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タイトル:Daily Drama Express 2010/04/25 新参者 (2)  2010/05/06


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/04/25 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 新参者
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 日本橋署刑事        加賀恭一郎(阿部 寛)
 人形町タウン誌「ドールタウン」編集部記者 青山亜美(黒木メイ
                      サ)
 清瀬直弘の息子 劇団員   清瀬弘毅(向井 理)
 警視庁捜査一課殺人班 刑事 松宮脩平(溝端淳平)
 警視庁捜査一課殺人班 主任 小嶋一道(木村祐一)
 警視庁捜査一課殺人班 刑事 上杉博史(泉谷しげる)
 税理士           岸田要作(笹野高史)
 清瀬直弘の元妻       三井峯子(原田美枝子)
 清掃会社社長        清瀬直弘 (三浦友和)
 料亭「まつ矢」主人     枝川泰治(寺島進)
 同 女将          枝川頼子(夏川結衣)
 同 小僧          佐々木修平(石黒英雄)
原作   『新参者』東野圭吾 講談社刊
脚  本 牧野圭祐、真野勝成
主題歌  『街物語(まちものがたり)』山下達郎

あらすじ 第二話「料亭の小僧」

 東京の古い下町・人形町にやってきた新参者の刑事・加賀恭一郎は、
日本橋署に着任早々、小伝馬町のマンションで起こった、三井峯子の
絞殺事件を追うことになる。
 殺害現場には人形町名物の「人形焼き」が残されていた。それはと
ある人形焼き屋の特注品。それを買った人物はすぐに特定された。
 購入者は、人形町の料理屋「まつ矢」の小僧・佐々木修平(石黒英
雄)である。
 早速、加賀とコンビを組む警視庁の松宮が、「まつ矢」へ向かう。
 加賀と松宮は、客のふりをして「まつ矢」の名物だという昼食を食
べていた。対応に出てきた女将・枝川頼子(夏川結衣)に、加賀は文
句をつける。
「まつ矢の看板は、“わさび”だというのに、この料理にはあまりわ
さびが効いていない」
 しかし、頼子はほほえみながら返す。
 わさびは素材の味を引き立てるための隠し味。だからといって、い
い加減のものを使わずにこだわっているからこそ、看板なのだと。
 なるほどと、納得の加賀。
 頼りない亭主にかわって、「まつ矢」の差配は頼子がやっている。
加賀の突っ込みくらいのことは、軽くいなしてしまう。

 そして出てきた修平が、なぜかウソをついていることを、加賀は察
知する。
 実は、修平は、「まつ矢」の主人・枝川泰治(寺島進)をかばって
いた。
 枝川は遊び人で、小伝馬町のマンションの一室にクラブ嬢の愛人を
囲っていた。そして、愛人宅に使いに行かされた修平は、同じマンシ
ョンに住んでいた殺された峯子と面識があったのだ。
 しかし、自分を育ててくれた「まつ矢」、枝川がもし、犯人として
疑われることがあったら……。
 そう思って、修平はウソをついてしまう。
 人形焼きは、甘党の自分がおやつのために買った。
 それを一人で食べて、パックは捨ててしまった。
 ……しかし、それらのウソは、加賀にすべて見抜かれてしまう。

 修平は、小伝馬町の事件を新聞で読んで、ますます不安に陥る。
 ……事件はどこまで調査が進んでいるのか。誰が犯人として疑われ
ているのか。そして、枝川に、どこまで捜査の手は伸びているの
か……。
 不安に駆られた修平は、思わず小伝馬町のマンションに足を向けて
しまう。
 ところがその姿は、タウン誌記者の青山亜美(黒田メイサ)に目撃、
写真を撮られてしまったのだ。

 亜美と加賀は大学時代の先輩後輩。
 亜美は特に、加賀に対してなにか含むモノを持っている様子。
 町内で起こった殺人事件ということで、亜美もまた、小伝馬町の殺
人事件に興味を持っていた。マンションを張っていた亜美は、不振な
そぶりをする修平が小伝馬町のマンションに入っていったところを、
写真に納める。そして、その写真を加賀に渡すのだった。

 一方、小嶋一道(木村祐一)が指揮する捜査本部の方では、峯子の
愛人が枝川ではないのか、という疑いが浮上していた。
 現場に残された人形焼きは、枝川が修平にお使いで持たせたもの。
それが峯子の部屋から出たと言うことは、枝川の愛人は峯子だったに
違いない。だから、被害者の峯子の指紋と、修平の指紋が出た。もう
ひとつ、謎の指紋が残されているが、これはおそらく枝川のものだろ
う……。
 枝川には尾行がつけられ、ひそかに指紋の採取もされる。

「まつ矢」の女将・頼子は、ひとりバーでグラスを傾けていた。ふと、
視線を感じて振り向くと、笑みをうかべた加賀の顔。
 あきれ顔の女将が加賀の野暮な行動をとがめるが、加賀はとある情
報を頼子に伝える。
 伊豆産の特級わさび「真妻」が、人形焼きに混入されていたのだ。
「まつ矢」の売りになっている、「真妻」のわさびが……。

 そのころ、捜査本部では、現場に残されていた人形焼きの容器につ
いていた、不明の指紋が枝川のものではないことが、ハッキリした。
 それでは、いったい誰のものなのか……。
 捜査本部の面々は、途方に暮れる。が、とある意外な人物の指紋と
一致したのだ。

 加賀は「まつ矢」を訪れる。
 枝川と頼子に同席を頼み、事情をうかがいたい、というのだ。
 加賀は枝川に「人形焼きを買ってきました」と勧める。
 いただきます、といって手を伸ばし一口かじった枝川。が、突然顔
をしかめる。
「なんだこりゃ、わさびが入ってるじゃねぇかっ」
 吐き出し、もどす枝川。
 そこへ、松宮たち捜査本部の面々が駆けつける。
「女将さん、署までご同行願います」
 あっけにとられた枝川に、頼子は言う。
「人形焼きの容器から、わたしの指紋がでたんでしょう」

 実は頼子が、修平が買ってきた人形焼きのなかのひとつを、わさび
を仕込んだものと交換した。
 愛人宅へ人形焼きを抱えていく枝川に、「自分はすべてしっている」
というメッセージを伝えるためだ。
 しかし、愛人は人形焼きが嫌いだった。
 クラブで「人形焼きが好きで」と調子を合わせていったら、枝川が
毎回買ってくるようになって困っていた。だから、同じ階にすんでい
る、顔なじみの峯子に毎回あげていたのだ。それで、その日のわさび
入りの人形焼きが、被害者のマンションから見つかったということだ
った。
 枝川とその愛人との間に子どもまでいるという。
 だが、本当はそれもウソ。枝川は子どもができない体だった。父親
の気持ちが味わいたくて、愛人がウソをついて別の男と作った子供を、
自分の子だと演技をして受け入れていた。そして、父親になりたかっ
たという枝川の気持ちをもしっていたからこそ、頼子も浮気を見逃し
ていたのだ。
「あんた、私と結婚するときに、なんて言ったか覚えている? 辛さ
のあとにぱっとした甘さが広がる、お前は真妻のわさびのような、最
高の女だって。まつ矢の看板は、真妻のわさびとお前なんだって……
だから、一生懸命頑張ってきたのよ。まつ矢が私たちの子どもじゃな
い……」
 泣きながら思いの丈をぶつける頼子に、枝川は両手をついて泣きな
がら謝るのだった。



寸  評  本当に、ミステリのお手本のような見事な流れですね。
 伏線が張り巡らされていて、一番怪しげに見える人間は決して犯人
ではない。そのかわり、最初から登場している意外な犯人が最後の謎
解きと同時に出てくる……。
 それと同時に、舞台の人形町がすごくうまく使われています。
 今回も「人形焼き」がメインの謎でしたしね。
 ちょっと、人形町案内っぽくなりすぎている嫌いはありますけど。
 次回も楽しみです。

執 筆 者 畑中ヒロ()

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2. 編集後記
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 ゴールデンウィーク、ちょっと北海道まで出かけてきました。
 途中で息子が発熱してしまい、不安と心配で観光どころではなくなってしま
い……。
 旅先の上にゴールデンウィークということもあって、医者を捜すこともでき
ず、ひたすら暖かくして眠らせて、水分と栄養をとってが精一杯。とにかく、
おたおたしてしまいました。
 本当に、無理は禁物ですね……。(畑中ヒロ)

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