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タイトル:Daily Drama Express 2010/05/09 新参者 (4)  2010/05/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/05/09 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 新参者
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 日本橋署刑事        加賀恭一郎(阿部 寛)
 人形町タウン誌「ドールタウン」編集部記者 青山亜美(黒木メイ
                      サ)
 清瀬直弘の息子 劇団員   清瀬弘毅(向井 理)
 警視庁捜査一課殺人班 刑事 松宮脩平(溝端淳平)
 警視庁捜査一課殺人班 主任 小嶋一道(木村祐一)
 警視庁捜査一課殺人班 刑事 上杉博史(泉谷しげる)
 税理士           岸田要作(笹野高史)
 清瀬直弘の元妻       三井峯子(原田美枝子)
 清掃会社社長        清瀬直弘 (三浦友和)
 料亭「まつ矢」主人     枝川泰治(寺島進)
 同 女将          枝川頼子(夏川結衣)
 同 小僧          佐々木修平(石黒英雄)

 瀬戸物屋「柳沢商店」店主  柳沢鈴江(倍賞美津子) 
 鈴江の息子         柳沢尚哉(大倉孝二)
 その嫁(鈴江の)    柳沢麻紀(柴本幸)

原作   『新参者』東野圭吾 講談社刊
脚  本 牧野圭祐、真野勝成
主題歌  『街物語(まちものがたり)』山下達郎

あらすじ 第四話「時計屋の犬」

 小伝馬町のマンションで絞殺された三井峯子(原田美枝子)の捜査
が続いていた。
 決定的な手がかりがつかめないなかで、捜査本部では、峯子が殺害
される直前まで書いていたメールに目をつけた。
「いつもの広場で子犬の頭をなでていたら、今日も小舟町の時計屋さ
んと会いました。お互いマメですね、と笑い合いました」
 という内容。峯子の殺害直前の行動から、何かわかるかもしれな
い……。
 練馬署から、人形町の管轄の日本橋署に転勤してきた新参者・加賀
恭一郎(阿部寛)と、コンビを組む松宮(溝端淳平)は、小舟町の時
計屋に向かった。

 小舟町の時計屋「寺田時計店」に、加賀と松宮はやってきた。
 古いビルの一階にある小さな店。店内には、古い時計がところ狭し
と飾られている。
 加賀は壊れてしまった古い懐中時計を「修理してほしい」といって、
店主の寺田玄一(原田芳雄)に話しかけた。
 寺田は、古い職人タイプの人間。無口で、無愛想で、頑なに自分の
流儀を通そうとする。
「金曜日の三時きっかりに、修理をおわらせる」
 寺田は加賀に答える。
 時計職人の寺田は、時間にうるさい。時間を守り、毎日同じ時間に
起きて、散歩に出て、そしてもどってくる。寺田の弟子・米岡彰文
(恵俊彰)は、寺田の行動を見て時間がわかるほどだという。

 寺田はたしかに、峯子が殺害された日、「浜町公園」に犬のドン吉
を連れて散歩に行っていた。そして、峯子に会い、そこで子犬の頭を
なでた。それは、いつものコースで、五時半に家を出て七時に戻って
くる途中のことだった。
 松宮に質問されてそう答えた寺田。しかし、何か隠している様子。
 寺田の態度に疑問を抱きながらも、加賀と松宮は一度、捜査本部へ
と戻るのだった。

 加賀と松宮は、寺田の行動を洗い直す。
 浜町公園で聞き込みをする。寺田と峯子が会っていなかったか。峯
子のメールにあった「子犬」を見た人はいないか……。
 たまたま通りがかった、峯子と同じマンションに住んでいて、犬の
散歩をしていたアサミ(宮地真緒)にも話を聞く。しかし、子犬の散
歩をしていた人はいないし、峯子を見たという人すらいない……。
 いったい、これはどういうことなのか。

 寺田の行動に不審なものを感じた加賀と松宮は、また「寺田時計店」
を訪問する。
 店に着くと、寺田は奥の作業部屋でなにやら真剣な面持ちで時計の
修理をしている。
 寺田の手にあるのは、珍しい「三方置時計」。三面に同じ時計盤が
ついているという、凝った趣向の置き時計だ。
 細やかな部品をいじりながら、寺田はいう。
「名もない部品職人たちがこういう小さな部品をつくってくれるから、
自分のような時計職人がやっていけるんだ」
 が、加賀は不気味にほほえむ。
「時間については信用していますが……、記憶については適当なよう
ですね」
 加賀の挑発に、寺田は反発する。
 頑ななまでに、自分はあの時間、浜町公園に行った。そして、そこ
で子犬を見て、そして峯子と会話を交わした、と言い張るのだった。

 再び、寺田時計店にやってきた加賀と松宮は、事件当日に行ってい
たというドン吉の散歩に同行させてほしいと申し出た。実際に、寺田
と行動をともにしていたドン吉が、なにかを教えてくれるかも知れな
い。
 今日、寺田は町内会の寄り合いに出かけていないので、米岡がいっ
しょに行くことになった。
 ドン吉の散歩は四ヶ月ぶりだという米岡。寺田の話を、ぽつぽつと
話し出す。
 寺田には、これをいうと怒り出すという「禁句」が2つ。ひとつは、
「老舗」という言葉。もうひとつの禁句は「香苗」。一人娘だった香
苗(波瑠)は、高校を卒業すると、チンピラのような若者と駆け落ち
をして家を飛び出してしまった。寺田は香苗を勘当し、それ以来一度
も会っていないという。本当は、いつか店をついてほしかった。ある
いは、香苗の婿に跡をついでほしかったのに……。
 それいらい、跡継ぎが途絶えずにきた「老舗」という言葉と、娘
「香苗」は、禁句になったのだという。

 米岡は知っていたコースをたどっていくが、突然、ドン吉はコース
を外れて行こうとする。さらに、いつものコースをたどってもどって
きたが、往復で一時間しかかかっていなかった。つまり、もし、峯子
が殺された日の証言通り、五時半に家を出たら、六時半にはもどって
きてしまうはず。
 時間に正確なはずの寺田が、三十分も間違えるはずはない。それで
はいったい、その三十分の間に何があったのだろうか……。
 加賀は、じっと考え込むのだった。

 寺田時計店の前で悩みこんだ加賀の前に、寺田の妻・志摩子(松本
じゅん)がタクシーで帰ってきた。大荷物を抱えて、日本橋界隈のデ
パートの包みもある。
 どうやら、買い物に行っていたらしい。
 それにしても、タクシーで買い物の行き帰りとは贅沢だ。加賀が志
摩子にそのことを訪ねると、なにかハッキリしない返答。加賀は何か
に気づき、松宮をあることの確認をとりに行かせる。

 調べを終えて、加賀と松宮は寺田時計店にやってくる。
「寺田さん、あなたはウソをついています。時間に関しては本当でし
たが、場所にかんしてはウソでした……」
 加賀は、笑みを浮かべながら寺田を問いただすのだった。
 実は、寺田が散歩に出かけた先は、捜査本部が考えていた「浜町公
園」ではなかった。ドン吉の散歩ルートから外れた「水天宮」が行き
先だったのだ。その水天宮には、子犬の像があり、その子犬の頭をな
でると御利益があるという。
 寺田が殺された峯子と会ったのは「水天宮」。いつものルートから
外れて、三〇分かかる。そして、なでていた子犬というのは銅像のこ
とだったのだ。

 実は、家出してしまった寺田の娘・香苗が妊娠していた。
 そのことを知って、寺田は水天宮に願掛けに行っていたのだ。水天
宮の子犬像の御利益とは、「安産」。
 ──陰ながらでも、娘に無事に出産して欲しい。そんな想いがとら
せた行動。
「香苗の勘当を許した覚えはねぇよ」
 憎まれ口をたたく寺田。
「香苗は臨月で、今にも生まれるかも知れない。会いに行ってやって」
 涙ながらに妻の志摩子が訴える。志摩子もまた、寺谷は内緒で香苗
に会っていた。買い物をしてきた先はベビーコーナーで、香苗と一緒
に出産に向けての準備をしていたのだ。
 加賀は松宮に言って、デパートの店員に「志摩子と一緒に妊婦が来
ていなかったか?」と確認を取ってきていたのだ。
 それでも頑なな態度をとる寺谷、加賀は「あの三方時計は誰のもの
ですか?」
と問いかける。
 ……あ、と気がついた弟子の米岡が答えた。
 あれは、寺田が香苗のために準備していたもの。高校卒業のときに、
お祝いでプレゼントをしようとしていた。が、香苗は駆け落ちしてし
まい、その時計を寺田は腹いせにたたき壊してしまった。
 寺田はその時計を直すことで、安産の願掛けをしていたのだ。
 本当は、香苗に会いたい。結婚も許して、素直に謝りたい。
 寺田はそう想っていた。
「それなら会いに行けばいいじゃない」
 寺田をうながす志摩子だが、寺田は「あのチンピラさえいなければ」
と、早苗の亭主に対するわだかまりを捨てられない。
 加賀は再び、笑みを浮かべながら寺田を見つめる。
 実は、香苗の亭主は結婚後、香苗にすすめられて職人になっていた。
それも、細かい機械部品を作る職人に。
 寺田のような時計職人をささえる、細かな部品をつくる職人として、
すっかり更正していたのだ。
 三方置時計は、米岡が「必ず直す」と力強く請け負い、寺田は香苗
の入院している産院にと向かうのだった。

 しかし、いったい峯子はなんのために水天宮で毎日、お参りをして
いたのだろう……。
 事件はさらに混迷の度合いを深めていく──。



寸  評  第四回ともなると、さすがにパターンが読めて参りました。

 今回は、下町の頑固職人の娘との確執のお話でした。
 お話自体はいい話だったのですが……また、本筋の事件とはあまり
関係がない結末なんだろうな──、なんて思っていたらその通りで。
 いい加減、記者の亜美と被害者の三井峯子の関係や、事件に進展が
欲しいところです。
 次回が楽しみです。

執 筆 者 畑中ヒロ()

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2. 編集後記
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 子どもが水ぼうそうにかかりました。
 4月から保育園に通い出して、いろいろ病気にかかるようになったのですが、
いよいよ「定番」の伝染病がやってきました。
 体幹部に水ぶくれのような発疹がでて、やがてかさぶたになる。手のひらや
指にまででるのが特徴だそうです。
 私が子どものころは、とにかく痒くって大変だった記憶しかないんですが、
今は発疹を止める薬だとか、いい痒み止めがあるようで、きちんと処方したら
けろっと元気になりました。
 それはいいのですが……、妻がまだ水ぼうそうをやっていないんですよ。
 親子の感染率はほぼ100パーセントだそうなので、もし、抗体がなかった
ら間違いなくアウト。潜伏期間が二週間ほどらしいので、来週あたり、なんか
またとんでもないことになりそうです。(畑中ヒロ)

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