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タイトル:Daily Drama Express 2009/08/20 任侠ヘルパー (7)  2009/09/10


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/08/20 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 仁侠ヘルパー
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 翼 彦一(草なぎ剛)
 鷹山源助(松平 健)
 黒沢五郎(五十嵐隼士)
 四方木りこ(黒木メイサ)
 六車雅人(夕輝壽太)
 二本橋賢吾(宇梶剛士)
 鷹山三樹矢(薮 宏太)
 園崎康弘(大杉れん)
 和泉零次(山本裕典)
 美空晴菜(仲里依紗)
 羽鳥 晶(夏川結衣)
 日野弥生(中別府葵)
 堀井皐月(安田美沙子)
脚  本 古家和尚
主題歌  SMAP『そっと、きゅっと』

あらすじ  第7回 非婚アラフォーのシングル介護

 ホテルに駆け込んでくる、スーツ姿の女性。同窓会へ出席するため
だ。

 迎えた同窓生達は、華やかなドレスに、アクセサリーを付けている。
 今日は子供や夫から解放されたとか、このネックレス、買っちゃっ
たとかと楽しんでいる。


 長岡孝江(江波杏子)の自宅で訪問介護を行っているヘルパーの美
空晴菜(仲里依紗)と翼彦一(草なぎ剛)。
 孝江は、文句ばかり言っている。


 バツイチのかっこいい男性がそのスーツの女性に声を掛ける。その
女性の母親が、担任の先生だったようだ。でも、今日は出席できない。
白内障と少し麻痺があって。自分も来たくなかったけれども、母親か
ら代わりに行って、スピーチして欲しいと言われて、と言う。


 その女性、孝江の娘・初美(西田尚美)が帰ってきて、晴菜が、夕
食もお風呂も要らないって、おっしゃって、と報告する。

 孝江は、わざとまずいものを食べさせたんでしょ、と言う。
 彦一が、文句あるんなら、ヘルパーなんて頼むなと言う。

 見送った初美は、こちらこそ孝江があんな性格なので、ご迷惑をお
かけしてと、頭を下げる。

 実は初美は二次会には出ず、とんで帰ってきたのだ。まだ、服も着
替えていない初美に、お腹空いたので、ご飯が食べたいという孝江。


 翌朝、晴菜が昨日の件をオーナーの園崎康弘(大杉れん)に報告し
て、詫びる。
 介護福祉士・和泉零次(山本裕典)は、あの人は中学校の校長まで
勤めた人物で、プライドが高いのだ。
 それにあそこはシングル介護だから、大変だろう、と。

 その時、大勢の中年女性が雑誌を手に、タイヨウに押しかけてくる。
 タイヨウは、ハートフル・バードのフランチャイズでしょ。そのハ
ートフル・バードの羽鳥晶(夏川結衣)が母親を殺したって言うじゃ
ないと文句を言う。

 タイヨウの入所希望者も減ってきている。でも、対応は今まで通り、
やっていくしかないんじゃないか、と康弘。


 秘書達は晶に、この雑誌の件については、厳重に抗議する。でも、
ネット書き込みも多く、今月に入ってから、入所を止めたいとか、フ
ランチャイズ契約を打ち切りたいという施設も増えている。もしかし
たら、どこかからのネガティブ・キャンペーンのしわざの可能性もあ
る、と言う。

 晶は苛立って、秘書達に、そこがどこかすぐに突き止めなさい、と
言う。

 マスコミの取材依頼が殺到してと言う秘書にも、そんなこと、あな
ただけでもできるでしょ、と言う。

 秘書たちが行ってしまうと、晶はすぐに手帳にメモをし始める。


 休憩室では、二本橋賢吾(宇梶剛士)や黒沢五郎(五十嵐隼士)た
ちが、タイヨウがこれからどうなるか話をしている。注目を集めてし
まうと、今まで以上に、正体がばれやすい。おとなしくしていなけれ
ばと言う二本橋。

 六車雅人(夕輝壽太)が、もう研修も終わりにした方がいいのでは
ないか。もう介護のノウハウもわかったし、と言う。

 そこに羽鳥涼太(加藤清史郎)がやってくる。彦一は、子供が顔を
突っ込む話では無いと、外へ連れ出す。
 彦一としては、鷹山組組長・鷹山源助(松平健)の指示が出るまで
は続けるだけだと言う。

 残された五郎は、最近彦一は変わったという。


 その頃、満福食品では、今日は配達の人手が足らないので、初美に
頼む。
 初美は、母の介護があるのでと断るが、どうしても、と押し切られ
る。

 孝江に電話する初美。
 すぐ帰ってきて欲しいと孝江。
 初美は運転する男性に、少しだけ家に寄って欲しいと頼み、受け入
れてくれる男性。

 タイヨウでは、お昼の給食の配達が遅れていることに、苛立ってい
た。

 20分遅れでやってくる満福食品。
 職員一同、急いで昼食の用意をする。

 汁物をカップに注いでいる初美に、晴菜は、先日のことを謝る。
 初美は、孝江はああいう人なので、気にしないでください、と言う。


 帰宅した晶は涼太に、今すぐご飯にするからね、と声を掛け、椅子
の上にバッグを置くと、キッチンへ行く。

 涼太は、晶のバッグを床に落としてしまう。
 そうしたら、カバンの中からメモ帳が出てきて、ページが開く。そ
こにはその日あったこと、食事の内容などが、びっしりと書き込まれ
ていた。


 初美は、家では内職もし、夜睡眠時間も削り、決められた時間に、
孝江のおむつ交換もしていた。


 翌日、涼太も制服の黄色いポロシャツを着せて貰い、ヘルパーのお
手伝い。夏休みの間にやる予定なのだ。

 康弘が、今日、給食が3箱足らないので、急いで満福食品に取りに
行ってくれ、と言う。
 涼太が、こんなことが続くようなら、業者を変えなければならない
かもしれないと言う。

 彦一と鷹山三樹矢(薮宏太)が取りに行く。
 すると丁度満福食品のバンが戻ってくる。
 彦一は三樹矢に、3箱と共に、先に戻っているよう言う。
 彦一は?と問われ、遅れるのは初美が配達するようになってから。
だから一つ文句を言ってやるんだと言う。

 彦一は初美に、一人で介護するなんて、無理なんじゃないか、と声
を掛ける。
 初美は、父が痴呆症になったとき、孝江は一人で世話をした。自分
にだって、孝江の世話を一人でできるはず。もちろん、なんどかヘル
パーを頼んだこともあるけれども、孝江はヘルパーを嫌うから、と言
う。

 彦一は、本当に介護が必要なのは、初美自身ではないか、と言う。
 彦一は、初美の部屋に、ろうそくと練炭があった。自殺を考えてい
るのではないか?と。
 初美は、わたしの部屋までのぞいたんですか!?孝江を残して、死
ぬわけないでしょう。放っておいてください、と初美。

 初美が内職をしていると、先日の滝本から電話が掛かってくる。先
日の同窓会ではゆっくり話せなかったから、と。
 そこに孝江の呼ぶ声。初美は孝江に、今から行くというと、滝本の
用件を、急いで聞く。
 滝本の用件は、一度一緒に食事したいということだった。
 早々に電話を切り、孝江の所へ行く初美。


 帰宅した晶は涼太に、最近タイヨウで手伝いしてるんだね、と言う。
 涼太は晶に、おばあちゃんのこと、捨てたの?と聞く。
 晶は、そんなことはない。おばあちゃんのことは好きだった。でも、
晶自身がバカだったから、と答える。

 亡母の法事に現れる晶。
 よくきたねと出迎えてくれるはじさんたち。
 でも、すぐに現れた別の親戚達は、彼女を殺したのは晶のようなも
のじゃないか。どの面下げて法事に来たんだ。とっとと帰れ、と言う。

 昂然と頭をもたげて去っていく晶。


 涼太はタイヨウでの人気者。みんな涼太に世話をして貰いたがる。

 雨が降ってきて、外にいて、雨に濡れた老人達を、「寒くない?」
と心配しながら拭く涼太。

 そこにタクシーで晶がやってきる。
 彦一に、涼太は邪魔になっていない?と聞く晶。
 彦一は、涼太はみんなの人気者だと言う。そして雑誌に書かれてい
ることのどれが本当なんだ?と聞く。

 晶は、すべて本当。痴呆症の母親を捨てて、男と駆け落ちをし、そ
のために母親は亡くなったという。あのまま母親と2人きりでいたら、
母親のことを殺してしまいそうになったから、と。
 彦一は、それなら涼太に、本当のことを話せばいいじゃないか、と
言う。
 晶は、涼太がもっと大人になったらと言う。


 初美は遂にクビを言い渡される。職場を抜け出すことが多くて、目
に余るからとのことで。
 もちろん、初美の事情も分かっているし、社長の親戚でもあるが、
さすがにかばいきれないから、と。
 仕方なく、仕事を辞める初美。

 会社を出るが、家からの電話を無視する初美。そして滝沢と食事を
する。高級なお店にカジュアルな服で来てしまって、と詫びる。そし
て、携帯の電源を切る。

 途中で耐えきれなくなって携帯の電源を入れる初美。家からの着信
が43件も貯まっている。
 初美は耐えきれずに、食事の途中で帰宅する。

 初美が息せき切って帰ってくると、孝江が何度も電話した理由は、
テレビのリモコンが見つからなかったから。
 初美は、「リモコン?それだけ!?」とあきれる。
 初美はベッドの下からリモコンを見つけて、持ってくる。
 孝江は、ちょうだい。そんなところにあったなんて、バカみたいと
言う。

 初美がついにキレる。「バカみたい....?もういいよ。もう疲れた
よ」と言うと、台所から、包丁を取り出す。

 そして孝江を刺し殺そうとしたとき、彦一が飛び込んでくる。
 初美は彦一に向かって、包丁を構えるが、刺せるわけではないのに、
突然床に血がしたたり落ちる。
 彦一が突きだした包丁の刃を握ったので、彦一の手が切れたのだ。
 崩れる初美。

 「どうしたの?」と聞く孝江に晴菜が、もう少しですからねと言っ
て、ベッドに寝かしつける。
 孝江は、「どうしてまた、あなたたちが」と言い、初美を呼び続け
る。

 包帯を巻くりこに、「痛えんだよ」と彦一。
 「我慢しろ」とりこ。
 彦一は、孝江は施設に連れて行く、と言う。

 自室のベッドの上に膝を抱えた初美は、孝江の介護は自分がやると
言い続ける。
 彦一は初美に、そんなにいい子でいたいのか?初美の方が壊れちま
うんじゃないか?と言う。
 初美は、孝江を殺して、自分も死のうと思ったという。

 施設に連れてこられた初美は、たった1週間のショート・ステイな
のに、家に帰りたいと言い続けている。
 立ち去りがたそうにしている初美を、促す彦一たち。


 孝江は、施設のご飯を食べないし、夜中も家に帰ろうと、廊下を這
っている。

 彦一は思いきって、涼太を孝江に会わせる。
 涼太は、ヘルパーだと名乗る。
 「おばあちゃんの名前は?」と聞かれると、「孝江先生と呼んで」
と言う。

 涼太に勉強を教えて嬉しそうな孝江。

 遂に、「まずい」と言いながらも、晴菜の介助で、食事も食べるよ
うになる孝江。

 彦一は初美に、孝江はさぞかし立派な先生だったんだろうな。娘も
いい生徒に育って。
 でも、初美もずっと生徒のままというのは大変なんじゃないか?い
い加減、卒業させてやってもいいんじゃないか?と言う。


 一人で家に戻った初美は、介護の必要な母がいますが、仕事は頑張
りますと言って、電話で再就職先を探すが、見つからない。

 そこに滝本が誘いに来る。
 初美を孝江を預けているのに、自分だけが遊びに行くなんてこと、
できないと断る。

 滝本は、遊びに行ってもいいと思いますよ。また誘いに来ます、と
言って、その日は帰って行く。

 初美は夜、自殺のために集めた練炭等を、ゴミに出す。
 音で気付いて振り返ると、道の正面に、花火が上がるのが見えた。

 孝江は退所していく。
 これからは、ヘルパーも手伝えるので、少しは初美も楽になるので
はないかという話をする。

 今度は、まともなヘルパーをという零次に、康弘は彦一をご指名。
口は悪いけれども、筋は通っている、と。

 彦一は、涼太と一緒に、洗濯物を干している。

 みんなが食堂に集まっている。
 そこに涼太が彦一を引っ張ってくる。なんと、彦一の誕生日祝い。

 火の付いたろうそくが立てられたホール・ケーキが彦一の前に置か
れ、嫌がる彦一も、観念してろうそくの火を吹き消す。


寸  評  ニュースを見ていると、今後更に問題が深刻化する話題ですね。
日本では、同居親族がいると、まず介護の責任は、その人に掛かりま
す。
 お嫁さんに介護させるのもひどいと思いますが、実子とはいえ、自
分で生活費を稼ぎ、介護もする。介護する方が潰れてしまいますね。
 今回は彦一たちのおかげで初美は無理心中をしなくて済みましたが。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 『仁侠ヘルパー』も『華麗なるスパイ』も、主人公は幼いとき母親に捨てら
れた経験を持っているという共通点がありますね。そして、片や元『オレオレ
詐欺』をやっていた暴力団組長、片や詐欺師。でも、なぜかいつも事件解決は、
相手の胸を打つお説教。
 今の流行と言うことでしょうか。
 両方を書いていると、何だが、絡み合ってきてしまいます。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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