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タイトル:Daily Drama Express 2010/02/02 泣かないと決めた日 (2)  2010/03/19


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/02/02 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1. 火曜日の連続ドラマ
  2. 編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル 泣かないと決めた日
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜21時
キャスト 角田美樹(榮倉奈々)
 桐野征治(藤木直人)
 仲原翔太(要 潤)
 立花万里香(杏)
 西島賢治(五十嵐隼士)
 角田 愛(川口春奈)
 藤田千秋(片瀬那奈)
 栗田琴美(紺野まひる)
 白石京子(有坂来瞳)
 工藤早苗(町田マリー)
 井上 誠(田島優成)
 小松亮介(山田明郷)  
 鈴木慶介(内田 滋)
 梅沢 仁(段田安則)
 佐野有希子(木村佳乃)
脚  本 西荻弓絵
主題歌  miwa「don’t cry anymore」

あらすじ  第2話 はじめての味方

 ---- わたしが配属されたのは、悪意に満ちた、イジメの蔓延する
部署だった。氷のように冷たい職場だった。


 会社に戻るバスは出て行く。
 それを見送った経営企画本部の仲原翔太(要潤)。

 仲原は、鈴木慶介(内田滋)に電話し、冷凍室にいた二人(角田美
樹(榮倉奈々)と立花万里香(杏))は、もうバスに乗っているか聞
く。

 鈴木は万里香に訊く。
 万里香は、先に帰ってしまったと、あっちのチームの人が言ってい
たという。

 仲原は、美樹のカバンがゴミ箱に捨てられていたことを不審に思っ
ていたので、倉庫中を探し、鍵を借りて、冷凍庫を開け、倒れている
美樹を発見する。


 やれやれと、オフィスに戻ってくる一同。

 そこに統括マネージャー・桐野征治(藤木直人)がやってきて、リ
ーダーの佐野有希子(木村佳乃)に、美樹が冷凍倉庫で倒れて、意識
が無く、病院に運ばれたという連絡があった。どうしてずさんな管理
しかできないのか、と怒鳴る。

 有希子は、以前逃げ出した社員がいて、今度もそうではないかと。
他のチームに待たせて、迷惑をかけてもいけませんし、と言う。

 その程度なんだ、とあきれる桐野。


 食品部に、万里香が謝りに来る。美樹からファイルを預かったあと、
そのまま外へ出てしまった。内側から開けるときの暗証番号も書いて
あったのに、と言う。

 すると食品チームの人たちは、それは預けたままにした美樹が悪い。
そのために、万里香にまで、誤らせて。しかも、有希子があんなこと
を言われることになるなんて。タダでさえ室長に上がるはずの時にヨ
ソから桐野がやってきて、上がれず、その人に、と不満を言う。


 入院中の美樹のそばにいる仲原。

 美樹がやっと目を覚まし、仲原を見て、驚く。
 仲原は、美樹のカバンが残っていたので、探したと言う。
 美樹は、あのまま誰も来てくれないのではないのかと、絶望したと
言う。
 仲原は、美樹の肩を抱きしめてあげる。

 その様子を、美樹の見舞いに来た万里香が見てしまう。


 自宅のベッドの上に座っている美樹。


 その頃会社では、部長の梅沢仁(段田安則)が、食品倉庫で、我が
部の社員が倒れていて、それを助けたのが別の部の社員だなんて、食
品部の恥です。これは有希子が気をつけていれば防げたはずの事故じ
ゃないかね、と言う。
 有希子は謝る。

 美樹が出社して、「遅れて済みません」とあいさつする。

 聞こえよがしに、「まだ生きてたんだ」と言う人がいる。

 美樹は、「ご迷惑をおかけしました」と謝る。
 そして、今日からどのような仕事をすればいいでしょうか?と訊く。
 誰も美樹に仕事を回してくれる人はいない。

 美樹は、仕事が無いまま、机に向かっている。

 そのうち、美樹は掃除を始める。
 食器棚も片付けようとして、水筒を手に取る。そして水筒の中身が
お酒であることを知る。
 でも、そのまま元に戻す。

 その美樹の姿を桐野が見ていて、それが仕事か?と訊く。

 美樹は、誰からも仕事を任せて貰えない。だから掃除をしている。
みんなわたしが失敗すると思って、と言う。

 それに対して、何か言う桐野。


 美樹は、フォーム(用紙)を見ている。そして、2種類のフォーム
のフォーマットを揃えたら、もっと使いやすくなると思うのだけど、
やってみていいですか?と工藤早苗 (町田マリー)に訊く。
 早苗は、好きにしたら?と気のない返事。

 早速取りかかる美樹。

 みんなが帰ってしまったあとも、一人で取り組んでいる。
 すると、内線が鳴る。
 取って、元気よく部署名と名前を名乗る美樹。
 相手は仲原で、「キューちゃん、電話の受け方、上手くなったね」
と言う。
 嬉しそうな美樹。

 仲原は、美樹に話したいことがある。でも、今は秘密。今度の日曜
日、空いている?と訊く。
 空いてます、と美樹。
 電話を切った後も、わくわくしている。


 会社を出た美樹は、東法大学病院に寄る。

 妹・角田愛(川口春奈)は、笠井という青年から、戻ったら会おう
というメールを受け取り、嬉しそうにしている。

 そこに美樹がやってきて、変わったこと無い?と訊く。
 愛は、手術が終わったら、本格的なリハビリが始まる。そうしたら
休学する、と言う。そして、離れていると、気持ちも離れていくよね、
と。
 美樹は、そんなことないよ、と否定する。

 ロビーで、主治医の小松亮介(山田明郷)と会った美樹は、治療費
はいつ頃、いくらぐらい払えばいいのでしょうか?と訊く。
 小松は、すべて終わってから払って貰うことになるので、半年ぐら
い先だよ、と言う。そして治療費を美樹が払うのか訊く。
 美樹は、もちろん一部だけしか払えませんが、社会人になったので、
きちんとしたいと答える。
 小松は、余り無理をしないよう、美樹に言う。


 翌日、有希子は梅沢に、始末書を提出する。
 梅沢は、始末書は人事に響くんだよ。もう当分、出世はないね、と
言う。

 食品事業無に来た男性が、新しい見積書のフォーマットが使い易い。
全社もこのフォーマットにしようかな、と言う。
 すると早苗が、ありがとうございます、と言う。
 君がこのフォーマットにしたの?と訊かれ、そうだと答える早苗。
 唇を噛む美樹。
 その男性社員が行ってしまうと、そこかしこから、悔しがるなんて、
間違っているんじゃない?という声があがる。


 突然、有希子が、美樹が作業長のパソコンの電源をオフにする。び
っくりする美樹。

 有希子は美樹を会議室に呼ぶと、美樹は今回の件をほめられて、有
頂天になるかもしれない。だが、有希子は美樹の不注意で、冷凍倉庫
に閉じこめられたせいで、始末書を書かされた。それぐらい美樹はお
荷物な存在なのよ。それを充分自覚しなさい、と言う。

 席に戻った美樹は、続きをやろうとパソコンを立ち上げるが、電源
を切られたため、作成中の文書は無くなっていた。
 仕方なく、気を取り直して、フォーマットを再び作り始める美樹。


 私服の美樹が、走って待ち合わせ場所へ行き、座る。

 振り返った仲原は「キューちゃん、早いねぇ、15分前だよ」と声
をかける。
 「仲原さんも」と美樹。

 二人は海辺へ行く。はしゃいで写真を撮りまくる美樹。

 仲原は、ハート型の貝殻を拾って、プレゼント。初めてのローマ出
張の話もする。いずれも一日にしてはならず、と。

 仲原が美樹を連れてきたかったのは、レストラン。
 出された料理を前に、食材を説明し、すべてうちが輸入したもの、
と言う。会社でパソコンに向かって数字を扱っているだけだが、その
先にはそれを食べて笑顔になるお客様がいる。それが美樹の仕事だと
仲原。
 美樹は、倉庫で見た大きな塊が切られ、見積書を作ったハムも、変
な名前だなと思ったけど、これなんですね、と美樹。


 海辺を歩き、うちはもうすぐそこなので、と美樹。
 仲原は、レストランで貰ったイタリアの絵はがきを美樹に渡し、今
日は楽しかったという。
 わたしも、と美樹。これで明日から頑張れます、と頭を下げる。
 美樹の頭に手を置く仲原。
 美樹が頭を上げると、仲原は美樹の身体を抱きしめ、美樹があの時、
倉庫の中で倒れていたらと思ったら、いてもたってもいられなくなっ
た。病院で美樹が目覚めたときはホッとした、と言う。


 翌朝、一番に出社した美樹は、自分のパソコンの前に、仲原から貰
った絵はがきを飾り、机の上を拭いている。

 廊下を歩いていて、仲原と目が合うと、お互い微笑み合う美樹。

 更衣室で、美樹に携帯にメールが着信。仲原からで、今晩7時から
食事どう?という内容。
 隣のロッカーを使っていた万里香がのぞき見る。


 食品チームで、会議をしている。テーマは、来年の就職予定者への
アピール。

 有希子が、美樹にも仕事を振ってやってと言い、彼らに持って帰っ
て貰う資料の作成が割り振られる。

 みんな、聞こえよがしに、せっかく来て貰っても、こんな奴じゃね
ぇ。足引っ張るだけだし。次ミスしたらクビになるかなぁ、と言いた
い放題。


 会議室に集まって、そばにいないのをいいことに、万里香は美樹の
携帯を盗み見る。


 仲原との待ち合わせのレストランに現れる美樹。
 仲原はもう来ている。

 近くの席に、万里香が座っていて、美樹に声をかける。学生時代の
友人と会う約束をしていて、と。

 美樹が仲原に万里香を紹介。友達が来るまで、一緒のテーブルでど
う?と万里香を誘う。

 遠慮しながらも一緒のテーブルにつく万里香。そして仲原と美樹に、
恋人同士?と訊く。否定はしない二人。
 万里香は、二人のことを言いふらしたりしないから、と言う。

 万里香は、美樹のストッキングの伝線を指摘し、代わりのストッキ
ングを渡して、履き替えてくるよう言う。
 喜んでトイレに履き替えに行く美樹。

 美樹がいない間に万里香は仲原に、美樹のどこがいいのか訊く。
 仲原は、明るくて、まじめで、前向きの所、と言う。

 そこに美樹が戻ってくる。
 仲原は、珍しく母親が上京してくるから、一緒に食事でもどう?と
言う。
 美樹は、恥ずかしそうにする。

 万里香は、メールが届いたと言って、携帯を開く。本当はメールは
届いていなかったのだが、万里香はみんな店を変えて、六本木に集ま
ってるんだって、と言って、店を出て行く。


 翌日の昼休み。
 社食で万里香は、一人なので、食品チームのOL4人と一緒の食卓
につく。
 みんな、同じ新人でも、美樹のように使えないのではなく、万里香
みたいに普通のOLが配属されてきていればよかったのに、と言う。

 万里香は、美樹にもいいところがあるんですよね、と言う。
 だが、どこ?と訊かれて、一つも答えられない万里香。苦し紛れに、
美樹は寿退社する日まで、何があっても頑張るって、言ってましたよ。
寿退社なんて、いつになるか分からないのに、彼氏がいるから言える
んですかねぇ、としゃべる。


 美樹は、仲原の母親に贈るスカーフを買う。
 会社にそれを持って出社。
 更衣室の前で万里香に会い、仲原の母親へのプレゼント、と言って
しまう。
 万里香は、美樹に、結婚まで秒読みね、と言う。

 二人の会話を食品部のOLたちが聞いてしまう。

 職場に現れた4人は、美樹の彼氏も仕事も奪ってやる、と息巻く。


 定時になり、美樹は帰ろうとする。

 するとその時、梅沢が駆けてきて、学生からの出席の返事が、1通
も来てないぞ、と怒鳴る。

 有希子が、案内状は出したの?と訊く。
 早苗が、美樹の担当だけど、と言う。
 美樹は、そんな割り当ては見ていないと言う。
 だが、持ってこられた担当表には、美樹の資料作成と同じ欄に、マ
ジックで『案内状発送』と書き込まれていた。

 こんな状態じゃ、帰れないわよね。パーティーは3日後なんだから、
との声が聞こえる。

 美樹は仕方なく、案内状の発送作業を始める。
 その間に、みんな帰ってしまう。


 仲原の母親は、時間にルーズな娘さんなのね、と言う。
 仲原は、何かあったのだろう、と美樹を擁護する。


 美樹は泣きながら、わたしだけ、どうしてこんな目に遭わなければ
ならないの、と発送作業をしているのを見ている桐野。

 桐野は美樹に、あいつらと一緒だと言う。
 「どこが同じなんですか!」と気色ばむ美樹に桐野は、どちらも自
分のことしか考えていない。受け取る相手を考えていない、と言う。

 途中、宛先を書いていたペンを床に落としてしまい、椅子で踏みつ
ぶしてしまう美樹。

 −− 仕事には、やらなければならないその時があると知った。例
え守りたい約束がある、その時でも。それでもわたしは大切な人との
約束を守りたかった。

 美樹は封筒に入れ終わると、それを抱えて郵便局に急ぎながら、こ
れから急いで行くので、食事を始めていてくださいと、仲原に電話す
る。

 仲原の母親は、美樹の言葉を聞くと、美樹が来るまで待ちましょう、
と言う。そして、こういうことをするということは、仲原を軽んじて
いるということ。うまくいく相手というのは、何の問題も起きないも
の。考え直しなさい、と。


 郵便局員は、宛先に鹿児島県があるのを見て、速達でも明後日にな
ってしまうよ、と言う。

 オフィスに戻る道すがら美樹は、自分が学生の時に招かれたパーテ
ィーを思い出す。
 送れてしまった美樹を温かく迎え、その社員の人たちは生き生きと
自社の製品を説明し、それを盛った皿を勧めていた。

 美樹は、3日後にパーティーで、郵送に2日かかる。相手のことを
考えると言うこと、と自分に言い聞かせ、学生に電話をかけ始める。

 中には帰省していて、この電話を貰わなければ、パーティーに行き
損なうところだった、と感謝する学生もいた。
 そんな美樹を、桐野は見守っている。

 美樹は全員に電話をかけ終わると、プレゼントを持って、会社を出
る。
 仲原に、お母さんにプレゼントを渡したかったのに、と電話する。
 仲原からのメールには、『お疲れ様。よく休んで』という文字の一
画面下に、『何ごとも一日にしてならず』と書かれていた。

 泣いていた美樹は気を取り直して、文房具屋に入り、ペンを選ぶ。

 その店に藤田千秋(片瀬那奈)がいた。
 千秋が手帳を万引きする。その現場を、美樹は偶然見てしまう。


 自分の住むマンションに戻ってきた仲原に声をかける万里香。
 驚く仲原に万里香は、向かいの高層マンションに引っ越してきた、
と部屋を指さす。

寸  評  中学生の時、イジメを受けたし、会社でも課長に嫌われたことも
ありました。でも、中学生のイジメと、やらなければならない仕事が
ある社会人とでは、違いがあるのでは?と思うのです。

 彼らのイジメは、会社の機能を止めてしまうものです。仮にも給料
を貰っているのに。こんな子供のようなこと、やっていたら、社会人
失格でしょ、と。

 桐野も、美樹にお客様、あるいは次工程を考えろというのもいいの
ですが、その前に美樹のワークライフ・バランスを考えた方がいいと
思うんですよね。

 そういえば、会社の景色は、ショムニの時と同じ海浜幕張ですが、
美樹が会社を出て歩いていたのは、永代橋のそばの隅田川テラスでし
たね。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 世間では卒業式がたけなわでしょうが、最近の卒業式で思うのは、『蛍の光』
に、『仰げば尊し』では無くなってきているのは、寂しいということです。卒
業式まで、流行歌になってきているとのこと。予餞会ならいいでしょうが、卒
業式ぐらい、伝統に則ってもいいのではと思います。
 ただ、両方共に出てくる『蛍雪の功』を説明しないと知らない学生が増えて
いるのでしょうね。昔、受験雑誌に『蛍雪時代』というのがありましたが、今
でもあるのでしょうか?
 このような歌を歌わないと、文語の歌詞の歌には縁がないまま、学生時代を
終えてしまうのでしょうか?
 そういえば高校の校歌は、明治時代に旧制中学の時に作られたもので、文語
でした。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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