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タイトル:Daily Drama Express 2009/11/20 マイガール (7)  2009/12/01


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/11/20 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル マイ・ガール
局  名 テレビ朝日系
放映日時 日曜23時15分
キャスト 笠間正宗(相葉雅紀(嵐))
 塚本陽子(優香)
 笠間コハル(石井萌々果)
 柴田友哉(村上信五(関ジャニ∞))
 林 弘和(北村有起哉 )
 瀬山高志(山崎樹範)
 片桐はるか(平岩 紙)
 片桐新太(松本拓海)
 中園 香(井村空美)
 木村英生(日村勇紀(バナナマン))
 塚本志織(朝加真由美)
 笠間清助(山崎 一)
 笠間光代(室井 滋)
 室田長市(八名信夫)
 室田澄子(大森暁美)
原作   佐川ミズ『マイ・ガール』
脚  本 大島里美、荒井修子、高橋麻紀
主題歌  嵐『マイガール』

あらすじ 第7話「またいつか恋をする…」

 陽子さん(優香)のお母さん(朝加真由美)が上京したついでに僕
(相葉雅紀(嵐))のアパートへ立ち寄ってくれた。お母さんはコハ
ルちゃん(石井萌々果)に洋服をプレゼントしてくれて、コハルちゃ
んは大喜びだった。正直僕はコハルちゃんに洋服を買ってあげたこと
がなくて、ホッとした。

 お母さんは僕にコハルちゃんのことをまかせっきりにしていること
に申し訳なさそうだった。僕はそんなことは全然思ってない。むしろ
コハルちゃんを残してくれたことに感謝しているくらいなんだから。
でも帰り際、お母さんは僕に言った。

「笠間さん、まだ若いんだし、いずれは自分の幸せを考えてください
ね」
「……」
 思わぬ言いように僕は返す言葉がすぐ出てこなかった。
「陽子もきっとそれを望んでいるから」
 お母さんはためらいを見せる僕にそう言った。僕はあわてて言った。
「僕は、僕の幸せは陽子さんが住みたかったこの家でコハルちゃんと
暮らすことです」
 けれど、お母さんの言葉は僕の心に思わぬ波紋を投げかけた。

 そんなとき、はるかさん(平岩紙)の勤める旅行代理店が倒産する
という知らせが入ってきた。はるかさんは定職に就いていることを条
件に新太くんの親権を取ったので、このままでは新太くんを取られて
しまうと職探しに焦っていた。あたしには新太しかいない、新太がい
なければ生きていけない、はるかさんは悲壮感が漂っていた。

 はるかさんが忙しいとき、僕は新太くんを自分のアパートで預かる
など協力した。新太くんは強くなってお母さんを守りたいなんて言う
すごくしっかりした子だった。けれど、コハルちゃんが作っていたゼ
リーを見た瞬間、急に
「こんなゼリー、嫌いだ!」
と言って、いきなり机の上から叩き落としてしまった。

 事情を聴いたはるかさんは、コハルちゃんに謝った。コハルちゃん
は怒っているわけではなくて、新太くんがゼリーが嫌いなのかどうか
気になっているようで、すっかり元気をなくしていた。

 はるかさんが言うには、コハルちゃんの作っていたゼリーはもとも
と新太くんは好きだったらしい。ただ父親が離婚の話をしたのが、こ
のゼリーを作りながらだったので、それ以来食べなくなってしまった
のだ。はるかさんは離婚が新太くんの心に深い陰を落としていること
にショックを隠しきれないでいた。

 父親のいない寂しさを新太くんが抱えていることに、片親の難しさ
を僕は感じた。コハルちゃんは「政宗くんがいるからさびしくないで
す」と笑顔で言ってくれるので救われているけれど……

 僕は林さん(北村有起哉)に写真を見せた。「悪くはない」と林さ
んは言った。被写体への温もりを感じるという。僕はうれしくなった。
けれど林さんはまだまだ勉強することは山積みだろうがとくぎを刺す
のを忘れなかった。

 はるかさんの職探しは大変そうだった。やはり子育てをしながらで
は、会社は残業ができないとか、急病で抜けられるとかで二の足を踏
むのだという。つくづく自分が社会に受け入れられない存在なんだっ
て思い知らされたと気丈なはるかさんが珍しく弱音をはいていた。

 僕は街で撮った写真をちょっとした冊子にしてはるかさんに贈った。
気分転換にでもなればと思っただけだけど、はるかさんは「なんか癒
される」ってにっこりしてくれた。

 その日コハルちゃんを迎えに行くと、はるかさんもちょうど来てい
た。友哉先生(村上信五(関ジャニ∞))が再就職の状況を尋ねると、
ダメでしたとさばさばと答えた。そして新太くんに「だから、サッカ
ーシューズもハンバーグもしばらく我慢して」と言った。給料日には
ファミレスでハンバーグ、ボーナスでサッカーシューズ、そんな約束
をしていたらしい。

 新太くんはむくれた。はるかさんは就職がうまくいかない疲れもあ
ってそんな新太くんを怒鳴りつけてしまった。言った瞬間はるかさん
は後悔してその場を走り去った。僕は追いかけて話を聞いた。すると
元夫の母親がやって来て、新太くんに固執するのは、自己満足の身勝
手で、新太くんに無理を強いていることをわかっていないと散々責め
立てられたという。それで激しく落ち込んで最終まで進んだ会社の面
接をすっぽかしてしまったと。
「ダメな母親よね」
 はるかさんは泣き笑いの表情を浮かべた。
「そんなことないです。新太くん、お母さんを守りたいと言ってまし
た。はるかさんは僕が知るなかで最高のお母さんですよ」
「……いやだ、照れるな」
 はるかさんは泣き出した。でもいつも気が強い人なので泣いている
のを見られたくないみたいだった。
「大丈夫ですよ、僕見てませんから」
 そう言って僕ははるかさんに背を向けた。

 僕は高ちゃん(山崎樹範)に話した。彼女をもっとちゃんとした言
葉で慰めてあげたかったというような話を。
「ふーん、お前はるかさんて人好きなわけ?」
 高ちゃんは僕が陽子さんとコハルちゃん以外の女の人のことを真剣
に考えているのを聞いてそう思えたと言う。
「えっ、ち、違うよ。僕には陽子さんがいる」
「いないんだよもう陽子さんは。もちろん、お前は陽子さんがずっと
好きだよ。でもいつかは誰かを好きになる。悲しいけど俺はそう思う」
「……」
 思いもかけないことだった。僕には陽子さんしかいないし、これか
ら先もずっとそうだと疑わなかった。でも僕は高ちゃんに言い返せな
かった。心の中で何度も何度も否定したけれど、どこか確信がない。
泣きたい気分に僕は襲われた。

 動揺を引きずったまま、僕はコハルちゃんの迎えに行った。なんだ
か顔を合わせにくい気持ちのまま教室に入ると、いきなりクラッカー
が鳴った。
「ハッピバースデーツーユー」
 コハルちゃんが歌いだした。僕は驚いた。部屋の中は折り紙の飾り
付けがされ、机の上には小さなデコレーションケーキが置かれていた。
「コハルちゃんが笠間さんのお誕生日のために一生懸命準備してたん
ですよ」
 コハルちゃんは言った。僕の誕生日、毎年陽子さんが誕生日会を開
いていたということを。
「ママがいなくなったので、これからはコハルがお祝いします」
「……」
「政宗くん、これからもコハルと、政宗くんとママはずっと一緒だよ
ね?」
 うんうんと僕は力強く首を縦に振った。
「ずっと、ずっと一緒だよ」
 僕の中でへばりついて取れなかったもやもやがきれいさっぱりと跡
形もなくはがれおちていくのを感じた。僕の中で確信を持っているの
は、陽子さんとコハルちゃんだけなんだから。今はまだこのままの自
分でいたい。たとえいつかほかの誰かを好きになるとしても……。

 次の日、はるかさんは再就職先が決まったことを教えてくれた。新
太くんの親権もそのままということで、僕もうれしくなった。
「これからもよろしくね。戦友として」
「戦友?」
 僕は首をかしげた。それはともかくこれからもがんばっていこう、
この透き通った秋空のようにと僕は思った。



寸  評  政宗のような純朴なタイプに新しい恋という設定が面白いと思い
ました。本編は本格化する前にあっさり解決してしまいましたが、も
しこれが発展したらコハルの思いとの板挟みで見ごたえのある話にな
るんじゃないかと思いました。今はコハルの思いをすべて受け入れよ
うとする政宗ですが、今後は政宗の思いとコハルの思いが対立してし
まうような話も見てみたいと思います。それにしてもコハルは本当に
よくできた子です。こんな子、本当にいるものなのでしょうか?

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 急激に寒くなってきたので、エアコンをつけだしたのですが、調子が悪くて
なかなか暖まらなかったので、フィルターを見てみたら埃がびっしりとついて
ました。掃除してエアコンをつけ直したら、効果てきめん。送風時の音もパワ
フルで、暖房効果も上がりました。やはりこまめに手入れをしないとだめです
ね。(けん)

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