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タイトル:Daily Drama Express 2009/10/16 マイガール (2)  2009/10/19


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/10/19 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル マイ・ガール
局  名 テレビ朝日系
放映日時 日曜23時15分
キャスト 笠間正宗(相葉雅紀(嵐))
 塚本陽子(優香)
 笠間コハル(石井萌々果)
 柴田友哉(村上信五(関ジャニ∞))
 林 弘和(北村有起哉 )
 瀬山高志(山崎樹範)
 片桐はるか(平岩 紙)
 片桐新太(松本拓海)
 中園 香(井村空美)
 木村英生(日村勇紀(バナナマン))
 塚本志織(朝加真由美)
 笠間清助(山崎 一)
 笠間光代(室井 滋)
 室田長市(八名信夫)
 室田澄子(大森暁美)
原作   佐川ミズ『マイ・ガール』
脚  本 大島里美、荒井修子、高橋麻紀
主題歌  嵐『マイガール』

あらすじ 第2話「キミのいない世界」

 コハルちゃん(石井萌々果)の希望が受け入れられ、僕(相葉雅紀
(嵐))は陽子さん(優香)の母親から彼女を引き取った。陽子さん
の母親(草加真由美)は僕が子育ての大変さをわかってないからと不
安がっていたけれど、僕は6年間たった1人で育てた陽子さんのため
に、そして僕と暮らしたいと言ってくれたコハルちゃんのために頑張
らなきゃいけないという気持ちでいっぱいだった。

 僕は張り切って朝ごはんを作ろうとした。けど、なれないことをし
てフライパンをひっくり返してしまい台無しにしてしまった。仕方な
くコンビニ弁当を買ってきたけれど、コハルちゃんは文句を言わなか
った。それにしてもお風呂のシャンプーをしてあげないとダメなの?
三つ編みってどうすれば……。僕の気合は空回りするばかりだった。

 ところで、コハルちゃんと一緒に暮らしていくのに一つ大きな問題
があった。大家さん(八名信夫)が大の子供嫌いで、入居を一切認め
てないのだ。気難しいおじいさんで話し合う余地もないほどだ。

 とはいえ僕は先行きをあまり心配はしてなかった。保育園の柴田先
生(村上信五(関ジャニ∞))は優しそうな好青年だし、この前平手
打ちを食った女の人もこの保育園に息子を通わせていた。彼女は片桐
さん(平岩紙)と言う人で、先日のことはとやかく言うこともなく、
友好的だった。

 僕は林さん(北村有起哉)にコハルちゃんのことを相談しようとし
た。でもその前に林さんはみんなを集めて世界的に有名な写真家桐島
先生のアシスタントを務めることになったという話を切り出した。し
かもその役に僕を指名してきた。
「チャンスだぞ。この前のミスを取り返せ。ただ先生は気紛れだから
プライベートはないと思え」
 ミスのことを言われて、僕はコハルちゃんのことを切り出すタイミ
ングを失ってしまった。

 桐島先生のアシスタントは忙しかった。保育園の迎えに18:00
には行かないといけなかったのに、19:30近くになってしまった。
おまけに家に帰ってコハルちゃんの話をゆっくり聞こうと思ったら、
桐島先生から電話が入って呼び出されてしまった。僕はコハルちゃん
にお留守番を頼んで飛び出していかなくてはならなかった。仕事が終
わって慌てて帰ってくると、コハルちゃんは陽子さんの写真を抱えて
眠っていた。

 翌朝僕はコハルちゃんに謝った。コハルちゃんは気にはしてないよ
うだったけれど、どこか元気がなかった。僕は早く帰られるように一
生懸命仕事をして、コハルちゃんを迎えに行こうとした。ところが、
桐島先生がとつぜんプラン変更を言ってきたので、残業するはめにな
った。いったんコハルちゃんを迎えに行って、23:00まで仕事を
しなきゃいけないと言うと、コハルちゃんは嫌な顔一つせずにお留守
番すると言った。
「でも……」
 僕は後ろめたさを覚えた。
「これ、あげます」
 コハルちゃんは満月に兎の絵を描いたまん丸の紙を出した。
「ママがくれました。いつもこうやってお歌を歌って」
 コハルちゃんは両手で月を包むようにして「出た、出た月が」と歌
いだした。
「コハルちゃん、陽子さんのことを話すのはやめようよ!」
 僕は思わず怒鳴ってしまった。陽子さんの話をするとさびしくなる。

 林さんはこの世界でやっていきたいなら桐島先生に必死に食らいつ
けと言う。
 だから僕は一生懸命仕事をした。目が回りそうだった。この日もコ
ハルちゃんの迎えが遅くなると、柴田先生が話があると言いだした。
聞くと、コハルちゃんは最近居眠りばかりしていると言う。僕の仕事
が忙しくて夜に家をあけてしまうという事情を話すと彼はカッとなっ
て言った。
「事情があるのはわかりますが、事故があったらどうするんですか!
笠間さんには父親の自覚がなさすぎます」

 帰り道、コハルちゃんが聞いてきた。
「政宗くん、コハルのせいで叱られました?」
「ううん、いや」
 僕はあいまいな返事をした。
「政宗くん、今日もお仕事でしょ。コハルは1人で待ってます」
「あ、うん」
 よくないこととはわかっていても、僕はコハルちゃんがそう言うの
だからと仕事に出かけた。

 ある晩、僕はまた夜遅くなって帰って来た。コハルちゃんはちゃん
と寝ているだろうかと思って部屋の様子をうかがうと大家さんの奥さ
ん(大森暁美)が寝かしつけていたのでびっくりしてしまった。大家
さんの奥さんは、他の住人から子どもの歌声がするという話を聞いて
いたので、調べていたところ、コハルちゃんが窓の外に手を伸ばして
「出た出た月が」と歌っていたのだと言う。
「あの、その」
 子ども禁止のことが僕の頭をよぎった。けれど、大家さんの奥さん
は大家さんには隠しておくし、時々様子を見てもいいと言ってくれた。
「ありがとうございます」
 僕は頭を下げた。
「いいのよ。それでこれからどうするの?」
「……わからないです。ちゃんと育てたい気持ちはあるけれど、うま
くいかなくて……」

 次の日保育園に送っていった。他の子は親に着替えの手伝いをして
もらうのに、コハルちゃんは「1人でできるので、政宗くんは仕事に
行ってください」と言って1人でロッカーに行ってしまった。それを
見た片桐さんは言った。
「大丈夫ですか?さしでがましいけど、もっとよく見てあげないと。
子どもって意外と親を見てるものよ。1人でやるっていうの、あなた
に負担をかけたくないって我慢してるんだと思う」
 そう言われて、僕は自分に子育てが無理なんじゃないかと思えてな
らなかった。
 このままじゃコハルちゃんのためにならない。

 その日も僕は夜遅く戻って来た。すると大家さんが僕の部屋をのぞ
き見してた。僕はコハルちゃんのことがばれたと思い、正直に話した。
出て行けと言われるかもしれない。
「お願いします。一緒に暮させてください」
 すると大家さんは言った。
「わしゃぁ、何も知らん、見とらん」
 どこかおろおろしている風だった。のぞき見したことを後ろめたく
思っているのだろうか?そのことを大家さんの奥さんに話すと、「あ
の人らしいわ。でも一緒に住むことはできそうね」と言った。それよ
りも、と大家さんの奥さんは続けた。
「長年連れ添っても相手のことがわからないことがあるの。まして一
緒に暮らして間もないんだから、ちゃんと話しあわないと。あなた、
母親の話をしてはいけないって言ったの?」
 僕はありのままに話した。
「正直、彼女のことを話すと泣いてしまいそうで、それがかっこ悪い
と思ったんです」
「あのね、父親としてやるべきことはこの子と向き合ってあげること
よ」
 そう言われて、僕は自分のことに頭がいっぱいで、コハルちゃんに
甘えていたことを思い知った。でも何をしてあげればいいんだろう。

 僕は、コハルちゃんのために愛車政宗号の後部にキャリアをつけて、
コハルちゃんを乗せた。愛車を駆るとコハルちゃんは「速い速い」と
喜んだ。それから肩車して満月を見せた。
「政宗くんの肩車、お母さんより高いです。あっ……」
 コハルちゃんは口をつぐんだ。
「いや、いいんだ、ママのことを話して。我慢しなくていいんだ」
 僕はずっとコハルちゃんと一緒に暮らす。だから本当のことを言い
合わないといけない。
「聞かせて。ママに会いたい?寂しい?」
「さみしい……」
「会いたいよね。僕もそうだよ。もう一度会えたらって思う」
 僕は泣いた。コハルちゃんの前で恥ずかしいと思ったこともあった
けど、これが正直な僕の姿だから。
「会いたい、ママに会いたいよ」
 コハルちゃんも泣き出した。だけどそれが心地よかった。

 僕は1つ提案した。寂しくなったらお互いママのことを話す。僕が
寂しいときはコハルちゃんが僕と別れた後のママのことを話す。コハ
ルちゃんが寂しいときは僕が彼女の生まれる前のままのことを話す。
「毎日話してたら話すことなくなっちゃうよ」
「大丈夫、話すことはなくならないよ。これからは楽しいこと、寂し
いこと、悲しいこと、全部話そう」
「わかりました」
 コハルちゃんは顔いっぱいに笑顔を見せた。

 そして、僕は会社にもコハルちゃんのことをはっきり打ち明けた。
「この子は笠間コハル、僕の娘です」と。会社の人たちは唖然として
いた。でももう自分の子じゃないとか、親戚の子とか取り繕ったりは
しない。そう決めたのだから。

寸  評  父親の自覚。いきなり父親になった若い政宗がはっきりと認識す
るのは難しいですけれど、それにしてもおざなりにしすぎというか、
危なっかしい感じでした。お人よしの性格の人は、お人よしの性格の
人に甘えてしまうものなのでさもありなんという感じではありました
が。ともあれ、はっきりと本当の父親であることを周囲に話し、コハ
ルとも向き合うことにした点は一歩前進と言うところでしょう。けれ
ど、カメラマンの夢は?そしておせっかい焼きの実母はどうなるのか、
まだまだ困難が多々ありそうです。気の弱い政宗が押し切られるか押
し切るか、守る人ができて強くなれたのか、今後の展開を見守りたい
と思います。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 秋ドラマが始まりましたが、忙しくて溜まっていく一方です。「不毛地帯」
と「小公女セイラ」は初回2時間SPなので、たぶん細切れに見ていくことに
なりそうです。11月にはライアーゲームのシーズン2もありますし、盛りだ
くさんがいいような悪いようなと複雑な今日この頃です。(けん)

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発行元:ドラマ研究会
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