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タイトル:Daily Drama Express 2010/01/27 曲げられない女 (3)  2010/03/08


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/01/27 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 曲げられない女
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 荻原早紀(菅野美穂)
 藍田光輝(谷原章介)
 坂本正登(塚本高史)
 長部璃子(永作博美)
脚  本 遊川和彦
主題歌  「」

あらすじ  第3回 強情娘とガンコ母の最後の対決

 坂本正登(塚本高史)と別れ、会社も辞めてしまった。

 長谷璃子(永作博美)と藍田光輝(谷原章介)には、また、お小言
を言われた。

 そして、また嫌な夢を見た。

 朝、母親の光が入院している病院から連絡があり、荻原早紀(菅野
美穂)は、出かける。

 その途中、マンションのエレベータで、母親に対して、「ぶっ殺す!
」と言っていた青年に対して、「母親に対してでも、脅迫罪が成立し
ますよ」と、締めるのを忘れない早紀。


 駆けつけた病院では、母・光は、意識不明。
 主治医は、前回倒れたときに、退院を認めたくなかったのだが、ど
うしても学校へ行くと、退院してしまった。もし次に倒れた時に、早
紀に渡しておいて欲しいと言われて預かったと言って、早紀にメモを
渡す。

 『我死すとも
 いいとも』


 実母から転送されてきた、同窓会のお知らせの葉書をもてあそびな
がら、電話の先の実母に、こんなものを送ってきても、出られるわけ
無いじゃない。この家は、わたしがいないとまわらないのだから、と
言う。

 その電話を義母に聞かれてしまう。そして、この家のことなら、お
手伝いさんがいるから大丈夫、と言う。
 夫の世話が、と長谷璃子(永作博美)が言うと、夫は、ちょうど出
張だから、と言う。
 子供たちが、と璃子が言うと、義母は、一緒に温泉に行こうねと言
って、お手伝いさんに宿の手配を命じる。


 璃子は、坂本正登(塚本高史)を訪ね、早紀の携帯が、全然通じな
い、と言う。
 坂本は、早紀が事務所に戻るとか、別の所に就職できないかとか、
探しているんだけど、と言う。

 まだ、早紀とやり直したいんだと訊く璃子に、頷く坂本。
 璃子が、新潟に一緒に行こうと言うが、坂本は、仕事がたまってい
て行けない、と言う。


 藍田光輝(谷原章介)は、署長室で、管轄内で発生した事件の犯人
が、新潟で逮捕されたとの報告を受ける。
 報告者は、本庁で、藍田の父親と会ったと言うが、その後の言葉を
言いよどむ。
 藍田は、自分でわざと、ダメな息子だって言っていただろうと言い、
苦笑される。

 そこに、行く手を阻む警官を突き飛ばしながら、璃子が署長室に入
ってくる。
 璃子は藍田を『コウちゃん』と呼ぶ。光輝なんだから、と。そして
早紀に連絡が取れない、と言う。


 光のベッドの横に座り、司法試験勉強の参考書を開く早紀。

 光が目覚める。
 早紀は、メモの意味を訊く。
 光は、自分で考えなさい、と。そして、黒いコートを持ってきて欲
しいという。生徒はもうすぐ試験休みで、全員と会えるのは、これで
最後だから、と。
 当然、反対する早紀。

 そこに、璃子と藍田が入ってくる。

 手に花束を持った璃子は、小学校の同級会のついでだから、と言う。

 藍田は、捕まえた犯人の護送のために来た、と言う。璃子が、早紀
を見ている方が、芝居を見ているより、面白いって言っていたじゃな
いか、とバラス。

 藍田は、璃子だって、早紀の不幸になった顔を見たいと言ってたじ
ゃないかと言い返す。

 璃子が光に、自分を覚えているかと訊くと、「蓮見璃子さんでしょ」
と覚えていた。
 今は、『長谷璃子です』と訂正する璃子。

 その間もずっと、参考書を読んでいた早紀に、早紀も結婚したら?
と言う。そうすれば、人生、変わる。坂本と別れてしまったけど、い
い人いないの?と訊く。そして、早紀が事務所を辞めてしまったこと
まで、口走ってしまう。
 慌てる早紀。

 光は、藍田が新しい早紀の恋人かと勘違いするが、みんな否定。


 夜、早紀、璃子、藍田は、光の家へ行く。

 早紀は、光のメモについて考えている。
 璃子は、「結婚してもいいとも!」という意味じゃない?と訊く。
あるいは、「結婚しなくてもいいとも!」かもしれない、と。

 藍田が、夕食に鍋を用意する。
 早紀も璃子も、藍田が料理ができて助かる。

 食べ終わると、藍田はこれから東京へ帰るという。こんな遅くか
ら!?と言われても、署長というものは、朝、署長室に座ってなけれ
ばならないものなんだ、と主張。

 試験勉強をしている早紀。
 そこに風呂上がりの璃子が来て、久しぶりにくつろげた。いつもは
子供と一緒なので、あわただしいと言う。そして、こんな時ぐらい、
勉強やめなよ、と言うが、早紀はやめない。

 そのうち、璃子は隣室の布団で寝てしまう。
 早紀はいつもの10年日記では無く、ノートに書き込む。
 『何であんなに頑固なんだろう?
 お母さんは私の気持ちなんて、ちっともわかってくれない』


 朝、光の飼い犬のアトムが歩き回る気配に、目覚める早紀。夕べの
どてらを着たまま、畳の上に横になってしまっていたのだ。

 起きて、璃子の寝ている部屋を覗くと、璃子はよく寝ている。

 早紀は、『病院に行ってます』とメモを残して、出かける。


 光の病室を訪ねると、光がコートを着ている。
 早紀が止めると、今日行かなければ、もう全員と会えなくなる。だ
から行く、と言う。

 それから二人は、力ずくの押し合い。

 早紀の力の方が勝り、光を押し倒す。
 光は倒れてしまい、主治医が抱きかかえて、ベッドに寝かせる。

 璃子が光の病室に、早紀を訪ね、大変だったんだねと声を掛ける。
 早紀は、光は今、鎮静剤で眠っている。でも、医者からも怒られた。
光が死んでもいいのか。しっかりと見張っているように、と言われた
という。

 病室の外へ出て、璃子は、坂本に、早紀が大変だから早く来て、と
メールを打つ。

 また、藍田がやってきて、何か起こったの?と訊く。
 璃子が、何でまた来ているの?と声をかけると、署長って、結構暇
なんだよね。こっちの方が、事件起きそうで、と言う。

 早紀はずっと悩んでいる。

 璃子のところに、坂本から着信。いろいろあって遅くなったが、こ
れから向かう、とある。

 璃子は廊下に出てきた早紀に、まさか光を行かせた方がいいと思っ
ているんじゃないの?と声をかける。
 早紀は、もちろん身体のことを考えたら行かせるべきではない。で
も、母のことを考えたら、行かせた方がいいのかもしれない。光は、
夢の中でまで、生徒に話しかけている、と言う。
 璃子が、あとで後悔しないように、と言うと、急に早紀が、ピシッ
と向き直り、『後悔』には、すでに『後ろ』という時が入っていて、
そこに『あとで』と付けることは無い、と訂正を求める。

 藍田は、それなら生徒に、ここに来て貰えばいいじゃないかと言い、
璃子も賛成する。

 だが早紀は、それでは意味がない。教壇に立たなければならない、
と言う。
 璃子も、そうだね。それにここにみんな来たら、病院に迷惑だよね、
と言う。


 早紀は光のベッドの脇に座り、相変わらず無表情で、司法試験の勉
強をしていた。

 目覚めた光は、教壇に立ちたい。行けないなら、死んだ方がましだ。
今までわたしが早紀にお願いをしたことがあった? 今回が初めての
お願いじゃないか、と言う。

 早紀は覚悟を決める。
 ナースステーションにいる看護師たちに見つからないように、こっ
そりと車いすを病室に持ってこようとする。
 病室に入れる前に、璃子と藍田に見つかる。
 藍田は、やっぱり面白いことが起こりそうだという。

 三人は、光を車いすに座らせる。
 さて、と思ったときに、ノックがあり、医者が声をかける。
 どうしようか、慌てる三人。

 ごまかしきれないと覚悟を決めた璃子は、病室のドアを細く開け、
廊下に転がり出ると、お腹を抱えてうずくまり、お腹が痛い!とうめ
く。
 立てますか?と訊く医者に、無理です、と璃子。
 医者は、ここで診ることもできるから、大丈夫ですよ、と璃子の傍
らにかがみ込む。

 その隙に、藍田と早紀は、光の乗った車いすを、廊下に出す。
 藍田がコートを拡げて、車いすを隠し、廊下を曲がる。

 階段の下を通るとき、階段を下りてきた看護師に見られてしまう。
 とっさに藍田は、その看護師に、「今、あなたは人生最大の場面に
立ち会っているかもしれない」と言って、抱きしめると、キスをする。

 その隙に、車いすを走らせる、早紀と璃子。

 ようやく外へ出ると、璃子はこんなこともあろうかと思って、レン
タカーを借りておいたんだ、と言って、早紀と一緒に、光を車に乗せ
る。

 藍田は、門の前に植木鉢を並べて、すぐにドアが開かないように工
作する。

 藍田が車に乗り込み、走り始める。

 教室の前に着くと、光は立ち上がり、早紀に、「ありがとう。母さ
んを許してね」と言って、教室のドアまで、ゆっくり進む。

 早紀は、突然、光の腕を取り、「やっばり病院、帰ろう」と言う。
 璃子と藍田が、今までの努力はどうなるんだ、と言う。

 光は、早紀の腕を外して、教室に入ろうとする。
 早紀は、「一度ぐらい、こっちの言うことも聞けよ! ずっと我慢
してきたんだよ。ありがとう、許して、なんて言葉でごまかすんじゃ
ねぇよ!」と怒鳴る。

 呆気にとられる藍田。
 璃子は、早紀のシャッターが開いた。でも、すぐにがっかりするん
だよね、と言う。

 本当にうなだれる早紀。

 でも、頭を上げ、小さいときから、光は早紀よりも学校を大切にし
てきた。何で自分が一番じゃないのよ!と腹立たしかった。でも、学
校が大切だとわかっていたので、我慢した。
 それでも教室へ行くというのなら、もう母ではない。教壇で伝えた
いことは、早紀が伝える、と言う。


 教壇に立ち、あいさつをする早紀。母・光が伝えたいことを言う、
と言う。

 緊張のため、思わず憲法26条『教育を受ける権利』を持ち出して
しまい、生徒たちは、キョトンとする。

 頭が真っ白になってしまった早紀は、ハンカチで汗を拭こうとして、
一緒にポケットに入っていた紙片を落としてしまう。それは、光の辞
世の句をしたためたメモ。
 それを早紀は黒板に書き写す。

 この言葉の意味はわからない。もしかしたら、この『いいとも』は、
『イイ友』と書けるかもしれない。死んでも、いい友がいれば、生き
ていけるということかしら..... 早紀には、まだこの年になっても、
友達がいないが、と早紀。

 早紀を学校に残して、璃子と藍田は、光を連れて、病院に戻る。
 看護師たちは、待ち構えていて、酸素マスクをかけて、毛布を掛け
る。


 神妙に座っている早紀、藍田、璃子。
 主治医が来て、立ち上がる早紀。
 主治医は、もうあまり時間が無いかもしれないことを、覚悟してお
いて貰う必要があります、と言う。

 光が、話があると言う。
 病室に入ろうとした早紀を、医者は制し、話は藍田と璃子にだ、と
言う。

 二人が病室に入ると、光はベッドの上に、正座していた。そして自
分が死んだら、早紀をよろしく頼みますと、頭を下げる。早紀は、光
の育て方が悪かったせいか、他人にうち解けることができない。どう
付き合っていいのか分からないのだ、と言う。


 光の葬式。喪主を務める早紀。

 坂本も駆けつけ、参列を済ませた人たちの、精進落としのビールを
まめに配っている。

 光の教え子たちも参列する。

 みんなが帰って行き、呆然と座っている早紀。
 坂本が早紀に、悲しいだろうけれども、早く乗り越えて。ボクにで
きることなら、なんでもするから、と言う。

 その坂本に、おかしいんじゃない?と文句を言う藍田。そんな簡単
に乗り越えられるわけ無いだろう。みんなここに来てくれた人たちは、
心から光のことを悼んでいた。藍田もここでは女を口説かないし、お
しゃべりな璃子も一言も口を利いていない。
 それに対して、坂本はどうだ?と訊く。


 光の家。早紀が片付けている。

 訪ねてきた璃子と藍田に、光が全部、何をどのように処分すべきか
を決めておいてくれていたので、それに従って処理していると言う。

 もう東京に帰って来ないんじゃないの!?と訊かれた早紀は、こっ
ちが落ち着いたら、東京に戻る、と言う。

 庭で早紀は、10年日記帳を燃やしている。
 何?と問われ、母の10年日記帳と答える早紀。    
 中身を見たいでしょと璃子。
 だが、早紀は読まないと言う。約束なのでと、読まないまま火に投
じる。

 ある一冊から、写真が落ちる。見ると、若いときの早紀の両親。
 でも、ピンぼけ。
 早紀は、9歳の誕生日に、カメラを買って貰って、それで最初に両
親を撮ったのだった。
 写真の裏には、『早紀 9歳 誕生日』と書かれている。
 璃子が、光はしおり代わりにしていたのだ。やっぱり早紀は一番に
考えられているんじゃない、と言う。

 帰って行く、璃子と藍田。

 藍田は、なんとなく胸が苦しいような気がする、と言う。
 璃子は、藍田は早紀に恋をしたんじゃない?と冷やかす。
 そんなことは無い、と否定すると否定する藍田。
 璃子の不気味な笑い声は止まらない。


 東京の家に帰って、お土産を渡す璃子。
 義母は、もっとゆっきりしてくれればいいのに、と言う。
 璃子が、母親ですから、子供たちを放っておくわけにもいかなくて、
と言う。
 義母は、子供たちのことがあるからと気にすることはない。子供た
ちの世話は、しっかりとしているから、と。
 義母は自分のことを孫に、『大きなお母さん』と呼ばせている。そ
して璃子の子供二人に、一緒にお風呂入ろう、と言う。
 下の男の子は、サッサと風呂場へ行ってしまう。
 上の女の子は、ちょっと出遅れる。璃子は一緒にお風呂入ろう。話
もあるし、と誘う。
 でも娘は、『大きなお母さん』とがいいと、行ってしまう。
 璃子は、思わず苦笑してしまう。


 東京の自室に帰ってきた早紀。
 光のところから連れてきた犬の相手をしていたが、気分を変えるた
め、アップ・テンポの曲をかけ、司法試験勉強を始める。
 10年日記帳を撮りだし、
 『どうして死んだのよ、母さん。
 何のために生きているか、わからなくなったよ私。』
 と書き込む。

寸  評  まさか、もう光が亡くなってしまうとは思いませんでした。
 これで早紀は家族がいなくなってしまったのですね。

 藍田や璃子が、最初の軽薄なイメージのままではなく、しっかりと
早紀をサポートしてくれていますね。ちょっと突拍子が無いところも
ありますが。

 早紀は、坂本から藍田に、付き合う人を変えるのかしら?

 早紀の、間違った言葉が許せないという気持ち、分かります。副詞
の呼応とか。「ら抜き言葉」に未だに耐えられず、早紀のように指摘
すると角が立つので、内心、正しく言い換えてます。
 なんて言ってもこのメルマガ、誤字脱字だらけかもしれないのです
が。お恥ずかしい、限りです。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 冬ドラマで、『まっすぐな男』と『サラリーマン金太郎』が主人公を替えて
も成立しそうに感じられます。

 また、法律を扱っているものが多いのは、どういう風潮によるのでしょう。
債務整理で二次被害を受けるなど、個人、個人が法律知識を持たないと、弁護
士や司法書士さえ、信用してはならないという時代だからでしょうか。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
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