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タイトル:Daily Drama Express 2009/11/13 マイガール (6)  2009/11/16


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/11/13 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル マイ・ガール
局  名 テレビ朝日系
放映日時 日曜23時15分
キャスト 笠間正宗(相葉雅紀(嵐))
 塚本陽子(優香)
 笠間コハル(石井萌々果)
 柴田友哉(村上信五(関ジャニ∞))
 林 弘和(北村有起哉 )
 瀬山高志(山崎樹範)
 片桐はるか(平岩 紙)
 片桐新太(松本拓海)
 中園 香(井村空美)
 木村英生(日村勇紀(バナナマン))
 塚本志織(朝加真由美)
 笠間清助(山崎 一)
 笠間光代(室井 滋)
 室田長市(八名信夫)
 室田澄子(大森暁美)
原作   佐川ミズ『マイ・ガール』
脚  本 大島里美、荒井修子、高橋麻紀
主題歌  嵐『マイガール』

あらすじ 第6話「たとえ夢見る頃が過ぎても…」

 ようやく僕(相葉雅紀(嵐))にも自分の道筋が見えてきたと思う
今日この頃。僕はカメラを手に取りコハルちゃん(石井萌々果)を覗
き込んだ。コハルちゃんは今けん玉の特訓中だ。けん玉ができると友
哉先生(村上信五(関ジャニ∞))からよく頑張った印のお星様がも
らえるのだ。コハルちゃんはいつもまっすぐだなと元気づけられる。

 自転車のギアの調子が悪いので、僕は高ちゃん(山崎樹範)に直し
てもらいに行った。すると若い女の人(市川由衣)が店から出て行く
ところだった。
「新しい彼女?」
「違うよ。倉田菜摘。高校の同級生。結婚するんだってさ」
 高ちゃんはぶっきらぼうに答えた。思い出した、高ちゃんが高校時
代片思いしていた女の子。高ちゃん、まだ好きだったのか……。

 僕はその晩コンクールに出す写真を選んでいた。コハルちゃんはす
ごいと言ってくれるけれど、僕はどれを見ても全然ダメで納得がいか
なかった。実際やってみると、思った通りに行かない。結局前に進め
ない。

 そんなとき、町内の相撲大会の話をコハルちゃんに聞かされた。保
育園のお父さんたちもたくさん出るので、コハルちゃんも僕が出てく
れると思ってたらしい。
「コハルちゃん、ごめん。僕、そういうの苦手だから」
「苦手だと出ないんですか?」
 素朴な疑問に僕は返答に詰まった。僕は仕事が忙しいからと言い訳
すると、コハルちゃんは残念そうな顔をしてしまった。けど、僕が出
たってすぐ負けるにきまってる。かっこ悪いとこ見せてがっかりさせ
るのは嫌だ。

 その日コハルちゃんを迎えに行った。するとはるかさん(平岩紙)
の一人息子の新太くんとしゃべっていた。
「お前の父ちゃん出ないの?弱いからだろ。だっせー父ちゃん」
「違います。政宗くんは、政宗くんは仕事が忙しくて……」
 コハルちゃんはうつむいて口をつぐんでしまった。僕はコハルちゃ
んのがっかりする様子に呆然となった。

 いったいいつからだろう?恥をかくのを怖くなってしまったのは。
写真の応募もそうだし……。

 その晩高ちゃんがやってきた。高ちゃんは酔っていて、倉田さんの
ことで愚痴をこぼしまくった。でも高校時代に告白しなかったし、も
う結婚するんだから仕方ないじゃないかと僕は言った。
「結婚式をぶち壊してやる!」
「やめなよ、迷惑がかかるよ。もう大人なんだから」
 僕は止めた。すると高ちゃんは僕をにらんだ。
「自分だけ守って安全に生きている奴を大人って言わねえよ。そうい
う奴は臆病者っていうんだ。顰蹙買ったっていい、俺は後悔したくね
え」
「……」
 わかっている。僕は臆病者だ。でもみんなが勝手気ままに生きられ
るわけじゃないんだ。
「お前ってさ、いいやつだけどときどきがっかりするよ」
 高ちゃんはそう言うと僕の部屋から飛び出していった。

 翌朝、僕は朝食を作ってコハルちゃんに食べさせようとしたが、コ
ハルちゃんはけん玉の練習をしていてやめようとしなかった。
「コハルちゃんはよく頑張ったよ。お星様なら僕が作ってあげるから」
「コハルだけなんです。けん玉できないの。コハルできるようになり
たいです」
 コハルちゃんはそう言って泣きながら練習を続けていた。そんなコ
ハルちゃんを見て僕は恥ずかしくなった。僕は最初から諦めるような
ことを言ってしまって……。

 僕は自分がなんでも逃げていることを思い知らされた。僕は相撲大
会に出ることを決意して、その日から大会に向けて足腰を鍛えるトレ
ーニングを始めた。コハルちゃんにそのことを伝えるととても喜んで
くれた。僕の中で俄然やる気がわきあがってきた。何かに突き進もう
という衝動が。

 僕は高ちゃんに相撲大会に出ることを告げた。父親の意地だからと。
「高ちゃんはどうなった、彼女のこと」
「……お前のこと言えねえよ。中途半端で筋金入りの臆病者だ」
「今日大会に出れたのは、高ちゃんのおかげだから。高ちゃんは大丈
夫?自分にがっかりしない?」
「……お前に言われたかねえよ」
「だよね……」
「……まだ間に合うかな」
「間に合うよ」
 僕は迷いなく、きっぱりと言った。

 せめて1回戦くらいは突破しないと。僕は気合を入れた。けれど、
相手は元大学相撲で優勝した人だった。僕はちょっと怯んでしまった。
それでも……。僕は思いっきりぶつかっていった。その瞬間僕はどこ
か懐かしい心地を味わった。恥ずかしさも怖さも秋空のかなたに消え
て、僕は昨日までよりも力強く歩いて行ける気がしていた。

 結局僕は1回戦で敗退、土俵の外まで吹っ飛ばされてしまった。け
れどコハルちゃんはかっこよかったと言ってくれた。一方で高ちゃん
は結婚式に乗り込んで倉田さんを連れて飛び出したという。そして告
白したけれど、彼女にはしばらく1人で自分を見つめたいと言われた
そうだ。

 僕は見送ろうとしていた写真のコンテストに応募することに決めた。
林さんにも今度写真を見てもらうことにした。僕の中で何かが確実に
変わっていた。


寸  評  マイナス思考の政宗が、目標に向かって前進するという青春ドラ
マっぽい作りでした。話としてはごくシンプルなものですけれど、こ
れを実行に移すのはなかなか難しいことで、この手の話はいつも考え
されられたり、自分を見つめなおさせたりするものです。前回同様、
面白かったと思います。ただ、高志の方がドラマティックで、政宗が
ちょっとかすんでしまっていましたけれど。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 先日都内の児童養護施設に行く機会があったのですが、今俳優として戦隊も
ののヒーロー役をやっている方が来ていました。聞いてみると、その施設の卒
園生らしく、その日はたくさんのおもちゃを持って来て子どもたちにプレゼン
トしていました。子どもたちにとってはテレビで見ている憧れのヒーローなの
で大喜びでした。こういうの何かで見たことがあるような気がしてずっと考え
ていたのですが、そういえば『タイガーマスク』というアニメがそういう設定
で、主人公が施設出身で、その施設に寄付したりプレゼントを贈ったりとかし
ていたと思いだしました。 ドラマの世界を現実世界で見たような気分がして、
こういうことって現実にあるんだなと思いました。(けん)

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