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タイトル:Daily Drama Express 2010/04/23 警部補 矢部謙三 (3)  2010/05/06


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/04/23 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 警部補 矢部謙三
局  名 テレビ朝日系
放映日時 土曜23時15分
キャスト 矢部謙三(生瀬勝久)
 秋葉原人(池田鉄洋)
 大村忠相(魁三太郎)
 菊池愛介(姜 暢雄)
 警視総監(団 時朗)
 桜木健一郎(鈴木浩介)
 桂 美晴(貫地谷しほり)
 片桐優奈(原 幹恵)
脚  本 福田卓郎、高山直也、山岡真介
主題歌  小林太郎『美紗子ちゃん』

あらすじ  episode 3 姿無き犯罪者 防げ!神経ガスの恐怖

 神経ガス強奪テロ。

 警察への挑戦状。

 交差する2つの事件。


 あるものを積んで、東京へ向かっていたバン。
 路上に倒れている人を見つけて、急停車し、運転手と助手席に座っ
ていた二人は、車を降りて、その人物に声を掛ける。すると、その男
は突然銃を突きつける。

 慌ててバンに戻ろうとすると、多くの男が銃を突きつけている。男
たちは、バンに積んであった神経ガスを奪わせる。


 警視庁の捜査会議。
 警視総監(団時朗)が、矢部謙三(生瀬勝久)の活躍は聞いている
と言い、鼻高々の矢部。

 公安部課長・大村忠相(魁三太郎)が、蛾眉村 ナイスケミカル研
究所がバンに積んでいた神経ガスを奪われた。神経ガスは、別の研究
をしていたときに、たまたまできてしまったもので、量も30ccし
かないのだが、威力としては、半径2キロ圏内にいる人間を無気力に
してしまう、と言う。

 警視総監は、犯人達は、図々しくも犯行声明を送りつけ、警視庁一
優秀な刑事に探させろと指定している。そこで、矢部に頼む、と言う。

 もっと優秀な刑事は、ほかにもいるでしょうと言う矢部に、一番優
秀なのは矢部だと言われ、乗せられてしまう矢部。

 菊池も、本来ならば、超優秀な自分があたるべきであるが、今回は
矢部に譲る、と言う。


 会議が終わり、肩を落として、廊下を歩いている矢部。

 −− 神経ガスによって引き起こされる大惨事を未然に防ぐために、
警察によって選ばれた、最も優秀な警察官。それがこの矢部謙三であ
る。

 と、ナレーターよろしくしゃべって録音している矢部の部下の秋葉
原人(池田鉄洋)。秋葉にあきれる矢部。


 部署へ行くと、部下たちは、矢部の健闘を祈るだけで、誰も矢部と
一緒に行こうとしない。庶務課の人が来たかと思ったら、矢部が殉職
する前に、経費の伝票整理をしておきたいから、サインして、と言う。

 犯人からの電話が入る。池袋スリットスリットビル屋上に、12時
59分までに、一番優秀な刑事が来るように。もし、別の警官がいた
ら、取引は中止だ、と言う。


 『クーリット国国宝展』。

 庶務課の桂美晴(貫地谷しほり)と桜木健一郎(鈴木浩介)が警備
している。廊下を、『つぼ八』を持ったおばちゃんが通っていく。

 美晴たちは、クーリット国ジャームー特使の護衛をしている。美晴
は、こんな名前も知られていない国の特使なんて、襲われることない
でしょ。これなら、庶務課で伝票整理していても同じだと腐っている。
桜木が、外に出られたのだから、いいじゃないですかとなだめても、
毒ガス事件の方は、派手なんだろうなとうらやましがる。桜木が、何
度『毒ガス』じゃなくて、『神経ガス』ですよと訂正しても、聞いて
いない。

 ジャームー特使の通訳・南田レイナ(芦名星)が、困ったことが起
きた、と言う。特使のインコが行方不明になったので、早急に探して
欲しい、というのだ。

 美晴が、自分たちの任務は、特使を守ることだと拒否する。すると
特使は、特使を守るというのは、その家族も含めて守ると言うことだ
ろう。インコは家族だ。それができないというなら、外交ルートを通
じて、抗議する、と言う。

 探さないとは言ってませんよ、と美晴。


 池袋スリットスリットビル屋上に到着した矢部に、犯人からの電話。
1人だと言う矢部に、それではダクトの向こうの人影は誰だ?と犯人。
秋葉のことだった。

 矢部は、まちがってバカが入ってきてしまった。バカは高いところ
が好きだから、とごまかすが、電話は切れてしまった。

 また電話が鳴り、もう一度、チャンスをやると言う。ヘリポートへ
行け、と。

 秋葉が地図を開いて、ヘリポートは屋上の反対側にあることを調べ
る。

 二人がそこへ行くと、神経ガスとおぼしきものが置いてある。

 犯人は、そこに金貨の入った袋が10個ある。1個だけ、重さの違
う金貨を入れた袋がある。それを1回だけはかりを使って探し出せ。
その袋に書いてある数字が、解除コードだ、と言う。制限時間は5分。
普通の金貨は1枚10グラム。重さの違う金貨は1枚11グラム、と。

 矢部は、最初に全部の袋をはかりの上に置いて、一つずつどかして
いけば、途中で重さの減り方が違うところがあるだろう。それが当た
りだ、と言う。

 秋葉は、それでは何回もはかりを使うことになってしまう、と言う。
矢部は、一度に載せているじゃないかと言うが、秋葉は、下ろすとき
に何度もはかっていると指摘。日本語って、ややこしいなとくさる矢
部。

 この問題は、公安の全捜査員が聞いていた。美晴も、インコを追い
ながら、問題を考えている。

 美晴は、「解けた」と言って、矢部に電話する。最初の袋から金貨
を一つ、次の袋から2つ、その次から3つと出していき、最後の袋か
らは10個取り出して、一度にはかりにのせる。100グラムより重
くなった分が、重い袋の金貨で、そのグラム数分で枚数がわかり、何
番目の袋からだしたかわかる、と言う。

 矢部は、そんなこと、最初から分かっていたと言って、袋を2つ持
ち上げる。

 その時、風が吹いて、頭髪が微妙に持ち上がる。それを押さえよう
として、袋を持った両手を頭髪に持って行ってしまい、2つの袋から
金貨がこぼれて、混ざり合ってしまう。

 そのうちにタイムリミット到来。

 だが、爆発は起こらなかった。半径2キロ以内の住民には、ガス漏
れの恐れがあるということで、すでに避難して貰っていた。


 諦めていると、また電話。今度は、14時までに秋葉原へ行き、フ
ィギュアを買えと言う。庶務課は、『上様』では領収書を貰わないよ
うに、と念を押す。

 秋葉は、『聖地』へと矢部の手を引いていく。

 犯人が、CCDカメラで、現場の映像を撮影していたことが判明。

 美晴は、なぜ犯人はフィギュアを買わせようとしているのかと、敬
語の仕事そっちのけで考えている。桜木は、犯人がわかれば、分かる
んじゃないの.....と、気のない返事。

 桜木は、それよりもなぜ矢部が答えられなかったのに、神経ガスが
爆発されなかったのだろう、と疑問に思っている。

 矢部と秋葉は秋葉原に着き、指定のフィギュアを買い集める。


 その頃警視庁では、CCDカメラに付いていた指紋から、北沢敦彦
(ノゾエ征爾)を割り出す。だが、取り調べに北沢は何も知らない、
と言う。CCDカメラは盗まれたのだ、と。


 秋葉原での矢部と秋葉への課題は、そこにたまたまいる人たちを、
笑わせて全員を拍手させること。お笑いじゃないんですから.....と
言っても、犯人には聞き入れられず、急遽、コントを始める。


 晴海と桜木は、警備員(佐伯新)に、小鳥を見つけたら、知らせて
欲しいと頼む。警備員は、巡回中にインコを見つけたら、捕まえてお
くと言う。


 いろいろなコントをやるが、一向に受けない矢部と秋葉。

 見物人の中には、メイドに化けた片桐優奈(原幹恵)がいて、拍手
をしてくれる。そのおかげで、何人か拍手してくれる。

 犯人から電話。拍手して貰えたぞ、と威張る矢部。

 犯人は次の問題を出す。『神主が24時間子供をあやしている場所
はどこだ?』。神経ガスはそこにある、と言う。

 大村が部下に調べさせる。

 1人が神社という。一斉に神社を調べに行かせる。

 矢部と秋葉が場所を移そうとすると、アキナちゃんというアイドル
(浦野一美)が現れ、秋葉は感激。握手をして貰って、感激の余り倒
れる。


 美晴はホールでインコを探しながらも、犯人のクイズの答えを考え
ている。

 地図を広げて、神社を探す。
 桜木は、神経ガスは高いところから撒くと効果的だから、高いとこ
ろにある神社を調べる。

 ある神社を、美晴はギャグで考えつく。『根津の守』=『寝ずの
守』。これは東京カーブル美術館の近く。

 美晴と桜木は、『クーリット国国宝展』を行っているこの美術館か
ら人を避難させるように頼む。

 特使は、ゲストの方の安全を第一に考えて欲しい。自分たちは、そ
のあとだ、と言う。


 根津神社にタクシーで現れる矢部と秋葉。

 境内に駆け込むと、次の指示。賽銭箱の上に、神経ガスが置いてあ
った。

 クイズ『24人のフィギュアを5人1列にして、6列で整列させろ』


 大村は、庶務課にマトリューシカを用意して貰い、それを24体に
バラして、考える。

 美晴と桜木は、美術館の中で、インコを見つける。捕まえたインコ
は、犯人の口癖をまねている。

 美晴は大村に、犯人の狙いは、別にある。狙いは美術館だという。


 やっと問題が解けて、ご満悦の矢部にも、神経ガスがダミーだった
ことが伝えられる。

 美晴は、ゲストを避難させたときのレイナの訳がおかしい。特使は、
ケースの中の原石を出口にと言ったのに、レイナはゲストを出口へと、
わざと違って訳した。レイナは、特使が日本語を話せないことをいい
ことに、「ありがとう」「おいしい」としか言っていなかった。

 警備員やゲストも美晴に銃を突きつけている。

 桜木は、警備員に一言も『インコ』と言っていないのに、インコを
探しているとわかっていた。みんな通じていたのだ、と言う。見学者
をいなくさせることによって、美術品を持ち出しやすくなる。『ミト
サ原石』がなくなっていた。


 矢部の携帯に着信。美晴と桜木は人質になった。今度はブラフでは
なく、本当に神経ガスを放出するぞ、と言う。

 矢部は、あいつらも警官だ。殉職すれば2階級特進だ。あきらめが
付くだろう、と言う。

 東京カーブル美術館の玄関のランプが点滅している。秋葉が、モー
ルス信号だと言って、読み解く。『ワレワレノアンゼンハシンパイナ
シ。タダチニ、トツニュウサレタシ。サクラギ』

 矢部は、これで美晴と桜木が死んでも、言い訳ができたと、内心ほ
くそ笑み、突入を命じる。

 桜木は、美晴の父親・桂太郎(勝野洋)の『デカペディア』を見て、
モールス信号を打った。何でも載っているのにびっくりする。


 矢部は、部下たちに「突撃!」と命令したが、自分だけは動かない。

 部下たちが、力ずくで東京カーブル美術館を打ち破るのを見て、神
経ガスがもし漏れたら、どないするんやとつぶやく。そして、避難し
ようと、警察車両に乗り込む。

 無事、美晴と桜木が救出される。そして、通訳の女(レイナ)がい
ない!と叫ぶ。


 その頃、背中に『POLICE』と書かれた服を着て、防毒マスク
を付けた人物が1人、アタッシェケースを手に、警察車両に乗り込む
と、防毒マスクを外す。レイナだった。

 車の奥の毛布の下がごそごそと動き、「何言ってんねん」と起き出
す。矢部だった。レイナとお互い、どうしてここにいるんだ!?とび
っくりする。

 レイナはアタッシェケースを開けると、中から神経ガスが入ったカ
プセルを取りだし、今回はブラフではないと言う。

 矢部は、そうそう同じ手にばかり乗らないぞ、と言うと、「三角飛
び!」と言って、車の壁を蹴って飛びかかろうとする。
 レイナが身構えたとき、実際には三角飛びをしていない矢部は、脇
から神経ガスのカプセルに手を掛ける。
 二人が奪い合った結果、神経ガスのカプセルが床に落ちて割れる。
 矢部は、「息を止めろ!」と叫ぶ。


 取調室に相対して座っている、矢部とレイナ。
 お互い笑いながら、部下を置いて逃げたんだと言い合っている。

 二人とも、ずっと笑っている。

 その取り調べの様子を見た晴美は、笑ガスだったんですね。あんな
笑っていたら、無力化してしまいますねと笑う。
 美晴もガスを吸ったのか!?とびっくりする桜木。


 半日笑い続けた矢部の所に、大村から次の指令。



寸  評  途中、ドラマ『クイズ』を思い出させるような、クイズを解かせ
る場面がありますが、解けなくても何も起こらないという脱力。そし
て、犯人の取り調べで笑い続けている脱力。

 困ったときには、『デカペディア』で解決。

 『トリック』本編で、美晴と桜木が登場することが今後、あるので
しょうか?

 刑事物にするのはいいのですが、『トリック』本編のいかさま超能
力者を手品で種明かしというのは出てこず、公安として、テロ(と一
見見える、でもそんな大それたものでも無い事件)に終始しています
ね。

 矢部のキャラクターは面白いですが、『トリック』とは、別物と思
う必要があるようです。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 遂に、ゴールデンウィークが始まりました。長期の休暇の時にはいつも、始
まる前は、あれをやろう、これをやろうと計画(?というほどしっかりしてい
ないけど)を立てるのですが、始まってしまうと、あっというまに休暇は終わ
ってしまって、何もできない状態になってしまいます。
 休暇を有効に消化することができる方法があるのか、あるいは、何もせずの
んびりするのが、休暇のあるべき姿なのか。
 小学生の夏休みいらい、ずっと続く課題です。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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