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タイトル:Daily Drama Express 2009/10/11 JIN (1)  2009/10/19


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/10/11 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル JIN ─仁─
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 東都大学付属病院の脳外科医 南方 仁(大沢たかお)
 吉原の花魁         野風  (中谷美紀)
 南方の婚約者        友永未来(中谷美紀)
 貧乏旗本の娘        橘 咲 (綾瀬はるか)
 貧乏旗本の息子       橘 恭太郎(小出恵介)
 洪庵の弟子・医者      佐分利祐輔(桐谷健太)
 洪庵の弟子・医者      山田純庵(田口浩正)
 町娘            タエ(戸田菜穂)
 蘭学者・医者        緒方洪庵(武田鉄矢)
 町火消し「を」組      新門辰五郎(藤田まこと)
 吉原の花魁         夕霧  (高岡 早紀)
 吉原遊郭の主        鈴屋彦三郎(六平直政)
 貧乏旗本の妻        橘 栄 (麻生祐未)
 幕臣            勝 海舟(小日向文世)
 土佐藩士          坂本龍馬(内野聖陽)
原作   村上もとか『JIN−仁−』(集英社「スーパージャンプ」連載中)
脚  本 森下佳子
主題歌  

あらすじ 第一回

 東都大学付属病院の脳外科医、南方仁(大沢たかお)は、腕もいい
し患者にも慕われている。
 ところがなぜか、患者からどれほど懇願されても、なかなか執刀を
しようとしない。
 実は、南方は自分の冒険的な手術で、同僚で婚約者の友永未来(中
谷美紀)を植物状態にしてしまったことがあった。それ以来、難しい
手術をこなさなくなったのだ。
 悔恨の思いを引きずり続ける南方は、ひとり病院の屋上でたたずむ
のだった……。

 ある日、当直だった南方は、救急で運ばれてきた身元不明の男を手
術する。男は何者かにおそわれて頭蓋骨を骨折していた。手術をしよ
うとした際に、脳内に腫瘍を発見。その腫瘍は、胎児の形になってい
るという不思議なものだった。
 手術は無事に終わった。
 ところが、ある晩、その男がなぜか取りだした胎児型の腫瘍を持ち
出して遁走。
 夜の病院を走り回り、南方は男を捕まえる。
 なぜか男は南方を見て「もどるぜよ、あの時代に……」とくぐもっ
た声で言う。
 意味もわからず動揺する南方。男ともみ合う内に階段から落下。
 気を失ってしまう。

 気がつくと、南方は林の中で眠っていた……。
 フラフラとあたりを散策する内に、武士が斬り合いをしているとこ
ろに遭遇する。
「時代劇……?」
 呆然とその争いを眺めているうちに見つかり、南方も巻き込まれて
しまう。
 橘恭太郎(小出恵介)らに助けられ何とかその場を逃れる。
 しかし、南方をかばった恭太郎が、頭に大きな傷を負い倒れてしま
う。
 南方は恭太郎の味方たちの協力を得て、恭太郎をつれて橘家へ到着。
 手早く恭太郎の娘、咲(綾瀬 はるか)、母親の栄(麻生 祐未)ら
に指示を出し、大工道具や手ぬぐいや刃物を煮沸して手術道具にする。
 しかし、得体の知れない男に治療を任せることに、栄は反対。出術
中の部屋に入って南方の手術を止めようとする。咲(綾瀬 はるか)
の助けもあって、なんとか説得して手術をやりとげる。
 疲れ果てた南方は、寝込んでしまう。

 再び目を覚ましたとき、南方は現代に戻っていた。
 病室のベッドの上に、頭を包帯でぐるぐる巻きにされて眠っていた
のだ。
 非常階段から転落して、脳内出血を起こし、未来の執刀で一命を取
り留めたと聞かされる。

 ……やはり、江戸時代で手術をしたのは、夢だったのか……。
 ほっと気を緩めたとたん、また意識が遠くなり、気がつくと江戸時
代の橘家の布団で目が覚めた。
 ふらふらと外に出ると、木造の広い屋敷に土埃の舞う通りをちょん
まげ姿の男が行き交っている。
 やってきた咲に確認し、黒船がやってきたあとの幕末の頃だと確認
する。

 恭太郎が目を覚ました。
 それまで、南方に不審を抱いていた、栄も態度を改めて喜んでくれ
る。
 しかし、南方に謝礼をしようとしたところで、いったい南方が何者
なのか、蘭方医なのか、どこに住んでいるのか、疑問を持たれる。
 どうにか言い逃れをして、その場を逃げるように立ち去るのだった。

 ひとり与えられた部屋にもどり、南方は頭を抱える。
 どうやったらもとの時代に戻れるのか? 
 ふと思いだす。
 南方が、正体不明の男を追いかけたことを。
 その男が脳内から出てきた胎児型の腫瘍を持って逃げようとしてい
たことを。
 そして「もどるぜよ、あの時代に……」と男が呼びかけてきたこと
を。

 恭太郎は、寝室で母親の栄と言い争いをしていた。
 栄は、正体不明の南方をおたずね者ではと疑っている。恭太郎は、
何であろうと命の恩人なのだからお世話をするべきだと主張して言い
争いになったのだ。
 恭太郎は「橘家の当主は自分だ」と言い張るが、栄も負けない。
 勝海舟の塾などに通っているからおそわれるのだと、非難する。
 恭太郎は、勝海舟の考えに同調し、幕府内の改革を志す集団に入っ
ていた。
 それがもとで、対立する集団におそわれたのだった。
 ……黙り込んでしまう恭太郎。

 廊下で、橘親子の言い争いを聞いてしまった南方は、ひとり橘家を
去る。
 これ以上世話になって、騒動の元になってはいけないと考えたから
だ。

 倒れていた林にもどり、あの男や胎児型の腫瘍を探す。しかし、見
つからない。
 手がなくなった南方。ボンヤリと辺りを見回すと崖の下に大きな川
が流れていた。
「戻れるかな……もう一度、墜ちたら……」
 江戸時代に来てしまったときも階段から落ちた。同じようにどこか
から墜ちれば現代に戻れるかもしれない。
 ふらふらと崖に歩み寄る南方。
 ところが、いきなり「なにしとるがや!」と怒鳴りつけられて、引
き留められる。
 南方が自殺を図ろうとしていたと勘違いされたのだ。
 止めたのは、黒い着物を着て、ぼさぼさの頭を無理矢理結った、土
佐弁を話す武士だった。
 奇妙な振る舞いをする、異様に明るい男……。
 その声と土佐弁には聞きおぼえがあった。
 江戸時代に来てしまう前、正体不明の男が言った「もどるぜよ、あ
の時代に……」という声だ。
 南方は男の正体を確かめようとする。
 しかし、南方が自殺をする気がないと知って、男は仲間と去ってし
まう。

 江戸時代に来てしまった原因はあの男だ!
 南方は、男を追って町を走り回る。
 江戸の町は活気にあふれ、さまざまなものを売り買いする人、明る
い町民達にあふれていた。

 と、土佐弁の男を見つけた南方。土佐弁の男を追いかける。
 ところが、南方の前で子どもをかばって馬に蹴られ、女が倒れる。
 頭部から激しい血が流れる。
 野次馬たちが「これはダメだ……」と騒ぎ、居合わせた見習いの医
者、佐分利祐輔(桐谷 健太)も「無理だ」とうめく。
 が、駆けつけた南方がみたところ、どうにかなりそうだ。
 橘家に置いてきてしまった治療道具を、土佐弁を話す男に取ってき
てくれと頼み、南方は番屋で治療を開始する。

 一方、南方の依頼を受けた土佐弁の男は、橘家で咲に南方の治療道
具を出して欲しいと交渉。
 咲も一緒に南方の治療現場に向かう。

 治療道具の到着を、じりじりと待っている南方。
 おそらく、脳しんとうだが、切れてしまった血管を手術で縫わなけ
れば血が止まらない。
 そこで、患者の女が目を覚ます。
 自分は医者で治療をしていると説明するが、女は治療代は払えない
から、このまま死んでもいいと言う。しかし、子どもが泣きながら
「どうやっても治療代は払うから、治してくれ」と叫ぶ。
 そこへ咲が到着。
 土佐弁の男は途中で大名行列に遮られてしまったが、うまくごまか
して咲だけを先に行かせたのだった。
 南方は手術を開始する。が、麻酔がない。咲が慌てて飛び出してく
る際に、忘れてきてしまったのだ。
 しかし、「辛抱ならいつもしているから、どんな痛みでも大丈夫」
と気丈に言う女。
 南方は手術を決意する。

 痛みに泣き叫ぶ女の頭を手術していくが、あまりの痛みにショック
を起こす女。
 ……このまま手術を続けていいのだろうか……。
 南方の脳裏に、婚約者の未来の手術を強行し、失敗した記憶がよみ
がえる。
 ためらう南方。
「ちちんぷいぷい……」
 子どもが泣きながら何度もつぶやく。
 それは何かと、咲にたずねると、咲は真面目な顔で言う。
「痛み止めのおまじないでございます。言葉の……麻酔です」
 南方は手術を再開する。

 南方は思い知った。
 これまで、自分が手術を成功させてきたのは、先人達が積み上げて
きた技術や、道具や、薬があってのことだった。
 江戸時代の、麻酔も手術道具もなにひとつないところで、現代にも
どれば簡単な治療に四苦八苦してわかった。
 自分は、患者の痛みを止める方法すらしらない、とんだヤブ医者だ
った……。
 絶対に失敗しない手術を選んでやる、などとんだ傲慢だったのだ。
 今、自分がこんな場所でこんな苦労をしているのは、植物状態にな
った未来が下した自分への罰なのかもしれない……。

 どうにか治療は成功する。
 目の前に広がる江戸の町、美しい夕日を、高台に登ってぼんやりと
眺める南方。
 そこは、現代になって東都大学付属病院が立つ場所だ。
 そこへ、南方を探しにやってきた咲。
 そのうち、どこかへ帰ってしまうのかもしれないけれど、今は橘家
を自分の家と思ってください。
 そういって、南方と橘家へもどるのだった。

 一方、桶町にある千葉道場では、土佐弁の男と、道場の師範代・千
葉重太郎が酒を酌み交わしていた。
 土佐弁の男が、南方とのやりとりをおもしろおかしく話すと、重太
郎は表情を曇らせる。
 土佐弁の男が、たったひとりで幕府の重鎮を切ろうとしていること
を、察したのだ。
 幕府の重鎮とは、軍艦奉行の勝燐太郎。
 たったひとりでそんなことは出来ないと止める重太郎に、土佐弁の
男は鋭く目を光らせる。

 江戸の花街、吉原遊郭の一室で花魁の野風(中谷 美紀)が、笑い
ながら万華鏡を眺めていた。
「江戸の町で、手品師のような医者がいるという評判だよ」
 遊郭の主、鈴屋 彦三郎(六平 直政)が話しかける。
 そんなのはただの風評だと笑う野風に、呼び出しがかかる。
 派手な行列を従えて、吉原を練り歩いていく野風。

 荷物のなかに、未来との写真を見つけた南方。
 じっと写真を見つめるが、いつのまにか、ピースサインを出してい
るのが、南方ではなく未来に変わっていることに気がつく。
 と同時に、本当だったら死んでいたはずの人の命を救うことで、歴
史を変えてしまうという可能性にも気づく。
 ……だとすれば、いち早く現代にもどらなくてはいけない。
 しかし、すでに南方の行った治療は、さまざまな影響を与えていた
のだった。

 蘭方医を教える塾では、蘭学者で医者の緒方 洪庵(武田 鉄矢)が、
弟子の佐分利祐輔から、南方の治療の話を聞いて深い興味を抱いてい
た。
 さらに、南方を救ってきた土佐弁の男は坂本龍馬(内野 聖陽)だ
ったのだ。

寸  評  マンガが原作のこの「JIN」。マンガ特有のテンポの速さや、
設定の大胆さをうまいことドラマにしたなぁ、と思います。
 単に、江戸時代に現代の医者がタイムスリップするというだけなら、
いくつか同じような設定のドラマはありますが、歴史が激しく動き、
現代に通じる出来事のあった「幕末期」を舞台に設定したのが絶妙で
すね。
 キャラクターもなかなか面白いですし、今後の展開がたのしみです。
個人的には大沢たかおの主人公が、脇役の坂本龍馬役の内野聖陽にだ
いぶ押し負けちゃっている感じがありますよね。中谷美紀ですとか、
武田鉄矢ですとか、綾瀬はるかですとか、小日向文世ですとか、主役
級の人がたくさんでているので、なんか主人公、大変そうです。

執 筆 者 畑中ヒロ()

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2. 編集後記
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 「JIN─仁─」の要約を担当させていただきます。よろしくお願いいたし
ます。
 いきなりですが、第一回の二時間スペシャル、しかも出来事がてんこ盛りだ
ったので、要約が大変でした。
 あくまで要約ですので、わかりやすく、しかも短く、すぐに読めるかたちで
書こうと思っているのですが、力不足でついつい難しくなってしまいます。
 ドラマの長短はあまり関係ないんですが、テンポが速くて、重要なシーンが
ぽんぽん出てくるものは、なんでもかんでも書いちゃうことになって……要約
っていうか、単なる書き写し、になっちゃうことがあるんです。
 その点、この「JIN─仁─」はなかなか泣かされました。
 マンガ原作のものとかだと、こういう事になりやすいんですよね。テンポが
速くて、設定が大胆で……。
 できるだけ、頑張って書いていきますので、よろしくお願いします。(畑中
ヒロ)

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発行元:ドラマ研究会
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