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タイトル:Daily Drama Express 2010/05/06 素直になれなくて (4)  2010/05/12


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/05/06 (Thr) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 素直になれなくて hard to say love you
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 中島圭介(瑛太)   ハンドルネームはナカジ
 水野月子(上野樹里) ハンドルネームはハル
 パク・ソンス(ジェジュン)ハンドルネームはドクター
 西村 光(関めぐみ) ハンドルネームはピーち
 市原 薫(玉山鉄二) ハンドルネームはリンダ
 パク・ミンハ(木南晴夏)
 松島健太(阪本奨悟)
 高橋正文(竜星 涼)
 前田由起(逢沢りな)
 水野シュウ(中村優一)
 奥田真理子(渡辺えり)
 山本桐子(井川 遥)
 水野祥子(風吹ジュン)
 中島亮介(吉川晃司)
 山本智彦(矢島健一)
 峰原 隆(田中哲司)
 白石高文(東根作寿英)
 市原美佐子(朝加真由美)
脚  本 北川悦吏子
主題歌 WEAVER 『Hard to say I love you 〜言い出せなくて〜』(A-Sketch)

あらすじ 第4話「絆」

 泣きながら雨の中を歩いていたハル(上野樹里)をドクター(ジェ
ジュン)は優しく抱きよせた。そしてピンクの花を贈り、自分の傘を
渡して1人行ってしまった。
「ドクター、ありがとう!」
 その一部始終をナカジ(瑛太)は見てしまった。やりすぎたと思い
直して追いかけてきたのだが、バツの悪い思いをしただけになってし
まった。

 ハルはピーち(関めぐみ)に付き添って病院に行った。中絶は12
週までにという説明にピーちは思い悩んだ。相手はお金を渡してこれ
で始末しろという冷淡なものだった。

 ドクターが契約を取ったのでおごってくれる。というわけでスナナ
レ会が開かれた。その席上、ピーちは決意表明した。1人で産むと。
みんなピーちに理解を示して、協力していこうということになった。

 ナカジはハルにこの前後を追ったと打ち明けた。ハルは驚いて何も
言えなかった。それを聞いて代わりにドクターが言った。
「ハル、泣いてました。それはナカジのせいなんですか?」
「ああ」
 ナカジは否定せず、ハルが自分の大事な人を傷つけたので許せなか
ったと言った。
「違う……」
 ハルはか細い声で否定した。ドクターは怒った。
「ハルはしてないと言ってる!なぜ信じない」
 ドクターは興奮してナカジの胸倉をつかんだ。ナカジもカッとなり
ドクターを突き飛ばした。それをきっかけにナカジとドクターは店内
でつかみ合いの大喧嘩を始めてしまった。

 あの頃、僕たちは気づかなかったんだ。ちょっと遅れてやって来た
青春は、ナイフのように鋭く深く僕らの胸をえぐった……

 ドクターはナカジの父親に呼ばれ、新しく開く病院の案内状の作成
を依頼された。ドクターの会社が付帯サービスで行っているものだ。
ドクターはその話をリンダ(玉山鉄二)にした。リンダは戸惑った表
情を浮かべたが、OKした。

 リンダの発案で、案内状はリンダがデザインし、ナカジが写真、ハ
ルが文章、ピーちがナースのモデル、そしてドクターが取りまとめを
するということになった。ナカジはリンダがドクターと自分の仲直り
に使おうとしている、と揶揄したがともかくやることになった。

 桐子(井川遥)はナカジのアパートでナカジの帰りを1人待ってい
た。ハルの「運命だったら他の人と結婚するなんてありえない」と言
われたことが屈辱的に脳裏をかすめた。桐子は発作的にハルがクリー
ニングして持ってきたナカジのズボンをズタズタに引き裂いた。そこ
へ帰って来たナカジはその異常さに不安を感じた。

 渋谷のMでスナナレ会を開き、案内状の打ち合わせをした。その席
上でナカジはハルに桐子のことで言いすぎたことを謝り、桐子の生い
立ちもすべて話した。彼女は養女で養父母の意向に沿わないわけには
いかず他の人と結婚したということを。
「そう、私もひどいこと言ったと思う。お金持ちになりたかっただけ
だ、とか」
 ナカジは桐子は嘘をついているのかな?とハルに聞いた。
「それは桐子さん、自分が一番信頼して愛する人に聞くべきだと思う」

 ピーちはそれがもどかしくて後で、何で桐子がやったと言わなかっ
たのかと聞いた。
「ナカジは私がしたことにしたいんだよ。あたしがしてないってわか
ってても」
「人がよすぎるよ」
 ハルは寂しそうな顔をした。
「ナカジと一緒にいたいの。友達でもいいから。今事が大きくなった
ら一緒にいられなくなる」
 ピーちは思わずハルを抱きしめた。そんなハルの気持ちを守りたい
と思ったのだ。

 ナカジは父親の亮介(吉川晃司)を訪ねた。電話をしてもなかなか
出なかったからだ。亮介は屋久島へ行ってたと言い、今はバイトで雑
用をしていると言った。そしてナカジは先日もらったカメラを返した。
ナカジはもう一度亮介に写真を撮ってほしかったから。

 編集長の奥田(渡辺えり)はマンションでナカジの面接をしたいと
言い出した。リンダは慌てて自分が面接を受けると言った。

 ピーちはナカジにハルは桐子をケガさせてないし、ハルと付き合っ
た方がナカジが幸せになれると言ってナカジの気持ちを確かめようと
した。
「ハルを好きというのはそういう好きじゃないんだ。それにドクター
の方がいいじゃん」
「ハルはナカジのことが好きなんだよ」
 切ないなとピーちはため息をついた。みんな片思い。ナカジはピー
ちもリンダへ片思いしていると付け足した。

 ドクターは先輩社員の作った案内状を見て驚いた。自分が作ったも
のそっくりだからだ。洒落ていると先輩社員は上司に褒められていた。
慌てて自分のパソコンを見て見ると、案内状のファイルがなくなって
いた。

 桐子はズボンを引き裂いたことを謝った。ナカジが遠く感じられる。
青春を過ぎた自分には青春の真っただ中にいるナカジに不安になる。
そしてそんなナカジにハルがぴったりのように見えて怖くなってしま
うのだと。ナカジは桐子をそっと抱きしめて、桐子の作っている食べ
物を一緒に食べようと優しく言った。

 ドクターは案内状を盗られたことをツイッターでつぶやいた。「大
変なことしてしまった。ゴメンナサイ」。それ以降ドクターと連絡が
取れなくなり、リンダやハル、ピーちは心配してドクターの会社へ行
った。しかしナカジはリンダに来るように言われたのにドクターが来
ることを望んでないだろと投げやりだった。桐子のこともある。

 ドクターは頭を下げた。リンダもハル、ピーちもドクターのせいじ
ゃない、もう一度作り直そうとその場で作業にかかった。それから少
ししてナカジも現れた。ドクターはナカジにお礼を言い、ナカジもケ
ンカのことは水に流すことにして仲直りができた。

 出来上がって印刷所に無事送るこができたので、スナナレ会で打ち
上げをしようということになった。ナカジは桐子のことがあるのでい
ったん帰ったが、電話したところ桐子はもう戻らないといけないから
と言ったので、遅れて合流した。だが、その日ナカジは携帯を忘れて
いて、桐子は携帯にハルからのメッセージが入っているのを聞きだし
ていた。「うそつき」。桐子は感情を押し殺し、絞り出すように言っ
た。

 そのころシュウ(中村優一)は松島健太(阪本奨悟)ととあるビル
の屋上で会っていた。健太にハルが自分の高校の教師であることをに
やにやしながら話し出すのを聞かされた、シュウは健太が何か悪企み
をしているのを察してうろたえた。

 祥子(風吹ジュン)は亮介から電話を受けた。電話の向こうで亮介
は苦しそうに咳きこんでいた。祥子は慌ててタクシーを拾い亮介のも
とへ向かった。

 スナナレ会の席上で、ドクターは隠し事をしたくないと言って、威
儀を正し、「ハル、僕は君が好きです。付き合ってください」と告白
した。ハルはナカジが好きということもあってみんな沈黙してしまっ
た。
「あのね、ドクター、あたしはドクターを友達……」
 ハルはしどろもどろになった。テンぱっているドクターはナカジに
振った。
「ナカジはどう思いますか?」
「お、俺?俺は……別にいいと思うよ。ハルはドクターに守ってもら
った方が……」
 ハルはショックで何も言えなくなってしまった。ナカジは顔に水を
かけられた。せっかくの仲直りムードがまた亀裂が入ってしまった。



寸  評  いざこざがあったけれど、案内状作りを通して仲直りできた、と
いうところでドクターの告白。それでまた微妙な空気が流れて亀裂が
入るといった感じでしょうか。彼らの絆をつないでいるのははたして
何だろうか?と思いました。ツイッターというツールなのであれば、
ツイッター的交流というのがどの程度のものなのか?気が合わないと
分かればすぐ霧消して、別の仲間を作っていくようなものなのかどう
かとか。ただツイッターのシーンは減少傾向になっているのでそれほ
どストーリーに絡んでないのであまり関係有るようにも思えませんし、
もし普通の若者の青春群像というのであれば、ステレオタイプな気が
してこの先の展開への期待感が持ちにくいような気がします。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 ドナルドキーンの『日本文学の歴史』という本を読んでいます。日本文学史
を通読してみたいと思っていたのですが、探してみると意外にこういう本がな
く、やっと見つかったのがこの本です。1人で古代から現代まで書けるという
のもすごいことですが、それが外国人の手によるものというのもまた驚きです。
夏目漱石であろうとも作品によってはまったく評価に値しないと指摘するなど
外国人らしく極めてストレートな言い口で読んでてわかりやすいのですが、
1人の言ったことを鵜呑みにするのもどうかと思ったりします。(けん)

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