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タイトル:Daily Drama Express 2010/04/30 警部補 矢部謙三 (4)  2010/05/20


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/04/30 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 警部補 矢部謙三
局  名 テレビ朝日系
放映日時 土曜23時15分
キャスト 矢部謙三(生瀬勝久)
 秋葉原人(池田鉄洋)
 大村忠相(魁三太郎)
 菊池愛介(姜 暢雄)
 警視総監(団 時朗)
 桜木健一郎(鈴木浩介)
 桂 美晴(貫地谷しほり)
 片桐優奈(原 幹恵)
脚  本 福田卓郎、高山直也、山岡真介
主題歌  小林太郎『美紗子ちゃん』

あらすじ  episode 4 リークされた捜査情報 追跡せよ! 警察
内部の密告者

 警察内部にスパイ?

 捜査情報をリークしたのは誰?

 仕組まれた殺人トリック。

 矢部謙三(生瀬勝久)がクラブに入ると、すでに公安部課長・大村
忠相(魁三太郎)が来ていて、左右にホステスを侍らせている。


 警視庁の捜査会議。
 警視総監(団時朗)は、六つ葉建設に強制捜査を入れた。指揮権を
取ったのは捜査二課・七隈五郎(高橋和也)。

 七隈は、六つ葉建設は、強制捜査が入ることを知っていた、と言う。

 参事官・菊池愛介(姜暢雄)が、ということは情報漏洩があったと
いうことだ、と言う。 

 捜査を委ねられる大村と矢部。昨晩のことを思い出すと、大村はホ
ステスに、自分が警察の人間だと信じさせたいがために、六つ葉建設
に、国交省に対する贈賄疑惑で強制捜査が入るんだよ、と言ってしま
っていた。

 自分たちが捜査するんですか?とおびえる大村と矢部に、七隈は多
分卑劣な警官は捜査二課にいると思うが、と言う。

 見つかったらどうするんですか?と訊く矢部に、刑務所行きだと、
菊池。七隈は、その前に殴ってやる、と言う。


 廊下に出ると大村は矢部に、ホステスにしゃべったのは、矢部だか
らな、と言う。

 慌てる矢部。

 大村が去ると、矢部の部下の秋葉原人(池田鉄洋)がまた、矢部の
任務について、ナレーションを付けている。

 菊池がやってきて話をするが、矢部は聞いておらず、秋葉を利用し
て、菊池を殴る。


 漏洩犯人捜索の秘密会議。ドアに耳を付けて、中の様子を探ってい
る庶務課の桂美晴(貫地谷しほり)。美晴は同じ庶務課の桜木健一郎
(鈴木浩介)に、自分たちも探ろう、と言う。乗り気ではない桜木。

 その時、庶務課の軒和洋子(佐藤真弓)が、矢部の領収書は偽造さ
れているという。10回にわたり、600円。『1』を『4』と書き
直すことで、金額を水増ししている。

 桜木は、これぞデスクワークの推理じゃないか、と張り切る。


 六つ葉建設を見に行く矢部と七隈。七隈は、ここで何ヶ月も張って
いたのに、すべて無駄になってしまったと言う。

 スーツを着た片桐優奈(原幹恵)が、六つ葉建設に入っていく。思
わず驚いた声を出してしまった矢部はごまかす。

 矢部は、そっと大村に電話する。すると、派遣社員に化けて、潜入
させたと言う。公安としても、少しでも力になろうとしているのだ、
と言う。


 その頃桜木は、庶務から領収書を受け取ってきたと段ボール箱を抱
えて現れる。領収書を追えば、人の動きはわかる、と言って。それと、
特使から貰ったインコを肩に止まらせていた。

 秋葉が、「刑事さん!」と桜木を呼ぶ。そして矢部の力になりたい
んですよね、とパソコンの情報を見せる。

 秋葉は、七隈と都留幸一(春海四方)の経歴を見せる。二人とも、
何度も警視総監賞を取得した、ゴールデンコンビ。


 七隈が声を出す。なんと、六つ葉建設の建物の前に都留がいて、携
帯電話で電話している。七隈は、都留は家族の看病のため、休んでい
るはずだ、と言う。

 試しに七隈は都留に電話し、どこにいるか訊く。都留は今、病院で、
息子の看病をしている、と答える。明らかにおかしい。


 そっと警視庁に戻った矢部は、会議室で大村に、リークしたのは自
分たちではなく、都留だったと報告。

 大村は、この件は二課が力を入れている。これは刑務所どころでな
く、大手柄になると、ほくそ笑む。都留は息子が入院していて、手術
しなければならず、大金が必要なのだ。

 そこに岡ちゃんが入ってくる。矢部と大村は、お互いに、自分は岡
ちゃんとは知り合いじゃないと言い合いながら、会議室から逃げ出す。


 領収書を調べていた桜木は、都留の交通費精算が、おかしいという。
東京から新幹線で、那須塩原まで往復しているのに、那須塩原では、
宿泊費も通信費も、何も請求していない。都留は、那須塩原で、何を
していたのだろう?

 矢部においていかれた秋葉は、桜木たちと一緒に調べたそうに声を
掛ける。那須塩原には、『那須塩原多井羅カントリー倶楽部』がある、
と地図を見せる。


 片桐から大村に電話が入る。六つ葉建設の経理課に潜入するはずが、
初日に社長にぶつかってしまい、丁度空席だった、社長秘書をさせら
れてしまった。情報を取る方法については、考えます、と言う。


 六つ葉建設の社長が、社員の門倉(植松洋)と話をしている。リー
ク料として、5千万要求されているという話をしている。だが、要求
者までは分からない。


 大村の部下が、カントリー倶楽部では、六つ葉建設が接待ゴルフを
していると言い、実地調査に行く。


 警視庁に出勤してきた都留の前に、姿を現す矢部と七隈。その矢部
を心配そうに追う秋葉。


 都留は姿を隠すと、お金はもうすぐ.....と言う。


 矢部が七隈に、少し休みましょうと言う。七隈は内通者が見つかっ
たら、証拠集め。その時はまた、一緒に仕事できますね、と言い、
嫌々ながら頷く矢部。

 七隈が倒れる。寝ていないので、疲れた.....と。矢部は伊豆にい
い温泉が、と言うが、七隈は自分のマンションに連れて行って欲しい、
と言う。


 大村の部下たちは、門倉にまかれました、と大村に報告。大村は怒
鳴る。


 七隈の部屋は、シンプル。矢部は、「ビールないの?」と訊く。七
隈は、仕事中ですよ、と言う。矢部は、一度飲んで、寝て、英気を養
って、捜査に当たるのだという。七隈は、日本酒ならあると言う。熱
燗で、と矢部。

 七隈が熱燗を持ってくると、「ちょっと熱いな」といいながらも、
もったいないからとすすっている矢部。腹減りましたね、と言うが、
食べるものがない。


 その頃秋葉は、七隈の部屋が見える高台に陣取り、隠し撮りして、
パソコンのハードディスクに貯めていた。七隈が窓から、秋葉の様子
を見ている。


 病院の屋上に、沢山の洗濯物が干してある。やってきた看護師が、
洗濯物の向こうを見ると、血を流した門倉が倒れていた。


 矢部の携帯を鳴らすが、矢部は熟睡していて、気付かない。晴美は
秋葉に電話する。秋葉は、矢部も七隈もいるところを知っていると言
う。

 秋葉は七隈の部屋へ行ってノックするが、気付いて貰えない。ため
しにドアノブを引くと、鍵は掛かっていない。勝手に中へ上がり、七
隈と矢部を起こす。男二人が同じ部屋に寝ていることに、秋葉はショ
ックを受ける。


 大村は、門倉の死亡は、自殺。捜査の手が伸びたと思い、逃げ切れ
ないと覚悟したのではないか、と言う。

 七隈が異議を唱えるが、大村は、証拠がない、と言う。

 桜木は、またうやむやにするのか、とつぶやく。


 七隈は矢部を引っ張り、門倉がいなくなっても依然、都留は金を必
要としている状態に変わりがない。我々で24時間都留を張りましょ
う、と言う。

 矢部が24時間ですか.....と難色を示すが、七隈は睡眠は充分足
りていますと、取り合わない。


 庶務課で美晴は、都留が息子の手術にお金が掛かるということだけ
ど.....と考えている。


 矢部と七隈は、都留を尾行している。途中で都留が振り返り、二人
は慌てて身を隠す。

 七隈は、自分は見られてしまっているかもしれない。顔を知られて
いない矢部が、都留を尾行して欲しい。七隈は矢部の姿を追う、と言
う。

 都留はタクシーを拾う。矢部も慌てて、来たタクシーを捕まえ、都
留の乗ったタクシーを追う。

 都留はタクシーを降りて、『Jump21』という名のパチンコ屋
に入った。矢部はそれを確認すると、七隈に電話する。七隈は、その
パチンコ屋を知っている。

 七隈が来るまで待っていると言う矢部に対して、七隈は早く中へ入
るよう言う。

 銃声が聞こえ、七隈は更に矢部に早く中にはいるようにと、促す。

 嫌々ながらパチンコ屋の中に入った矢部は、床に、血を流した都留
が倒れ、傍らに拳銃が落ちているのを見つける。

 七隈も駆けつけ、都留の死を知る。


 警視庁捜査会議。
 七隈は、自分が追いつめて、都留を死なせてしまったと反省してい
る。
 矢部は、容疑者が亡くなっても、警視総監賞を貰えるかな、と心配
している。
 警視総監は、これから国民に対して、お詫びしなければならないと
いい、菊池が大変ですねとお追従を言う。
 矢部は、なおも警視総監賞にこだわるが、大村が止める。


 会議室を出ると、七隈は、相棒が矢部でよかったという。矢部は七
隈に、一緒に飲みに行きましょう、と言う。

 秋葉が現れて、自分も連れて行って欲しいと言うが、矢部は断る。
秋葉は矢部の髪を引っ張り、矢部は、抜けるだろう!と文句を言う。


 美晴は、都留が病気の子供を残して自殺するなんて考えられないと
言う。デカペディアにも、『守るものがある者は自殺をしない』と書
かれている、と。

 桜木は、都留はすでに息子の手術費用を積み立てていて、息子が手
術を終えて、二人で一緒に遠出することを楽しみにしていたと言う。

 桜木は領収書を並べると、都留の怪しい点は、そのまま七隈の領収
書にも当てはまる。

 都留のすべての出張先には、先行して七隈が出張している。

 矢部に連れて行って貰えなかった秋葉は、意趣返しに、七隈と矢部
はサボっていました。その時の証拠写真もバッチリ、と言って、あの
時撮った写真を時間順に並べていく。また、矢部のカツラの中に仕込
んでおいた録音機も揃える。録音機には、ちょっと髪の毛が付着して
いた。

 美晴は、その録音機を再生して、聞いている。桜木は写真を見てい
る。そして何かを思いつく。

 全部逆なのだ。ボクらは鏡の中を見せられているのかも、と桜木。

 秋葉以外にも、美晴や桜木、優奈も一緒に、矢部と七隈が飲んでい
るところに飛び込む。

 美晴が、今まで、七隈が都留を追っていたと考えていたが、反対だ
ったのだ。都留が七隈を追っていたのだ。門倉を殺した人もすべてわ
かった、と言い切る。

 席替えをして、矢部と七隈を並んで座らせ、向かいに桜木達が並ぶ。

 まず、都留が那須高原に出張したときの領収書を見せる。次いで七
隈の領収書を見せる。都留の領収書の2,3日前だ。すなわち、都留
が七隈を追っていたのだ。七隈は矢部補使って、都留を怪しいと、思
わせている。

 ただ、誤算が生じた。優奈が社長秘書になってしまったことだ。こ
れではいずれ、門倉との関係がばれる。よって、門倉を殺すことにし
た。

 だが七隈は、七課で、一人暮らしですよね。その日は矢部と一緒に
自宅にいたので、門倉を殺せなかった、と言う。

 晴美は、七隈は一人暮らしですよね?と確かめる。更に、家に醤油
やみりんなど、ありますか?と。

 七隈は、家では料理しないから、と答える。

 美晴は、秋葉が撮った写真を見せる。そして、七隈は、何かきっか
けを作って、矢部を自宅に連れてきた。それから、酔って寝てしまっ
た矢部を残して、出かける。その際、アリバイ工作のため、寿司を取
った。その寿司を玄関先で、秋葉に写真を撮られないよう身を隠して、
何も付けずに食べた。

 門倉を殺して戻ってくると、七隈は残った寿司を食べ、ずっと寝て
いたようにアリバイ工作をして、ソファーの上に横になった。

 七隈は、寿司には醤油は付けない。素材の味を味わいたいから、と。
 だが、まさにその時、手に持っていたにぎり寿司に、醤油を付けよ
うとし、晴美に指摘され、慌てて醤油を付けずに食べた。

 七隈は、都留の件は、自分にはできなかったと言う。

 だが晴美は、矢部のカツラに取り付けられていたマイクからの録音
でわかると言う。わかったのは、ついでに矢部がダメ刑事だったから
と付け足す。

 パチンコ屋で銃声が聞こえたとき、矢部はすぐには飛び込まなかっ
た。それに対して、七隈はしきりに、怖がっていないで、入ってくだ
さいよと言っている。

 現場にいなかった七隈は、なぜ矢部が怖がっているとわかった?
----真相は、もともと七隈は、パチンコ屋の店内にいて、呼び出した
都留を射殺した。だが、矢部がなかなか入ってこないので、イライラ
していた。銃声が2発したのは、1発目で都留を殺し、2発目は都留
の手にその拳銃を持たせて撃った。都留の手に、発射残渣を付けるた
めに。

 七隈が遂に開き直す。刑事ならあの状況で、すぐ飛び込んでくるだ
ろう。矢部はズレてるんだよと言う。矢部への禁句を言ってしまった
七隈。更に、あの状態で、内通するだけで大金を得られることに釣ら
れない奴なんて、いないだろうと言う。

 矢部は遂にキレて、最初から七隈が怪しいと思って、捜査していた
んだよ、と言う。

 美晴が、本当に分かってます?と訊き、困る矢部。

 美晴は、やはり『デカペディア』は正しかったのだ。家族を残して
は、自殺しないって、と言う。


 事件が解決し、私室と化している第九取調室で、カツラを整えてい
る矢部。秋葉に、なんであんなことをしたんだ、と言う。

 秋葉は、矢部を愛しているからと言い、矢部のカツラに、またマイ
クを仕込もうとする。矢部は頭から直に生えているのに、付けられる
わけ無いだろうと、秋葉を殴る。

 そこに警視総監から電話。警視総監に対する脅迫が届いている、と。

 矢部は、それはSPの役目だろう、と言う。

 場所が辺鄙なところだそうだと警視総監が言うと、矢部はそういえ
ば最近、温泉行っていないなと思い、興味を示す。


寸  評  先日発売された「TRICK」のオフィシャル・ブックで、矢部
がカツラになった、本当の理由が分かりました。

 相変わらず、七隈のアリバイやトリックは、その程度じゃばれるで
しょとか、うまくいくとは思えないとかいうものですが、そこがゆる
ーい、「TRICK」のスピンオフらしくて、許せてしまいます。

 わたし自身は、お寿司に醤油は付けません。お醤油を付けると、折
角の魚の味が死んでしまうように感じるからです。わたしだったら、
ばれなかったんですね。(笑)

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 5分間だけですが、最近気付いて、気に入っている番組が、NHK教育で早
朝にやっている『漢詩』です。知っている詩、初めて聞く詩、いろいろありま
すが、長い間残ってきただけの風格があります。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
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