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タイトル:Daily Drama Express 2009/12/13 JIN (10)  2009/12/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/12/13 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル JIN ─仁─
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 東都大学付属病院の脳外科医 南方 仁(大沢たかお)
 吉原の花魁         野風  (中谷美紀)
 南方の婚約者        友永未来(中谷美紀)
 貧乏旗本の娘        橘 咲 (綾瀬はるか)
 貧乏旗本の息子       橘 恭太郎(小出恵介)
 洪庵の弟子・医者      佐分利祐輔(桐谷健太)
 洪庵の弟子・医者      山田純庵(田口浩正)
 町娘            タエ(戸田菜穂)
 蘭学者・医者        緒方洪庵(武田鉄矢)
 町火消し「を」組      新門辰五郎(藤田まこと)
 吉原の花魁         夕霧  (高岡 早紀)
 吉原遊郭の主        鈴屋彦三郎(六平直政)
 貧乏旗本の妻        橘 栄 (麻生祐未)
 幕臣            勝 海舟(小日向文世)
 土佐藩士          坂本龍馬(内野聖陽)
原作   村上もとか『JIN−仁−』(集英社「スーパージャンプ」連載中)
脚  本 森下佳子
主題歌  「逢いたくていま」MISIA

あらすじ  第十回

 東都大学付属病院で脳外科医をしている南方仁(大沢たかお)は、
階段からの転落事故をきっかけにして幕末期の江戸にタイムスリップ
してしまう。
 さまざまな人と交わるうちに、江戸で現代医療を駆使して治療をす
ることに。

 ところが、持ってきていた現代で撮った写真が次々に変化していく
様子から、南方は気がつく。本来なら亡くなってしまっていたはずの
人を助けることで、歴史を変えてしまう可能性に……。
 しかし、南方には婚約者の友永未来(中谷美紀)の手術を強引に進
めて失敗し、植物人間にしてしまった過去がある。
 ……もし、江戸時代で医学を発達させることができれば、現代の医
療もまた飛躍的に発達するはず。そうなれば、未来の病気を治すこと
もできるかも知れない。
 そう考えた南方は、もてる知識と技術をすべて医学の発展に捧げる
ことに決めたのだ。

 吉原の女郎を梅毒から助けるために作ったペニシリンの精製所から
の帰り道、南方は激しい頭痛におそわれ倒れてしまう。目が覚めると、
同行していた居候先の娘・橘咲(綾瀬はるか)によって、南方は診療
所に寝かされていた。
 ふと、現代から持ってきていた写真を探すが見あたらない。そこへ、
咲がやってきて写真を差し出す。倒れたときに落としてしまったもの
を、わざわざ探して来てくれたのだ。礼を言う南方に、咲はとまどい
ながら尋ねる。
「写真は一枚でよかったんでしょうか? 以前見たときと絵柄が変わ
っているので……」
 南方は写真を受け取る。

 写真には、笑顔で乾杯する南方と未来の姿が映っていた。だが、こ
のところ未来の姿が薄くかすんで、消えかかっているのだ。
 しかし、一度だけ、薄くかすんだ姿が元に戻ったことがあった。そ
れは、未来とそっくりの容姿を持つ吉原の花魁・野風(中谷美紀)が、
身請けの覚悟を決めた時だ。身請けとは、金で女郎を遊郭から買い、
自分の妾なり愛人なりにすること。おそらく、野風は未来の祖先なの
だろう。身請け先の主と野風が結ばれることで未来が生まれるという
のが、本来の歴史の流れなのではないか。
 逆に言うと、野風の身請けが決まらなければ、未来は消えてしまう
ということだ。
 南方は頭を悩ませる。

 女郎が身請けをされる前には、身体検査「お調べ」をするのが決ま
りになっている。
 そのお調べを、野風は南方に頼んでいた。
 南方は、助手役の咲をともなって吉原の遊郭・鈴屋におもむきいた。
 南方が準備に取りかかっている間、咲は野風にといかけた。
 南方のことを野風が好いているのを知っていた。それならばどうし
て、身請けの話を受けることができたのか……。
 野風は寂しげに微笑んで言う。
「思いを断ち切ることなんて、できやせん」
 だからこそ、南方にお調べをお願いしたのだ、と打ち明ける。

 遊郭付きの医師とともに野風のお調べをする南方。
 順調に進んでいくが、左の乳房を触診したところで、南方は眉をひ
そめる。
 ……小さいけれど、しこりがある。
 南方は乳がんを疑うが、精密な検査機器があるわけでもなく、細か
なことまで分析できる設備があるわけでもない江戸では、乳がんだと
決めつけるわけにもいかない。
 それになにより、野風の身請けが破談になってしまったら、未来が
消えてしまう。
 苦悩の末に、南方は検査結果を話す。
「……問題ありません」

 野風は南方に想いを寄せていた。
 南方が懸命になって医学に打ち込む姿や、神業のような医療技術で
仲間の女郎を救ってくれたことに心を打たれたのだ。
 野風は自分の左胸にしこりがあることを知っていた。南方の医術な
らば、それを必ず見付けてくれるはず。そうなれば、身請けの話は破
談になる。そう考えて、無理矢理、南方にお調べを頼んだのだが……。

 居候先の橘家に戻って、南方はひとり落ち込む。もしかすると、乳
がんを見逃したのかも知れない。未来のために、野風を見殺しにして
しまったのかも知れない。

 そこへ、コレラ治療で縁を得た坂本龍馬(内野聖陽)がやってきた。
 咲の様子がこのところおかしいのだ、とつぶやく南方を引っ張って
江戸の町が見渡せる丘に二人で登る。
 ボンヤリとしている南方に龍馬は笑う。
 咲が怒っているのは、南方が野風の話しばかりするものだから、嫉
妬しているのだ。
 が、南方は鈍くてよく理解していない。まさか咲が自分に惚れてい
るなどあり得ない、と笑う。
「咲どのが、どうしてお主に親切なのかわからないのか」「それ
は……医術に興味があるから」と答えた南方を、あきれた龍馬は見捨
てて行ってしまう。

 咲はまた、野風の元にやってきた。
 実は、咲もまた、南方へ想いを寄せていた。
 しかし、南方への想いを募らせて、南方と医術にのめりこでいく姿
に不安を抱いた母親の橘栄(麻生祐未)が、縁談の話を持ち込んでく
る。
 どうすればいいのか悩んだ咲は、同じく南方に思いを寄せる野風に、
どうすればいいのか、どうやったら想いを断ち切ることができるのか、
教えて欲しかったのだ。
 野風は言う。
 そして、自分は身請けに行くこと、破談にするために南方に診療を
頼んだが問題なしとされたこと、さらには胸にしこりがあって、おそ
らくそれはがんなのだろうということを話す。
 野風の母親も、乳がんで若くして亡くなっていた。だから、おそら
く同じ病なのだろうと思っていたのだ。
 野風の話を聞いて、咲は思い当たる。

 咲は家に戻って南方を問い詰める。
 野風の乳がんに気がついていたのではないのか、と。
 南方はうろたえながら言う。まだ、はっきりとわかったことではな
いし、乳がんといっても悪性であるとは限らない。
「野風さんの母上は乳に出来たガンで亡くなったそうです。野風さん
を見殺しにしようとしたのではないですか!」
 南方のごまかしを、咲は見抜いていた。
 野風が身請けを承諾し、身請け先の主と結ばれないと未来が生まれ
ない。それはわかっているけれど、そのために野風の乳がんを見逃し
てしまうのか。
 憤慨して飛び出して行った咲の背中を見送る南方。悩みながらも、
これが一番いいのだと無理矢理納得しようとするが……。

 南方は決意する。
 咲にこれ以上関わってしまっては、また、自分では知らないところ
で歴史を変えてしまうことがあるかもしれない。それに、現代に残し
てきた未来の存在もある。咲の想いに応えることもできない。
 南方は、居候していた橘家を出て、ペニシリンの精製所に診療所を
移すことを決める。
 荷物をまとめ、出て行く南方を、咲は涙ながらに見送る。そして、
縁談の話を承諾するのだった。

 引っ越した新しい診療所にやってきた龍馬。
 いろいろ問いたそうにしていたが、用事があるといって南方を引っ
張ってとある料亭に向かう。
 そこで待っていたのは、長州藩士の久坂玄瑞。
 実は龍馬は日本国内での、長州対薩摩、親王派対攘夷派などといっ
た対立を解消し、外国勢に立ち向かうべきだという志があった。
 そのために、南方がつくったペニシリンを使おうと考えていた。
 維新の志士たちは、遊郭で打ち合わせをすることが好きで、梅毒に
かかっているものも多かった。彼らにペニシリンを与えることで、命
を救うから言うことを聞け、という計略だ。

 だが、外国人を武力で打ち払おうという考えの久坂たちは、龍馬が
幕府の軍艦奉行の勝海舟(小日向文世)の門弟になっていることを知
り、龍馬が幕府の手先ではないかと疑っていた。
 そこで、龍馬が腹案を打ち明けた。
 ……ペニシリンを外国人に高値で売りつけて、金をたくさん手に入
れて、それで強力な海軍を作り、外国人たちを打ち払うのだ!
 目を見開く久坂たちだったが、安易に賛成はできない。それに龍馬
への疑いが解けたわけでもない。

 吉原からの帰り道、南方と龍馬は突如、刺客に襲われる。
 逃げようとしたが、相手は大勢……。
 龍馬は覚悟したように、南方に告げる。自分はこっちに行くから、
先生は反対に走って逃げろ……。
 言い置いて剣を振りかざすと、敵にむかって突っ込んでいった。
 腰を抜かしながらも、逃げる南方。

 龍馬は奮戦していたが、相手が多い。しだいに追い詰められ、刀を
取り落としてしまう。立ちはだかった刺客のひとりが龍馬に向かって
刀を振り下ろす……。
 が、鈍い音がして刺客は倒れた。驚いて見ると、南方が治療道具で
刺客を後ろから殴りつけていたのだ。
「なんで逃げん!」
 怒鳴りつける龍馬。
 南方はやはり、龍馬を見捨てられなかった。それに、これから日本
の歴史を大きく動かすはずの龍馬が、こんなところで死んではいけな
い。
 二人で逃げようと走り出すが、敵に囲まれてしまう。
 辺りを見回した南方は、龍馬に抱きついて一緒に崖から身を投げた
が……。


寸  評  野風と未来の関連性がこれでハッキリしましたね。しかし、江戸
時代で野風を救うか、残してきた未来を救うか、という究極の選択。
またまた大変なことになっております。
 次回はいよいよ最終回だそうです。はたして、どういう結末になり
ますか。楽しみです。

執 筆 者 畑中ヒロ()

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2. 編集後記
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 今年の「結婚したい女性有名人」の第一位に、咲役の綾瀬はるかさんが選ば
れたそうです。
(ちなみに男性有名人の第一位は福山雅治さんだったそうで)
 たしかに、今年は本当に大活躍でしたよね。映画、ドラマ、CMとまあ、見
ない日はない、っていうくらいの。美人だし、ほんわかした雰囲気を持ってい
るし、スタイルもいいし……。納得です。
 なんかこういう話題を聞くと、ものすごく「年末だなー」と思いますね。
(畑中ヒロ)

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