところ、いられない!と言う。

 死体に近づいた美晴は、被害者が地で床に、『公夫』と書いている
のを発見する。

 松田はここにはいない。調べに行くと、秋葉と手錠でつながったま
ま、土々呂で布団にくるまって寝てた。これでオレじゃない、と松田。

 松田は、戸川と親しかったわけではない。なのに名前を書いたのは
なぜだろう。実際には、戸川は別の名前を書き、犯人が偽装したので
はないか。

 美晴は、『ハナ』を書き換えたのではないか、と言う。矢部が、
『花枝ちゃん』と連呼していたから、戸川はとっさに犯人の名前を書
こうとして、名字ではなく、下の名前を書いたのでは?と。

 矢部は、花枝が犯人のはずはない、と力説する。

 「捜査に私情を挟むな!」と美晴。立ち上がった花枝に、「逃げる
のか!」と叫ぶ。

 花枝は、自分を犯人だと思うのなら、監禁してほしいといい、秋葉
と手錠でつながれる。

 みんな、戸川が殺された部屋を出て行く。

 桜木は、何か見落としていると首をひねっている。

 広間に戻ってくると、柱に、『罪状 強奪』と書いた札が貼ってあ
った。松田も戸川も顧客をだましていたし、彩香もお年寄りをだまし
ていた。彩香は、そうしなければ、経営が成り立たないと、開き直っ
ている。


 花枝を捕まえたことに対して矢部が文句を言うと、美晴は、これは
犯人をあぶり出す作戦。戸川の部屋がよく見えるところに隠れていて、
誰がこっそり戻ってくるか見張っていて、と言う。美晴自身は、戸川
の部屋に入る。

 やがてある人が、戸川の部屋に入ってきて、手ぬぐいを交換しよう
とする。

 美晴が声をかける。

 桜木が、重要なのは、ダイイングメッセージが元々何と書いてあっ
たかではなく、なぜ犯人が書き足したかだ、と言う。ダイイングメッ
セージを見つけた犯人は、消してしまいたいと思うだろう。だが今回
はできなかった。なぜなら、みんなが見ていたからだ。

 その人は彩香。犯人はみんな一緒に戸川の部屋に入ったとき、初め
てダイイングメッセージに気づいた。だから、戸川の死体のそばへ行
った彩香にしか、書き換えのチャンスはない。『ムト』と書かれてい
たものを、書き直したのだろう。

 桜木がその戸川の血をつけた指をどうやってぬぐったのだろうと調
べると、彩香が交換しようとしていた手ぬぐいに、血痕がついている。

 「犯人は彩香だ」と指さしながら叫ぶ美晴。

 花枝が犯人だと信じたふりをして、気が緩んだようにして、隙を作
った。

 彩香は犯行を認めた、みんなを殺した、と。

 花枝が、それは無理。平田が殺されたとき、彩香は花枝と一緒に、
一番後ろにいたから、と言う。

 彩香は、仕方がないので、平田が見つかった場所へ行きましょうと
いう。

 玄関で、桜木は疑問に思う。自分たちを襲ったも彩香なのか!?

 桜木が振り向くと、秋葉が斧男に捕まっていた

 美晴が、斧男の仮面を脱がせる。現れたのは、平田。あのとき、胸
に斧が刺さったふりをしていただけなのだ。平田と彩香は兄弟。2人
の母親は今から20年前、政治家・菅原の車にはねられて、重体とな
ったが、裁判で菅原は無罪となった。小野寺肇(谷津勲)が裁判でう
まく立ち回ったからだ。さらに、目撃者として戸川と桑原翠が嘘の証
言をした。

 目の前で母親がはねられた平田少年の証言は、子供だと言うことで
取り合ってもらえなかった。

 さらに、聡子と松田が、証拠隠滅をして回った。松田は、そんなこ
とやりすぎて、いちいち覚えていないとふてくされる。

 警視総監・郷秀帰は、その当時の警察署長。平田の証言を聞かず、
捜査を打ちきりにした人物。

 彩香は矢部に、部下の命が大切なら、みんなを縛れ、とロープを渡
す。矢部は次々と縛り、自分も縛る。

 平田が立ち去ろうとして、転ぶ。矢部は平田の足まで縛ってしまっ
たのだ。

 桜木が自分の手首をロープから抜くと、次々にロープがほどけてい
き、まだ絡まっているのは矢部だけ。

 こうして、平田と彩香は逮捕される。


 優奈は、『瞼乃母』は、警視総監暗殺計画に無関係だから引き上げ
るよう言われる。

 教団の人たちに見送られて去っていく、優奈と3人の応援刑事たち。


 山田里見(野際陽子)が、警視総監室に書を飾る。その用紙は額か
らはみ出し、書かれた文字は『魂』。すなわち、『デカ魂』。これが
警視総監を守る、と言う。

 今回の逮捕に活躍した花枝に、感謝状が渡されることになり、矢部
と秋葉が、花枝を警視総監室に連れてくる。矢部は花枝と一緒に警視
総監室に入るが、秋葉のことは入れない。

 警視総監には、まだ里見がいて、矢部は里見の隣に立つ。

 花枝が警視総監の前に立ち、感謝状が読み上げられる。

 その頃、美晴と桜木は、公安の人に、打ち合わせのために貼った写
真を全部はがせと言われる。

 嫌々ながらはがしていた美晴は、その写真の中に、『桑原コーポレ
ーション』を見つける。そして、気づく。

 警視総監の前に立っていた花枝は、ペンの頭を押し、ペンに仕込ん
でおいた針を飛び出させる。それで警視総監を刺そうとする。

 そのとき、里見が矢部を突き飛ばし、「温泉デカさん」と呼ぶ。里
見は、矢部の顔は知っていたが、名前まで覚えていなかったのだ。

 花枝が振り下ろした針は、矢部の髪に刺さる。そのとき、矢部は何
の反応も示さなかったが、針が自分の髪に刺さっている状況に気づい
て、遅ればせながら、「痛いやないか」と言う。

 そこに、美晴と桜木が駆けつけ、花枝は『瞼乃母』の教団員だと言
う。桑原コーポレーションの社員などではない。このチャンスを狙っ
ていたのだ、と。

 里見は、この書のおかげで、警視総監は命拾いをした。文字の御利
益があった、と言う。


 津村に話を聞く、美晴と桜木。花枝はこの教団の信者であるばかり
か、津村が前に率いていた教団の信者でもあった。前の教団は、警察
によって、解散させられ、そのことに恨みを持っていた。それが今回
の事件の真相。

 津村が花枝にやらせたのではないか?

 だが、津村は、そんな者は、即破門だ、と言う。

 矢部は必死に花枝に、だまされただけだろうと説得を試みようとす
る。

 しかし花枝は、あの教団にいると、癒された。その教祖を警察に奪
われた。

 矢部は、花枝は変わっていない。30年前、給食費が無くなったと
き、矢部をかばってくれた、と言う。

 花枝は、あの給食費を盗んだのは花枝自身。矢部をかばっていれば、
疑われずに済むかもしないと考えた、という。

 矢部は、今でも花枝がかばってくれていると感謝する。(給食費を
盗んだのは矢部)



寸  評  「TRICK」の映画の宣伝のためのドラマということで、今回
で終了です。

 上田次郎は登場しないままでしたが、里見は登場しました。

 「TRICK」のように、超常現象はマジックで解けるというコン
セプトは無く、お気楽な警察ドラマでした。

 特番もいいのですが、「TRICK」の連ドラ第四弾をやってくれ
ないでしょうか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 最近、よく眠くなってしまいます。
 今までは、夜はというか、朝になるまで眠くならなかったのに、最近ちょく
ちょく、パソコンを打ちながら、居眠りしてしまうことがあります。
 でも、だからといって、朝早く目が覚めるわけでもなく。
 休日も、寝坊しても、すっきりしません。
 どうしてしまったのでしょう。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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