メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express  2010/05/12


===================================================== 発行部数   27 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/04/29 (Thr) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 素直になれなくて hard to say love you
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 中島圭介(瑛太)   ハンドルネームはナカジ
 水野月子(上野樹里) ハンドルネームはハル
 パク・ソンス(ジェジュン)ハンドルネームはドクター
 西村 光(関めぐみ) ハンドルネームはピーち
 市原 薫(玉山鉄二) ハンドルネームはリンダ
 パク・ミンハ(木南晴夏)
 松島健太(阪本奨悟)
 高橋正文(竜星 涼)
 前田由起(逢沢りな)
 水野シュウ(中村優一)
 奥田真理子(渡辺えり)
 山本桐子(井川 遥)
 水野祥子(風吹ジュン)
 中島亮介(吉川晃司)
 山本智彦(矢島健一)
 峰原 隆(田中哲司)
 白石高文(東根作寿英)
 市原美佐子(朝加真由美)
脚  本 北川悦吏子
主題歌 WEAVER 『Hard to say I love you 〜言い出せなくて〜』(A-Sketch)

あらすじ 第3話「秘密ありますか?」

 僕たちが素直になれなかったのは、ひねくれてたわけじゃない。弱
虫でいたからなんだ、臆病だったからなんだ……

「悪いけどオレ……」
「はっ?悪いけどそんなんじゃないから。冗談にもならない!」
 ハル(上野樹里)は強がった。
「ちゃんと言っとく。ハル、俺……」
「大丈夫だから。これからもいい友達!」
 ハルはナカジ(瑛太)にそれ以上言わせようとはせず、にっこりと
微笑んだ。ナカジも微笑み返した。

「こういうのって不倫ていうのかしら」
 ホテルの一室のソファにかけながら祥子(風吹ジュン)は独り言の
ように言った。
「そんな風に思ってるの?」
 亮介(吉川晃司)は意外そうに聞き返した。
「だったら寂しいかなって」
 祥子は微笑を浮かべ、亮介の肩に手をまわしかけた。そこへシュウ
(中村優一)から電話が入った。
「今日は帰った方がよさそうだね」
 水を差されたのか、亮介はそう言って身支度を始めた。

 ハルはピーち(関めぐみ)にナカジのことを相談した。もやもやし
て気持ちを聞いてもらいたかった。
「うーん、私はまだ分からないと思うな。その気はあっても相手があ
るから踏み出せないんだと思う」
「それがいけない、そういうひいき目なフォローであたしは勘違いし
てクラッシュするんだ」
 ハルは自戒を込めた。なんだか急に可笑しくなってきてしまった。
それで少し気分が晴れた。

 帰り道、ハルは歩道橋で写真を撮っているナカジを見かけた。一生
懸命アングルを探している姿を見ているとやっぱり心が惹かれる。
「よっ!」
 ハルは声をかけた。
「秘密を教えてあげる」
 ナカジはそう切り出した。ハルは何のことだろうと思いつつ歩道橋
を上った。
「あっ、ここだったんだ。あの夕焼け」
 ガンバレの夕焼け。もっと特別なところだと思ったのに意外なとこ
ろにあるもんだとハルは思った。内心ため息が出る。ナカジは優しす
ぎる。だからあたしは吹っ切れない。
「ねえ、この前言ったこと忘れてね。これまで通り。いやぁ……でき
るかな」
「おいおい、それがいけないじゃないの。ハルも思わせぶり」
 そんなこと言っていたらまた楽しい気分になって来た。

 次の日ハルはナカジに呼ばれて喫茶店にやって来た。ところが現れ
たのは桐子(井川遥)だった。桐子はナカジの携帯をチェックし、ハ
ルとのやり取りを知ったのだ。ハルは桐子の左薬指に指輪があるのを
見て、結婚していることを知った。しかし桐子はそんなことお構いな
しに、ナカジとの運命的な出会いと情熱的な恋愛について、ハルを痛
めつけるようにしゃべった。
「とにかく一緒にいたくて、ひとつになりたいの。あなたにはこうい
う恋って経験あるかしら?」
「だったら、だったらどうして他の人と結婚したんですか?」
「家の都合でね、仕方なかったのよ」
「そうかな。運命ならなんとかしようって思うんじゃ。いい暮らしを
したかったんじゃ」
 ハルは悔しくて言い返した。桐子は逆上した。
「違うわ!あたしたちは誓ったの。その証拠がこのおそろいのタトゥ
ー。見なさいよ!」
 机が激しく揺れて、グラスが落ちて割れたほどの剣幕で桐子は迫っ
た。
「言っとくけど、あなたなんかじゃ圭介は満足しないわ!」
 そう言い捨てて桐子は出て行った。

 傷つかない、こんなことで傷つかない……。桐子はつぶやいた。そ
れを見て、リンダ(玉山鉄二)がオフ会を開こうと提案した。

 何回も集まっているので、会の名前でもつけようかという話になっ
た。ちょうどシカゴのラブソングが流れてきた。
「これ好きな人に対して素直になれないっていう歌だよね」
 ナカジが言った。それで「素直になれない会」略してスナナレ会に
決まった。
「じゃあ結成を祝して、カミングアウトゲーム!」
 ピーちの一声で、ゲームが始まった。みんないつも仕事では虚勢を
張ったりしているけど、ここではありのままの自分をさらけ出そうと
いう趣旨だ。

 最初こそ納豆にマヨネーズかけて食べますみたいな軽いノリだった
けれど、そのうちエスカレートして言いたい放題になった。
「あたしスッチー嘘です。それ言いたくてこのゲーム提案しました」
「俺がツイッター始めたのは雑誌の特集のためでした」
「高校の先生っていうけど、実際は試験落ちて臨時です」
「カメラマンと言っても撮っているのはエロ雑誌です」
「スイマセン、ボクドクターというの嘘で、小さい医療機器の会社員
です」
 そうやって心の壁が取り払われていき、ピーちはハルに妊娠を打ち
明けることができた。
「どうして黙ってたの?」
「軽蔑されると思った」
「そんなことないよ、ピーち」
 ハルは懸命に励ました。

 桐子はハルに言われたことにむしゃくしゃがおさまらず、ガラスの
破片で腕を切り、ナカジにハルにケガさせられたと嘘をついた。

 その晩ハルは帰り道で雨に会い、コンビニで傘を買おうとした。す
ると深刻そうな顔をしたナカジがいた。
「ハルを待ってたんだ」
「いやだなあ、あたしに気でもあんの?」
 ハルは冗談めかした。だが、ナカジは相手にせず桐子のケガのこと
を責めた。
「あたしを疑ってんの?信じてくれないの?」
「もう桐子に近づかないでくれ」
「ねえ、ナカジあの人結婚……」
「関係ないだろ、かまうなよ!」
「じゃあ、ナカジの未来はどうなるの?」
「……お前に関係ないだろ。とにかくもう桐子に構わないでくれ」
 ナカジは行こうとした。
「待って、信じて」
「うるさい!」
 ナカジは弾みでハルを突き飛ばしてしまった。
「好きなんだ、あの人のこと、そんなに……」
「手、かさないから。じゃ」
 ナカジは冷たく突き放した。

 ハルは傷心を引きずって雨に打たれながら歩いていた。するとドク
ター(ジェジュン)が待っていた。ドクターはリンダの父親に医療機
器を買ってもらい、トップに立つことができた。その喜びの勢いを駆
って、ハルに自分の気持ちを打ち明けようとしたのだ。ドクターはピ
ンクの花をハルに贈った。
「ハルにはピンクが似あいますね」
 ハルがこの前のスナナレ会でピンクのセーターを着ていた。ハルは
思わずドクターに抱きついた。涙がこぼれてくる。ドクターはちょっ
と戸惑いを見せたが、言った。
「ハル、好きです」



寸  評  ストーリー展開は相変わらず熟達だと思いますが、いかんせん内
容が薄いというか……。なので、1時間見続けることに苦痛はないの
ですが、さりとて面白いわけでもなくという消化不良状態です。ドク
ターに思いを寄せられているのに、心はナカジに向いている。たとえ
濡れ衣を着せられてもなぜかワルっぽい男に惹かれてしまうという面
白い部分があるので、掘り下げてみたらいいのになと思ったりするの
ですが、そういうことはなさそうです。ナカジは不倫、ピーちも不倫
で妊娠、リンダはEDと仕事のために編集長に媚びを売り、ドクター
は人種差別など問題を抱えてますが、これも直接会う間柄ではなくて、
ツイッターだけの関係の中で話が展開したら独自性が出るのではない
だろうかと思ったりします。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 撮りためていた録画の中で、ようやく「ハッピーフライト」を見終わりまし
た。話自体は何の変哲のないものですが、航空業界のことが事細かに書かれて
いましたし、随所に矢口節を思わせるギャグが入っていて、ものすごく面白か
ったです。破天荒なものでなく、こういうのもまた面白いと思いました。(け
ん)

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