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タイトル:Daily Drama Express 2010/03/01 コードブルー2 (8)  2010/03/08


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/03/01 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル コード・ブルー −ドクタヘリ緊急救命− 2nd season
局  名 フジテレビ系
放映日時 月曜21時
キャスト 藍沢耕作(山下智久)  (フライトドクター候補生)
 白石 恵(新垣結衣)  (フライトドクター候補生)
 緋山美帆子(戸田恵梨香)(フライトドクター候補生)
 冴島はるか(比嘉愛未) (フライトナース)
 藤川一男(浅利陽介)  (フライトドクター候補生)
 田所良昭(児玉 清)  (救命センター部長)
 森本忠士(勝村政信)  (フライトドクター)
 梶 寿志(寺島進)   (パイロット)
 西条 章(杉本哲太)  (脳外科医)
 三井環奈(りょう)   (フライトドクター)
     橘 啓輔(椎名桔平)  (フライトドクター)
脚  本 林宏司
主題歌  Mr.Children「HANABI」

あらすじ 第8話「理由」

 月300時間を超える労働、徹夜続きの研究。そのために友人を失
い、家族からも疎まれる。大切なことを犠牲にして、医者が身を粉に
して働く理由は何だろう?お金?名誉?医者は何のために働くのだろ
うか?

 恵(新垣結衣)は末期ガンの父親に会ってきちんと話をしようと思
い、田所所長(児玉清)に相談した。
「私も当直を増やしましょう。どうか親孝行してきてあげてください」
 恵が周囲に負担を強いることを察した田所はそう気遣った。恵は申
し訳なさそうに頭を下げた。でもどうしても会っておきたい、会って
おかなければならないと恵は強く感じていた。

 一男(浅利陽介)は一か月前に娘を亡くしているのにもかかわらず
毎日病院へやって来る母親の対応に四苦八苦していた。
「お母さん、娘さんはもうここには……葬儀も終わっているじゃない
ですか」
 通勤途中の不慮の事故だったせいで、母親はまだ現実を受け入れら
れないのだ。

 アナフィラキシーショック(アレルギー反応による重篤な症状)で
高校生があちこちで倒れるという通報が入り、耕作(山下智久)はド
クターヘリでの搬送に向かった。翔北病院には次々と患者が運ばれて
きた。

 美帆子(戸田恵梨香)は相手弁護士への説明の場に呼ばれた。
DNRオーダーを取らずに呼吸器を外したことを非難する弁護士に対
して、美帆子は俯いて「すいません、ごめんなさい」と繰り返すしか
できなかった。
「お前は本当にそう思っているのか?」
 橘(椎名桔平)が口を挟んだ。橘にはかつて妊婦の訴訟事件のとき
環奈(りょう)をかばうことをせず、離婚届を突き付けた。そのこと
を後悔していた。田所所長も言った。
「あなたは本当に頭を下げなければならないことをしたのですか?カ
ルテには医療的処置については書かれていても、患者や家族とのやり
取りは書かれない。それが最も重要なことにも関わらずです。医者が
謝るべき時はただ一つ、患者のためにならないことをしたときだけで
す」
 そう言われて美帆子は顔を上げた。
「あたしは、ただ抱きしめたいという思いを叶えさせてあげたかった。
そうする以外できることはありませんでした」
「でもDNRオーダーを取ることはできたでしょうが」
 美帆子はキッとなった。
「DNRオーダーは患者を死なせる書類なんです。すでに家族が意思
表示をしていたのに、そんなことに同意させる書類にサインさせるん
ですか!あたしは、ただ家族の思いに寄り添いたかった。そんな状況
で平然とDNRオーダーを取る医者は狂っていると思います」
 美帆子は患者の母親の顔を見た。母親は終始うつむいていたが、美
帆子の視線を感じると気分がすぐれないと言って退出してしまった。

 一男に説得されたかに見えた母親は今度ははるか(比嘉愛未)に娘
に会わせてくれと訴えていた。困り果てたはるかを見かねて一男は、
母親を娘が入院していた503号室へ連れて行き、娘がもういないこ
とを実際に見てもらった。
「娘さんはもういません。辛いお気持ちはわかりますが、どうか前を
向いてください」
 そう話す一男の言葉に同行していたはるかは悟史と自分のことを重
ね合わさずにはいられなかった。大切な人を失ったら受け入れられな
いのは自分も同じだった。一男もまた考えさせられるところがあった。

 アナフィラキシーショックの集団発生の対応に追われて、田所所長
も現場に出ていた。しかし処置途中にめまいを起こし倒れかけてしま
った。それを見て恵は不安になった。

 一男は再度はるかに声をかけた。
「やっぱさ、大切な人を失ってすぐに忘れるなんてできないよな。引
きずっていいんだよ。俺はその間お前をフォローするよ」
 そう言うと一男は笑顔を見せて出て行った。

 恵は父親に電話をした。
「お父さんごめん。あたし医者なのにお父さんの病気に気づけなくて、
非難ばかりしていた」
「医者だから気づけないんだよ。家族よりも患者を優先する。お父さ
んもそうだったろ」
「うん……。お父さん、だからね、あたしも帰らない。今こっちは大
変で離れられないの。ごめん」
「何を言っているんだ。そんなことで謝ってたらお父さんはいくら謝
っても謝りきれないよ。医者なんだから当たり前じゃないか」
 少し気落ちしたのか、急に咳きこむ声を聞こえてきた。
「お父さん?大丈夫なの?」
「大丈夫だ。これでも慕ってくれる患者もいるし、大切に思う恵もい
るしな」
「お父さん、1日も長く生きて。あたし努力して一人前の医者になっ
たところを見せるから。だから、だから……」
 恵は声を詰まらせた。
「わかった。その約束、守りたいな」
 それを聞いて恵は涙が止まらなかった。

 はるかは翌日もやって来た母親をまた503号室へ連れて行った。
「大切な人を失ったこと簡単には受け入れられません。だから何度で
も何十回でもここへいらしてください。ご案内します」
 一男はそんなはるかを見かけて少しうれしくなった

 絹江(島かおり)が退院することになった。耕作の仕事の邪魔にな
らないようにとひっそりと病院を出ようとするのを耕作はわかってい
て玄関で呼びとめた。
 そして誠次からすべてを聞いたことを打ち明けた。
「ばあちゃん、苦しかったろう。あんな事実を全部飲みこんで生きて
くれていたんだな、俺のために」
 毎年の墓参りにどんな思いで手を合わせてたのだろうと思うと耕作
は辛かった。
「これからは俺にも半分背負わせてくれ。今まで俺が頑張って来れた
のはばあちゃんのおかげだから」
「ありがとう」
 絹江は涙を見せまいとにっこりとほほ笑んで病院を出て行った。

 何のために医者をやるのか?世の中に必要とされている充足感?人
を救うという使命感?いや本当の理由は……大切な人の笑顔のためだ
ったり、患者からのありがとうの言葉だったり、たったそれだけのこ
とで医者はすべてを犠牲にしてがんばれたりする。でも……それすら
信じられなくなったらどうすればいいのだろう?

 謹慎の続く美帆子の苦悩は深かった。田所所長は美帆子の心の傷の
深さに心配を募らせた。美帆子は耕作を見かけると声をかけた。
「大変だった?」
「うらやましいか?」
 アナフィラシキーショックの集団発生はシニアでも聞いたことがな
いという珍しい事例だった。
「それならよかったんだけどね」
 美帆子はフッと笑った。
「あたしさ、もう患者怖いわ。一生懸命やってたのに、ひとつ間違え
ばたちまち人殺し……もう患者相手にすんの怖いよ……怖い……」
 美帆子は泣き崩れた。

 病院側の弁護士が今後の相談のために田所所長に会いに来たが、ど
こにも見当たらず、携帯にも出てこなかった。そのころ田所所長は所
長室で倒れ意識を失っていた。



寸  評  今回は話が4人別々に進んでいたので、ちょっと物足りなかった
です。美帆子のエピソードはもっと深く掘り下げてほしいと思いまし
た。患者が怖い医者というのは興味深いテーマだと思います。どう乗
り越えて行くのかを見てみたいものです。それにしても月300時間
労働というのはすごいです。1日当たり10時間、休日を挟んだら
12〜13時間平均になるということでしょうか。しかも当直がある
と思うと体調も心配ですが、現実問題としてオペとかに影響したりし
ないのだろうかと思ってしまいます。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 年末にipodを買いました。しかしそれから2カ月ほどはよくわからずし
て使わずじまい、つい先日意を決してとりあえずCDを落とすのだけWEBペ
ージを見ながら試してみました。それほど苦労することもなく落とせまして、
今はCDを落とすことだけですが、とりあえず使えてます。新しいものを使お
うとすると、すべての機能を覚えて使おうとしてしまうものですが、結局やり
たいことだけ覚えればとりあえずOKだったりします。よく考えるとミニコン
ポもDVDレコーダーも機能すべてを覚えているわけじゃないですが、ニーズ
を満たしているのだし、やりたいことが増えるたびに少しずつ覚えて行けばい
いのかなと思ったりします。(けん)

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