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タイトル:Daily Drama Express 2009/07/04 Mr.Brain (7)  2010/05/10


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/07/04 (Sat) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル Mr.Brain
局  名 TBS系
放映日時 土曜20時
キャスト 九十九龍介(木村拓哉)
 由里和音(綾瀬はるか)
 丹原朋実(香川照之)
 林田虎之助(水嶋ヒロ)
 佐々未春(大地真央)
 船木淳平(平泉成)
 神田純一(設楽統)
 難波丈太郎(トータス松本)
 大内浩一(山崎樹範)
 夏目光男(田中裕二)
 岩淵潔(林泰文)
 浪越克己(井坂俊哉)
 マリコ(SHIHO)
 掃除のおねえさん(木下優樹菜)
脚  本 蒔田光治

あらすじ  Episode 7 最終章〜変人脳科学射 vs.最強左脳!!
脳内に時限爆弾

 脳科学の本を読みながらも、脳科学研究室・九十九龍介 (木村拓哉)
主任がアメリカへ行ってしまうことを悩んでいる助手の由里和音(綾
瀬はるか)。

 その和音を銃口が狙っていた。

 脳科学研究室に入ってくる和音の表情が固い。九十九は、よく笑顔
が素敵と言われるでしょ、と言って和音に微笑ませる。
 その和音の顔を手鏡を出して映す九十九。
 あまりのぎこちない顔に、びっくりする和音。

 九十九は和音に、これこそ笑顔の正体だと言う。
 霊長類は、とりあえず何かに会ったとき、牙を剥く。敵だった場合
に備えて。
 それが敵でないと分かったとき、敵意を収めるが、牙まで収める暇
は無い。
 それが笑顔の正体。

 笑顔というのは、非常に難しい。自然な笑顔は難しい。
 人が自然に微笑みたいと思ったとき、前頭葉が顔の約50もの筋肉
を動かし、微笑む。

 でも、意識的に笑おうとすると、それは運動中枢が顔の筋肉を動か
す。だから、ぎこちなくなる、と九十九。

 法科学部長・佐々未春(大地真央)が、科警研の一同に呼び出しを
かける。
 このたび、科警研のめざましい活躍に対して、警視庁副長官・川瀬
要三(大林丈史)直々の表彰が行われる。和音が花束を渡す係になる。
 和音が、ぎこちない笑顔で、こんなのでいいんですか?と聞くと、
まあいいでしょうと未春。


 表彰式のために、庭に整列している科警研一同。丹原朋実(香川照
之)と林田虎之助(水嶋ヒロ)もいる。

 そこに川瀬が登場する。
 九十九は川瀬に話しかけようとして、みんなに止められる。
 九十九は隣に立っていた行動科学研究室の浪越克己(井坂俊哉)に、
川瀬がそんなに偉い人なのか聞く。
 そうだと短く答える浪越。

 川瀬の挨拶も終わり、和音の花束贈呈。
 まさにその瞬間、川瀬は胸を撃たれる。

 丹原たちは、みんなに早く建物内に避難するよう指示する。

 九十九は和音に駆けより、和音に自分が来ていたジャンパーを掛け
ると、姿勢を低くさせる。

 丹原たちは、近くのビルの窓が一枚開き、そこから銃口が覗いてい
るのを発見する。
 そのビルは友井ケミカルビル。
 刑事たちはみんなその部屋を目指して走っていく。

 倒れた川瀬を見ていた九十九は、和音に急いで林田に電話するよう
言う。
 エレベータの中で電話を受ける林田。
 林田の携帯を受け取った九十九は、友井ケミカルビルの出入り口を
封鎖するよう言う。
 文句を言う丹原に、スナイパーが仕事を済ませれば、見えるように
堂々と銃口をさらしておかず、さっさとしまうだろうと言う。

 他に川瀬ををねらえる窓があるビルといえば第二産業ビル。

 果たして、第二産業ビルの部屋に飛び込むと、そこには自動小銃と、
赤く大きなバツ印を付けた白いハンカチが吊されていただけだった。

 第二産業ビルの出入り口を固める機動隊員達。そこには、丹原と林
田もいる。九十九と和音も来る。

 九十九は機動隊員の盾を取ると、前に進み出る。そして、この距離
から狙ったからには、そうとう銃身が長いライフルのはず。長いもの
が隠せるカバンを持っている人を見つけたら、取り押さえるよう言う。

 そこに、パンクな格好をした若者が、ギターを入れたバッグを肩か
ら提げて、やってくる。

 九十九が林田を押し出し、林田が若者のギターバッグを無理矢理開
ける。すると、中にライフルが入っていた。

 若者は、今、レコーディングを終えててできただけで、何も知らな
い、と反論する。

 その時、みんなの後ろを手ぶらで歩いていく男がいた。九十九は、
その男の表情が見えないのに、その男にあざ笑らわれた気がする。


 捜査会議。

 逮捕された若者は、中西和夫で、ギターバッグに入っていたのは自
動小銃で、川瀬を狙撃した銃であると判明。

 また、あのハンカチがあった。バツ印は血液で書かれていて、血液
型はA型。DNAを解析しても、データベースに登録が無い。

 その会議は、科捜研にも中継されている。九十九は、あれだけ書い
たら、結構な量の血液だ。これは、警察と科警研への挑戦に感じる、
と言う。

 船木淳平(平泉成)主任たちは、廊下の監視カメラで、中西の行動
を追う。だが、狙撃後、中西が出てくる前に通った人物はいない。

 九十九が、カメラに映っている人物の腕時計の文字盤を拡大して欲
しいという。

 11:02。2時間前を指している。九十九は、防犯カメラの時計
がずらされていると言って、その分あとの16:05の映像を再生す
る。すると九十九は、あの時自分を笑った人物が映っていると言う。

 未春は、今回九十九を犯人の脳にすると言う。なぜなら、犯人と九
十九の思考回路が似ていると思うから、と。


 ハイヤーに乗り込む尾崎幸平(浜田晃)衆議院議員。いつものとこ
ろへ行って、と指示する。

 だが、ハイヤーの進む道は違う。尾崎が道が違うというと、運転手
はニヤリとしただけで、進路を戻さない。


 尾崎の乗ったハイヤーが発見される。無人で、後部座席に、赤く大
きなバツ印が付けられたハンカチが置かれていた。

 林田が車の屋根に掛けた自分の白手袋に、赤い雫が落ちているのに
気付き、見上げる。暗い中、みんながライトを揃えて、光を当てると、
赤い文字で『捜査一課長、刑事課長 過去に犯した罪により尾崎議員
を48時間後に処刑する 午後8時』と書かれていた。


 このことは、科捜研にも伝えられる。そのハンカチは朝、奥さんが
尾崎に持たせたもので、出てきた指紋は、尾崎と奥さんのものだけ。
血液のDNAを分析すると、前の時と同じ人の血液。未春は、警察と
科警研の威信に賭けて、48時間以内に尾崎を救出するよう、指示す
る。

 九十九は、これは自分に対する挑戦だと受け取る。

 22:27。
 尾崎議員処刑まであと43:33:00。

 尾崎議員宅。
 林田が、尾崎の妻に、心当たりを訊く。だが、何も分からず、泣く
ばかりで、息子・尾崎伸一郎(鈴木一真)に訊く。伸一郎は、恨まれ
るには事欠かない。仕事なので考えておきますと答える。

 帰ろうとしたとき、丹原が振り向く。

 尾崎邸を出ると、丹原は林田に、伸一郎を張っておけ、と言う。九
十九流に言えば、伸一郎は右上を見ていた、と言う。


 科警研では、尾崎のハンカチから指紋を抽出する難波丈太郎(トー
タス松本)と大内浩一(山崎樹範)。九十九は、尾崎と尾崎夫人の指
紋しか出ていないのか訊く。

 どうして、そんなに指紋にこだわるんですか?と訊かれた九十九は、
何か誤った方に導かれている気がして、と答える。難波は、もしかし
たらこれが犯人の血かどうかわかるかもしれない、と言う。

 九十九は、あとはよろしく、と帰ろうとする。なぜなら、健康上の
理由で、一日9時間以上寝なければならない。脳波寝ている間に、情
報を整理するんですよ。今回、九十九の仕事は脳ですから、と言う。

 帰ろうとした九十九は、岩淵に声を掛けられる。不審車両が見つか
った、と。

 3日前に盗難届が出ている車両。九十九が、Nシステムで経路が分
かりますね、と言う。

 それに対して岩淵は、不思議なことがある、と言う。Nシステムは
都内にこれだけある、と画面に映して見せて、これは公開されていま
せんが、と。不思議に思ったのは、Mシステムに写ったのが、1箇所
だけだということ。偶然と言うこともあるかも知れないけれど、と言
う。

 九十九は、警察関係者が漏らしたのかもしれない。心当たりのある
人に会ってくる、と出かける。


 武井公平(市川海老蔵)は通りすがりに、ドラム缶のようなものの
上に、何かを置く。

 すると、遅れて通り過ぎた、あの九十九にニヤリとした人物が、武
井が置いたものを取っていく。


 科警研では、みんなであのバツ印を書いていて、あれだけの濃さに
するには、二度塗らないと無理なのではと、試行錯誤している。

 マリコ(SHIHO)が、みんなに珈琲を出す。こんな時間まで、
とみんなが感謝すると、掃除のおねえさん(木下優樹菜)も残ってい
るから、と床の上で寝ている彼女を指す。

 00:43。
 尾崎議員処刑まで、あと41:17;37。

 武井が犯人に心当たりがあるのではないかと訊く丹原。武井は関係
ない。だが調べない方が、いいものも世の中あるという。

 そこに九十九がやってきて、武井に訊きたいことがあるという。

 武井は、今、科警研は大変なようだねぇ。甘いものが足らないんじ
ゃないですか?と九十九にキャンディーを渡してはぐらかす。

 外へ出た九十九は、その赤いキャンディーを見て、嫌な予感がする
とつぶやく。土田の時の指紋のトリックを思い出していたのだ。


 国陽第二トンネル開通を祝して、衆議院議員の菊池大二郎がスイッ
チを押すと、頭上のくす玉が割れる仕掛けになっていた。

 だが、菊池がスイッチを押すと、トンネルで大爆発が起き、整列し
ていた作業員達が、吹き飛ばされる。

 その様子を、あの九十九に対してニヤリとした男が見ている。


 科警研に戻ってきた九十九を交えて、夏目が説明する。血のまわり
から、ポリイソプレンラテックスが検出された。医療用手袋として使
われている。すなわち犯人は、自分の手を切って血を出しながら、指
紋を残したくなかったと言うことになる。

 その時、科警研のアラームが鳴る。爆破事件だ。

 怪我の手当を受けた菊池に、検事時代に何か犯人に心当たりがない
か訊く丹原。心当たりはない、と丹原。

 『菊池大介を、過去に犯した罪により、48時間以内に処刑する 
元検事』との書き込みと、また血でバツ印を書いた白いハンカチ。犯
人は、菊池と間違って、相沢義之(光石研)を誘拐したらしい。

 相沢は、鈴木建設の派遣社員。

 二人の顔写真を見比べていた九十九は、犯人は意図的にまちがった
のではないか、と言う。


 14:10。
 尾崎処刑まで、あと27:50:01。

 その頃林田は、命じられたとおり、あの九十九にニヤリとした男を
追っていた。
 そこはあの神田明神前で、武井が以前いたところ。その男が見上げ
ていたのは、アヤベビルの三河屋。林田の携帯に、丹原から着信があ
り、科警研に来るように言う。

 警視庁に、ICレコーダーが届けられる。内容は、早く菊池大二郎
(清水紘治)に、過去の罪に詫びて欲しい。自分は殺されたくないと、
相沢の声で録音されている。未春は、これを徹底的に分析するよう命
じる。

 神田は、「50メートル四方コンクリートで、低周波。発電所に特
有。角閃石、断熱材」と言う。夏目が、ICレコーダーの梱包材から、
見つかった。断熱材に使われる物質。両方を合わせると今は使われて
いない断熱材を作っていた廃工場で、発電所の近くにある、と言う。
その条件に当てはまるのは三箇所、と岩淵潔(林泰文)が映し出す。

 そこに、Nシステムに写った箇所を重ねると、その先にあるのは、
SST工業だけ。

 飛び出していく、丹原と林田たち。九十九は丹原に、「気をつけて」
と声を掛ける。

 16:05。
 尾崎議員処刑まで 25:55:17。
 相沢処刑まで 44:55:17。


 データを前に考える九十九。

 手鏡を目の前にかざし、今までのことを思い出す。
 「この犯人の脳って.....」とつぶやいた九十九は和音に、自分た
ちも行きましょう。わからないところがある、と言う。

 丹原は、機動隊員たちに、向こうが撃ってきたら、こちらも撃って
いい。ただし、最優先は人質の命だ、と言う。

 エレベータ・ホールで、林田が、エレベータが下りてくるのに気付
く。

 1階に到着して、扉が開いたエレベータからは、相沢1人が下りて
きた。

 丹原や林田たちは、相沢と一緒に、監禁場所を見に行く。

 実は電話があり、犯人は尾崎議員を伴って、どこかに移動した。だ
が、自分は置いていかれたと相沢。

 『日野市 谷川ビル』とほこりの付いたロッカーに書いてある。そ
れを書いたのは、座っていた位置的に、尾崎が書いたのだろう。

 丹原たちは、日野市に向かう。

 現場に、九十九たちがやってきた時は、丹原たちの乗った車は、発
車していくところだった。

 追いつけなかった九十九は、現場で作業していた鑑識課員に、解放
されたのが相沢だけということ。そして相沢は置き去りにされて、
1人で逃げてきたことをきく。

 三階のエレベーターの下りのボタンの指紋最初を依頼する。すると、
一つ鮮明な指紋がついている。相沢の指紋かとの九十九の問いに、多
分そうだろうと鑑識課員。

 九十九はおかしい、と言う。なぜ相沢は何度もボタンを押さなかっ
たんだろうか、と。

 和音は、何度も押しても、早くなる訳じゃないからじゃないですか、
と言う。

 九十九は、人間はそんな合理的な行動はできないだろう。普通、焦
って逃げたいときは、何度も押すものだろう、と。あの、これみよが
しのライフル銃の時から、たびたび犯人にミスリーディングされてい
る。Nシステムに2回しか映っていない車がここを指していたのも、
ここへ来させたかったから。

 急いで、相沢を捕まえてくれ!と、自分の肩書きと名前を言って、
近くにいた警官に頼む九十九。

 その時、船木から和音に電話。テープは5時間で上書きされてしま
うけれども、別のカメラに映像が残っていないかと探した。すると、
カメラに細工していた人物が映っていた。その人物・益田哲也の顔は、
相沢に告示している。すなわち相沢は、犯人の一味だったと言うこと
なのだ。

 九十九は、和音に丹原に電話させる。でも、その時、拳銃を携えて
犯人の潜むところへとじりじりと進んでいた丹原は、携帯を取れない。
やっと携帯に出た丹原に、九十九はすぐそのビルを離れるよう言う。

 だが、その時はすでに部屋のドアが開けられ、爆発が起こる。

 声を限りに、携帯に向かって、丹原の名を叫ぶ九十九。最後に、
「アー!!」と叫ぶ。

 相沢は逃げ、顔の血糊を落として、九十九にニヤリとした男の乗っ
た車のところへ行くが、その男は相沢を乗せずに、発進してしまう。



寸  評  脳科学の分野は、今、ホットな分野らしいですね。今まで精神的
な問題で客観的に捕らえにくかったものも、MRIなどで、脳のどこ
が活性しているかなどで、客観的に捕らえられるようになっているの
ですね。

 今回は、あまり脳科学っぽいところは出てきませんでしたが。

 エレベータのボタンの件は、確かに合理的には、1回押せば目的は
果たされると分かっていますが、焦っていると、何度も押してしまい
ます。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 気温の低さから、野菜が高騰していましたが、ゴールデンウィーク以来気温
が戻ったことで、普段通りの値段に戻っていました。いろいろなものが制御さ
れる時代となりましたが、野菜はやはり、天候に大きく左右されるのですね。
(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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