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タイトル:Daily Drama Express 2010/02/03 曲げられない女 (4)  2010/03/23


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/02/03 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 曲げられない女
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 荻原早紀(菅野美穂)
 藍田光輝(谷原章介)
 坂本正登(塚本高史)
 長部璃子(永作博美)
脚  本 遊川和彦
主題歌  「」

あらすじ  第4話 殴る女…一人ぼっち同士の友情

 ----9年付き合った恋人と別れ、仕事も辞め、母さんとも死に別れ、
わたしはなんのために生きているのかわからなかった。

 屋上の突端に立つ。飛び降りる.....

 現実は、ベッドから落ちただけだった。

 刑法の勉強をしながら、一人朝食を食べ、ため息をつく荻原早紀
(菅野美穂)。

 図書館で勉強し、ため息をつく。

 公園でも勉強。

 マンションの前でたむろしていた青年達は、うるさい奴が来た、と
早紀を避けようとするが、早紀は何も言わずに通り過ぎる。


 長谷璃子(永作博美)の家では、義母が勝手に息子の幼稚園を決め
てきてしまっていた。
 わたしも少しは考えているんですからと璃子が言っても、璃子は何
もしなくていいと義母。

 夫に、何とか言って、と言っても、子供たちの教育は二人に任せて
あると、無関心。
 義母は、璃子が子供を産んでくれただけで充分勤めは果たしたから、
と言う。


 その頃藍田光輝(谷原章介)は、ベッドに寝転がって、どの女に電
話しようかな、と迷っていた。
 すると璃子から電話。東京帰ってから、早紀と合ってる?と訊く。
 藍田は、どうしてあんな無愛想な女と会わなければならないのだと
文句を言う。
 璃子は、早紀の携帯に電話しているが通じない。一緒に様子を見に
行こう、と誘う。
 だが藍田は、そんなに暇人じゃない、と付き合わない。


 璃子が一人で早紀を訪ねると、玄関まで這ってきて、そのままどん
よりとしている。

 やる気がしないと閉めたままのカーテンを、璃子は開ける。

 食卓のご飯に手が着いていないというと、食欲が無い、と早紀。

 賃貸借契約の更新だと言っても、お金がない、と早紀。

 司法試験の勉強、進んでる?と訊くと、母・光が死んでしまって、
例え合格しても、もう喜んでくれる人がいないので、どうでもよくな
ったと言い出す。

 璃子は、まず気晴らしにと、早紀を外へ連れ出す。
 漫画喫茶では、韓流ドラマを見て、涙を流す。そうすればストレス
発散になるから、と。
 でも、璃子は泣くが、早紀は泣かない。

 こういうときはショッピング!とブランドバッグの店に入るが、早
紀の反応は無い。

 逆に璃子は、夫が浮気相手の女に、高価なバッグを買っている場面
を目撃。しかも璃子にはここ何年も見せたことのない笑みを浮かべて
いる。

 璃子は夫を尾行することにして、早紀を目の端で探すが、いない。
イライラする璃子。


 警察署で始末書を書いている璃子。璃子は、なんでこんなもの、書
かなければならないの!と文句を言っている。

 電車、止めたんでしょ、と藍田。

 璃子は、早紀が飛び込みそうだったから、と反論するが、早紀は単
にボーッとしていただけだと言っているぞと藍田。

 藍田が書けば?と璃子が言うと、オレが書いたら、シャレにならな
いだろう、と藍田。


 藍田も璃子も、早紀をどうにかしなければならないと思う。

 早紀の家へ行き、藍田が早紀と璃子にパスタを作って出す。璃子は
喜ぶが、早紀は食欲がない、と断る。

 藍田が、じゃあ飲もうと、ワインを指さすが、璃子がそれは司法試
験に受かるまで、早紀が毎年貯めていると止める。
 「だから9本あるんだ」と口走る藍田。
 「済みません」と謝る早紀。

 藍田は、「チーズも食っちゃえば?」と早紀の鼻先に持って行くが、
早紀は最後の力を振り絞って、断る。

 早紀の調子を元に戻そうと、わざとおかしな日本語を使う。
 「今日、頭痛が痛くなっちゃって」と藍田。
 璃子も負けじとおかしな日本語をいうが、早紀はすべてスルーする。
そして、自分には璃子のような素敵なダンナさんもいないし、藍田の
ように高級官僚で、みんなから愛されるわけではない。母親は死んだ
し、犬はいうことを訊かないし、とぼやきながら、床の上で寝てしま
う。

 璃子は藍田に、早紀に添い寝してあげればと言うが、趣味じゃない
と断る藍田。

 璃子は、早紀の10年日記を見つける。藍田は見ないように言う。
 璃子は日記を広げ、藍田の方に向ける。そして、読んじゃったねと
言うと、じゃあ付き合うか.....と勝手な理屈を並べて日記を読む璃
子。そして、毎年、司法試験に落ちては、来年に向けて自分を鼓舞し
ている。だが、今年は10年目で、今回落ちたら今後の身の振り方を
決めなければならないと書かれている。
 考えさせられてしまう璃子。

 藍田は、帰ると言う。そして、璃子は帰らなくていいのかと訊く。
 璃子は、ダンナさんは理解があるの。義母がいるし、と答える。

 藍田は、本当は璃子は、家に帰りづらいんじゃないの?と言う。


 床に寝て、毛布をかぶっていた早紀が目覚める。ゴミが散らかった
奥の寝室を見ると、ベッドの上に璃子が寝ている。

 目覚めた璃子は、坂本正登(塚本高史)に電話する。まだ早紀のこ
と、好きなんじゃない? 早紀は坂本に未練があるみたい。でも、強
力なライバルも現れている。放っておくと早紀を取られちゃうよ、と
あおる。


 朝、チャイムが鳴る。
 早紀が玄関を開けると、坂本が立っている。2日酔いには生姜汁。
だから作ろうと思って、と言う。
 どうして、2日酔いって知ってるの?と訊く早紀。
 坂本は曖昧にごまかし、早紀は勉強したまま眠ってしまって、よく
風邪引いただろう、と。
 早紀は、そうだったね、と受け入れる。

 坂本が生姜汁を作り始めている頃、またチャイムが鳴り、早紀が玄
関ドアを開ける。

 すると藍田が立っていて、2日酔いには、しじみ汁だとシジミを掲
げる。

 早紀は口を押さえてトイレに駆け込み、

 坂本が藍田に、早紀はシジミが苦手だと教える。

 それから、早紀をめぐって、とっくみあいを始める坂本と藍田。
 二人がこうなるようにし向けたのは、璃子。ただ、璃子としては、
殴り合いの派手な立ち回りでなかったのには、ちょっと残念だった。


 その時、更にチャイムが鳴る。でも、璃子は二人以外には呼んでい
ない。誰だろう!?----とりあえず早紀がドアを開ける。

 やってきたのは弁護士の中島(平泉成)。今まで扱った事件をまと
めたものを、早紀に受け取って貰いたくて持ってきた、と言う。もう
弁護士を引退して、田舎に引っ込もうと考えている。早紀に頼まれて
引き受けた、不当解雇の件が、言い潮時になった。最後の人助けだ、
と言う。

 どうしてこれをわたしに?と早紀が訊くと、あの事件の縁で、と中
島。

 早紀は受け取る。


 部屋に戻ると、三人はなるべく離れて座っていた。

 坂本が、悪かったと言って、帰って行く。

 藍田は早紀に、なんであんな奴と付き合ったの?と訊く。
 早紀は、あれでも純粋で、優しくて、9年間もわたしを支えてくれ
ていたのだと答える。


 藍田が帰り支度をし、璃子も一緒に帰る。

 藍田は、なんで早紀はあんな奴に9年も無駄に費やしたのだろう、
と言う。
 前の男を忘れるには、付き合った期間の半分は掛かるのよ、と璃子。
 じゃあ、4年半か、と藍田。
 早紀なんて、気にならないんじゃなかったの?とチャチャを入れる
璃子。
 藍田は、坂本を『フンコロガシ』に例える。人生を無駄に過ごして
いる、と。自分は『キリギリス』に例える。
 璃子は『蝶』.....璃子は喜ぶ。藍田は続ける。『蝶』.....と見せ
かけた『蛾』。キラキラしたものを見つけると、すぐに寄っていって
しまう、と。


 一人きりになった早紀は、10年日記帳に、『今日も何もしなかっ
た……』と書き込む。
 それから、中島から貰ったノートのうち、『活動記録』と書かれた
ものを開く。
 そこには、どうすれば依頼人のためになれるか。もっと自分は実力
を出せないのか、など、様々な自分を叱咤する言葉が書き散らされて
いた。それを読み進める早紀。

 坂本から電話。早紀と話していて、懐かしくなってしまって、大学
に来た。早紀も明日、来いよ、と言う。


 帰宅した璃子は、台所で食べるものを探している。
 家政婦が、何をされているのですか?と声をかける。捜し物ならし
ますよ、と。

 璃子は、わたしって、邪魔?と訊く。
 答えられない家政婦。

 早紀は、目当てのアイスクリームのボックスを見つけると、食べ始
める。


 藍田は、制服を着て、刑事課に顔を出した。何の事件が起きたの?
と訊く。

 だが、刑事課長は、もっとしっかりとまとまってから報告しますよ、
と答える。

 藍田は、キリギリスには、捜査も話さないってか.....と自嘲する。


 坂本がオフィスを出ようとしたところに璃子がやってきて、友達の
夫の浮気と、姑について相談したいという。
 坂本は、今急いでいるので、またの時にして欲しいという。
 璃子は追いすがるが、結局坂本は振り切って出かけていく。


 大学の図書館前に立っている坂本。

 璃子と藍田も坂本を尾行してきて、植栽の下に隠れる。

 やがて早紀がやってきて、坂本は早紀ともう一度やり直したい。司
法試験の勉強をしよう、と言う。

 璃子と藍田は、坂本が取り出した指輪を見て、拾ったんだ。
150万もするんだから、当然だよね、と言い合う。

 早紀は、考える時間が欲しいと言う。


 早紀が屋上へ行くと、中島が柵のそばにいた。
 早紀は中島に駆け寄り、中島の身体を押さえる。

 中島は、勘違いしていませんか?と言う。ここは中島の母校。弁護
士を辞める前に、もう一度景色を見ておきたかっただけだ、と。

 早紀は、どうして中島が弁護士を辞めるのか訊く。

 ある時、痴漢で起訴された人の弁護をして、勝訴した。とても嬉し
かった。身体に力がみなぎった。
 だがその後で、依頼者が、同じことを繰り返しているのを見て、力
が抜けた。
 その時、早紀に会い、早紀のまっすぐな目を見て、いい年をして、
ダラダラと弁護士をしているのが恥ずかしくなった。人を信じたいの
に、信じられずにダラダラ続けるべきではない、と思ったと言う。

 早紀は中島に、待て! 逃げんなよ、ジジイ!! 人を傷つけたっ
ていいじゃねぇか。傷つかずに生きていくことなんて、できるか、と
怒鳴る早紀。

 藍田が、早紀の心のシャッターが開いた、と言う。
 璃子が、すぐ閉まって、落ち込むけど、と続ける。

 予想通り、早紀は中島に謝る。

 わたしの父親が生きていたら、中島ぐらいだったんだよなと思った
ら、情けなくて。わたしのように、司法試験、9回落ちても諦めきれ
ずにいた。それが、弁護士になっているのに、なんで辞めるのよ! 
先生を必要と思っている人が必ずいると思って、諦めないでください、
と言う。

 早紀が、呼び間違えた名前を訂正すると、もう少し自分を信じるこ
とにする。早紀が弁護士になるのを、楽しみにしていると、頭を下げ
て去っていく中島。

 坂本が、さっきの続きだけど、と声をかける。

 それを遮るように、藍田が声をかける。お母さんが亡くなっても、
ここに仲間が二人、いるだろう、と。

 坂本が、オレも.....という顔で、アピールするが、無視される。

 璃子は、早紀は母親が亡くなってから、一度も泣いていないでしょ。
だから、いつまでもウジウジしているのよ。わたしが手伝ってあげる
と言うと、早紀の左頬に平手打ち。

 早紀は、璃子にしがみついて泣き続ける。
 いい加減、いいかな?と璃子が言うと、「アーッ」と早紀。ネック
レスが無い、と言う。

 藍田が、「どの辺に落としたの?」と訊くと、落とした場所が分か
っていれば、探す必要がありません、と言う。
 藍田が、「言葉のあやだ」と言うが、早紀は日本語をただしておき
たくて、と言う。

 璃子は藍田に、早紀といい感じじゃないの?と言う。

 早紀は、ネックレスが、光の遺書と共に入っていた、と言う。今朝、
チェーンが切れたので、ポケットに突っ込んでおいたのだという。

 気抜けする一同。

 あたしはひとりじゃない.....多分、と思う早紀。


 早紀は、中島の事務所に、段ボール箱を運び込む。

 中島は、当分あまり給料は出せない。でも、暇な時間には、司法試
験の勉強をしていいから、と言う。

 中島は、これからの決意として、今までほど、依頼人に感情移入し
ない。情けは人のためならずなのだ、と言う。

 早紀が訂正する。『情けは人のためならず』というのは、他人に情
けをかけると、結局自分の所に還ってくるということである、と。


 璃子が寝室に座っていると、夫が帰ってくる。璃子は、こんな遅く
まで、あの女と一緒にいたの? ブランドもの買ってあげて、と言う。
そして、夫の浮気を責める。

 璃子は、やってきた義母にも、夫の浮気をどうにかしてくださいよ、
と言う。

 だが、義母は、夫に浮気されるのは、璃子が悪い。そもそも璃子は、
この家に嫁げるだけの資格はなかった。それがこの家に来て、贅沢な
生活をしたんでしょ、と言う。

 璃子は、二人の子供に、一緒に行こうと声をかけるが、二人とも、
義母の身体の陰に隠れてしまう。


 事務所で仕事をしている坂本。アシスタントの女性の労をねぎらい、
彼女とキスをする。


 早紀は、以前のように、朝、スッキリと起き、マイケルジャクソン
の曲に合わせてダンスをしながら、朝食を食べていた。

 そこにチャイムが鳴って、ドアを開けると、藍田が立っていて、な
ぜか早紀のことが好きになってしまったと言って、早紀の身体を抱き
しめる。



寸  評  藍田、ちゃらんぽらんな人かと思っていたのですが、なかなかい
い味を出していますね。

 早紀は、曲がらないというか、自分で自分のクビを閉めている気が
しますね。今までお母さんのために、亡くなったお父さんの意志を継
いで、司法試験を目指していたと言うことでしょうか。

 司法試験に受からないまでも、他の資格は一緒に取っておかないの
でしょうか。

 璃子は、自尊心を満足させる結婚はできたけど、嫁ぎ先では軽んじ
られていて、いてもいなくてもいい存在。そんな自分の存在を忘れる
ために、璃子にちょっかいを出している、という感じですね。

 坂本は、いいところのお坊ちゃんで、打たれ弱いといったところで
しょうか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 遂に、『ミレニアム』第一話『ドラゴンタトゥーの女』上下巻を、読み終わ
りました。
 知り合いが読んで、いいよと勧めてくれたのですが、その時点では、分厚い
本で、読み切れるかな?と、手を出すのを躊躇していたのですが。
 映画を見て、本を貸してくれるという人も現れて。遂に覚悟を決めて、上下
巻、約800ページを読みました。
 読み始めたら止まらなくなって、気付いたら、読み終わっていました。

 今まで、スウェーデンという国はほとんど知りませんでしたが、これを読ん
で、ぐっと身近になった気がしました。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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