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タイトル:Daily Drama Express 2009/09/17 任侠ヘルパー (最終回)  2009/10/15


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/09/17 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 仁侠ヘルパー
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 翼 彦一(草なぎ剛)
 鷹山源助(松平 健)
 黒沢五郎(五十嵐隼士)
 四方木りこ(黒木メイサ)
 六車雅人(夕輝壽太)
 二本橋賢吾(宇梶剛士)
 鷹山三樹矢(薮 宏太)
 園崎康弘(大杉れん)
 和泉零次(山本裕典)
 美空晴菜(仲里依紗)
 羽鳥 晶(夏川結衣)
 日野弥生(中別府葵)
 堀井皐月(安田美沙子)
脚  本 古家和尚
主題歌  SMAP『そっと、きゅっと』

あらすじ  最終回 最後の手段

 鷹山組組長・鷹山源助(松平健)の前に並ぶ、翼彦一(草なぎ剛)
たち5人と介護福祉士・和泉零次(山本裕典)。

 四方木りこ(黒木メイサ)が、幹部は決まるのかと問う。
 源助は、もうそろそろお前らの研修も終わりだなといいながらも、
タイヨウはまだ残っている。最初から諦めている奴は選ばない。最後
まで気を抜くな、と言う。


 羽鳥晶(夏川結衣)は、タイヨウを出て、若年性アルツハイマーを
受け入れている施設へ移る。涼太の受け入れ先も決まったので。

 りこが彦一に、荷物運びを手伝わせる。

 晶は、りこに世話になった礼を言う。


 最後に、晶は彦一と涼太と共に、元第二秘書の堀井皐月(安田美沙
子)に写真を撮って貰う。彦一の顔を忘れてしまいそうだから、と晶。

 最後に彦一は、晶に、「頑張れよ」と言い、「頑張る」と晶。

 夕食当番のりこは、カレーを作っている。そして彦一に、晶に何も
言えなかったのか?それでいいのか?と聞く。

 彦一は、晶が決めたのだという。
 りこは、晶に決めさせたのは、彦一だろうと言う。

 そこにヘルパーの美空晴菜(仲里依紗)が飛び込んできて、表に怖
い人たちが来ている、と言う。

 何ごとかと彦一とりこが表へ飛び出すと、そこにはバスが横付けさ
れ、中からお年寄りが大勢出てくる。

 なんと彼らは、潰れた施設に入居していたお年寄りたち。受け入れ
先が見つからないので、ああしてバスに乗せてさまよっているという。
介護難民だ。

 オーナーの園崎康弘(大杉れん)が、タイヨウも閉鎖が決まってい
ると言うと、バスに乗っていた代表者は、だからベッドにも空きがあ
るかと思って。いい加減ベッドの上で寝かせてやりたい、と言う。

 仕方ないので、ホールに彼らを入れ、横にならせる。
 彼らの腕には、拘束を受けた後が残っている。
 「あんまりいい施設じゃねぇな」と彦一。

 黒沢五郎(五十嵐隼士)が康弘に、難民達がお腹空いたって言って
ますけど、と言う。

 康弘は、どうにかしないとならないな、と頭を抱える。彼らはほと
んど年金暮らし。引き取ってくれる先も難しい。行政も探しては見る
けど、程度の返事。


 彦一と晴菜は、無届けの施設を訪れる。
 そこは急な階段を昇った2階。床一面に敷き詰められた万年床から、
猛烈な匂いが立ち上っていて、2人は急いで、窓を開ける。

 晴菜は、こんな施設でも、入所希望者は多いのだと言う。

 彦一が、残されていた資料をめくっていると、黒電話が鳴る。

 彦一が電話に出ると、山本がいるかと問う。
 彦一が、今はいないと言うと、伝言を頼む、と言う。

 その内容は、山本からの入金がまだ確認できない。息子さんの事故
の示談金を任されている弁護士だ、と名乗る。

 彦一が、なんという弁護士か問うと、それはもう山本に話している
という。
 彦一は更に、代表者名と住所を言ってくれ。東京弁護士会に問い合
わせるからと言う。
 すると、相手は急に口調を変え、「ぶっつぶしてやるからな」と捨
て台詞を吐くと、電話を切る。

 彦一は、苦いものを飲み込んだかのように、窓の外に顔を突き出す。
 そんな彦一を心配する晴菜。


 涼太が晶の所に、学校帰りに寄る。新しい学校の制服を着て。

 晶は涼太に、新しい家に、早く帰るよう促す。お互い、しばらく新
しいところで、頑張ろう、と。涼太がここへ来ると、新しい家で、ど
うしているか気になっちゃうから、と。

 渋々、涼太は新しい家に帰る。


 とりあえず、タイヨウに避難してきた人たちに食事を出す。
 温かいご飯に温かい汁物。何日ぶりかと、感謝する、介護難民達。

 途中で、彦一が暴れ、慌ててほかの4人が彦一を廊下に連れ出す。

 彦一は、オレ達は研修が終わったら、ここを出て行く身だ。今、彼
らに優しくして、何になる。また元の生活に戻れば、年寄りを食い物
にして、生きていくのだ、と。

 そこに晴菜が来て、極道の世界は、自分にはわかりません。でも、
あのお年寄りは悪くありません。謝ってください、と言う。

 彦一は謝らずに、休憩室へ行き、制服の黄色いポロシャツを脱ぐと、
扇風機に叩きつける。

 そこではテレビがついていて、何と涼太が時代劇を見ていたのだ。
 彦一は、涼太のランドセルと上着を放り投げ、早く帰れと涼太の後
ろ襟をつかんで、立たせようとする。
 涼太は彦一の脚に噛みついて、抵抗する。

 彦一が手を離すと、涼太は自分の手を噛んで耐えている。彦一から、
「泣くなら、アニキと呼ぶな」と言われたため、泣かないように耐え
ているのだ。
 彦一は、涼太の手を口から外す。
 涼太は耐えきれなくなって、泣き出す。
 彦一の脚に、しっかりとしがみついて泣く涼太を、そのままにさせ
ておく彦一。


 新しい父親から、晶に電話。まだ涼太が帰ってきていない。涼太の
行き先を知らないか?と。


 朝になる。
 タイヨウのユニフォームを着た涼太が、ホールで食事をしているお
年寄りに、「ゆっくり食べてください」といいながら、空いた容器を
回収している。
 容器を受け取るとき、「お粗末様でした」と挨拶している。

 食器を洗っている彦一に、「お願いします」と言うと、回収した食
器を台に乗せる。
 彦一は涼太に、「朝飯喰ったら、すぐ学校へ行けよ」と声を掛ける。

 その時、タイヨウに厚労省老健局の一行がやってくる。
 そして増えた人数を見て、これでは、衛生も医療も、健康維持もで
きない。ヘルパーの数も足らない。これでは介護施設とは、認定でき
ない。もっとも世間には、こういう劣悪な環境の無認可で介護施設を
名乗るところもあるようだが、と言う。
 お年寄りたちには、すぐに出発の準備をさせなさい、と言う。

 どこに連れて行くのだ?と問うと、行き先は、こちらで手配すると
の答え。

 晴菜は、行き先ぐらい、こちらで探します。どうせそちらに任せて
も、たらい回しにするだけでしょ、と言う。

 彦一は、「介護って、なんだ?オレには、頭が悪くてわからないや」
と厚生労働省の藤堂慶太郎(陣内孝則)に問いかける。
 「わたしは、頭がいいけれども、わからない。そういうものなんだ
ろう、介護というのは」と投げやりな答えをする藤堂。
 「わからなくて、仕事しているのか?」と彦一。
 「それが仕事だから」と藤堂。

 藤堂は、涼太はどこだ?と問う。
 彦一が、奥に向かって、「おい、クソガキ」と呼ぶと、涼太は更に
奥に隠れてしまう。
 彦一は、自分が責任を持って連れて行く、と言う。

 そこに、『高専賃』なら、そんな基準、無いですよね、と資料片手
に飛び込んでくるスーツ姿の男性。六車雅人(夕輝壽太)だった。
 六車は、『高齢者専用賃貸住宅』略して、『高専賃』なら、ここを
ちょっと手直しするだけで、できる。
 それに高専賃は、厚労省の管轄ではなく、国交省の管轄。お前らの
出る幕は無い、と言う。

 みんな、六車の鮮やかな話に、圧倒される。


 屋上にいる彦一のところにりこがやってきて、多分幹部に抜擢され
るのは彦一だろう。それなのに、元の世界に戻るのが怖いのか?と聞
く。

 りこは土下座すると、幹部の席を譲ってくれ。りこは幹部の席を持
って組に戻らなければならない、と頼む。


 朝、まだ起きてこない涼太に、業を煮やして彦一は、自分の歯磨き
中に発生している泡を掛ける。
 それでも涼太は毛布をかぶって、起きてこない。
 彦一は、早くしろ、と言う。

 その頃ホールでは、肺炎にかかっているお年寄りが見つかる。
 往診に来た医者は、集団感染の恐れもあるので、早く、タクシーで
もいいので病院に連れて行くよう、指示する。
 二本橋賢吾(宇梶剛士)も、うつったみたいと、咳をする。

 一度、タイヨウを出て行ったヘルパーたちが、窮状を聞いて、戻っ
てきた。

 ハッとする彦一。
 涼太を抱えて、どの車でもいいから、涼太を乗せてやってくれと頼
むが、どの車も満杯。

 やっと涼太を病院に連れてきて、廊下で待つ彦一。
 向かいの席に座った藤堂に、彦一は、涼太は熱が少々あるが、感染
はしていないようだと報告。
 藤堂は、彦一たちのいい加減な介護のために、こんなことになった。
自分たちは、涼太を預かると決めたとき、ある程度の覚悟を決めた。
もうこれ以上、涼太に関わらないで欲しい、と言う。
 保健所に、集団感染の届けも出した。これでもう、高専賃への道も
厳しいだろう。

 以前、何で介護がわからないのに、行政をやっているんだと質問さ
れたが、お前たちが老人を食い物にするのに対して、老人を守ること
も仕事だと言う。

 病院の帰りがけ、公園を通った彦一。
 公園の端の木の下には、ブルーテントが連なっている。

 公園の水道で、頭を洗っている人物に目をやると、バスでお年寄り
を連れてきて、置き去りにした人物だった。

 彦一が、「何、てめえ一人、さっぱりしてるんだよ」と声を掛ける。

 その人物は、自分のところへ集まってきてしまったお年寄りを、ど
うにもできなかった。
 そもそもお年寄りを捨てたのは、家族だろう。そして行政だろう、
と言う。
 彦一は、蹴りを入れる。

 タイヨウに入居していた老人達は、病院へ運ばれ、施設はガランと
している。

 康弘が、お年寄りの受け入れ先が全部決まった、と言う。
 年配のヘルパーは、「皮肉ね、みんなが入院したら、受け入れ先が
決まるなんて」と嘆く。

 休憩室に行くと零次が、幹部は彦一に決まった。明日、幹部の前で、
正式に紹介される、と言う。

 彦一が零次を呼び止め、この研修の意味はいったい何だったんだよ、
と問う。
 零次は、初めに言われたのと同様、意味は自分で考えることだ、と
言う。


 彦一が荷物をまとめると、すっかりあたりは暗くなっている。タク
シーに荷物を詰め込もうとしてると、なぜかお年寄りたちが、タイヨ
ウへとやってくる。

 タイヨウに集まってきた老人たちは、「メシ」と要求している。

 康弘の手を握り、「今がわからんくなった」と訴える老女に、康弘
は、「お帰り」と声を掛ける。
 そして、そこにいた老人たちに次々と声を掛ける。

 スーツ姿の五郎は、「メシでも作るか」と言って、上着とシャツを
脱ぐ。背中には、龍の入れ墨。
 黄色いユニフォームのポロシャツを着ると、メシ作りを始める。

 彦一は、外へ出ていく。


 りこと晴菜は、居酒屋のカウンターで一緒に飲む。
 「ヤクザが怖いって、言ってたけど」とりこ。
 「初めてですね、こうやって飲むの」と晴菜。
 「ちゃんと、お別れ、言えてなかったから」とりこ。そして、ヤク
ザが怖くなったから、意味がないという。

 それからお酒をあおると、「キツイなー」と言う。

 無理しなくてもいいじゃないかと言う春海に、飲めなければ、組長
つとまらないから。でも、好きなのは、グレープフルーツサワーと言
う。
 こんなところ見られたら、示しが付かないなと言う。
 誰も見ていませんから大丈夫、と晴菜。そして、明日には、またみ
んないなくなる、と寂しそう。


 そのころ彦一は、晶が寝ているベッドの足元で、一人ごちていた。
 もうタイヨウは潰れてしまう。オレに幹部になれって言ったって、
俺自身が何をしたいかなんて、分かっていない、と。

 寝ていたと思っていた晶が、声を掛ける。彦一は、彦一でいいでは
ないか、と。晶が何もできなかったとき、晶は晶でいいんだと言って
くれたのが、彦一。
 この間、布団を直していて、涼太の布団を直さなきゃと思って、涼
太のことを思い出した。それまで、涼太のことを忘れていたのだ、と
言う。


 ホテルにタクシーで乗り付けるりこ。
 『株式会社 隼建土幹部総会』と書かれた部屋の前で、バッジを外
し、片膝を着くと、名乗り、話があると言う。

 だが、返事がないので、思い切ってふすまを開ける。
 すると、1人も来ていない。

 源助が現れ、今日の会合は流れた。奴の気まぐれで、と言う。


 そのころタイヨウでは、りこ以外のみんなが、バリケードを築いて
いた。零次も手伝っている。報道を知っちまったから、と。

 二本橋も、マスクをして、咳をしながら参加している。

 康弘は、ヘルメットをかぶって、食事をお年寄りに出している。

 晴菜たちも手伝っている。

 電話が鳴り、彦一が出る。相手は、藤堂。直ちに老人を解放しろ。
収容先も決まっているのだから。これは監禁罪だぞ、と。

 彦一は、どうせ収容先へ行っても、またたらい回しにするだけじゃ
ないか。この老人たちは、自分たちが、最後まで面倒を見ると言う。
 藤堂は、目の前の老人を救ったって、全員を救えるわけじゃない、
と言う。

 彦一は、もちろんオレたちは、神様じゃないから、全員を救えるわ
けではない。だが、目の前の老人さえ救えないシステムなんて、無い
方がいいんだ。オレたち極道は、かかわっちまった人たちを見捨てら
れないのだと言う。

 このタイヨウの立てこもりは、テレビでも報道される。中の老人た
ちは、人質と言い表されている。

 このニュースを見てしまう、涼太や晶。


 その頃六車は、ワンセグで、この報道を見ながら、どこかへ新しい
事業のことで、電話していた。


 源助はりこに、彦一は幹部就任を断ってきた。自分なんかより、よ
ほど熱心な奴がいると言って、と言う。

 すぐに飛び出そうとするりこの腕を源助は取り、よく考えろ、と言
う。

 一瞬止まるが、それでも飛び出していくりこ。

 お前達も成長したな、と目を細める源助。


 藤堂は、突入しようとしている機動隊員に、「くれぐれもお年寄り
に、怪我をさせないように」と言う。

 機動隊が突入する。
 五郎と鷹山三樹矢(薮宏太)が飛び出していき、防戦。彦一も零次
も闘う。

 晴菜は、機動隊員に引きずり出されながら、五郎のことを心配する。

 その間にも、機動隊員たちは、次々とお年寄りを、外へ運び出す。

 彦一の手首に手錠が掛けられ、逮捕され、引きずり出される。

 警察の護送車の中に押し込められている老人たちは、彦一は悪くな
い、と言う。

 そこに、警察の黄色いテープをぶっちぎって、2台の車が突っ込ん
でくる。
 先頭の車から、四方木連合・若頭・久米(田中哲司)とりこが下り
てくる。
 「どうしょうもないお嬢ちゃんだな」とつぶやく久米。

 りこの顔を見たお年寄りから、一斉にラブコール。

 りこが連れてきた四方木連合の連中が機動隊員と闘う。


 隼會ではりこが幹部固めの盃を受けていた。これからは源助と親子
だと、手を交互に重ね、誓う。


 警察署の廊下では、タイヨウから強制的に連れてこられた老人達が、
これからまたたらい回しにされるんだろうな、と自分たちの境遇を嘆
いている。

 そこに六車が現れる。彦一に頼まれて、やってきた。皆様は全員、
六車の施設で預かる、と言う。

 六車は、集まった人々に、自分の施設の説明をする。高速通信回線
で、近隣の施設と結び、情報交換を行い、地域に開かれた地域で支え
る老人施設を目指す、と。


 黒塗りの車が車列を作って、田舎道を走ってくる。

 その中の一台の車からりこが下り、海岸のベンチへと近づく。

 そのベンチには、手荷物を脇に置いて、彦一が座っていた。
 りこが近づき、「何で知らせてくれなかったんだよ。いつ出てきた
んだ」と言う。
 ついさっき、と彦一。そして、教える必要なんて、ないだろう、と
言う。

 りこは、彦一に、これからどうするんだ?組に戻るのか?と問う。
 まだ、決めてねぇ、と彦一。

 りこは彦一に、一つお願いがあるという。

 また土下座するのかとからかう彦一を、物陰へ連れて行くと、彦一
の胸倉を掴んだまま、彦一の唇に自分の唇を押し当てる。
 そして、さっさと行こうとする。
 「おい、りこ」と呼びかける彦一に、「これからは、親分と呼べ」
とりこ。そして、車に戻る。


 藤堂は朝刊に目を通す。
 もちろん、仁侠ヘルパーが立てこもりという記事もあるが、彦一の
メッセージも載っている。

 厚労省の部会で、藤堂が、介護とは、強きをくじき、弱きを助ける
もの。それが目の前の弱者さえ救えない。介護制度は、まだできて
10年の子供。これから手直ししていかなければならないところも多
いだろう。だが、手直ししていくという方法以外に、一度無くして、
介護制度そのものを考え直す必要もあるのではないか、と発言する。

 もちろん、すべてこちらで決めてやらなければ何もできないじゃな
いかという官僚的反対意見も多数出るが、藤堂は、それは無視する。


 若年性アルツハイマーの施設の庭のテーブルの前に座っている晶。

 そこに涼太が、「アニキが来たよ」と駆けてくる。

 晶は、涼太の兄が来ると思っていて、涼太が自分の息子だとは認識
していないのかもしれない。

 涼太は、晶の前に座った彦一に、「冷たいものを持ってきます」と
言う。
 気が利くじゃないか、と彦一。

 彦一はタバコを取り出すと、ライターを手に、カチリと音を鳴らし、
火を付ける。
 その音に記憶を呼び戻される晶。彦一がくわえていたタバコを取り
上げ、「ここは全面禁煙です」と言う。
 笑っている彦一。

 そこに飲み物を持って走ってきた涼太が、途中で転んでしまう。
 彦一は笑いながら、涼太の落とした飲み物を拾う。


寸  評  彦一は、結局どうしたいのでしょうか?晶の支えになることにし
たのでしょうか?
 ヤクザから足を洗って、一介護ヘルパーとして、生きていくのでし
ょうか?

 りこは、幹部の椅子を手に入れて、これで四方木連合も安泰で、ヤ
クザとして生きて行くには、一番いい位置に付けましたね。ただ、彼
女自身、本当に極道として一生を過ごしたいのでしょうか?もともと
は極道の家に生まれ、兄まで亡くなったことで、組長を継いだのでし
ょうに。

 五郎は、晴菜と一緒になるのでしょうか?
 そして、三樹矢はりこと結婚するのでしょうか?−−多分、彦一は
りこと結婚することは無いでしょうから。

 ということで、いろいろ、疑問が残るって言うか、想像の余地を多
分に残した終わり方でした。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 秋ドラマ、『サムライ』が流行ですね。『サムライ』は嫌いではありません
が、まっとうな時代劇で見る方がいいです。(『サムライ』を現代に持ってく
ると、剣戟といっしょくたになっている気もしますが)
 ところで、『オトメン』のエンディングと『サムライ・セブンティーン』が
イメージがダブりますね。
 前から思うのですが、ドラマって、各局で同じ時期は似たようなドラマが放
送される傾向がありますね。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :draken
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