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タイトル:Daily Drama Express 2009/12/11 マイガール (最終回)  2009/12/14


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/12/11 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル マイ・ガール
局  名 テレビ朝日系
放映日時 日曜23時15分
キャスト 笠間正宗(相葉雅紀(嵐))
 塚本陽子(優香)
 笠間コハル(石井萌々果)
 柴田友哉(村上信五(関ジャニ∞))
 林 弘和(北村有起哉 )
 瀬山高志(山崎樹範)
 片桐はるか(平岩 紙)
 片桐新太(松本拓海)
 中園 香(井村空美)
 木村英生(日村勇紀(バナナマン))
 塚本志織(朝加真由美)
 笠間清助(山崎 一)
 笠間光代(室井 滋)
 室田長市(八名信夫)
 室田澄子(大森暁美)
原作   佐川ミズ『マイ・ガール』
脚  本 大島里美、荒井修子、高橋麻紀
主題歌  嵐『マイガール』

あらすじ 第10話「別離〜キミを忘れない!!」

 僕(相葉雅紀(嵐))はファイブスターフォトスタジオを辞めるこ
とにした。写真もやめて、もっと安定して収入のいい仕事にするつも
りだ。せっかく入選して道が拓けたのにと、会社の人たちは理解でき
ないと呆れた顔をしていた。でもコハルちゃん(石井萌々果)の幸せ
が僕にとっては一番だった。

 僕はコハルちゃんに静岡で暮らすことを話した。コハルちゃんは驚
いていたが、僕が写真を続けると嘘で言うと、ホッとしたような顔を
した。そして嬉しそうに陽子さんの制服を引っ張り出していた。やは
り陽子さん(優香)の小学校に行きたかったんだなと僕は思った。

 はるかさん(平岩紙)や友哉先生(村上信五(関ジャニ∞))にも
写真をやめて静岡に行くと話すと、2人とも残念そうな顔をした。と
くにはるかさんは子育てしながら夢を追う姿に励まされていたなんて
言ってくれて、僕が夢を諦めるのを惜しんだ。でも僕はもう決めたこ
とだからと迷いはなかった。

 僕の最後の仕事は有名な写真家剣持先生のアシスタントだった。先
生は自分の撮影を終えると、僕に撮ってみろと言った。僕は最後だし
と思う存分撮りたいように撮った。すると帰り際剣持先生は「これで
面接は終了だ」と言いだした。

 驚いて林さん(北村有起哉)に聞くと、剣持先生がニューヨークで
活動することになり、そのアシスタントとして僕を考えているのだと
言う。僕の入選作を見て何かを感じたらしい。この話を受けると数年
間は海外暮らしになる。もちろん断るのも自由。ただ、子どもへの愛
情は自分の頑張る姿を見せることでも示せると思うよと林さんは言っ
た。とてもありがたい話だけれども僕は受けるつもりはないと答えた。

 僕は母さん(室井滋)にお金を借りたいと相談した。入学金とかで
かなりのお金が必要なのに僕の貯金は30万くらいしかなかった。自
分の力だけでなんとかできないのが恥ずかしくて悔しいけど、コハル
ちゃんのためならなりふり構っていられない。土下座もした。母さん
は「あんたも親になったんだねえ」と言って受け入れてくれた。

「だけどね、子どもとしてはちょっと複雑なのよね」と母さんは言っ
た。
「どういうこと?」
「あたしも父さんが自分の犠牲にして育ててくれて、それは感謝して
いるけど、この年になると父さん幸せだったのかなあって思うのよ」
「……」
「子どものためよりも、自分自身が精いっぱい頑張っていてくれたら、
それが子どもにとっても幸せになる、って思うことがあるの」

 母さんは用事があるからと忙しそうに帰って行った。するとコハル
ちゃんがやって来て言った。
「政宗くん、お写真やめちゃうんですか?」
「えっ?」
 聞かれたのか?僕はあわてた。
「いいんだよ、そんなことは。そうだ、今日はオムレツにしようか」
 僕はコハルちゃんを心配させないように話を変えた。

 けれど、それからのコハルちゃんは悩みこんで、すっかり元気がな
くなってしまった。僕は困ったが、静岡で新しい生活が始まれば元気
になるだろうと考えた。そんな中、友哉先生、はるかさん、高ちゃん
(山崎樹範)がお別れ会を開いてくれた。けれどコハルちゃんはうつ
むいてまったくしゃべらない。僕らはコハルちゃんを元気づけようと
話しかけたり、プレゼントを贈ったりした。するとコハルちゃんは言
った。
「コハルは、静岡で政宗くんと暮らしません」
「えっ?」
 コハルちゃんは目に涙を浮かべていた。
「政宗くんがお写真をやめるのはやです!」
「だからさ、ちょっとお休みするだけだよ」
「やです!コハルは大好きなお写真を撮っている政宗くんが好きだか
ら……」
 コハルちゃんは声を立てて泣き出して、自分の部屋にこもってしま
った。

 帰り際、はるかさんも友哉先生はコハルちゃんともう一度話し合っ
て結論を出した方がいいと言った。高ちゃんも「お前、自分の気持ち
を押しつけるより、コハルの気持ち考えた方がいい。あの子は俺らが
思う以上にずっと大人だよ」と言った。

 パーティの後片付けをしていたら、陽子さんの手紙が出てきた。そ
こには「政宗くんが精いっぱい生きてくれますように。そして遠い未
来に輝いて生きている政宗くんに会いたい。それが私の夢です」と書
かれていた。思い出した。陽子さんが僕の元から去っていったのは、
僕が自分の夢を見つけてそこに向かって生きてほしいと思ったからだ。

 僕は翌朝、コハルちゃんに正直に話した。本当は写真がやりたい、
コハルちゃんと離れて海外暮らしになるけれど、必ず夢をかなえて戻
ってくるからと。
「コハルは、静岡のおばあちゃんと一緒に政宗くんを待ってます。だ
からお写真頑張ってください」
「ありがとう」
 僕はコハルちゃんを抱きよせた。コハルちゃんもやっと笑顔を見せ
た。僕が夢に向かって一生懸命生きること、それが陽子さんへの唯一
の恩返しになると僕は思った。

 それから何日かして、僕とコハルちゃんは陽子さんとの思い出のア
パートを引き払った。僕はそのまま成田空港へ向かった。コハルちゃ
んはいつかくれた陽子さんのお守りを贈ってくれた。「ママに政宗く
んを守ってほしいから」と。僕はうなずいて受け取った。涙が出そう
になったので、急いでバスに乗り込んだ。

 バスが走り出すと、コハルちゃんは駈け出して手を振って僕を見送
ってくれた。コハルちゃんと過ごした日々の記憶がどっとあふれ出し
てきた。僕はお守りをギュッと握りしめた。涙が今にもこぼれそうだ
った。

 それから3年。ニューヨークで修業した僕は、撮った写真が写真誌
に掲載されるようになった。夢が叶って帰国した僕は陽子さんが通っ
た小学校へと向かった。そこには陽子さんのと同じ制服を着たコハル
ちゃんが待っていた。
「政宗くん」
 コハルちゃんはずいぶん背が伸びていたが、3年前と少しも変わっ
ていないように僕には聞こえた。
「コハルちゃん、ただいま」
 僕はにっこりしてコハルちゃんのところに駆け寄った。(終わり)


寸  評  こうであったらいいなあと思う通りに話が進み、あっさりしてい
たような気がしました。別に悪いというわけではないのですが、もう
少し印象的に描写できないかなあと思いました。たぶんマンガだとタ
ッチの具合でいかようにも雰囲気が出せるのでしょうけど、実写はそ
こらへんが苦しいところかもしれません。これは他の漫画原作のドラ
マにも当てはまることですけれど。
 全体を通して、とにかくコハルがすごく大人だなあという印象が強
かったです。逆に政宗は子どもっぽいところが抜け切れてない感じで
した。なので政宗はコハルを守っているというよりもコハルに依存し
ているように見えてしまいました。コハルのために夢を諦めるという
より、深層心理ではコハルと離れたくないという思いが強かったんじ
ゃないかとか。それを断ち切ったのがコハルの一言で、何か親離れで
きない子どもを叱咤している風にも見えました。この親子は実は関係
が逆転しているんじゃないかなと思えたり。
 けど、そういう関係が絶妙にマッチして、いい親子関係が築けてい
るのかもしれません。むろん作者の意図がそこにあるかは不明ですけ
れど、何かそういう意図がはっきり打ち出されていると見ごたえが出
てきたのかなという気がしました。


執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 地デジの地域説明会の案内が郵送されてきました。そろそろ切り替えようと
思いつつ、そのままになってました。あと1年半あまりありますけど、UHF
アンテナがどうこうとか、テレビを買いかえれば済む話でもなさそうですし、
直前になると駆け込みで品切れになったりとか、いろいろありそうな気がする
ので、早めにやらないとと思います。やはりテレビ抜きの生活というのは考え
られませんので。(けん)

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