メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2009/07/23 任侠ヘルパー (3)  2009/08/06


===================================================== 発行部数   26 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/07/23 (Thu) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 木曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル 仁侠ヘルパー
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 翼 彦一(草なぎ剛)
 鷹山源助(松平 健)
 黒沢五郎(五十嵐隼士)
 四方木りこ(黒木メイサ)
 六車雅人(夕輝壽太)
 二本橋賢吾(宇梶剛士)
 鷹山三樹矢(薮 宏太)
 園崎康弘(大杉れん)
 和泉零次(山本裕典)
 美空晴菜(仲里依紗)
 羽鳥 晶(夏川結衣)
 日野弥生(中別府葵)
 堀井皐月(安田美沙子)
脚  本 古家和尚
主題歌  SMAP『そっと、きゅっと』

あらすじ  第3話 阻止せよ、老人虐待

 帰宅するデイサービスの老人達の靴を、「面倒くさいな」と言いな
がら履き替えさせている翼彦一(草なぎ剛)。
 今日は四方木りこ(黒木メイサ)は、身内の一周忌ということで休
みなので、みんな残念がっている。


 りこが話している途中なのに、態度の悪い四方木組の構成員達。そ
れを制する若頭・久米(田中哲司)。
 りこが、自分が話している途中なのでと言うと、久米は示しを付け
ないと、と言う。


 二本橋賢吾(宇梶剛士)が、翼連合の下に入ったとはいえ、四方木
組は伝統のある組。血の繋がった後継者は、りこしかいなかったので
はないか、と言う。

 六車雅人(夕輝壽太)が、四方木の盃を受けている古参の連中は、
いいのかもしれないが、若い連中は、女組長に納得していないかもし
れない、と言う。


 久米がりこに、うちのシマで、クスリを売りさばいている連中がい
る。しかも堅気の連中、と言う。久米は連中に荒らされるぐらいなら、
うちの組で扱いましょう、と。
 りこは、クスリは許さない。何かやるなら、必ず自分に報告するよ
うに、と命じる。
 久米は、組員達に示しを付けるためにも、早く幹部になって下さい、
とりこに言う。

 りこたちは、四方木家の墓参りをする。


 羽鳥晶(夏川結衣)は、第一秘書の日野弥生(中別府葵)、第二秘
書の堀井皐月(安田美沙子)から、『タイヨウ』に新しく来た6人の
身上書を渡される。
 晶は、そんなことを秘書に命じていたことすら忘れていた。このと
ころ忙しすぎて頭が回りきっていないようなのだ。
 6人とも隼工業の各支社長で、研修という名目で、『タイヨウ』に
来ている。
 もっと詳細に調べましょうかと聞く秘書に、それはいい、と晶。


 翌日の介護。はりきっているりこ。

 デイサービスのお年寄り達が到着する。
 その中の一人の老人が、老婦人・渡辺節子(森康子)が家庭内で虐
待を受けているのではないかとヘルパーに言う。
 でも、証拠がないとどうしようもありませんね、とヘルパー。

 節子は一人暮らしで、軽度の認知症だった。でも今は孫の高志(忍
成修吾)が来ているので、デーサービスを停止している。
 ヘルパーの美空晴菜(仲里依紗)は、高志はいい人そうでしたよ、
と言う。
 介護福祉士・和泉零次(山本裕典)は、そういう人でも、虐待が起
こるときは、起こるんだ、と言う。
 家の中で、食器が割れるような音が聞こえたと言うだけで、すぐに
虐待とは言い難い。手を滑らせて、皿を割っただけかもしれないし、
と。


 晴菜が、節子の様子を見てくると言う。彦一に、一緒に来て、と。
 彦一は、何でオレが.....と面倒がる。
 りこが、自分が行くと言う。

 結局りこと彦一で節子を訪ねる。
 なんで来るのよと言うりこに、最初に頼まれたのはオレだ、と彦一。

 高志は、りこと彦一を家に上げ、麦茶を出す。
 高志は、自分が節子の面倒を見ているが、最近寝ていることが多い。
今も寝ている。きちんと見ていないと、何を口に入れるかわからない。
外へも出て行ってしまうので、ずっと見ていなければならない、と言
う。

 りこは、今でもまだ『タイヨウ』のデイケアの契約は続いているの
で、たまには預けてみては?と勧める。
 しかし高志は、最後まで自分の手で介護したいと、デイケアを断る。

 その時、台所から水音がするので、節子が起きてきたのだと、りこ
と彦一が顔を出して挨拶する。

 節子は、水が飲みたかっただけなのだと謝る。
 りこが、暗いですね、と電灯を付けると、おびえる節子。
 節子の手首に縛られた痕が残っている。

 ホームに戻ってきたりこは、節子の手首に縛られた痕があった。虐
待では、と言う。
 零次は、虐待か、暴れたための拘束かは判断が難しい。虐待は、さ
れた本人からの訴えが必要だ、と言う。

 りこは勤務後、節子を訪ねる。
 節子は、高志の許可を得ていないので会えないと言う。

 その頃高志は、節子の家のそばにいて、2人の会話を聞いていた。

 りこが帰った後、高志は、節子を蹴り、りこに余計なことを言った
んじゃないよな、となじる。


 晶が秘書を引き連れ、『タイヨウ』へやってくる。節子の家族から、
クレームが入ったと言って。
 りこに、職員としてやるべき義務がある。それを全うするように。
家族のことに回りからあれこれいうことはできないと止める。

 りこは、仕事が終わった後なら、何をやっても自由でしょ、と言う。

 六車雅人(夕輝壽太)は、りこは焦る過ぎだろうと言う。無駄なこ
とに首を突っ込んでも、評価にはつながらない、と。


 りこは、節子の好物を手土産に、友達として、節子と世間話をする。


 晶がやってきて、高志から『タイヨウ』に対してのクレームが入っ
た。職員が頼んでもいないのに勝手に母親を訪ねてくる、と。
 りこは、ただの友達ですから、と意に介さない。


 りこは毎日仕事が終わった後、節子を訪ねて、少し疲れたよう。
 でも、施設の掃除も手を抜かない。
 さぼっている彦一とは対照的。

 彦一は、仕事の後は舎弟と雀荘で麻雀をしていたのだ。


 節子の家からの帰り、りこが砂浜を通ると、彦一が涼太に喧嘩の仕
方を教えていた。
 でも、口で言うだけなので、りこが実際にやってみて教える。


 ある日、りこが節子の所へ行こうとすると、自転車を押した晴菜が
ついてくる。
 晴菜は、彦一をかっこいいと言うが、りこはやめておけ、と言う。
部署は違ったが同じ会社だったので、彦一のことを少しは知っている、
と。

 りこが最近節子も落ち着いてきたし、縛られた痕も無くなったと言
う。いつ人が来るかわからないと思うと、虐待しにくいのだろう、と。
 晴菜は、虐待は介護を一人で背負い込んでいる人に起こりやすい、
と言う。
 りこは、高志は何の死後永久しているのだろうと言う。
 晴菜は、時々、電話しているみたいですよ。介護があるから、在宅
の仕事、しているんじゃないですか、と言う。
 虐待110番に相談してみては?と言う晴菜に、節子はそれを望ん
ではいないだろうと反対するりこ。

 仲良く話をしているりこと晴菜を見て、自分も晴菜を手伝おうかな、
と黒沢五郎(五十嵐隼士)。
 六車は、そんなことをしていると、点数下がりますよ、と言う。

 零次は彦一達に、晶に睨まれているから、目立つことはしない方が
いいと思うけど、と言う。


 りこが節子の家を訪ねると、返答が無く、玄関も閉まっている。
 中から、ガシャンという音が聞こえ、りこは慌てて庭へ回り、鍵が
開いている部屋から中へ入り、台所へ回る。

 すると、台所で節子が、割れた食器を片付けていた。
 高志がやったのか?とりこが聞くと、自分がやった、と節子。
 りこが手伝おうとすると、他人が来たと知れたら、また高志に叱ら
れるので帰ってくれ、と頼む節子。

 りこは、なんとか節子が割れた皿で切った指の手当をし、どうして
こんなに高志のご機嫌を取るのか聞く。
 節子は、介護士がいくらよくやってくれたって、24時間一緒にい
てくれるわけではない。自分の家族は高志一人だけだ、と言う。

 りこは自分にも、節子のような優しい人がいた。自分がぐれていた
とき、諫めてくれた。その時は、そのありがたみが分からなかったが、
亡くなった今はわかる、と言う。


 高志は暗い路上で、誰かと小さな物をやりとりすると、家へ戻って
くる。
 家の前に置かれている自転車を不審に思いながら、家の中へ入る。

 台所では、晴菜が節子と一緒に家事をしていた。
 何で他人を家に入れるんだよと文句を言う高志に、晴菜は必死に自
分が勝手に来ただけだと主張する。

 晴菜は、りこが以前、節子の家の押し入れに、人、一人が隠れられ
るぐらいの空間があると言っていたことを思い出す。

 晴菜が節子をかばいきれなくなっていたところに、りこが飛んでき
て、高志を押さえ、晴菜には節子を連れて、向こうへ行っているよう
言う。

 高志は包丁を取り出すが、りこはそれをたたき落とす。

 だが、りこは座敷に追い込まれ、高志に足蹴にされる。

 高志が魔法瓶を手に持ち挙げ、あわやという時に、高志の鼻の真ん
中に、彦一のパンチが炸裂する。
 6人の連帯責任と言われているのだから、ここでりこを落脱される
わけにはいかないだろう、と。


 晶は風呂から上がった涼太の髪を拭きながら、塾の先生から、最近
あまり来ていないとの連絡があった。また『タイヨウ』に入り浸って
いるの?どうして?塾には同い年のお友達が沢山いるのに、行かない
の。もう、タイヨウに行っちゃダメよ、と言う。

 涼太は、どうしてうちは2人だけなの?と言うと、自分の部屋へ行
く。

 涼太が行った後、頭痛に頭を押さえる晶。


 タイヨウの事務室に連れてこられた高志と節子。
 高志は、両親との折り合いが悪く、家を飛び出し、行くところがな
いので、節子の所へ転がり込んだ。これだって、自分は頑張ったんだ、
と言う。

 オーナーの園崎康弘(大杉れん)は、自分は虐待は絶対許さない。
でも、看護の大変さもよくわかっている。そのために自分たち介護の
プロがいるのだ、と言う。節子の気持ちも考えてあげて、と。

 2人が帰った後、晴菜は、結局またデイケアに通うっていう話はな
かったですね、と言う。
 康弘は、それは2人で考えると言っているのだから、いいではない
ですか、と言う。
 そして、二度とこういうことはしないでくださいね、と3人に言う。
 素直に頷く、晴菜とりこ。彦一は、ふてたようにライターをかちゃ
かちゃともてあそんでいる。


 砂浜で、相変わらず喧嘩の練習をしている涼太。
 そして彦一に、彦一の母親って、どんな人?と聞く。
 彦一は覚えていない。自分はずっと一人だった、と答える。


 何日か経ち、あれから全然連絡無いね、と晴菜と話しているりこの
携帯が鳴る。

 りこは相手を知ると、控え室に駆け込み、待っていろ、と言う。
 彦一も入ってきて、一緒に話を聞く。

 りこの電話の相手は久米で、シマでクスリをさばいていたカタギを
捕まえた。ぼけた婆さんの家に隠れてやがったんだ、と言う。

 りこと彦一で駆けつけると、節子の家はすべてのドアも窓も鍵が閉
まっていた。

 彦一が、庭に面したガラスを石で割り、家の中へはいる。

 すると家の中に、手足を縛られ、怪我をした節子が転がされていた。
 やってきた彦一たちを、高志と勘違いして、声を掛ける。

 節子のことは救急車を呼び、乗せる。
 彦一は、一緒に乗ろうとしたりこの肩をつかんで止め、りこにはや
ることがあるだろう。自分の組のことなんだから、しっかり絞めろ、
と言う。

 スーツに着替えたりこは、久米たちが高志に落とし前を付けようと
しているところに乗り込む。
 高志は、一人でぼけた婆さんを介護するのは大変だ。刺そうと思っ
たこともある、と言う。

 りこはそれでも節子は高志を頼りにしていたんだ。そんなことを言
うなと言い、高志は警察に突き出す、と言う。

 久米は、ヤクザはヤクザとしての落とし前を付けなければ、なめら
れる、と言う。
 りこは、それなら幹部になって示しを付けてやる、と言う。
 久米たちは、高志をりこに任せ、引き上げていく。

 りこは高志に、身も心もきれいにして出てきて、節子を大事にする
よう諭す。


 入院していた節子が退院し、『タイヨウ』に入所することになる。

 秘書は晶に、節子の孫は刑務所で、子供夫婦とは不仲。身元引受人
がいないのに、いいのですか?と聞く。
 晶は、ケーススタディーとして、丁度いいだろう。タイヨウがどう
するのか、と言う。

 節子を103号室に入れ、晴菜とりこは、ここを自分の家だと思っ
て、なんでも言って、と言う。

 でも、節子は毎晩、「高志!」と叫ぶ。
 昼間は高志を求めて、あたりをかき回すので、ほかの入所者も迷惑
がる。

 そのうち節子は、部屋の中でも暴れ、血まで出す。

 零次が節子を拘束するという。
 康弘は反対したけど、晶の指示なので。
 それに節子を拘束することは、節子自身にこれ以上怪我をさせない
ためでもある、と言う。

 屋上で晶は彦一に、理想から一番遠いのが介護の現実。いくらお世
話をしても、家族になれるわけではない。
 それに、たとえ目の前のお年寄りを救えたとしても、すべてのお年
寄りを幸せにできるわけではない、と言う。


寸  評  彦一の立ち位置が今ひとつ明瞭ではないですね。

 りこは、何がなんでも幹部にならなければ、組長でもいられなくな
ってしまうという危機感のもと、業務に励み、お年寄りを幸せにする
ことがその近道と思っている。
 六車は、合理的にせめてマイナス点を最低にして、幹部になろうと
している。
 二本木、五郎は、幹部にはなりたいのだろうけれども、いろいろな
ことにも気を引かれる。
 三樹矢はそもそも幹部になる気がない。

 彦一は、いつもだるそうにし、業務の手も抜く。舎弟と麻雀は打つ
し、オレオレ詐欺のようなことはするし。
 でも、結局お年寄りを助け、涼太も助ける。

 晶から、すべてのお年寄りを幸せにはできないと言われ、考え込む。

 彦一は、何を目指しているのでしょう?

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 季節感を表す言葉に、『梅雨明け十日』というのがあります。梅雨が明けれ
ば、10日間は、雨も降らず、ピーカンだということです。
 何年前かから、気象庁は、梅雨入りや、梅雨明けの予報はせず、いついつ明
けていましたという発表に変えました。
 だったら、いっそのこと、10日間晴天が続いてから、10日前に梅雨明け
しましたといえば、間違いないのに。(鈴木)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。