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タイトル:Daily Drama Express 2009/10/30 マイガール (4)  2009/11/04


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/10/30 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル マイ・ガール
局  名 テレビ朝日系
放映日時 日曜23時15分
キャスト 笠間正宗(相葉雅紀(嵐))
 塚本陽子(優香)
 笠間コハル(石井萌々果)
 柴田友哉(村上信五(関ジャニ∞))
 林 弘和(北村有起哉 )
 瀬山高志(山崎樹範)
 片桐はるか(平岩 紙)
 片桐新太(松本拓海)
 中園 香(井村空美)
 木村英生(日村勇紀(バナナマン))
 塚本志織(朝加真由美)
 笠間清助(山崎 一)
 笠間光代(室井 滋)
 室田長市(八名信夫)
 室田澄子(大森暁美)
原作   佐川ミズ『マイ・ガール』
脚  本 大島里美、荒井修子、高橋麻紀
主題歌  嵐『マイガール』

あらすじ 第4話「親子…最後の1日」

 コハルちゃん(石井萌々果)と一緒に暮らし始めて早1ヶ月。母さ
んに自分で育てると言いきったけど、正直まだ自信はない。僕(相葉
雅紀(嵐))は本当に父親になれるのだろうか?そう思う日々が続い
ている。

 一番の問題はコハルちゃんを定時に迎えに行けないこと。今日も友
哉先生(村上信五(関ジャニ∞))から「まだ来れませんか?」と電
話が来て、なるべく早く行きますからと平謝りしている状態だった。

 僕が着いたとき、コハルちゃんは友哉先生の作った折り紙動物園で
遊んでいた。僕は「いつもすいません」と謝ったが、友哉先生は「僕
に謝っても仕方ないです。コハルちゃんのためにもっとちゃんとして
ください」と言われてしまった。
 友哉先生はコハルちゃんが僕の仕事が忙しくて遅くなることを我慢
している、それがストレスにつながっていると厳しく言った。友哉先
生の言うことはもっともだった。

 僕はその晩一生懸命に折り紙動物園を作ってみた。けど全然うまく
出来ない……。それはともかく今日も保育園に送らないといけない。
自転車を駆って道を急ぐとコハルちゃんは「気持ちいいです!」と喜
んでくれた。

 僕はちょっとホッとした。前はただの乗り物としか思わなかった自
転車。しかし陽子さん(優香)と一緒にサイクリングしたとき「まる
で風になるみたい!」と気持ちよさそうに走る陽子さんを見て、僕は
自転車で走るのが好きになった。そんな贈り物を陽子さんは僕にいっ
ぱい残してくれた。

 僕はコハルちゃんのために自転車を買おうと思い、自転車屋をして
いる高志(山崎樹範)のところに行った。父親として新品をプレゼン
トしたい、10回の分割でと頼んだら、しぶしぶ受け入れてくれた。
リボン付きのピンクの新品自転車を見て、コハルちゃんは大喜びだっ
た。

 さっそく乗らせてみようとしたが、コハルちゃんはなかなか乗れず、
転んではあちこちに痣を作ってしまった。いい父親になろう、コハル
ちゃんを喜ばそうとしたのに意気込みは空回りするばかりだった。

 翌日、痣だらけのコハルちゃんを見て、友哉先生は顔色を変えた。
「笠間さん、まさかコハルちゃんに手をあげてるんじゃないでしょう
ね?」
「そ、そんなこと……」
 僕はびっくりして友哉先生の顔を見た。いつになく怖い表情だった。
「そうですか。でも僕はあなたが父親としての役目を果たしていると
は思えません!」
「……」
 なんだか今日の友哉先生はいつもと様子が違った。

 その日、僕は友哉先生からコハルちゃんが保育園の階段から転げ落
ちて病院に運ばれたという連絡を受けた。幸い大事に至らなかったも
のの、僕は怒りがこみ上げた。
「あなたがついていながら、なんで!」
「すいません、ちゃんと見てなかったから」
「一歩間違えば大けがでしたよね」
 僕は憤りが収まらなかった。
「おっしゃるとおりです。一歩間違えば……僕は保育士失格です」
 友哉先生はただひたすら謝った。

 コハルちゃんはその日のうちに退院することができ、僕もだいぶ落
ち着いてきた。僕は友哉先生に謝った。
「さっきは言いすぎました。すいません。いつもちゃんと見てくれて
ますし、僕も友哉先生みたいならいい父親になれるのにって……」
「やめてください!」
 不意に友哉先生は僕の話を遮った。友哉先生は言った。自分は
20歳のときに結婚したものの、父親としての自覚がなく遊び暮らし
ていた。1年後妻は愛想を尽かして生まれたばかりの子供を連れて出
て行ってそのまま離婚になってしまったと。
「だから僕はえらそうなことを言う資格なんてないんです。この仕事
を一生懸命やるのも僕の罪滅ぼしなんです」
 そんな過去があったなんて、僕は意外に思った。でもだから僕に厳
しく言ってくれてたのだろう。

 翌日、僕とコハルちゃんは早起きしたので、早めに保育園に行った。
仕事に行くまで時間があったので友哉先生と話をした。
「くよくよするときは空を見るといいんですよ。コハルちゃんのお母
さんがそう教えてくれたんです。彼女は僕にそういうのをいっぱいく
れました。けど僕は何も返せないうちに彼女は死んでしまった。すご
く後悔してます。ちゃんと思いを伝えなくちゃいけなかった。先生に
はそんな思いをしてほしくないです」

 コハルちゃんも糸電話で友哉先生に話しかけた。
「この糸電話は弱虫のママがなんでも言えるように作ってあげました。
あたしもさびしいときは使ってました。だから先生に貸してあげます」
 コハルちゃんは気にしていた。階段から落ちた時、自分よりもむし
ろ友哉先生の方が痛そうな顔をしていたと。友哉先生はにっこりした。
「もう大丈夫。コハルちゃんのお父さんにとっても大事なものをもら
えたからね」

 友哉先生は離婚した奥さんの子どもに自転車の乗り方を教える機会
を作ってもらった。奥さんは近く再婚する予定で、友達の保育園の先
生としてなら、1度だけ会うことを受け入れてくれた。僕もコハルち
ゃんの練習を一緒にさせてもらうことにした。

 友哉先生の教え方はうまかった。1日のうちに乗れるようにしてし
まうのだから。友哉先生はすごくうれしそうな顔をしていた。もう
2度と会えない我が子への思いの強さが迸っているようだった。

 友哉先生は僕に教えてくれた。ひたむきに我が子を思う心。それさ
えあればたとえ名乗れなくても父親なんだと。だから僕は僕なりにコ
ハルちゃんを育てていこうと思った。そして僕とコハルちゃんにはま
だその時間があるのだから。そんな思いを僕は噛みしめた。

寸  評  父親として我が子に何ができるのか?おっとりしている政宗にも
ようやく人の父親らしい悩みを持つようになってきました。自転車を
買い与えて風になるという発想はなかなかいいアイディアだと思いま
す。けれど、そんなことよりも誰よりも我が子のことを思いやり、気
にかけてあげることが一番、たった1日しか父親をできなかった友哉
先生からそれを感じ取っていたのは印象的でした。ただコハルはよく
できた子で、親がいなくてもきちんと育っていきそうな感じなので、
政宗の愛情を受けてコハルが変化したというか、成長したというのが
あまり見えないので、少し物足りない気がしてしまいます。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 電車で行くよりも自転車で行く方が時間がかからなかったりするということ
があるかと思います。先日阿佐ヶ谷に行く用事があり、最初は電車で行こうと
しましたが、乗り換えが多く1時間近くかかりそうでした。そこで地図を見て
いたところ、電車ではぐるっと回るのに対して、自転車なら直線的に行けると
わかり、試しに行ってみました。幸い坂も少なく、45分で着くことができま
した。車を使う方はこういうことをよく知っているので驚くほどのことでもな
いかもしれませんが、遠出=電車の自分としては驚きの体験でした。(けん)

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