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タイトル:Daily Drama Express 2009/06/27 Mr.Brain (6)  2010/05/07


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/06/27 (Sat) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル Mr.Brain
局  名 TBS系
放映日時 土曜20時
キャスト 九十九龍介(木村拓哉)
 由里和音(綾瀬はるか)
 丹原朋実(香川照之)
 林田虎之助(水嶋ヒロ)
 佐々未春(大地真央)
 船木淳平(平泉成)
 神田純一(設楽統)
 難波丈太郎(トータス松本)
 大内浩一(山崎樹範)
 夏目光男(田中裕二)
 岩淵潔(林泰文)
 浪越克己(井坂俊哉)
 マリコ(SHIHO)
 掃除のおねえさん(木下優樹菜)
脚  本 蒔田光治

あらすじ  Episode 6 変人脳科学者 vs.多重人格トリック!!
脳トレは嘘発見器

 もし、秋吉かなこ(仲間由紀恵)が多重人格だとすると、入れ替わ
り立ち替わり、いろいろな人格が現れ、それぞれの人格が、それぞれ
の行動をする。それにふりまわされるってこてね、と由里和音(綾瀬
はるか)。
 脳科学研究室の九十九龍介 (木村拓哉)は、そうではないという。


 次の事件が発生する。島根の倉庫で男性が殺されていた。また、撃
ち殺されたのだ。使用された弾痕の線条痕から、松下百合子(大沢逸
美)議員殺害に使用されたものと同一と判明。
 形式:コルト式。
 種類:軍用自動拳銃 口径45口径(約11.43ミリ)。
 被害者は青山幸一、男性。津上組暴力団構成員。

 青山の実家の倉庫を調べたら、人を監禁していたあとがあった。か
なこはそこに15年監禁されていたのだろう。

 そこの壁には、
 『かなこへ
 俺がお前を助けてやる
 俺は奴らを絶対に許さない
      俊介』
 という落書きがあった。
 かなこたちが逃げ出すとき、幸一の拳銃を持っていったのだろう。
 みんなかなこに共犯がいたのだろうと納得する。

 和音が、「多重人格」と言おうとすると、九十九が和音の口を塞ぐ。

 法科学部長・佐々未春(大地真央)が行動科学研究室の浪越克己
(井坂俊哉)に話を聞こうとするが、浪越はうまく話せず、今回の件
は、九十九がリーダーになった方がいいと言う。

 生物科学研究室・難波丈太郎(トータス松本)主任は、無能な上司
は困るが、もっと困るのは、自分が有能だと思っている無能な上司だ
という。

 画像解析研究室の船木淳平(平泉成)主任と音声研究室の神田純一
(設楽統)によって予測された25歳のかなこ像。
 それを見た九十九は、よく似た人に会ったという。東京タワーの近
くのお寿司屋さんで、と。
 林田もよく似た人に会っていた。百合子の事務所の前で。
 どうして取り押さえなかったんだと聞かれ、ただきれいな人だなと
思って、と林田。

 誰も九十九の言うことなど聞いていない。

 警視庁側のリーダーは丹原。
 幸一が人気の無い倉庫で殺されていた。ということは、かなこに携
帯で呼び出されていたのだろうという。

 誰にもついてきて貰えなかった九十九は、和音相手に、これって、
ボク一人で犯人を捕まえろってことですよね、と言う。
 和音は、違うんじゃないか.....と言うが、九十九は聞いていない。

 九十九は、かなこの脳を見てみたいと言う。

 浪越が脳科学研究室を覗き、自分もかなこは多重人格だと思う、と
言う。

 九十九は、林田に連絡するよう、和音に指示する。

 林田が丹原に、九十九が島根のかなこが監禁されていた場所を見た
いと言っているけれど、無理ですよね、と言う。
 でも丹原は行ってこい、と言う。まだかなこが拳銃を手に、うろつ
いているかもしれないからな、と。
 びびる林田。


 九十九、和音、林田、浪越は、L特急・出雲で島根へ向かう。

 その列車からはかなこが降りてきたが、違うドアからだったので、
4人は気付かず、島根へ向かう。


 街へ出たかなこは、往復葉書を手に、どこかに電話を掛ける。

 コンビニの前に立つかなこ。
 自分の顔写真が指名手配犯として掲示されていることに、驚く。
 そして、自分が持っている手提げの中の新聞紙にくるまれた中身が
拳銃だと知って、慌ててコンビニのゴミ箱に捨てる。


 島根県雲南市に着いた九十九たちは、かなこが監禁されていた倉庫
へ行く。
 案内してくれた人は、その倉庫は長い間使われていなかったという。
 しかも、かなこが監禁されていたのは、その倉庫の地下室。

 地下室への上げ蓋を開けると、ひどい匂い。鼻にハンカチを当てる
九十九。

 地下室には、電灯は付いてなかった。
 九十九は、懐中電灯を消して入ってみることを提案する。

 真っ暗な中で4人はぶつかり合う。
 九十九は、懐中電灯を点けましょう、と言う。

 光に浮かび上がった地下室はゴミだらけ。ポータブルトイレもある。
床にはゴキブリもはっている。
 薄汚れたベッドには、ロープがからまりついている。

 九十九が林田と浪越に、お腹空きましたねと言い、お昼を食べに行
くことに。
 3人はさっさと上へ上がり、地下室への上げ蓋を閉めると、その上
に、ドラム缶と灯油缶を載せる。
 中に和音が残っているが、九十九はそれでいいと言う。

 3人は、出雲そばの店に入る。
 浪越は実は以前は刑事で、プロファイリングを行っていた。ある事
件で、自信満々に犯人像をプロファイリングしたが、捕まった犯人は
全く異なっていた。それ以来、自信を無くし、刑事が怖くてやれなく
なった。
 そこで犯人に直接関わらなくていい科警研に移った。もう犯罪に関
わらなくていいと思ったのにと憂鬱になっている。
 九十九は、良かったじゃないですか。これからはプロファイリング
が外れてもいいんですから、と言う。
 九十九のノー天気な言葉にムッとする浪越。
 九十九は何も感じていないように浪越に、これからは思いっきり好
きなプロファイリングができますね、と言う。

 自由になれた浪越は、やはりかなこは多重人格者だろう、と言う。
 あの『俊介』は、かなこが作り出した人格の一つだろう。他に二つ
の人格があると考えられる。幼いとき、虐待を受けた子供は、その虐
待を受けているのは自分ではないと思いこむようにして、他の人格を
生み出す。いわゆる解離性人格障害だ、と言う。

 3人は地下室の所へ戻り、障害物を取り除き、上げ蓋をあげる。
 そこには、思いっきり怒った顔の和音。上へ上がると、バットのよ
うなものを手に持って、九十九たちを追いかける。

 九十九は、幼い頃のかなこは青い空を見るのが好きと言っていた。
自由になれたその時、かなこはいったい何を見たのだろう。


 東京では、コンビニのゴミ箱から拳銃が発見される。それは45口
径のコルト、軍用自動拳銃。連続殺人に使われたものだ。携帯も一緒
に見つかる。多分、幸一を呼び出すのに使用されたもので、犯人は足
が着くのを怖れて捨てたのだろう。

 監禁されていた地下室にはテレビがあった。かなこが唯一外界を知
る手段はそのテレビだったのだろう。

 最初に百合子を殺したのは、百合子はテレビに出ている公人であり、
その行動が把握しやすかったからだろう。
 次に狙われるのは、かなこに関係していて、テレビに出ている人だ。

 九十九は林田に、そのことを一刻も早く丹原に伝えるよう言う。

 丹原は、あいにく拳銃が捨てられているのが見つかった。もうかな
こは拳銃で人を襲うのを止めたのだろう、と言う。
 それを聞いた九十九は、どうしてかなこが持っている拳銃が一丁だ
けだと言えるのだという。

 丹原たちは今までのテレビ番組を全部調べる。
 すると、元かなこの同級生だった女性がテレビでかなこの無事を信
じている。だからかなこの実家に同窓会の葉書を送ったと言っている
のが見つかる。

 その頃、かなこの顔つきは、男っぽかった。手にしていた往復葉書
は同窓会のお知らせで、百合子の机の上から失敬したものだった。
 血の付いた往復葉書を地面に落とすかなこ。

 かなこのジーパンの後ろのベルトには、拳銃が挟んであった。


 丹原たちは、その同窓会が開かれる三井ガーデンホテルへと急ぐ。

 かなこは同窓会会場へ入ると、マイクの前へ進む。
 司会の良子は、クラスと名前を言って欲しいという。
 マイクに向かってかなこは、自分のことなんて、みんな毎日楽しい
ことが起きていて、忘れたでしょうね、と言う。
 良子が、「もしかして、かなこ!?」と驚く。

 かなこは拳銃を取り出すと、良子を撃って、殺す。
 それから、元同級生たちを、次々と撃つ。
 会場から慌てて逃げ出す元同級生たち。

 その波に逆らって会場へと急ぐ丹原たち。

 死体やけが人が何人も倒れている会場。
 丹原たちは、拳銃片手にかなこを探す。
 すると、テーブルの横に垂らされているドレープの裾から、拳銃の
端が覗いていた。

 そのドレープをめくると、そこにかなこが隠れていて、震えていた。
怖い、助けて、と言い、丹原が手を伸ばすと、気を失って倒れてしま
う。


 かなこの精神分析の結果、多重人格ということが判明。現れる人格
は三つ。
 一つは『俊介』。人を殺した人物。かなこを助け出すために殺人を
犯し、三件の犯行を認め、かつ他の人格の記憶も受け継いでいる『支
配的人格』。

 百合子を殺したのは、校門の前に怪しい男がいると言ったけど、信
じなかった。そんなに怖ければ友達と帰ればいいと言う。
 でもテレビの前では一言もそんなことを言わず、かなこに帰ってき
てと言って、同情をひき、議員にまでなった。

 友達は、かなこが一緒に帰ろうと言っても、「それを自意識過剰っ
て言うのよ」と相手にせず、そのためかなこは一人で帰らざるをえず、
その結果、誘拐された。

 もう1人の人格は『しょうこ』。享楽的でさばけた人格。百合子の
殺害現場で弁当を食べたり、ステーキハウスに出入りしたりしていた
のもこの人格。幸一の相手もしていた。

 もう1人が、かなこ自身で、主人格。おどおどして気の弱い人格。
 百合子の死体に取りすがったり、毛布を掛けたりしたのもかなこ。
かなこは、俊介やしょうこの存在を知らない。
 それはかなこに知らせないことで、かなこを苦しませないようにし
ていたのだ。

 質問がある人と言われ、九十九は何かを言いかけるが、止める。
 丹原が、言いかけて止めるのはなしですよと言うが、それでも言わ
ない。

 掃除のおねえさん(木下優樹菜)は、なんで人を殺しても罪になら
ねえんだよと言い、喫茶室のマリコ(SHIHO)は、多重人格でか
なこに記憶がないのだから、仕方ないのよ、と教える。

 脳科学研究室を訪ねた林田は、自分が見かけたのはあの三つの人格
のどれでもない。言ってみれば、『きれいなお姉さん』という感じだ
ったと言う。
 かなこに会いたい、と九十九。


 九十九はかなこをfMRIにかける。
 かなこの多重人格を疑っているんですか?と問われた九十九は、そ
れ以外の可能性を消すために検査をしているという。

 かなこの前に和音と共に現れた九十九は名乗る。
 脳を調べるのですか?とおどおどと聞くかなこ。
 九十九は、かなこが多重人格なので、その人格をかなこに統合する
と説明する。

 すると突然かなこはベッドから起き上がり、九十九に襲いかかる。
俊介の人格が登場したのだ。今までどれだけ自分がかなこを守るため
に尽くしてきたのか。それを消そうというのか、といきり立つ。

 そこに丹原と林田が入ってきて、俊介となったかなこを押さえる。

 あれからずっと俊介のまま。消されまいと頑張っているのだろうか?

 fMRIの結果を説明する九十九。海馬の機能が少し衰えているが、
これは多重人格の時、よくあることであり、でもそれ以外の場合も発
現する。脳がこういう状態だったら、多重人格という定義がないのだ、
と言う。

 その時、船木と難波が、九十九たちを呼ぶ。
 船木が、初日のかなこの様子を見せる。すると、かなこが一瞬カメ
ラの方を見ている。カメラの位置を知っていたのは、俊介の人格だけ。
知っているはずのないかなこがなぜ、知っているのか。

 どうして、難波がこんなことをしてくれるのか?と九十九。
 難波は、精神鑑定を信じていない。そんな推理ごっこを、と言う。
 九十九は、自分が白黒つけてやる、と言う。

 九十九はかなこの病室を覗き、「今は、俊介さんですか?」と訊く。
 頷く俊介。
 九十九は、見せたいものがある、と言う。

 九十九は、廊下の先をペンライトで照らし、俊介のような暴力的な
患者は、あの赤いマークの付いた、隔離病棟に入れるしかない。俊介
がいる限り、かなこは一生あそこにとじこめられるだろう。それに対
して、隣の青いマークのついたドアの先は、一般病棟。自由に外にも
出られる、と説明する。

 俊介は、結局オレを消そうと言うことなのか、と暴れ出す。


 翌朝、穏やかな顔で目覚めるかなこ。そこにいた九十九は、「かな
こさんですよね」と声を掛け、せっかくあんな穴蔵のようなところか
ら抜け出したのに、またこんな部屋に閉じこめられていては、つらい
でしょ。今日は外へ連れ出してあげます。責任は、もちろん九十九が
全部取ります。十分後に、『一般病棟』に来てください。外に出られ
るように、すべての鍵を外しておきますから、と言う。

 部屋を出たかなこは、人目を避けるように歩いていく。

 丹原は九十九に、どちらだと思っているのか?と訊く。九十九は、
わからないのでこんな残酷な実験をしていると答える。

 本当は、来て欲しくないのでしょ?と丹原。九十九は、どんな残酷
な真実でも、隠されるよりはましなんですよね、と言う。

 途中の様子を、和音と林田が見ている。

 九十九と一緒に丹原がいるのを見たかなこは、また俊介っていう人
が出てきて暴れるといけないから?と訊くかなこ。九十九は、俊介な
んて人格はいないからなんですよ、と言う。昨日、俊介に与えた錯覚
によって、かなこは今日、ここに来てしまった、と。

 あの分岐点にかなこを連れてくる九十九。かなこに、赤いプレート
と、青いプレートの文字を読ませる。青いプレートは、『隔離病棟』
で、赤いプレートが『一般病棟』。人は時に文字より色や形にとらわ
れる。それにかなこ自信もとらわれ、青いプレートの扉を選んだ。

 それはなぜか。かなこが多重人格を演じていただけだと九十九。

 かなこは、いつ気がついたのか訊く。

 九十九は、かなこが隠しカメラを見たとき。でも、確証を得たのは、
かなこがホールにたどり着いたとき、と答える。

 林田は、かなこはただ逃げ出せばよかったのに、どうして殺したの
か訊く。

 かなこは、逃げ出したとき、あの青い空を見て、15年間、あの空
を奪った人たちがにくかった。どこか狂ってますかね。本当に狂って
しまいたかったから、と答える。

 両手を揃えて出すかなこ。閉じこめられるのは慣れているから、と
言う。丹原が、かなこの手に手錠を掛ける。

 建物を出たとき、かなこがちょっと待って下さいと言う。そして青
空を見上げる。

 和音は、九十九に、かなこに似ていると言う。九十九は、自分はあ
んなに容姿に不自由していないと言う。

 和音は、九十九はいつも芝居をして、本心を隠している。そこが似
ている、と言う。

 九十九は、それなら和音は次は浪越の助手でもしますか?と訊く。
和音は自分は脳科学を続けます、と答える。

 和音は、九十九が、科警研・所長の瀬田逸平(小林克也)から、九
十九の論文がアメリカで認められた。アメリカへ行くか?と誘われて
いるのを、立ち聞きしてしまい、ショックを受ける。



寸  評  世間に、本当に多重人格の人は、どれだけいるのでしょうか?

 ドラマの中では、多重人格のふりをして(もちろん、役者さんが演
じているのですから)いて、それは、多重人格ということになってい
ます。

 でも、今回は、多重人格のふりをしているだけで、本当は多重人格
では無かったという設定。そういういみで、新しいパターンでした。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 来週から、木村拓哉の主演ドラマが始まります。局が違いますが、その前に、
少しでもお送りできれば、と思っていました。なかなか、一度遅れを出してし
まうと追いつけず、ご迷惑をおかけいたしました。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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