メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2009/07/18 華麗なるスパイ (1)  2009/08/05


===================================================== 発行部数   26 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/07/18 (Sat) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 土曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル 華麗なるスパイ
局  名 日本テレビ系
放映日時 土曜21時
キャスト 鎧井京介(長瀬智也)
 霧山誠一(寺島 進)
 吉澤総一郎(渡 哲也)
 ドロシー(深田恭子)
 アンヌ (平手 舞)
 オサム (藤原一裕)
 来栖健一(世界のナベアツ)
 ジョセフィーヌ(KIKI)
 ミスター匠(柄本 明)
 エリス (友近)
脚  本 君塚良一
主題歌  TOKIO「太陽と砂漠のバラ」

あらすじ  Mission1 前科13犯 懲役30年! 天才詐欺師が七
変化!! 爆走バトル

 バスに爆弾が仕掛けられている。
 爆弾にはトラップが複雑に仕掛けられていて、バスが速度を音いる
と、爆発する仕組みになっている。
 バスの前方が赤信号。
 バスの乗客が、警視庁のシステムにハッキングして信号を青に変え
る。
 爆発の標的は、すれ違う総理大臣の車。


 北海道網走中央刑務所に収容されている囚人、天才詐欺師・鎧井京
介(長瀬智也)。

 内閣秘密諜報部部長・霧山誠一(寺島進)が面会に来て、鎧井に、
政府のために働く気は無いか聞く。今まで日本は安穏と暮らしてきた
が、今やテロ危機に直面して貰う。
 鎧井が、こんな北の果てまで冗談をいいに来たのか?と問うと、吉
澤総一郎(渡哲也)の仮釈放要請書もあると見せる。


 吉澤に対する鎧井についての霧山の説明。鎧井は30もの偽名を使
い分け、あらゆる種類の詐欺をはたらき、最後に結婚詐欺で捕まった
が、立件できた詐欺は13件で、懲役30年になった。
 心理テストを行ったが、鎧井の本心や心情は一歳読み取れなかった。
鎧井には心が無いのか。瞬時にどんな人にもなれることが強み。

 吉澤は霧山以外の人を人払いすると、吉澤が就任した二年前から、
世界中のスパイの入国が頻繁になった。その対策として、霧山たちに、
24時間働いて貰っているが、それだけでは足せない。是非とも鎧井
の力が必要だといい、がっしりと握手をする。


 手錠を外される鎧井。
 だが、まだ自由になったわけではない。前科と同じ13件の事件を
解決したとき、本当の自由にしてやると言われる。

 霧山はハイヤーで鎧井を送ると、海の見えるスイートルームを用意
しておいたと言って、深川で下ろす。

 どうみても、目の前にあるのは大衆食堂。
 貸間ありますと書かれていて、『スイートルーム』とふりがな。

 中に入ると、部屋は三階だと言われる。
 部屋にはいると、部屋から見えるのは、海ではなく、川。

 赤髪の女子従業員が店の外に出ると、配電盤のようなものを開け、
対象が入ったと報告。彼女は秘密諜報部員・アンヌ(平手舞)。

 鎧井が入った部屋のあちこちに隠しカメラが設置されていて、鎧井
は監視されていた。

 電話が鳴り続けている。
 音のする方へ行くと、ベランダに男物の革靴が片方だけ置いてあっ
た。
 鎧井が不審に思いながらその靴を手に取ると、それが電話機になっ
ていて、通話できる。
 電話の相手は、鎧井へのミッションを伝える。
 さっそくミッションで、家の前に車を用意したので、早く指示した
場所へ行け、と言う。

 鎧井がその建物を出ると、自転車が止めてある。
 鎧井は自転車に乗り、ハンドルに靴型の電話機をぶら下げると、官
庁街へと急ぐ。

 『亜細亜政策研究所』と貼り紙に書かれた一室の前を通ると、靴の
電話機が「ここよ」と言う。
 おそるおそる中へはいると、中でそろばんをはじいていた事務の女
性が、左から二番目のロッカーよ、と言う。
 半信半疑で中へはいる鎧井。

 ロッカーの扉を閉めると、その女性は朱肉の上のボタンを押す。
 するとそのロッカーだけがいきなり下降を始める。

 そのロッカーが下にたどり着く。
 鎧井がトンネルを進むと、そこの自動扉はとても素早く閉まる。
 何度か確かめてタイミングをつかみ、鎧井は中へ飛び込む。
 しかし遅れた足首を挟まれ、引っこ抜く。

 次のドアでは、長い暗証番号を入れることに。鎧井は、途中でつっ
かえる。

 それでもなんとか中へ入る。

 すると美しい女性が微笑む。
 鎧井が手を触れようとすると、電気ショック。

 その女性に導かれて奥へはいると、霧山が美女を従えて座っていた。
 鎧井が、これは何だと、霧山の前の机に、あの『靴』を放り投げる
と、「オレの趣味だ」と霧山。
 じゃあ、この靴はお前のものか?と鎧井が聞くと、「携帯だ」と霧
山。

 霧山の横では、秘密諜報部員にしてハッカーの天才・オサム(藤原
一裕)がパソコンを打っている。
 鎧井は、あの長いパスワードは何だ。覚え切れないじゃないかと文
句を言うが、オサムは敵のスパイに入らないようにするためだと答え
る。
 部屋の外をそば屋の出前が通り、子供達が走っていく。
 オサムは、もっとセキュリティーレベルを強化しなければという。

 そこに来栖健一(世界のナベアツ)が入ってきて、自分は元自衛隊
員。よろしくと手を出すが、鎧井は、自分は人とは親しくしない方針
だと握手はしない。
 来栖は、自分も人はあてにしない。こいつだけが味方だ、とスーツ
の下からバナナを取り出す。こいつに今まで何度命を助けられたこと
か、と言う。

 派手な美女が入ってくる。各国にスパイとして潜入していたドロシ
ー(深田恭子)だった。
 今日も美しい、と霧山が言うと、「みんなにそういわれます。霧山
さんも素敵」とドロシー。
 霧山はドロシーに、給料アップと言ったので、来栖も霧山に素敵、
と言うと、気持ち悪いから給料ダウン、と言う。

 霧山は、この仲間にチームワークよくやっていくために、今晩は合
コンだという。
 霧山は鎧井に問われて、右肩に寄り添っているのは秘書のジョセフ
ィーヌ(KIKI)だと答える。
 愛人か?と鎧井が聞くと、どうでもいいだろうと言って、霧山はジ
ョセフィーヌの頬にキスをする。

 鎧井は合コンなんてアホらしいと不参加にしようとすると、霧山は
自由になりたくないのか?これはミッションだという。

 霧山は国際テロ組織・ミスター匠(柄本明)が動き始めたという。
 鎧井以外のメンバーの顔に緊張が走る。


 その頃、ミスター匠は、食事をしていた。
 おいしいエビだというのを、「蛸です」と訂正した執事は、即、サ
メのいる池へ落とされた。

 そして、控えている男・ボンバーKに、次に狙うのは日本の吉澤だ
と写真を見せる。


 オサムが、テロリストとして映っている人物を分析する。
 クンカイ・コーとクワン・リー。
 この人たちがテロリストなのかとドロシーが聞くと、こいつらはプ
ログラマー。計画を立てるだけで、テロを実行するのは別人物だと説
明するオサム。
 霧山は、今回もどんな手を使ってもいいから阻止するのだと命じる。
 鎧井が、本当にどんな手を使ってもいいのかと聞くと、霧山は、
我々は総理直属の特殊部隊だから、と言う。

 武器開発をしているのは、隣の部屋にいるエリス(友近)。
 今回の開発武器は『もしもしウェポン』。
 携帯電話の形をしていて、発信ボタンを押すと矢が飛び出し、その
先には麻酔薬が塗ってあり、相手を約10秒眠らせることができる。
 数字ボタンを押すと液体が飛び出す。その液体はただの水。エリス
にも、何に役立つか、まだアイディアが無い。

 ドロシーや来栖もその携帯を受け取る。
 鎧井も、まあ貰っておくか.....と手に取る。
 するとエリスに、12,900円と請求される。
 その場で現金で払うドロシーや来栖。

 金を取るのかよと文句を言う鎧井に、エリスは、今なら2つで
25,000円にしておくけど、どう?と言う。
 2つもいらねぇ、と鎧井。
 鎧井は、自分が持っている携帯と、今回の特別仕様の携帯がそっく
りで、どっちだかわからなくなるや、と言う。


 パキスタン北東部 ペシャールを走っていたトラックが、突然爆発
する。

 その様子を、満足そうに見ているボンバーK。


 ドロシーは、東洋タイムスの記者に化けて、国会議員・多田幸一に
取材に行く。
 だが、多田はこんな美人の記者、いたかな?いたら覚えているはず
なんだけどと、新聞社に確認の電話を入れようとする。絶体絶命のド
ロシー。

 その時鎧井が、その何でも確かめようとする多田の態度は国会議員
として大切なもの。是非、お写真を撮りたいと、いろいろなポーズを
取らせて、撮影する。

 だが、そのうち多田も本来の目的を思い出す。
 鎧井は携帯を取りだし、ヤミ献金の件を.....と言う。
 多田は、止めてくれ。金が目的か?と聞く。
 鎧井は、そんなことではない。聞きたいのは、公表されていない吉
澤総理の予定、と。
 手帳をめくる多田。

 鎧井の携帯が鳴る。
 鎧井が携帯の発疹ボタンを押すと、麻酔の矢が飛び出し、それが多
田のペットのオウムに突き刺さる。
 そっと矢を抜くが、オウムの身体は硬いまま。

 ドロシーと鎧井は、多田の部屋を辞する。

 ドロシーは鎧井に、よく多田のヤミ献金のことを知っていましたね、
と言う。
 鎧井は、そんなものはしらない。でも、政治家なんて、たいていや
っているだろう、と言う。
 それより、あのオウム大丈夫かな?と鎧井。
 知らない、とドロシー。

 そこに、東洋タイムズの本当の記者・平原三九(杏)が遅刻し、慌
てて走ってくる。
 三九がドア越しに聞いたのは、多田がオウムのピーちゃんを心配し
て泣く声だけだった。


 ドロシーが集めた情報では、ボンバーKが日本に入国したかもしれ
ないとのこと。
 オサムが、ボンバーKからミスター匠に宛てたメールの暗号を解析
したと言って、見せる。
 そこには、日本に入国したと書かれている。

 問題は、吉澤の孫娘が修学旅行で東京に来ていて、その旅程の中に、
国会議事堂見学も含まれていること。ボンバーKに、国会議事堂ごと
爆破されたら、大問題。

 そばにあった拳銃を構える鎧井。
 撃ったことあるの?とバカにしたように聞くドロシー。

 久しぶりに地上に、一人で上がってきた鎧井。
 ここまで来るのに使った自転車を蹴飛ばし、こんなこと、やってい
られるかよとつぶやく。

 だが、あたりを見回し、自分が四方八方から監視されていることを
知る。

 下宿へ入る前に、車を止めて自分を監視しているカメラの前にひょ
いっと顔を出し、カメラを覗く鎧井。
 そのカメラにドアップで映る鎧井の顔。


 三九は、すごいネタをつかんだかも知れませんという。
 編集長は、ネッシーや雪男なら、当分お預けだ。読者から飽きられ
ていると言う。
 政治ネタだったら、読者が喜ばない、と。

 三九は、総理直属のテロ対策室があるという話だという。
 編集長は、そういうことなら、取材を続けろ、と言う。


 ドロシーは霧山に、鎧井と組むのは変えて欲しいと言う。
 霧山は、鎧井は瞬時に別の人間になれて便利だろうと言う。
 ドロシーは、確かにがらっと別の人物になったけど、犯罪者でしょ、
と言う。

 ドロシーは、犯罪者のデータベースで、鎧井の立件された詐欺事件
について調べる。


 三九が実家のそば屋に帰ってきて、おなかが空いたと自分のご飯を
よそい、今回こそ、新聞協会賞を貰えるかもしれないと言う。
 東洋タイムズを開きながら、父・平原源一(高田純次)は、いい加
減雪男は止めろと言う。
 三九は、今度はスパイを追う。編集長のお墨付きだから、と言う。

 そこに、風呂から上がった鎧井が顔を出し、挨拶をする。
 三九が、どういう人?と聞いても、母・平原泉(伊藤かずえ)は、
今度うちに下宿する人というだけで、素性はわからない。それでもい
いという、と。
 三九が、自分の部屋を覗いたら、ぶっ殺すというが、ガキには興味
ないと鎧井。


 官邸では検事長が吉澤に、スパイ対策費のような無駄な金があるの
なら、選挙資金に回した方がいいのではないかという。
 吉澤は、今、日本はスパイに入り込まれ、大変な状況になっている
のだと力説する。


 寝ていた鎧井は、アラーム音で目覚めさせられる。
 すると部屋の座卓の上に、スーツなど一式が置かれていた。
 呼び出し音は、耳掛け式のイヤホンから流れていたのだ。


 修学旅行一日目。
 ドロシーはバスガイドに化け、鎧井は添乗員に化けていた。
 でも、ドロシーのギャグは古すぎで、高校生達に無視される。

 ドロシーは、鎧井に、吉澤の孫娘が見つかったか問う。
 鎧井が目線で示すと、ドロシーはさりげなく、その少女が補足でき
るように、数カ所に監視カメラをセットする。

 最初の観光地は浅草寺・雷門。
 でも、ドロシーも鎧井も説明できない。
 生徒たちは、誰もいなくなってしまう。連絡を受けた来栖も探索に
走る。もちろん、ドロシーも。
 鎧井は、自分には関係ないと思うが、自由が欲しいだろうと言われ
て、吉澤の孫娘を捜すことにする。
 孫娘のことは、ボンバーKも狙っていた。

 鎧井は、扇子を売っている店で見つける。
 ドロシーも見つけ、バスに戻る時間ですよ、と言う。

 孫娘は、祖父・吉澤へのお土産に迷っていた。いいと思う扇子は値
段が高かったのだ。
 鎧井はペンダントを握ると、扇子屋の女主人に、先日買ったものに
傷があった。ここでは傷物を売るのかと、因縁を付ける。
 女主人は、おそるおそるその扇子をただで差し出す。

 ドロシーは旗の棒から取り出したボールを、孫娘のカバンに潜り込
ませる。GPSだ。


 霧山は、あらかじめ孫娘が宿泊するホテル及び泊まる予定の部屋に、
監視カメラや盗聴器を仕掛けさせておく。


 次の観光地は、東京ミッドタウン。
 ここでも生徒たちはあっという間にちりぢりに。

 ドロシーは、携帯型目的物探査スコープを使って孫娘を捜し、鎧井
に、2階のトイレ、と伝える。

 鎧井は拳銃を構えて、女子トイレにドロシーと一緒に侵入。
 ドロシーが、安全装置が外れていないと指摘すると、これ、ホンモ
ノだったんだ、と鎧井。

 個室のドアが開いていて、服を破られた孫娘が、便器のそばの床に
座り込んで、涙ぐんでいた。
 孫娘を救い出す、ドロシーと鎧井。
 実は、別のドアが閉じている個室の中には、ボンバーKが、潜んで
いたのだ。


 無事、生徒たちをホテルに入れ、ドロシーと鎧井は、監視カメラで、
生徒たちの様子を見ている。
 すると、多数の女生徒たちが、孫娘の部屋へ入っていく。
 ドロシーは、孫娘の部屋の盗聴器に切り替える。
 すると入っていった女生徒たちは、口々に孫娘のののしった。
 ドロシーは、トイレで孫娘を襲ったのは、ボンバーKではなかった。
同級生たちだったんだ。あいつらを締めてやる、と言う。
 鎧井は、それはオレ達の仕事ではない。クビを突っ込むな、と言う。

 ドロシーは、鎧井には感情がないの?泣いたこと無いの?と聞く。
 鎧井は、一度だけ泣いたことがあると言って、思い出す。それは、
母親があのペンダントを幼かった鎧井の首に掛けて、家を出て行って
しまった時だ。
 鎧井は、詐欺は人の情を利用する。だから情など持ってはいけない
のだと言う。

 同級生たちが出て行ったあとの孫娘の部屋を訪ねるドロシーと鎧井。
各部屋の戸締まりを確認していると言って、中へ入れて貰う。
 鎧井は、部屋の隅々まで調べている。
 ドロシーは、孫娘がベッドの上に沢山の科学雑誌や本を広げている
のを見て、科学が好きなの?と聞く。頷く孫娘。

 ドロシーは、孫娘に、おじいさんが総理だから、虐められるんだよ
ね。こんなに景気が悪くなったのも、おじいちゃんのせいだものね、
と言う。


 その頃ミスター匠は、いよいよ明日は国会議事堂を吹き飛ばしてや
る、と言う。

 ボンバーKは、爆弾を仕込んでいた。


 修学旅行二日目。
 生徒たちにとけ込んでいる鎧井。

 オサムが、今までのボンバーKのやり方を調べたところ、あらかじ
め目標物に爆弾を仕掛けておき、遠隔操作で爆発させるのが、よくや
る手法。
 ドロシーと鎧井は、バス内で、爆発物を探す。

 霧山は来栖に命じて、携帯型赤外線スキャン装置で、バスを車外か
らスキャンさせる。すると、空いた座席の下に、爆発物が仕掛けられ
ていた。

 バスは、国会議事堂に近づきつつある。しかも、吉澤総理は、孫娘
を迎えるために、国会議事堂に向かっているというのだ!!

 バスを停止してという案も出るが、過去のボンバーKの仕掛けでは、
車の速度が落ちたら爆発したものもあった。このままバスを走らせつ
づけるしかない。
 前方の信号が赤になる。
 霧山は、オサムに命じて、警視庁のシステムにハッキングさせ、バ
スの前方の信号を全部青に変えさせる。
 もう国会議事堂は目の前。
 鎧井はやむを得ず運転手にUターンを命じる。
 わけがわからないながらも、バスをUターンさせる運転手。
 来栖の車もUターンし、そのあとを走っていたボンバーKも、車を
Uターンさせる。

 爆弾の起動装置は、一定の周波数を拾った時。鎧井は、その爆弾に、
大きなスピーカーがついていることを確認する。

 鎧井は、警察の爆発物処理班を呼ぼうとして携帯の発信ボタンを押
す。
 だが、それはウェポンの方の携帯で、ちょうど発射された麻酔の矢
が、運転手の首筋にあたり、運転手は寝てしまい、バスは蛇行を始め
る。
 やむなくドロシーがバスを運転し、鎧井に生徒を楽しませるよう言
う。
 嫌がっていた鎧井だったが、自分のペンダントを握り、詐欺師のモ
ードに入ると、バス中を笑いの渦に。

 爆弾が爆発する周波数は、2800KHz。カナリヤの鳴き声の音。
 鎧井は、カナリヤなら近くにいないと一安心。
 だが、2800KHzは子供達の笑い声でも出ることがわかる。

 今度は、なんとか生徒たちが笑わないようにしないとならない鎧井。
 でも、なかなか生徒たちの笑いはおさまらない。

 窮地に立った鎧井は、またペンダントを握ると、「突然ですが、昨
日、ボクのお袋が亡くなりました」と言う。
 みんなシーンとなる。

 だが続けていらないジョークを付け加えたため、再びバスの中は笑
いの渦に。
 もう周波数は危険ゾーンに。

 もう一度ペンダントを握ると、めがねを外し、「先生の言うことを
聞きなさい」と言う。孫娘・アミの件だと。
 それから鎧井はまじめな話を始める。お前らは、何のために生まれ
てきたんだ。人を虐めて楽しいか?アミの心も泣いているが、虐めた
方の心だって泣いているんだ。
 どんな小さいことでも、人が喜ぶことをやるんだ。みんな、自分の
まわりに悲しんでいる人はいないかい?と鎧井。
 「クサ」と言われて、鎧井は泣いているのも含めて芝居だと言う。

 アミが立ち上がり、これって爆弾ですよね。わずかに、爆発物の匂
いがする、と言う。

 座席の下から引っ張り出し、アミは、スピーカーはフェイクだとい
う。街中では、いろいろな音を拾ってしまうから、使えない。

 運転席には基盤が置かれているが、それも電気式なのでフェイク。

 アミはもっと中を探し、トランシーバーとコードがつながれている
のを発見。トランシーバーからの指令で爆発するのだ。
 赤と青の導線を同時に切れば、爆発は止められる。
 わたしを信じてと言うアミに、オレは誰も信じないと鎧井。

 それでもポケットから取り出したニッパーで、二本の導線を一緒に
切る。

 爆発は止められ、たちまちアミはクラスのヒロインになる。

 ドロシーがバスを止めたところは、鎧井が下宿している大衆食堂。

 みんながバスから降りたとき、バスが走り始める。
 ボンバーKが運転しているのだ。

 ドロシーと鎧井がバスを追いかける。
 ドロシーが拳銃をぶっ放し、それは鎧井の足元に当たる。怒る鎧井。

 するとそこにオープンカーが現れ、早く乗れと言う霧山。

 バスの隣に付けたところで、霧山がボタンを押すと、鎧井のシート
が跳ね上がり、鎧井は必死でバスの窓枠にしがみつき、中へ入り込む。

 中では、ボンバーKが三九を人質に取り、三九の頭に拳銃を突きつ
けている。
 バスは、自動操縦で、国会議事堂を目指していた。

 ボンバーKは、鎧井に拳銃を捨てるよう言う。
 鎧井は、どうせ使えないし、と思い、拳銃を捨て、ペンダントを握
ると、その子の親と最後の話をさせてあげて欲しい。ボンバーKも人
の子ならわかるだろう、と言う。
 ボンバーKは、せいぜい泣きわめけ、と鎧井の携帯を受け取る。
 発信ボタンを押したため、水がボンバーKの目を直撃し、そのため、
三九を手放す。
 鎧井は、自分に捕まっていろと言い、三九と共にバスの外に飛び出
す。

 メチャクチャに拳銃を発射したボンバーKは、自動運転装置を撃っ
てしまい、更に爆弾まで撃ってしまって、自爆する。

 それを見ていた霧山は、クリーナー投入。事件は無かったことに、
と命じる。

 来栖が救出された三九に、このことは忘れろ。 さもないと、大変
なことになるぞ、と脅す。


 吉澤に感謝される霧山、ドロシー、鎧井。
 この事件で予算を増やしてもいいだろうと、吉澤。
 霧山は、無理しないでください。自分たちの組織に対する風当たり
も強いところだから、と。
 鎧井は、国家のために働いているのではない。自由になるためだ。
ミッションはあと12だな、と言う。

 ドロシーは、鎧井には心がない。唯一、アミがクラスにとけ込める
ようになったことだけが、鎧井の功績だという。

 吉澤は、鎧井は面白い人物だという。

 そこにアミが「おじいさま」と言って入ってくる。
 そして、ドロシーたちがいるのを見て、いぶかる。

 吉澤は、アミたちを救ってくれたので、感謝しているのだと言う。

 外へ出た鎧井を追いかけて感謝するアミ。
 鎧井は振り向きもせず、「感謝されることなんてやっていない」と
言う。


 その頃、ミスター匠は、今回の失敗を悔しがり、誰かに、次のテロ
の指示をしていた。


 自宅のベランダでビールを飲みながら、ここも悪くないなと思う鎧
井。


寸  評  最初、番宣では、靴で電話しているところなどが映っていたので、
もっとオバかなドラマかと思っていました。

 設定はメチャクチャですけど。確かに、ある意味平和ボケしている
日本には必要な警鐘ですね。本当に日本はスパイ天国らしいですよね。
中国で、スパイに情報を漏らしてしまった外交官もいましたが。

 ところで、あの鎧井のお説教、どうなんでしょう。
 詐欺師としての能力がああさせているのでしょうか?結構、事件解
決のターニング・ポイントになっているように見えるのですが。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 今週は監査があったので、先週の監査の準備からこの方、仕事が忙しくなっ
てしまいました。
 しかも、湿度も気温も高い毎日に、体力も奪われたようなだるさがあり。
 と、言い訳させてください。
 なかなか、配信できなくて、済みませんでした。(鈴木)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv/
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。