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タイトル:Daily Drama Express 2010/04/16 警部補 矢部謙三 (2)  2010/04/26


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/04/16 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 警部補 矢部謙三
局  名 テレビ朝日系
放映日時 土曜23時15分
キャスト 矢部謙三(生瀬勝久)
 秋葉原人(池田鉄洋)
 大村忠相(魁三太郎)
 菊池愛介(姜 暢雄)
 警視総監(団 時朗)
 桜木健一郎(鈴木浩介)
 桂 美晴(貫地谷しほり)
 片桐優奈(原 幹恵)
脚  本 福田卓郎、高山直也、山岡真介
主題歌  小林太郎『美紗子ちゃん』

あらすじ  episode 2 決死の潜入捜査 阻め!悪魔の細菌兵器

 暴力団による細菌兵器密輸。

 矢部謙三(生瀬勝久) 決死の潜入捜査。

 ふりかかる殺人容疑。

 高級クラブで、ホステス相手にご機嫌で、今回のロシア相手の『商
談』を話すムロ風一家組長・蜷川錠太郎(森次晃嗣)。

 ----近年、武器密輸が問題となっている。特に崩壊した旧ソ連軍か
らの。

 そこに殴り込みを掛けてくる、工藤探偵風の扮装をした矢部。

 ムロ風一家組長がいるんだろうと言う矢部に、向かって立ち上がる
ムロ風一家若頭・鶴岡伸治(江原シュウ)。
 続けて、そこら中の席から立ち上がるムロ風一家の極道たち。

 それを止める蜷川。お前がアベケンか。やりすぎて、関西にいられ
なくなったという、と言う。

 矢部は蜷川に、かくまって欲しい、と頼む。

 蜷川が、矢部が本当のアベケンかわからない。ホンモノなら、左腕
に傷跡があるはずだ、と言う。
 手下が、矢部の左袖をめくると、傷跡がある。

 だが、それだけではわからない。ホンモノなら、惚れた女の下の名
前を彫っているはずだ、と蜷川。
 服をめくると、本当に彫ってある。

 それでも信じて貰えないとわかると矢部は、背広の前を開く。する
と内側に、タコピン(たこ焼きをひっくり返すピン)が、ずらっと刺
してある。

 それを一本取ると、サッと投げる。
 クラブで飲んでいたサラリーマンがカバンを持ち上げ、悲鳴を上げ
る。そのカバンに突き刺さっているタコピン。

 でも、実はそのサラリーマンは矢部の部下の秋葉原人(池田鉄洋)。

 ---- 武器輸入を水際で食い止めるために、警視庁が送り込んだ変
化自在の捜査官。それがこの男、矢部謙三である。

 とナレーションの如く口元を手で隠して、ブツブツ言っている秋葉。
隣に座っているホステスに、「キモーイ」と言われる。


 一週間前。
 警視庁の会議室で、警視総監(団時朗)、参事官・菊池愛介(姜暢
雄)、公安部課長・大村忠相(魁三太郎)、矢部が出席している。

 菊池が掴んだ情報として、ロシアの細菌兵器『皇帝の鼻血』を、ム
ロ風一家が購入しようとしている。テロに使うのか、転売するのか分
からない。いつなのかも分からない、と言う。

 いつか分かるか?と訊かれた大村も、わからないと答える。

 いつか知るために、菊池はムロ風一家をずっと張っている必要があ
る、と言う。潜入捜査だ。

 警視総監が、日本の平和は、矢部に掛かっているという。顔をゆが
めても、何も言えない矢部。


 部署に戻った矢部は部下たちを集め、日本の平和は、オレに掛かっ
ている。潜入捜査を、と言う。

 だが、秋葉以外の部下たちは、全員別の捜査があるので、と行って
しまう。

 そこに大村が来て、テロ予告があったので、彼らはその捜査をする
ことになった、と言う。
 矢部は、潜入捜査ぐらい、自分1人で充分ですと大見得を切る。

 大林は、潜入捜査は、阿部研二(ぶっちゃあ)に変装しろ、と言う。
阿部は謎が多い人物なので、化けやすい。今は追われることになり、
海外逃亡中だ、と言う。

 大林は、片桐優奈(原幹恵)がすでにホステスとして、クラブに潜
入しているという。


 秋葉が、アイテムを取り出して披露する。

 1.潜入捜査の為のその1
  袖口に入るタコピン。

 2.潜入捜査の為のその2
  カバンに刺さったタコピン。

 3.潜入捜査の為のその3
  タコピンが刺さる音。

 4.潜入捜査の為のその4
  盗聴用マイク付き頭髪。

 経費で落ちるんでしょ?と矢部。
 『上様』ではダメですよ、と庶務。


 ムロ風一家の事務所に案内される、阿部研二こと矢部。
 矢部は、大阪で20ばかり始末して、やばいことになっているので、
かくまって貰うことになった、とあいさつする。

 矢部の世話は、ムロ風一家・若頭補佐の川島憲一(児玉貴志)が見
ることになる。
 矢部は川島に対して、高飛車な態度を取る。

 矢部の頭髪に付いている盗聴器が集めた音声を、近くに止めた車の
中で聞きながら、矢部に惚れホレとしている秋葉。

 そこに、「はりこみですか?」と現れる庶務課の桂美晴(貫地谷し
ほり)と桜木健一郎(鈴木浩介)。


 ふんぞり返っている矢部を、蜷川が別室に呼ぶ。
 用件は、川島をバラして欲しいと言うこと。なんで?と訊く矢部。

 鶴岡は、アベケンに必要なのは、理由ではなく、標的だろう、と言
う。
 矢部は、何でやるか、訊いただけだという。
 蜷川は、なんでもいい。なるべく早く始末してくれと言う。

 階下へ降りた矢部は、川島の隣に腰を掛け、「川島くん」と呼びか
ける。
 川島は、呼び捨てにしてください。今、珈琲でも用意します、と言
う。

 そこに鶴岡が来て、阿倍の所望は、酒だという。
 矢部は、それならと、若い衆を連れて、焼き肉屋へと繰り出す。領
収書を貰い、経費で落とすことを考える。


 組事務所に戻ると、鶴岡が、なぜ夕べ、焼き肉を食べているときに
やらなかったのだ、と訊く。

 矢部は、獲物は太らせてからやるのだ。それに昨日は日が悪くて、
と口から出任せの言い訳を並べる。


 事務所が騒がしくなる。何ごとかと思うと、広間にみんな机を並べ、
整然と机に付いている。

 前に、美人の白人女性が立つ。

 新入生として、矢部が紹介されると、彼女は矢部の前に立ち、「ズ
ラーダ・大前」と言う。
 「違う!」と頭を押さえる矢部に対して、自分の名前だ、とロシア
語講師。

 ズラーダは、来週は大事なお仕事をされるから、勉強はお休みです
ね、と言う。


 事務所に、帽子をかぶったガラの悪い中年男が入ってきて、阿部研
二だと名乗る。

 矢部と阿部は、お互いタコピンを構え、一触即発の状態に。

 矢部は、ツッと阿部の額に近づくと、「ばれたくなければ、すぐ出
て行け」と言う。
 阿部は、頭を押さえて、事務所を出て行く。


 たれ込み電話を聞く、美晴と桜木。相手は、重要な情報を話すが、
身柄の安全を保証しろ、と言う。


 夜、屋外で、矢部は、美晴と桜木と話している。来週、ズラーダの
講義が休みなのは、その時、『皇帝の鼻血』の取引が行われるからだ
ろう、と言う。

 美晴と桜木は、たれ込みの人間が、取引の場所と日時を話すと言っ
ていた。明日、その人物と会って、訊き出すという。

 矢部は、オレの潜入捜査は無駄だったのかと思う。

 矢部が事務所に戻ると、早く川島を処分しろと言われる。川島は、
どうも取り引きの情報を、外へ漏らそうとしていたらしい、と。


 矢部は、川島の死体を発見する。

 美晴と桜木は、球場で容疑者捜しにいそしむ。


 組長若頭らと共に、クラブで上機嫌で飲んでいる矢部。

 蜷川はホステスたちに全員席を外させると、アベケンに惚れた。お
前にはムロ風一家を任せられる。日本をまとめ上げた後の組長に、と
言う。

 鶴岡は、兄弟分だから話す。『皇帝の鼻血』を手に入れて、転売し
て、莫大な金を手に入れる。明後日だ。タミイ神社で、と言う。

 矢部はトイレに入る。
 出たときに待っていた、ホステスに化けた優奈がおしぼりを渡す時
に、明後日、タミイ神社で、と伝える。


 この情報は、捜査本部にもたらせる。

 晴海たちが球場を調べていたのは、死の間際に川島が、スイングの
ようなジェスチャーをしたから。でも、実はお払いのジェスチャーだ
ったのではないか。


 『皇帝の鼻血』取引当日。

 矢部が鶴岡に、取引相手について訊く。
 相手は、カッとなり易く、前回、約束の時間に間に合わなかったら、
すごく怒った。それをなんとか詫びて、今回の取引にこぎ着けた、と
言う。

 ズラーダも取引に一緒に行くという。
 素人が危ないのではとの言葉に、鶴岡はズラーダは自分の女だから、
と言う。


 川島のダイイングメッセージをずっと考えていた桜木は、ロシア語
の辞書に、大型船を、『カラーブリ』と言うのを見つける。川島のダ
イイングメッセージは、『大型船』だったのだ。

 矢部の部下たちは、神社を張っていたが、誰も来ない。

 矢部は、神社ではなく、大型船に連れて行かれた。細菌兵器は、マ
トリューシカの中に入っている。

 疑うと、確かめてみればいいと言うズラーダ。
 矢部が、その実験台として、縛り上げられる。
 焦った矢部はズラーダに、オレはあいつらの仲間ではなく、刑事だ
と、セルゲイに訳してくれと頼む。

 鶴岡は、矢部が刑事だということは、とっくに分かっていた。あの
焼き肉屋で、領収書の宛先に、『警視庁』と書かせていただろう。あ
の店員、組員の女房なんだ、と言う。

 警視庁の刑事を使って、ガセの情報を流させた。セルゲイは、執念
深い。後はセルゲイにいたぶって貰え、と言う。

 蜷川は、代金はモバイルバンキングで払うと、携帯を見せる。

 それを見ていた秋葉は、矢部の一大事、と救出作戦を考える。そし
て、美晴と桜木で作戦実行。

 矢部謙三救出大作戦。
 その1 獲得した組員の顔写真を撮影。

 その2 携帯電話に、ヘリ音などをダウンロード。

 その3 回転灯に赤いセロハンを巻いて設置。

 その4 トラメガにタイマーをセットした携帯を取り付け、設置。

 その6 大人数の捜査員がいるように見せる寸劇。

 その7 とりあえず走る。

 その8 ケータイのヘリ音を、棒に付けて、振り回す。

 その9 着替え。

 その10 ケータイのサイレン音を続行中。

 その12 組員に変装して、さりげなく誘導。

 その13 停めておいたトラックの側面の扉から脱出

 その14 扉を閉める。

 その15 トラックの後ろの扉を閉める。

 その16 全部鍵が掛かっていることを一応確認。

 その17 全員確保。

 その18 撤収。

 作戦完了。でも、何か忘れ物が.....

 矢部はまだ、つり下げられたままだった。頭髪を落としてしまい、
足で引き寄せようとして、却って向こうに蹴ってしまう.....


 なんとか、矢部と秋葉が第九取調室に戻ってきて、たこ焼きを焼い
てくつろいでいると、大村からの次の指示。

 大麻の密輸!?



寸  評  どうも出てくる武器が、『ブラッディ・マンディー』のパロディ
ーに見えるのですが。『皇帝の牙』に対して、『皇帝の鼻血』。牙は
形がありますが、鼻血って、どんなもの?ということはさておき。
 チャンネルが違うのに。

 大村のカツラも、矢部に対して、弱みを握られていることになるの
でしょうか。

 今回、秋葉が作戦を立てるのが流行でしたね。成功したのかどうか、
怪しいですが。

 矢部の扮装、松田優作の『探偵物語』が分かるのは、ある程度の年
齢以上、ということになるでしょうか。

 ところで、『ムロ風』って、『台風』を分解したわけですよね。
 百人一首の、文屋康秀だったかな、『むべ山風を嵐といふらん』の
下の句を思い出してしまいました。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 『絶対零度』は、初回の視聴率がよかったようなのですが。でも、毎回どん
な事件だったのか、頭に残りません。上戸彩が、バタバタと騒ぎまわっていて、
それをまわりの大人がキッチリとフォローしたらしい、というパターンはわか
るのですが。
 作りが地味なんですかね。
 アメリカのドラマ『コールド・ケース』に似た作りのようなのですが。『コ
ールド・ケース』の方は、現在の事件と、過去の事件があり、殺人事件に時効
が無いので昔の事件も捜査できる。そして、現在の事件まで解決する秘密が出
てくる。こっちの方は、ストーリーについて行けるのですが。。。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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