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タイトル:Daily Drama Express 2010/06/03 素直になれなくて (8)  2010/06/08


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/06/03 (Thr) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 素直になれなくて hard to say love you
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 中島圭介(瑛太)   ハンドルネームはナカジ
 水野月子(上野樹里) ハンドルネームはハル
 パク・ソンス(ジェジュン)ハンドルネームはドクター
 西村 光(関めぐみ) ハンドルネームはピーち
 市原 薫(玉山鉄二) ハンドルネームはリンダ
 パク・ミンハ(木南晴夏)
 松島健太(阪本奨悟)
 高橋正文(竜星 涼)
 前田由起(逢沢りな)
 水野シュウ(中村優一)
 奥田真理子(渡辺えり)
 山本桐子(井川 遥)
 水野祥子(風吹ジュン)
 中島亮介(吉川晃司)
 山本智彦(矢島健一)
 峰原 隆(田中哲司)
 白石高文(東根作寿英)
 市原美佐子(朝加真由美)
脚  本 北川悦吏子
主題歌 WEAVER 『Hard to say I love you 〜言い出せなくて〜』(A-Sketch)

あらすじ 第8話「衝撃の事実」

 ハル(上野樹里)もピーち(関めぐみ)も無言だった。
「ピーち!」
 ナカジ(瑛太)の声がした。ナカジはピアスを持って来て、ピーち
に渡した。
「別にハルが思っているようなことはないよ」
「そっ、俺が酔い潰れて、送ってもらって、そして泊まられました」
 ピーちは動揺の色があったが、ナカジはサバサバしていた。ハルは
何を言うべきかわからなかった。

 後でピーちは改めてナカジとは何もなかったと言った。ドクターと
付き合っているハルにしてみればある意味迷惑な言いようだったので、
気にしてないと答えた。
「ならナカジのこと好きになっていい?」
 ピーちは真顔で言ってきた。「うん……」とハルは答えた。歯切れ
よくとはいかなかったが、そんなことを自分に聞かれることへの困惑
もあった。

 ナカジは父の亮介(吉川晃司)のアパートを訪ねたがいなかった。
偶然祥子(風吹ジュン)が亮介を訪ねてきたので、ナカジはお礼を言
った。祥子はナカジに会っておきたかったといい、亮介の容態はただ
の疲労ではないと思うからよく話し合ってほしい、それが伝えたかっ
たと言った。

 ドクター(ジェジュン)は1日に10回も20回もメールを送って
来た。ハルはいちいち返事をしないでいたら、デートの時、「メール、
返事くれませんね」と拗ねたように言われてしまった。若い男女なら
こまめにメールするものじゃないかとドクターは言う。
「あたし、おばさんぽいのかな……」
 ハルは戸惑いを隠せなかった。すると人の好いドクターは謝りだし
た。ハルは困ってしまった。ピーちにナカジのことがまだ好きだと思
われていることもあって、ドクターとちゃんと付き合っていきたいと
いう思いとは裏腹にどんどん離れて行ってしまう。
「僕は、よく考えるとハルのこと何も知らない」
 ドクターは家の近くまでハルを送る途中、そう漏らした。そこでハ
ルは自分の家にドクターを招いた。ハルが彼氏を連れてきたというの
で、祥子は大はしゃぎだった。
「見てもらいたかったんだ。あたしのこと知らないというから」
「僕のために、ですか」
 ドクターは感激の面持ちだった。ハルは自分が恋愛下手であまり素
直になれないでいるから、ドクターにもっとよく知ってもらいたいと
思った。
「すいませんでした」
 不意にドクターは謝った。ドクターは焦るあまり、ナカジに対して
ハルと深い関係になったと嘘をついたことを打ち明けた。ドクターは
どこまでも誠実だった。ハルも誰よりも自分を大事に思ってくれてい
るのはドクターだけと改めて思った。ドクターの気持ちを受け止めら
れるようになりたい、ハルは心底そう思った。

 ナカジに新しい大きな仕事が入って来た。有名出版社の雑誌のグラ
ビア連載の話がリンダ(玉山鉄二)を介して紹介されたのだ。ナカジ
は嬉しかったが、あまりにもうまくできた話のように思えた。もしや
リンダが奥田(渡辺えり)とただならぬ関係になって、仕事を回して
くれたのではと思ったが、リンダは笑って関係ないと言った。 
 ナカジはピーちに呼び出された。また男に振り回された愚痴を聞い
て欲しがったのだ。
「ピーち、かわいいんだから次はもっといい恋愛しなきゃ」
 ナカジはアドバイスのつもりで言った。
「その恋愛、ナカジが付き合ってくれないかな?」
「はっ?本気??」
「なにそれ、気づいてなかったの?」
 リンダといい感じだと思っていたのに、こうきたかとナカジはちょ
っと意外だった。

 帰り道、コンビニのところで、ナカジはハルに声をかけられた。待
ち構えていたように見えた。ハルはピーちからナカジに告白したって
聞いたよと言ってきた。ナカジは何やら複雑な気分になった。
「ピーちと付き合うの?」
「考えてみてって言われた」
「ピーちは1人でいられない人なんだ。だからピーちをよろしくね」
 不意にナカジはハルの肩をつかんだ。
「ハルはさ、本当にそれでいいの?」
 ナカジは真顔だった。ハルは驚いてナカジの顔を見た。心が激しく
揺れる。
「なーんて、ちょっと言ってみたかったんだ」
 あははとナカジは笑った。
「ひどい、こんなときに人の気持ちをもてあそぶ真似して!」
 ハルはナカジを突き飛ばし、走ってその場から逃げた。怒りがこみ
上げるというようりは泣きたくなる気持だった。ナカジは痛感した。
「俺は素直になれないな……」

 リンダは奥田に箱根旅行に付き添うようにと言われた。ナカジのた
め、とリンダは快諾した。しかし当日駅で待つ奥田を遠巻きに見た時、
リンダはもうそれ以上前に進めなかった。ナカジのためと思っても自
分の意に反したことはもう続けられない……。

 ナカジは亮介を何度も訪ね、ようやく会うことができた。実際身体
の具合はどうなのか。亮介は祥子に聞いたものだと思い、「癌だ」と
はっきり言った。だからもう放っておいてくれと。ナカジは俺にとっ
ては親父が唯一の家族だからと心配そうに言うと、「甘えたこと言っ
てんじゃねえ」と怒鳴られた。そんなことより何が撮りたいのか、誰
にも撮れない写真が撮れるように真剣に考えろと。

 突き放されてショックを受けたナカジは、ハルに電話した。
「よう、ハル、今夜は月がきれいだよ」
 誰かにつらい気持を聞いてほしい。けれどハルはドクターの家にい
るからと言ってきたので、「あっごめん、おじゃま」と慌てて切った。

 そのまま家に帰って来るとリンダが待っていた。顔色が悪そうに見
えた。リンダはナカジを見るといきなり抱きついた。そしてそのまま
ずっと無言でいた。ナカジはただならぬリンダの雰囲気に呆然とした。
ピーちが現われなかったらいつまでそうしていただろうか……。

 ナカジは2人を部屋に通した。
「ちょっと仕事であって……。俺へんだよな」
 ナカジもピーちも何を言っていいか言葉が見つからなかった。
「そうか、そういうことか。俺は邪魔だよな」
 リンダは慌ただしく出て行った。ナカジは追いかけようとしたが、
ピーちは止めた。1人にしておいた方がいいと。ナカジも敢えて追い
かけようとしなかった。

 食後、ハルは月を見た。ナカジの言うようにきれいな月だった。や
っぱりナカジのことが気になってしかたなかった。

 ナカジは思い悩んでいた。父親の癌のことがあるし、ハルのことも
ある。するとピーちはナカジの背中におぶさるように顔を寄せた。
「あたしはナカジと一緒にいるよ。ハルはドクターをとったんだ。ナ
カジのこと1番好きなのはあたしなんだよ」
 暗示をかけるようにピーちは囁いた
「ピーち……」
「やっと言えた。ずっとナカジを好きだったよ……」
 ナカジはゆっくりとピーちの腕をほどくと、またピーちを抱き寄せ
た。

 ハルは帰り支度をしてドクターの部屋を出ようとした。するとドク
ターはいきなりハルを抱き寄せた。
「ハル、今日は帰したくないです」
 ハルは驚きはしなかった。穏やかな気持ちでドクターの抱擁の中に
いた。



寸  評  リンダの叶わぬ恋の相手はナカジでしたか。なんとなく予想はつ
きましたけど、唐突だったかなという気がします。もともとピーちと
いい雰囲気でしたし。ストーリーの随所に丁寧に伏線を張っているド
ラマなのに、この点はいきなりという感が否めませんでした。ハルの
弟や健太もフェードアウトしてますし、亮介や祥子もこれ以上波瀾が
ありそうにもなく、少し散漫な状況になっていたようにも思います。
 しかし話の展開は面白くなってきています。初回の冒頭であったナ
カジがドアを叩くシーンがようやく出てきましたし、それが誰なのか
謎かけみたいで興味をそそります。最初から5人に焦点を絞った方が
よかったのかもしれません。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 また撮っておいた番組が溜まってきました。4月頭に放映された「大仏建立」
というドラマがまだ見終わっていません。今クールのドラマは「素直になれな
くて」くらいしか見てないのですが、撮っておくと後で見ればいいと思ってそ
のままずるずる行っていしまいます。のだめの映画も1本残っているのですが、
未だ見ておらず、HDレコーダーの残り容量も少なくなっているので暇を見つ
けてさっさと見てしまわないとと思う次第です。(けん)

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