メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2009/09/02 赤鼻のせんせい (9)  2009/09/29


===================================================== 発行部数   26 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/09/02 (Wed) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 水曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル 赤鼻のせんせい
局  名 日本テレビ系
放映日時 土曜22時00分
キャスト 院内学級中学校教師       石原参太郎(大泉洋)
 小児科医            七瀬遥華(香椎由宇)
 難治性喘息患者・中学三年    八重樫守(神木隆之介)
 骨髄性急性白血病患者・中学二年 和田雅樹(須賀健太)
 慢性腎炎患者・中学二年     田中香(高良光莉)
 定食屋主人   横山一(尾美としのり)
 美術教師   権田俊郎(光石研)
 音楽教師   西森倫子(平岩紙)
 院内学級責任者・小学校教師   太川絹(小林聡美)
 小児科看護師   池川琴美(工藤里沙)
 小児科医師   遠野治雄(高橋努)
 桜山総合病院医院長       桜山真(上川隆也)
脚  本 土田英生 ほか
主題歌  『夢をアリガトウ』原由子

あらすじ 第九幕「背水の陣」

 桜山総合病院の院内学級のクラス。夕暮れの光が差す中で、中学ク
ラスの担任・石原参太郎は、子どもたちからの申し出を頭の中で反芻
していた。

 アメリカから帰ってきた、桜山幸一(羽場裕一)は、辣腕をふるっ
て院内学級を閉鎖し、空いたスペースに新生児集中治療室(NICU)
を作ろうと決めた。
 院内学級になじみ、子どもたちも参太郎の授業を楽しみにしてくれ
ていた。そんな矢先に院内学級の閉鎖。そして参太郎はクビに……。
 参太郎は、生徒のみんなのために、懸命になって院内学級の閉鎖を
阻止しようと動いた。小学生クラスの担任・太川絹(小林聡美)、小
児科医の七瀬遥華(香椎由宇)らの応援もあり、院内学級の閉鎖を再
検討するムードになってきたところで、生徒たちがそろっていったの
だ。

「院内学級がなくなることを、自分たちは我慢する。院内学級がなく
なるのはもちろんいやだけれど、赤ちゃんが死んでしまうのはもって
いやだ。だから我慢する」

 そんな子どもたちの言葉に、とにかく反対と思っていた参太郎は悩
みこんでしまったのだった。
 そこへやってきた桜山真(上川隆也)が、参太郎の真意を確認する。
 参太郎がクビを言い渡されて、すっかりやる気をなくしてしまった
のではないか、と思っていたのだ。実は、桜山は閉鎖になるまでの間
は、せめて生徒たちに慕われている参太郎に授業をしてもらいたいと
考えていたからだ。
「僕の居場所は……ここしかないんです。今の私はこの院内学級の教
師が天職だとさえ、思っちゃっているんですよね」
 その言葉を聞いた真は、感激して、閉鎖まで精一杯やってほしいと
激励するのだった。


 参太郎は、閉鎖までになる間、なにができるのかを考える。
 一方で、骨髄性急性白血病患者・中学二年の和田雅樹(須賀健太)
の病状は悪化していた。
 緩和治療、終末医療に移行してはどうか、と言われるほどに……。
 しかし、担当の七瀬は「彼と約束したんです。絶対に治すって」と
まだあきらめていない。

 和田の病室では、同室の中学三年・八重樫守(神木隆之介)が授業
の準備をしていた。
 授業に出たい和田は、八重樫をうらやましそうに見つめていた。
 授業は、いつも通り、調子よく進んだ。
 本授業が終了して、参太郎は和田の病室に「ベッドサイド授業」を
しに行く。
 そこで和田は「イメージチェンジしたんだ」とすっかり髪の抜けた
頭を見せる。
 絶句する参太郎と八重樫。そんな状態でも、勉強をしたいと懸命に
頑張る和田。しかし、吐き気を催しナースコール。
「明日な、明日受ければいい」という参太郎に、和田は鬼気迫る表情
で言う。「今日じゃなきゃだめなんだよ。明日なんて簡単に言わない
でよ……」

 参太郎は悩み、太川を食事に誘う。
 和田が「明日はない」と言ったことが、参太郎はショックだった。
中学生のころなんて、「明日でいいや」といろんなことを先延ばしに
してきた。それは、本当はものすごく贅沢なことだったのかもしれな
い。

 和田は抵抗力の低下のために、無菌室の「クリーンルーム」へ移さ
れた。
 和田の父が見舞いにやってきて、その姿を見て不安に思う。しかし、
七瀬から抗ガン剤の辛い治療にも前向きに取り組んでいるし、効果も
出ていると説明を受ける。
 和田の父は「頑張れよ」と言うが、和田は「頑張っているよ」と優
しく微笑む。
 そこへやってきた八重樫。
 八重樫は和田を叱る。和田が昨日の夜「明日はない」と言っていた
ことを責めたのだ。
 七瀬や参太郎、病院の人たちもみな、和田を治そうと必死になって
いるのに、和田があきらめて「明日はない」とあきらめたようなこと
を言ったからだ。それが許せなかった。
 和田と口論になり、八重樫は病室を飛び出す。

 八重樫は通りかかった参太郎と屋上に上がり、事情を話す。
 参太郎は一番大変なのは和田だから、和田の弱気もしかたがない。
許してやれよと言う。
 しかし、八重樫は泣きながら言う。
 ……一番許せないのは自分。本当なら、和田が「明日はない」とい
った時に怒っていたはずだった。それなのに、和田が死ぬかもしれな
いと、不憫に思って怒りを抑えてしまった。それはつまり、和田が死
ぬかもしれない、という事実を受け入れていることなんだと。
 八重樫の泣き声が響く。

 参太郎は、和田のところへ行く。
 八重樫の気持ちを伝えた参太郎に、和田は素直に謝る。
 そして将来について語り出す。
 退院したら、普通に高校に行きたい。そして、十六歳になったらバ
イクの免許を取って、アルバイトをしてバイクを買う。高校を卒業し
たら、大学に行って、大学を卒業したら普通に就職して、結婚し
て……。
 そして和田は参太郎に願い出る。
 当分、クリーンルームからは出られないから、ガラス越しでいいか
ら、授業をして欲しい。
「いつからやる?」
「……明日」
 和田は明日を見つめるようになったのだ。
 和田が夢を語ってくれたことに、参太郎は感動していた。
 その話を聞いた小児科の面々も、みな和やかに笑い合うのだった。

 翌日、授業に向かった参太郎だったが、和田は危険な状態に陥り、
治療スタッフ達が慌ただしく走り回っていた。
 和田は意識混濁状態。
 そんな状態で授業をやっても意味がない。担当医師の七瀬から言わ
れるが、参太郎は和田との約束だといって、授業を再開しようとする。
「昨日約束したんです。明日、必ず授業をしにくるって。明日を信じ
るから約束するって」
「でも、今の状態では、石原先生の言葉がわかるかどうか……」
「和田は勉強が大好きなんです。日本史が大好きなんです。あいつは
きっと、学ぶことで生きようとしている。学ぶことが生きることだっ
て信じている……。わかっているんです」
「でも、彼の耳には届かないかもしれません。それでも、いいですか」
「それでもいいんです。……約束したんです」

 参太郎は、無菌室の隔離された場所から授業をする。
 和田はもうろうとしており、反応もない。しかし、参太郎はただた
だ、約束の授業をつづけるのだった。
 一緒にやってきていた、中学クラスの田中、そして八重樫は、ロ
ビーに戻って涙を流す。


寸  評  院内学級の閉鎖と、和田の危篤。いよいよ大詰めという感じにな
ってきました。
 和田の必死さ、懸命さ、けなげさが涙を誘います。
 最終回……結果はみえているのですが、やっぱり目が離せません。

執 筆 者 畑中ヒロ(hero_hatanaka@yahoo.co.jp)

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 さんざんに原稿が遅れてしまっていてすみません。
 テーマも重くて、派手さもなく、アイドルもいない「赤鼻のセンセイ」です
が、すごく堅調な視聴率のようです。
 ヒューマンドラマの王道といいますか、ど真ん中、といった内容ですから、
上々なんではないかと思いますけど。
 しかし、この「視聴率」っていうやつ、私の身近で視聴率を測定する器械と
か、その対象になっている人ってひとりも居ないんですよね。たまたまなのか、
そもそもサンプルが少ないのか……。
 あんまりアテにならんよな。
 なんて思う反面、自分が追っかけていたり、面白いと思ったドラマの視聴率
は気になるところ。
 さて、最終回はどんな結果がでることでしょうか……。 (畑中ヒロ)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。