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タイトル:Daily Drama Express 2010/05/07 警部補 矢部謙三 (5)  2010/05/31


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/05/07 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 警部補 矢部謙三
局  名 テレビ朝日系
放映日時 土曜23時15分
キャスト 矢部謙三(生瀬勝久)
 秋葉原人(池田鉄洋)
 大村忠相(魁三太郎)
 菊池愛介(姜 暢雄)
 警視総監(団 時朗)
 桜木健一郎(鈴木浩介)
 桂 美晴(貫地谷しほり)
 片桐優奈(原 幹恵)
脚  本 福田卓郎、高山直也、山岡真介
主題歌  小林太郎『美紗子ちゃん』

あらすじ  episode 5 警視総監暗殺計画 矢部謙三 北へ(前編)

 最終章。

 謎の宗教団体による警視総監暗殺計画。

 村に集められた8人の男女。

 脱出不可能な空間で、ひりずつ殺されていく。

 次に殺されるのは誰?

 広間に集められた一同は、「おつぶりなさい」と言われて、目をつ
ぶる。まぶたに目の絵が描いてある。

 代表が入ってきて、外には悪意が満ちている。気をつけるようにと、
右手の人差し指を一本立てて、その手を上げる。


 捜査会議。

 警視総監(団時朗)が矢部謙三(生瀬勝久)に、暫く自分の身代わ
りになるよう言う。警視総監は、ここ暫く公の場に姿を見せられない
から。ただし、くれぐれも品位を損なわないように、と釘を刺す。


 部署に戻った矢部は部下たちに、これからはオレを警視総監だと思
い、尊敬し、崇拝するよう言う。

 公安部課長・大村忠相(魁三太郎)が来て矢部に、警視総監は、ご
友人の三回忌に出ることになっていたので、矢部に行ってきて欲しい
と案内状を渡す。宝女子(ほうめご)村という田舎だ。


 矢部は秋葉と共に、村に向かう。

 矢部は、秋葉の運転するワゴン車で宝女子村にやってくる。橋を渡
って村内に入ると、『慈風李館』という看板の前に、『小野寺肇先生
を偲ぶ会』と看板が立っている。

 『慈風李館』という屋敷はとても広い。小野寺肇(谷津勲)は弁護
士だったらしい。

 矢部は大きな態度で屋敷に入る。平田淳次(伊阪達也)という男が
世話役として、出迎える。

 広間に入ると、5人の男女が座っていた。矢部は、自分は警視総監
代理。代理といえば、警視総監とは一心同体、と尊大な態度で座敷に
入る。

 すると、座ろうとしていた矢部に、「謙三くん!?」と声を掛ける
女性。

 矢部が警視総監代理を名前で呼ぶとは、失礼なと文句を言うと、彼
女は斉藤花枝(渡辺典子)。矢部と同じ中学で、矢部からラブレター
を貰った、と言う。

 なんでここに!?といぶかる矢部に、花枝は、自分は代理。桑原コ
ーポレーションに勤めていて、社長の桑原翠の代理として来た。それ
にしても、矢部君、中学時代はすごい天然パーマだったのに、と髪を
指さす。

 焦った矢部は、今でも天パー。これはストパー(ストレート・パー
マ)を当てているだけ、とごまかす。

 花枝に、本当に矢部からラブレターを貰ったのか訊く矢部の部下の
秋葉原人(池田鉄洋)を、スリッパ(?)で叩く矢部。

 そんな矢部を見ていて、「暴力はよくないね。そういう警察の態度
が、えん罪を呼ぶ」と断定する女性。ムッとする矢部に名刺を出し、
弁護士の下村聡子(峯村リエ)。かつて小野寺の助手をしていたとい
う。

 矢部が、ということは皆さん、弁護士で?と訊くと、ほかの三人も
矢部に名刺を出してあいさつする。金融会社を経営している松田公夫
(神尾佑)。投資ファンド代表の戸川恵司(青島健介)。介護関係の
会社を経営している武藤彩香(小沢真珠)。

 実行委員かと訊かれた平田は、実は実行委員ではない。実行委員会
が契約した会社から派遣された世話人。実行委員会の人たちは暫くし
たら到着するという。


 小野寺を偲ぶ会の会場を示す矢印を、何者かが反対の方向に回した。


 庶務課では、いつも蛍光灯を取り替えている軒和洋子(佐藤真弓)
が、また矢部の伝票の宛先が『上様』になっている。今日中に訂正し
ないと、処理できないと、桂美晴(貫地谷しほり)と桜木健一郎(鈴
木浩介)に言う。

 晴美と桜木は、矢部は宝女子村に行ってしまっているし.....と顔
を見合わせる。


 平田は、封筒から取り出した実行委員会からの挨拶文を読み上げる。
 『ひとときの間、煩わしい日常を忘れ、小野寺を偲び、その思い出
話に花を咲かせていただくため、偲ぶ会の間は、携帯電話をお預け下
さい』
 手提げ金庫を持ってきて、この中に携帯を入れて欲しい、と言う。
 仕事の電話が掛かってくるかもしれないからと、渋る一同。
 平田は、矢部にお願いをする。
 矢部は、ワシの出番があるほどの大事件は起こらないだろうと、入
れる。
 他の人も、たまには仕事から解放されるのもいいかと入れるが、聡
子は拒否。
 平田に何度もお願いされて、渋々入れる。
 平田は秋葉にも入れるよういい、惜しそうに入れる秋葉。

 その時、矢部の携帯が鳴り、矢部は慌てて携帯を取りだして、出る。
美晴からで、領収書の宛名が『上様』になっているので処理できない、
と言う。矢部は、わしは警視総監代理として出席しているのだから、
そんなものぐらい、そっちで処理しろと言うと、電話を切り、携帯を
金庫に戻す。

 平田が、手提げ金庫の鍵を閉める。


 美咲は坂本に、矢部はすっかり警視総監気分。こんな領収書、破っ
てしまいましょうと、破る.....振りをする。桜木は、美晴を慌てて
止め、そんなことをしたらまずい、と言う。

 美晴がどうしようもないと言うと、軒和が、行けばいいと言う。美
晴は、宝女子村で警視総監暗殺計画が進んでいる。これは恐ろしいこ
とだ。行きましょう、と桜木に言う。困る桜木。


 一同の前に風呂桶が配られる。平田は、その桶の中にこの屋敷の見
取り図が入っていて、各自の部屋が書いてあるので、そこに入ってし
ばらくお休み下さい。温泉もあります、と言う。喜ぶ矢部。

 その時、放送が入る。
 下村聡子と呼びかけ、小野寺の意志を受け継ぎ、強引な手段によっ
て多くの罪人を無罪にして来たと、言う。
 武藤彩香と呼びかけ、裁判で助けられた縁で「小野寺を偲ぶ会」に
参加しているが、彩香の会社において老人を虐待して金銭を搾取して
いる、と言う。
 松田公夫と呼びかけ、金絡みの裁判で世話になったことから「小野
寺を偲ぶ会」に参加しているが、裏で闇金に手を出し、多くの人々を
自殺に追い込んだ、と言う。
 桑原翠と呼びかけ、マルチ商法に関与して、多くの人を破産に追い
やった、と言う。
 戸川恵司と呼びかけ、政財界の顧客も多いと言うが、実は出資させ
た金を運用せずに着服し、その結果として多くの人々を破産に追い込
んでいる、と言う。
 平田淳次と呼びかけ、過去に小野寺の弁護によって恋人殺しの罪を
免れている、と言う。
 郷秀帰と呼びかけ、警察の長として、職務を全うせず、今のような
犯罪多発社会を作った、と言う。

 「郷秀帰」って誰だ!?と矢部。秋葉が慌てて、警視総監の名前で
すと矢部に囁く。

 放送は続く。放送の主は、「わたしは『死刑執行人』でございます。
自らの犯した罪を悔いながら、冥土にお発ちなさい」と言って、終わ
る。

 今のは何なんだ?と矢部。録音しておいたのでしょう、と花枝。警
視総監も桑原もそのまま呼ばれていたから、と。矢部は、慌てて、わ
しもそう思っていたと言う。そして、秋葉に探すよう指示する。

 遂に、タイマーと録音装置を見つける。タイマーは15時にセット
されている。隣に黒い布がかぶせられている物体。布を取ると、人形
が7体置かれていてる、それぞれ首から札を下げている。
 札は『罪状 強奪』、『罪状 殺人』、『罪状 虚言』、『罪状 
怠惰』、『罪状 傲慢』、『罪状 欺瞞』となっている。

 矢部は、『死刑処刑人』はここにいるはずだ。探せ!と秋葉に命ず
る。

 平田に、携帯を返せと言うと、平田は手提げ金庫の開け方を知らな
い。実行委員会の人が来れば、開けて貰えると言う。

 みんなで死刑処刑人を探したが、誰も隠れていない。

 外へ出た平田は、『名宇鹿』、『歩如』、『土々呂』と名札の付い
た離れを見る。


 雨の中、立体交差の橋の下に避難する美晴と桜木。なぜか桜木は自
動車のドアを担いでいる。

 美咲に、なんでもっと来たの?と問われ、落とし物は警察に届けな
いと、と言う。実は、桜木自身も車を動かなくしてしまったため、二
人は歩いているのだ。

 橋の下に、そのドアを落とした車が停まっていた。その車の助手席
で寝ている女性は、「栃木県に来たのに、餃子食べていない」と寝言
を言っている。

 美晴は、「警察だ」と言うと、このドアを落としましたよね、とそ
の女性・山田奈緒子(仲間由紀恵)に声を掛ける。

 奈緒子は、そのドアは、確かにこの車のものだが、落としたのは自
分ではなく、車の持ち主だ、と言う。

 その持ち主は?と問われ、落としたドアを捜しに行ったと奈緒子。
では、名刺をと言われ、車内に頭を突っ込み、上田次郎(阿部寛)の
名刺を探すが、見つからない。そこで手近にあったパンフレットに連
絡先を書いて、美晴に渡す。


 美晴と桜木は、歩いて村境の川に架かった橋を渡り、宝女子村に入
る。そして、付け替えらとはつゆ知らず、小野寺を偲ぶ会の看板に付
いている矢印に従って、左の道を進む。


 松田が、人形は7体。それぞれ我々を現しているのだろうと言う。

 聡子が、遂に立ち上がり、帰ると言う。彩香が携帯はどうするの?
と訊くと、あとで平田にでも送らせて、と聡子。

 彩香は、部屋に行くという。花枝もそうすると言いだし、矢部は危
険だと、止める。それでも二人を翻意させられない。

 二階に上がった彩香と花枝。クラシカルなカードキーでそれぞれの
部屋を開けると、彩香が花枝に、「ごきげんよう」とあいさつして、
部屋に入り、ドアを閉める。花枝も部屋に入る。


 外に出て、自分の車に近づいた聡子。その時、目出し帽をかぶった
人物がハンマーを振り上げる。聡子が悲鳴を上げる。

 広間で悲鳴を聞いた矢部。窓を開けて頭を突き出し、ずれたカツラ
を直す。

 こわごわ現場に近づく矢部。そこで倒れている聡子を見つけるが、
なぜか刃物が刺さっている背中にモザイクが掛かっている。

 木の陰に隠れていた人物に、けったいなマスク、かぶっているやな
いか、と矢部が声を掛けると、その人物は手に持っていた斧を、回転
させて、矢部に向かって放る。

 矢部は身体を反らせてよけるが、髪の先が切れる。

 矢部は背中から地面に倒れる。その時、カツラが外れる。慌てて、
カツラをかぶり、起き上がるが、その時には、その人物は消えていた。

 そこにみんなが駆けつけてくる。一番先に駆けつけた秋葉が、ずれ
てますよ、と言い、慌てて直す矢部。

 彩香が聡子のそばにかがみ、首筋に手を当てる。元看護師だったか
ら、と。そして即死している、と言う。

 車でやってきた人たちが、それぞれ自分の車がパンクさせられてい
るという。

 同じくタイヤを見ようとした秋葉は、聡子の身体の下に挟まってい
るものに気付き、引っ張り出す。そこには、『罪状 傲慢』と書かれ
ている。みんな、もしやと思い、座敷に戻って人形を見る。

 果たして、『罪状 傲慢』という札を下げた人形が倒されていた。
しかし、もう一体、『罪状 殺人』という札を下げている人形も倒さ
れている。『殺人』は、松田か平田か?

 もう一度、『死刑処刑人』を探すことにする。

 まず、矢部と秋葉は、聡子の死体の近辺を捜査することに。矢部は、
腹が減ったな.....と話題を変えようとする。平田が、もうすぐお寿
司が届くはずなのですが.....無理そうですね、と言う。

 松田が厨房になら、何かあるかもしれないと言い、他の男性たちは
厨房に行くことに。矢部も一緒に行きたがる。しかし男性陣から、怖
いんですか?と言われ、彩香には税金貰っているんでしょと言われ、
花枝にも期待していると言われ、聡子の遺体を調べることに。


 その頃、矢印に従って歩いていた美晴と桜木は、いつまで歩いても
到着しないので、首をひねっていた。美晴は、わたしたちで書き換え
ちゃいましょうと言う。桜木が、それはまずいですよと止める。

 厨房に入ると、包丁が一丁も無い。武器にするつもりだったのに。
松田は、自分がさっきここに来たときは確かにあった、と言う。食料
も消えていた。

 二階を探し終えた彩香と花枝は、離れの土々呂に捜しに行く。

 その頃矢部は、まともに捜査もせず、秋葉に、30年近くも花枝の
ことを思い続けてきた。正義感も強くて、成績もよくて、いつも2番
だった。1番はオレだけど、という自慢話をしている。

 給食費が無くなったとき、頑張って探していた花枝。盗んだのはオ
レだけど、と言いたい放題の矢部。

 その頃、土々呂で、矢部が花枝を30年間も思い続けてきたという
告白を聞いた彩香は、花枝をはやす。


 矢部が、犯人はこの中にいる、と言うと、みんな集まってくる。土
々呂にいた二人も、矢部の声が聞こえたので、やってくる。

 場所を広間に移し、検証を始める。

 花枝は矢部に、ずっと思っていてくれたなんて、と言う。土々呂に
いたら聞こえてきた、と。両者の距離は離れていたが、別の建物の壁
に反射して、間に挟まっている建物にも邪魔されずに聞こえたのだ。

 花枝の言葉を聞いた矢部はしゃべり過ぎたと悟り、花枝に必死にあ
れは嘘だから、と言う。

 この屋敷では、電話線も切られていて、外部に連絡できない状態。

 矢部は、前回の聡子の悲鳴に対する、みんなの動きを検証する。み
んな割合早く集まってきた。

 だが、平田だけが遅れた。土々呂にいて、遠かったので気付かなか
ったと言い訳していた。だが、それは嘘だとわかった。平田がみんな
の携帯を集めたのも怪しい。「お前が犯人や」と平田を指さす矢部。

 平田は、叫びながら屋敷を飛び出し、裏庭を駆ける。そして、『鐘
音林』と札が立っているところの奥へと入り込む。そこでは、みんな
の声が方々から響く。

 やがて、平田の悲鳴が聞こえる。

 みんながのぞき込むと、平田が転落していた。


 桜木は、ベンチに座って、汗を拭いている。美晴が、今、矢部の声
が聞こえた、と言う。


 もうすぐ暗くなるので、平田のところには下りられない。

 死刑処刑人は平田ではなかったではないかと責められた矢部は、平
田は自分が持っていた斧で死んだのだと言う。

 みんな広間に戻ってくる。松田は、矢部が犯人だなんて言ったから
じゃないか、と責める。


 彩香が部屋に戻ると言う。建物の鍵は閉めたのだから、部屋の鍵を
閉めて中に入っていれば、襲われずに済む、と。みんな、そうだ、と
部屋に戻る。花枝までも。

 取り残された秋葉は、警察がいるのに連続殺人事件が起きているの
はまずいのではないかと言い、矢部に叩かれる。

 矢部と秋葉は、温泉に入ることにする。


 その頃警視庁では、大村の指揮の下、警視総監暗殺計画を追ってい
た。どうやら、『瞼乃母』という謎の団体が怪しく、いろいろなトラ
ブルを抱えているとわかる。その団体にはすでに片桐優奈(原幹恵)
が潜入捜査を開始している。

 優奈が歩いていくと、すれ違う人々が口々に、「おつぶりなさい」
とあいさつする。

 そのうち教祖に会い、やはり、「おつぶりなさい」と言われる。教
祖は、右手の人差し指を上に向けている。


 矢部達が服を脱いでいると、建物のドアをドンドンと叩く音。

 建物のドアを叩いている二人の背後に、手に斧を持った、あの人物
がそっと近づいてくる。


寸  評  仮面をかぶって斧で襲うって、アイスホッケーの仮面にチェーン
ソーのジェイソンの和風アレンジでしょうか。

 まさか、中学生の時の矢部のエピソードが出てくるとは思いません
でした。

 やっと奈緒子が出てきました。このまま、本編とは無関係に終わっ
てしまうのかと、寂しく思っていたので、よかったです。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 本当は、もっと違ったことを書こうとしていたのですが、きっきゅうの問題
が発生してしまいました。
 それはこの時代にあって、家のネットワークに繋がらなくなってしまったこ
と。
 機器にも配線にも問題が無いはずなのに、「ネットワークアダプターが異常
です」と出て。ネットワークパソコンなのだから、どうしろというのでしょう。

 IPCONFIG は取れるのに、ブラウザーが繋がらなくなってしまって、すっか
りお手上げです。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
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