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タイトル:Daily Drama Express 2010/04/20 ジェネラルルージュの凱旋 (3)  2010/04/27


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/04/20 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル チームバチスタの栄光2 ジェネラル・ルージュの凱旋
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜22時
キャスト 田口公平(伊藤淳史)
 白鳥圭輔(仲村トオル)
 高階権太(林隆三)
 速水晃一(西島秀俊)
 佐藤伸一(木下隆行)
 和泉 遥(加藤あい)
 長谷川崇(戸次重幸)
 滝沢秀樹(松坂桃李)
 永山康友(足立 理)
 浅野和彦(竹内太郎)
 花房美和 (白石美帆)
 栗山弥生(浅見れいな)
 三船大介(利重 剛)
 佐々木英二(堀部圭亮)
    ゲスト
 杉山沙希(田畑智子)
原  作  海堂尊 『ジェネラル・ルージュの凱旋』
脚  本 後藤法子ほか
主題歌  松田聖子『いくつの夜明けを数えたら』(ユニバーサルシグマ)

あらすじ  episode 3 人格変貌

 夜の繁華街。
 その路地裏で、にらみ合う二人。
 若い方の男が、中年のサラリーマンに、「金を寄越せ」と言う。
 カバンを一振りして、中年のサラリーマンは、若い男に向かう。
 若い男はナイフを取り出して構え、向かってきたサラリーマンの腹
に、ナイフが突き刺さる。


 深夜のナースコール。
 取った看護師が、『救命救急センター』看護師長・花房美和 (白
石美帆)に、整形外科からと言う。

 美和がジャーナリスト・目黒和男(嶋田久作)の病室に入ると、胸
が痛いという。美和が、肋骨が折れていますから、仕方ありませんね
と言うと、目黒は美和の手を取り、胸がキューンとするんだよ、と言
って、美和の手を自分の胸に当てる。女房も、見舞いにも来てくれず、
寂しい、と。

 美和は、入院中の患者さんは、誰しも不安になるものなんですよと
言って、手を抜くと、布団をかけ直す。

 目黒は『救命救急センター』部長・速水晃一(西島秀俊)に来て欲
しいと言い、速水に伝えておくと美和は言い、病室を出て行く。


 腹部刺傷の中年男性が救急車で、救命救急センターに運び込まれる。
深夜の路上で刺された男・塚田康史 (渡辺哲)だった。

 速水が、『救命救急センター』副部長代理・佐藤伸一(木下隆行)
と救命救急医・和泉遥(加藤あい)に、次々と指示を出し、塚田の血
圧は正常に戻る。

 塚田の血液検査の結果を見ていた速水の目がとまる。
『Na 131』。

 塚田の妻・塚田基子(根本りつ子)がやってくる。

 すぐに、桜宮署の刑事たちもやってきて、基子に訊きたいことがあ
る、と言う。

 塚田は、酒を飲むか?と刑事。基子は、塚田は一滴も飲めないと答
える。

 では、けんかっ早いか?と刑事。基子は、塚田は虫も殺せないほど
優しい、と答える。

 あのあたりには、風俗店も多いが、と刑事。そんな.....と絶句す
る基子。

 そこに佐藤が、塚田の処置が終わった、とやってくる。

 塚田の血中あるコード濃度を訊かれた佐藤は、検出されなかったと
答える。


 深夜のロビーに座っている医療機器代理店メディカル・アソートの
佐々木英二(堀部圭亮)。
 その姿を密かに写真に撮る人物。

 佐々木に近づく人影。速水だった。二人は何かを手短に話すと、別
れる。
 そんな二人の姿を次々に写真に収める人物。


 翌朝、ICUのベッドで目覚めた塚田は、誰に対しても腰が低い。
特別愁訴外来担当医・田口公平(伊藤淳史)にも、ご迷惑をおかけし
て、と頭を下げる。慌てて田口は、迷惑なんかじゃないですよ、と言
う。

 田口は、なんで塚田が昨晩、あんな所にいたのか訊く。
 塚田は、あのあたりにある病院に通っていると答える。ことぶき心
療内科だ。

 塚田が、水を飲んでもいいか訊く。
 どうぞ、と田口。
 塚田は、水をコップに移すのも面倒かのように、水差しに口を付け
て、直接飲む。

 直後、塚田は暴れ出す。


 田口は、ことぶき心療内科に、塚田についての話を訊きに行く。
 医師は、塚田は夜よく眠れないし、気分も落ち込んで、自分に自信
が持てないと言う。いわゆる『ミッドエイジ・クライシス』だろう、
と言う。
 治療としては、薬を出したが、まだよく効かないということで、今、
少しずつ薬を増やして、様子を見ているところだという。

 田口は、処方している薬を見せて貰う。向精神薬など、三種類だっ
た。


 救命救急センターでは、塚田の急変について、検討をしている。

 MRIでは、脳梗塞や、脳出血などの、失神の器質的原因は無い、
と遥。

 ICU症候群では?と研修医。
 ICU症候群では、叫び出すことはあっても、あんなに暴れること
はない、と否定する遥。

 一過性の不整脈では?と研修医。
 モニタリングをしているが、そんな記録はないと、救命救急医・長
谷川崇(戸次重幸)。

 低血糖症では?と遥。
 低血糖でもないし、糖尿病の既往症も無い。

 低酸素症か?
 だが、サチュレーションは98以上だと遥。

 もう一度経緯を確認する。患者が豹変する前に、何があった?と速
水。

 塚田は水を大量に飲んだ。

 では、尿崩症か。尿が出すぎている。脱水症による失神か。

 「悪くない」と速水。

 田口が、塚田は、4ヶ月間、向精神薬を飲んでいたと言う。

 速水が、今朝の血液検査の結果は?と言うと、研修医の滝沢秀樹
(松坂桃李)が出ましたと、持ってくる。『Na 113』。低い。
低ナトリウム血症。

 水中毒。水を飲みすぎ、ナトリウム量が激減。低ナトリウムは、意
識を無くし、死亡することもある。

 速水は、田口に引き続き、塚田の心身症について調べるよう、依頼
する。

 特別愁訴外来で、塚田が処方された薬について、本で調べている田
口。

 そこに白鳥圭輔(仲村トオル)がやってきて、速水のしっぽは捕ま
えたか訊く。田口は、速水に不正などあるわけが無い、と言う。

 ペットボトルの水を飲む白鳥。そんな白鳥を、ボーッと見ている白
鳥。

 白鳥に、何か?と訊かれ、水中毒の患者さんがいるので、思わず、
と田口。

 白鳥は、水中毒について話す。アメリカはカリフォルニアで、水の
大飲み大会があった。途中、トイレにも行かずに、飲み続ける。3時
間で2ガロン、すなわち7リットル以上飲んだ女性が、頭痛を訴えて
倒れ、死亡した。急性の水中毒だった。

 ただ、この女性は2位だったため、欲しかった賞品は貰えなかった。
しかし、損害賠償裁判で勝訴し、大金を得た、と。

 そして、カリフォルニアなら、水ではなく、ナパバレーのワインを
飲みたい。美女を侍らせてと白鳥。

 田口は、嫌そうな顔をして、これから患者さんの所へ行くので、出
ていってくれと言う。

 田口の後を付いて、病院の廊下を歩く白鳥。
 白鳥は、水自体は、悪いものではない。それでも大量に摂取しすぎ
ると、中毒を起こすこともある。救命救急センターも、それ自体は悪
くないが、一件も断らずにすべて受け入れる。大量に受け入れすぎる
と、悪いことが起こるかも知れない、と言う。


 廊下を歩いている速水を、呼び止める美和。目黒の件で困っている、
と言う。
 胸部打撲で入院してる患者か、と速水。
 セクハラされたり、無理難題を言われたりして、看護師たちが困っ
ている、と美和。
 胸でも触られたか?と速水。
 自分は大丈夫です、と美和。
 それならいい、と速水。
 美和は、目黒はジャーナリストだそうです。何を嗅ぎ回っているか
分からないので、近づかない方がいいと思います、と言う。
 わかった、と速水。

 その二人の様子を、廊下の角からそっと見ている白鳥。


 遥は塚田に、これからは水分摂取を制限させて貰う、と言う。

 田口が塚田に、水中毒について説明する。
 水中毒には、心因性のものも多い。悩みがあったら、教えてくださ
い、と言う。

 基子が、息子の家出を話す。大学まで出したのだが、就職もせず、
どこかへ行ってしまった。父親のようなつまらない人生は送りたくな
い、と言って。
 『つまらない人生』と言われてから、塚田は、よく落ち込むように
なった、と言う。


 目黒のところを、白鳥が訪ねる。
 バチスタ事件の白鳥が来ているということは、何か事件でもあるん
ですか?と目黒。
 白鳥は、目黒こそ、速水とメディカル・アソートの件で探りを入れ
に来たのでは?と言う。

 目黒は、怪我をしたから、たまたまここに運び込まれただけ。身体
張ってまで追うような事件なのか?と訊く。そして、白鳥は、友達が
少ないだろう。俺と組んでおいて、損はないよ、と言う。

 白鳥は、友達ならいますよ。少なくともこの病院に1人、と言う。


 田口は、塚田が勤めている会社に話を聞きに行く。
 話してくれた人は、塚田と同期は2人だけになってしまっと言う。
 塚田は、コンピュータ前世の現代でも、そろばんを使っているよう
な男。塚田の体調が悪くなったのは、このビルに越してきてから。だ
からかれこれ10年になる。塚田は三人家族で、自慢の息子がいる。


 田口が、白鳥を誘って盛り場に行く。

 白鳥は、グッチがこんなところに誘ってくれるなんて。朝まで飲も
う!と言う。

 田口は、飲みませんよ。仕事なんですよ! なんで、塚田はこんな
ところを歩いていたのか。通院のためだけとは思えない。ほかの理由
があるのではないか。前に白鳥は、白鳥と田口で取り組めば、解けな
い謎は無いと言ったじゃないですか、と言う。

 白鳥は、そんなこと言ったっけ? 案外、風俗店に通っていたのか
もしれない、とやる気がない。ああいう、まじめな男に限って、裏が
あるものだ。まじめな奴を信じてはいけないという格言もあるぐらい
だから、と言う。

 誰が言ったんですかと訊く田口に、オレが作った格言、と白鳥。

 田口は、そこでギターを弾いていた青年に、いつもここで弾いてい
るの?と訊く。

 青年はそうだと答えるが、塚田については、覚えていない。


 夜中、塚田は水枕の中の水を、ガブガブと飲む。そして暴れる。

 看護師だけでは押さえられず、佐藤も来て押さえ、挿管もする。


 「再発したな」といいながら、医局に入ってくる速水。
 水中毒の説明が足らなかったのではないか、と佐藤。
 遥は、説明しました。塚田さんは分かってくれました、と言う。
 年配の男性は、女医をなめてかかる傾向があるからな、と長谷川。

 塚田が、水中毒だと分かっていて、水枕を出したのは誰だ? 研修
医か?
 だが、出したのは速水。みんなの疑惑のまなざしが、速水に集まる。

 速水は、水枕の中の水をビーカーにあける。200cc程度。しか
も服がびしょびしょだったのだから、実際に塚田が飲んだ水の量はも
っと少ないだろう。実際に、速水はビーカーの水を一気に飲む。そし
て、これぐらいでけいれんを起こし、失神するか、と言う。

 そこで今度は、逆に水を排出しにくくなる原因を考える。

 長谷川は、ジェネラル(速水)はそこまで考えて水枕を出したのか。
そんな先を行っては、ついていけないよ、と言う。
 遥は、速水に着いていきたい、と言う。

 佐藤は、研修医3人と、抗利尿ホルモン(ADH)について検討す
る。
 抗利尿ホルモン分泌異常症。
 体内に水が溜まり、ナトリウム量が薄められる。=>ナトリウム濃
度が低くなる。

 ADHの原因として考えられるのは、
 ・中枢神経系疾患
 ・肺疾患
 ・ADH異常算出腫瘍
 ・薬剤

 腫瘍というのは、癌で、一番可能性がある。


 癌かもしれないと聞いた塚田は、今死ぬわけにはいかない。なんと
か助けてください、と懇願する。

 速水は、塚田の癌について、調べるよう指示する。

 長谷川と佐藤は、MRIも腫瘍マーカーも調べたが、塚田の癌は見
つからなかった。暫く様子を見ては、と言う。

 速水は、そんなことをしていて、手遅れになったらどうする。何と
してでも探せ、と言う。


 屋上で基子は、田口に息子が小学生の時、父親について書いた作文
を見せる。息子は、父親の会社はぼろかったが、父親のそろばんは一
番速くて、尊敬する。大人になったら、父親のようになりたいと書い
てあった。
 塚田は、息子は必ず却って来るのだと信じているのだと、基子。


 不定愁訴外来に白鳥がやってきて、田口が手に何を持っているのか
訊く。塚田の息子の作文、と田口。

 白鳥は、塚田は水中毒ではなく、ADHだったんだって? その
ADHを裏から操っていたのが、癌だって? と言う。


 速水の写真を密かに撮っている目黒。その目黒のカメラのレンズを
手で塞ぐ佐々木。


 田口は、塚田が刺された現場へ行ってみる。


 病院に戻ると、基子が、塚田を刺した犯人が捕まったと、刑事から
連絡があった。オヤジ狩りの常習犯だった。

 それを聞いていた塚田は、息子でなくてよかった、と言う。刺した
のが息子だったらと思って、あの路地へ行った本当の理由が言えなか
った。

 塚田は、ギターの弾き語りをしていた息子に、声を掛けられなかっ
た。聞いている人もいなくても、楽しそうにのびのびと歌っていた。
息子に、ちゃんと就職しろと言ったことが恥ずかしくなって。

 刺される一週間ぐらい前に息子はいつものところにいなかった。ど
こに行ったのか知っているという若者たちについていった。

 あの路地に入ったあたりから、気分が悪くなった。金を出せ、と言
われて、そのあたりから、よく分からなくなっていた。

 気がついたら、病院のベッドにいた、と言う。


 白鳥が、以前塚本たちが働いていたビルを見てくる。


 田口が、速水のチームのメンバーを会議室に集める。でも、本当に
集めたのは白鳥。

 白鳥は田口に、塚田の息子の作文を読むよう言う。
 最初から読んでいく田口に、朗読会じゃないんだからと、ストップ
をかける白鳥。

 白鳥が要点を上げる。天井から誇りが降ってくる環境のこと。アス
ベストを使っていたのだろう。1970年代、アスベストは安くて、
断熱効果にすぐれ、奇蹟の鉱物ともてはやされた。それが中皮腫や肺
ガンの原因になることが知られている。

 当然、経費節減で天井を直すなんてことしていなかっただろう。新
社屋に移ることも決まっていたのだから。

 速水は、何ミリのCTで肺を調べたと訊く。10ミリだとの回答に、
2ミリにして、肺に限定しろ、と言う。
 被爆量が、との抗議にも、肺に限定している、と速水。


 遂に早期の肺ガンが見つかり、手術することになる。

 手術直前、田口に伴われて、塚田の息子・ヒロキがやってくる。田
口は、ヒロキの作文のおかげで、塚田は助かったという。

 塚田はヒロキに、今まで言えなかったけれど、ライブよかったな、
と言う。


 オペ後、速水は、今回は白鳥のおかげで助かったという。
 白鳥は、速水の諦めない執念があったからだろうという。
 速水は学生の時、言葉より行動が大切だと習っただろう、と言う。
 白鳥は、だから自分は、速水の行動をずっと診ている、と言う。
 速水は、見ているだけでは、何もできないのではないか? と言う。


 目黒が急変する。


寸  評  救命センターなのに、原因究明に手間取る患者が多いですね。

 今回は、水中毒というやっかいなものを取り上げ、水そのものは悪
さはしないが、それがコントロールされて代謝異常を起こすと、とい
うことでした。

 これがあんに、救命救急センターとして、現実的な線を越えて受け
入れようとする速水を暗示しているような作りになっていました。

 この賄賂(?)を忘れられてなくてよかったです。

 ところで、海堂尊といえば、『AI』の推奨者ですが、今回は、
『AI』は登場させないのでしょうか?
 まあ、死後AIのためには、救命救急センターで助けられずに亡く
なる患者さんが出てきてくれないとならないのですが。

 あと、氷姫こと、姫宮看護師は登場するのでしょうか!?

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 もう、今週後半から、ゴールデンウィークですね。早いものです。
 どこに行くという予定は無いのですか、親に付き合って、チョコチョコと用
事を済まさなければならず、その準備と片付けも含めると、時間に余裕があり
ません。
 ゴールデンウィーク中の録画が滞りなく行えるよう、レコーダーのハードデ
ィスクを整理する、というのが、目下の急務です。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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