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タイトル:Daily Drama Express 2010/05/16 新参者 (5)  2010/06/08


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/05/16 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 新参者
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 日本橋署刑事        加賀恭一郎(阿部 寛)
 人形町タウン誌「ドールタウン」編集部記者 青山亜美(黒木メイ
                      サ)
 清瀬直弘の息子 劇団員   清瀬弘毅(向井 理)
 警視庁捜査一課殺人班 刑事 松宮脩平(溝端淳平)
 警視庁捜査一課殺人班 主任 小嶋一道(木村祐一)
 警視庁捜査一課殺人班 刑事 上杉博史(泉谷しげる)
 税理士           岸田要作(笹野高史)
 清瀬直弘の元妻       三井峯子(原田美枝子)
 清掃会社社長        清瀬直弘(三浦友和)
 寺田時計店店主     寺田玄一(原田芳雄) 
 洋菓子屋「クアトロ」店員  北村美雪(紺野まひる)
 峯子の友人     藤原真知子(綾戸智恵)
原作   『新参者』東野圭吾 講談社刊
脚  本 牧野圭祐、真野勝成
主題歌  『街物語(まちものがたり)』山下達郎

あらすじ 小伝馬町のマンションで絞殺された三井峯子(原田美枝子)の事件
は、不可解なことばかりだ。
 現場に残されたモノや、殺害当日の足取りを追い続けてきた、刑事
の加賀恭一郎(阿部寛)だったが、逆にさまざまな謎が生まれてきて、
捜査は混乱していた。

 たとえば、殺害当日の峯子のメールから関係を疑われた、寺田時計
店の主人・寺田玄一(原田芳雄)の件。
 峯子はなぜか、水天宮で安産祈願のためのお参りをしていた。さら
に、家には出産・育児の雑誌が何冊も置かれていた。
 しかし、峯子自身はもちろんのこと、身近な人物には妊婦がいない。

 加賀は、峯子の家に残されたレシートから、洋菓子屋「クアトロ」
に目をつける。
 レシートは何枚も残されていて、足しげく通っていたことがわかっ
たからだ。
 クアトロは大通りから一つ入ったところにある、こぢんまりとした
洋菓子店。
 一階がショーケースを置いた店舗、二階が喫茶室になっている。
 客の顔をして店に入った加賀に応対したのが、北村美雪(紺野まひ
る)。
 レシートと、峯子の写真を見せて美雪に話を聞く。
 峯子は毎日のように来店していた。事件当日もやってきたが、急用
で何も買わずに帰って行ってしまったらしい。
 しかし、美雪と峯子には、店員と常連客という以外の接点はない。
「名前も知らない人だったんですけど、いつも優しく微笑みかけてく
れて……」
 美雪は首をかしげながら、加賀にケーキを渡そうとする。
 が、そこで加賀は美雪が妊婦であることに気がついた。
 さらに、なにかを隠している様子にも……。

「クアトロ」でも何の手がかりもつかめなかった。
 加賀が捜査本部に戻ると、コンビを組んでいる松宮修平(溝端淳平)
から、情報が入る。
 峯子が、大学時代からの親友で今はアメリカ在住の藤原真知子(綾
戸智恵)に宛てた一通のメールだ。
「いろいろ考えて、しばらくは見守ることにしました。店に何度も通
っているから、怪しまれているかも」
 店に通っている……、しばらくは見守る……、怪しまれている……。
 含みのある内容に、なにか手がかりがあるのではないか。

 峯子の息子・清瀬弘毅(向井理)は、人形町のタウン誌の記者で加
賀の後輩でもある亜美(黒田メイサ)と恋仲で、同棲中。
 タウン誌の記者にすぎない亜美が、峯子を調べているのか……。
 弘毅は腹を立て、動揺する。
「自分と殺された母親のことを調べて、週刊誌にでも売りつけるつも
りだろう!」
 そう言って、激しい口論になる。
 しかし、亜美は反論するでもなく、いいわけをするでもない、ただ
黙ってなにかを隠している様子……。

 劇団の練習場で稽古に励む弘毅だったが、そんなこんなですっかり
動揺していて、稽古もうまくいかない。
 ついには、主役の座を降ろされてしまった。
 そこへ、ふらりと現れた刑事の上杉(泉谷しげる)。
 上杉は、弘毅が今回の事件になんらかの関わりがあるとにらんで、
ひとり地道に弘毅らをおいかけていたのだ。
 弘毅に、峯子の住んでいた場所を教える上杉。そこは、弘毅が住ん
でいる場所のすぐ近く……。
 峯子はなぜ、そんな場所に引っ越してきたのだろうか。
 上杉は、弘毅に謎かけをして去っていく。

 加賀は「クアトロ」へ向かう。
 そこで、美雪が袋のなかのなにかをこっそりと確かめている姿を見
る。
 加賀がいることに気づかなかった美雪だが、加賀をみつけて驚くよ
うにして「なにか」を隠す。
 加賀が訊ねると、美雪はおずおずと箱からそれを取り出して見せた。
 それは、峯子からもらったプレゼント。そして、プレゼントは水天
宮で安産のお守りとして売られていた子犬の人形だった。
 実は、美雪は峯子からこのプレゼントをもらったのだが、中身を見
ていなかった。それで、いったいどういうつもりなのか、何をくれた
のか、まずは自分で確認しておこうと思い、加賀にはヒミツにしてい
たのだそうだ。
 しかし、なぜ、峯子は美雪にわざわざ安産のお守りを渡したのだろ
うか。

 捜査本部に連絡が入った。
 峯子の古くからの友人で、アメリカに渡っていた藤原真知子が帰国。
峯子が殺されたと伝えられ、警察に出向いたというのだ。
 捜査本部は真智子に、峯子が真智子に送ったメールの内容を問いた
だす。
「店」とはなにか、「見守る」とはどういうことなのか……。
 少し前のこと、真智子は弘毅が恋人(亜美)と一緒にいるところを
偶然見かけてしまう。
 親友の峯子が、行く先も告げずに家出してしまった弘毅の安否を気
遣っていたことを、真智子は知っていた。だから、弘毅の所在を確か
められれば、と思った。が、弘毅は自転車に乗っていて追いつくのは
ムリ。だから、その恋人の後を追ったのだ。
 すると、恋人は小伝馬町の交差点から少し行った、喫茶店に入って
いった。そこで、アルバイトをしているようだ……。
 真智子はそのことを、峯子に電話で伝えた。喫茶店の名前は忘れて
しまったが、位置は覚えていたので、その場所もことこまかに。

 すぐさま、刑事たちが確認に走る。
 しかし、真智子が伝えた喫茶店「黒茶屋」のマスターに、峯子が来
ていなかったかと写真で確認するも、「見たこともない」と言われて
しまう。
 いったいどういうことなのだろうか……。

 加賀は、亜美と弘毅、そして峯子の間になにがあったのか考える。
 そして、亜美のもとを訪ねるのだった。
 マンションから出てきた亜美を呼び止め、峯子との関係を問いただ
す。
 実は、亜美は峯子と以前から知り合いだった。
 亜美が通っていた趣味の茶道教室に、峯子がやってきていてそこで
言葉を交わすようになった。なぜか気があったので、ときおり、お茶
を飲みに行くこともあった。
 そこで、一人息子が追っていた「夢」を否定したために、家出して
しまったのだと峯子は打ち明けた。
 それは、亜美の恋人・弘毅の境遇とそっくり……。
 もしや、と思った亜美が「息子さんのお名前は、なんとおっしゃる
のですか……」と問うと、「離婚して私と名前は変わったけれど……
清瀬弘毅っていうの」と峯子は答えた。
 偶然知り合った年上の女性は、恋人の母親だった……。
「息子の夢を認めてあげればよかった……。今からでも、やり直した
いと思っている。だから、息子が住んでいるという小伝馬町に引っ越
してきた、でも……」
 峯子は亜美にそう告げて、寂しげな目をするのだった。
 けれど、それを弘毅に伝えられないまま、峯子は殺されてしまう。
だから、亜美は峯子のことを追いかけ、調べていたのだ。

 次の日の午後、加賀は弘毅と亜美を小伝馬町の交差点に呼び出した。
 峯子の残したメールの謎。そして、なぜか美雪にプレゼントを渡し
た理由。それらを説明するために。
 真智子が、峯子に伝えた「恋人が働いている喫茶店」の道筋をたど
ってみれば、すべてがわかる、と加賀は言う。
「小伝馬町の交差点から、人形町方面に向かい、三協銀行を右に曲が
る」
 その通りに歩いて行くが、三協銀行を右に曲がっても「黒茶屋」に
は着かない。
 道を戻ってよく見てみれば、同じ通りに「三協銀行」が二店舗!
 真智子が弘毅と亜美を偶然みかけたのが、三カ月前。そのときは、
「三協銀行」は一軒だった。しかし、「大都銀行」と合併したために、
「三協大都銀行」が同じ通りに二軒できてしまっていたのだ。
 峯子は真智子が指示していた「三協銀行」よりも手前の「三協大都
銀行」を、右折してしまった。そこにあったのが、「クアトロ」だっ
た。
 そして、そこで働いていたのが、美雪……。
 峯子は、弘毅の恋人が美雪である、と勘違いしてしまっていたのだ
った。

「クアトロ」へ向かい、美雪と面会した加賀。
「三井さんの笑顔の理由がわかりました」
 笑顔で美雪に告げるのだった。
 峯子は、美雪を息子の恋人だと勘違いした。そして、美雪のお腹が
大きくなっていたことを知った。「息子との間に子どもが出来た……」
そう思った峯子は、無事に出産して欲しいと願い、水天宮に願掛けに
行き、さらには子犬のぬいぐるみをプレゼントした。さらに、その身
体を思いやって、弘毅の家出を荒立てず、「しばらくの間は見守る」
ことにしたのだ。
 息子の弘毅のことを、心の底から心配しての峯子の行動。
 それを知った弘毅は、峯子のマンションを訪れることを決意する。

 峯子が生前住んでいたマンションは、狭く、雑然としている。
 そこへ、加賀と一緒に入ってきた弘毅。部屋を見つめて、放心する。
 と、電話機の横に数枚のチラシが置かれていることに気がつく。
 それは……弘毅の所属する劇団のチラシ。
 なかには、弘毅が主演をつとめる予定だった公演のチラシまで……。
「見せて……やりたかったなぁ……」
 夕日に染まるマンションの床に、弘毅はチラシを握りしめ、泣き崩
れるのだった。



寸  評  話が動き出しました。
 ようやっと、本筋の亜美と弘毅、そして峯子の関係が明らかになり
ました。少しスッキリしたのですが、なんか犯人探しの方向には全く
進んでいないような……?
 それにしても、全体的にふんわりしたイメージの刑事ドラマで、日
曜の夜っていう時間帯、ファミリーで見るにはうってつけの内容です
よね。
 素人探偵が出てきて、こういうふんわりしたイメージになるドラマ
はあるんですけど、警察、刑事がメインでこういうテイストになって
いるのは、ちょっと珍しい気がします。
 次回が楽しみです。

執 筆 者 畑中ヒロ()

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2. 編集後記
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 このドラマにもよく「行列の出来る店」が登場しています。
「人形焼き」「たい焼き」……。
 正直、酒飲みでオヤジの私は、甘いもののために行列を作るっていうのが、
理解できないんですが……。
 一時期ほどではないにしろ、結構、あちこちに行列店ってありますよね。
 近所で言うと、「ラーメン屋」「寿司屋」「中華料理屋」「肉屋」「おにぎ
り屋」なんてものまであります。でも、そういう行列を作っている人って、地
元民じゃないと思うんですよ。「早い時間に行けば空いてる」「この時間なら
客は少ない」とかって知っているから。
 むしろ、ちょっと通りかかった人や、たまに遊びに来た人、ツウぶった人、
雑誌とかで見知った人、あたりが並んでいるように思うんですね。
 最近では、わざと行列を作って「繁盛してる!」と思わせるために、席数を
少なくしたり、時間限定にするお店もあるそうです。
 好き好きですけど、あんまり店側の思惑や、情報誌に踊らされるのはいやだ
なぁ、なんて思います。(畑中ヒロ)

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発行元:ドラマ研究会
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