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タイトル:Daily Drama Express 2009/07/16 任侠ヘルパー (2)  2009/07/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/07/16 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 仁侠ヘルパー
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 翼 彦一(草なぎ剛)
 鷹山源助(松平 健)
 黒沢五郎(五十嵐隼士)
 四方木りこ(黒木メイサ)
 六車雅人(夕輝壽太)
 二本橋賢吾(宇梶剛士)
 鷹山三樹矢(薮 宏太)
 園崎康弘(大杉れん)
 和泉零次(山本裕典)
 美空晴菜(仲里依紗)
 羽鳥 晶(夏川結衣)
 日野弥生(中別府葵)
 堀井皐月(安田美沙子)
脚  本 古家和尚
主題歌  SMAP『そっと、きゅっと』

あらすじ  第二話 頑固ジジイの涙

 鷹山組組長・鷹山源助(松平健)の前に並ばされる六人。
 源助は、連帯責任だという。1人でも正体がばれたり、バックレた
りしたらな、と脅す。
 あの施設での働きぶりを見て、幹部登用を決める、と源助。
 源助の息子・鷹山三樹矢(薮宏太)は、オレ、幹部になりたいなん
て言ってないし、と言うが、源助は無視する。
 どういう基準か聞かれても、源助は明かさない。自分たちで考えろ、
と。

 老人介護施設『タイヨウ』に、施設の顧問となった羽鳥晶(夏川結
衣)がやってきて、これからはハートフル・バードの規定に従って働
いて貰うという。

 ハートフル・バード特製のおむつ。従来のおむつの5倍の吸収力で、
8倍漏れにくい。それによっておむつ交換回数がずっと減る。そうす
れば、業務効率も上がる。
 それはいいですね、とオーナーの園崎康弘(大杉れん)。

 更に晶は、自立歩行の難しい人にも積極的におむつをはかせるよう
に言う。そうすれば、介助の手間が省ける、と。

 これには康弘とヘルパーの美空晴菜(仲里依紗)が反対する。この
施設では、お年寄りの自主性を尊重している。おむつをつけたことに
よって、寝たきりになってしまう人もいる、と。
 康弘は、介護福祉士・和泉零次(山本裕典)にも意見を聞くが、零
次はいいんじゃないですか?と答える。

 晶は、もっと入所者を増やさなければ、この料金ではやっていけな
い。ハートフル・バードの名前さえあれば、入所希望者はいくらでも
いる、と言う。

 それからみんなのおむつはかせ競争が始まる。

 六車雅人(夕輝壽太)は、おばあさんの手を握って囁き、おむつを
はくことを了承させる。
 でも、実際にはかせるのは別の職員にさせる。

 翼彦一(草なぎ剛)は、早々に諦め、さぼってタバコを吸おうとす
る。

 そこに涼太がやってきて、弟子にして、とすがりつく。
 彦一は振り払うとしつつ、「弟子じゃなくて舎弟と言うんだ」と教
える。

 休憩室で休んでいる6人。そこに涼太もいる。
 みんな彦一に、自分たちの正体がばれたら大変なので、どうにかし
ろ、と言う。

 彦一は涼太に、なぜヤクザになりたいのかと聞く。
 涼太は、強くなりたいから、と答える。
 彦一は、ヤクザなんて、強くないぞ、と言う。
 涼太は、ヤクザ映画をいろいろ見たが、みんな強くて、弱い者を助
けている、と言う。
 彦一は、そんなのは映画だけの話。そんなものを見ても、何にもな
らないと言う。
 四方木りこ(黒木メイサ)が、自分も全シリーズ持っているんだけ
ど、と彦一に文句を言う。

 零次が休憩室を覗き、まだ業務時間中。さぼっておらず、さっさと
仕事に戻るよう言う。

 でも彦一は、今度は正面玄関を出た先でタバコを吸おうとする。

 そこに晶たち一行が通りかかる。

 晶は彦一に、涼太は難しい年頃。近づかないで、と言う。
 彦一は、涼太の方が勝手に近づいてくる。そっちこそ近づかないよ
う言ってくれ、と言う。

 晴菜が彦一に、一緒に来て欲しいと言う。おむつをはくように頼ま
なければならない相手が本村幸三(津川雅彦)が怖いからだ。
 本村は、二度ほど漏らしたことがあるが、自分はぼけていないと断
固おむつを拒否している。

 晴菜は、他のヘルパーに手伝ってと呼ばれたのを幸いに、そっちへ
行く。

 施設で推奨されているから、と彦一がオムツを履かせようとすると、
本村にステッキで脚を引っ掛けられてしまう転ばされてしまう。更に
コップの水を彦一の股間に掛け、漏らしたのはそっちの方だと笑う。
 カッとなった彦一は掴みかかるが、本村は動じない。それどころか、
本村が彦一の胸ぐらをつかみ返したため、Tシャツのえりが広がり、
彦一はユニフォームの下の刺青を見られてしまう。
 何かを感じた本村。

 彦一を、他のヘルパー達が止める。

 康弘は、ややこしい時期なので、こじらせないで欲しいと言う。
 零次は彦一に、本村に近づくな、と言う。

 晴菜はみんなに謝り続ける。

 晴菜は彦一に、本村は、リハビリも頑張っているのだが、年が年だ
けに、医者から完治は難しいと言われている。そのイライラがいつも
あるのだ、と言う。

 休憩室で、みんな本村には近づかない方がいいのではないかと話す。
騒ぎを起こして、自分たちの正体がばれたら大変だと。

 それに対してりこは、本村におむつをはかせられれば評価が上がる
のではないかと言い出す。
 みんなやる気を出すのだが、彦一だけでなく、六車もその競争には
加わらない。

 二本橋賢吾(宇梶剛士)は本村に、肩を揉みましょうか、などと懐
柔しようとするが、効果はない。

 りこは、男におむつをはかせる趣味があるあばずれかとからかわれ、
カチンと来る。

 黒沢五郎(五十嵐隼士)は、頼まれた雑誌を買ってくる。本村は
「釣り」と言う。
 渋々と五郎が出すと、足らない、と本村。
 途中、喉がかわいてジュースを買ったと五郎。
 本村は、泥棒!と叫ぶ。
 彦一が五郎に、言うとおりにしろと言い、五郎は財布を取りに行く。


 控え室で五郎は、六車はどうして参加しないのか聞く。
 六車は、そういう派手なことをするより、地道に日常業務をこなし
た方が評価は高いはずといいながら、介護の本を読み続けている。
 五郎が、六車は大学まで出たのに、どうして極道なんてなったんで
すか?と聞く。
 六車は、一番出世が早いと思ったから、と答える。


 五郎は、りこの作った煮物の鍋のふたを開け、おいしそうと言う。
 りこは当番だから仕方なく作っているだけだと言う。
 五郎は、こんな料理が上手なら、いくらでも嫁のもらい手があるだ
ろう。何で女なのに、幹部になろうなんてするんだと聞く。
 「女なのに.....」という言葉に、りこがキレる。それまでキャベ
ツの千切りをしていた包丁をまだ切っていないキャベツに突き立てる
と、五郎の指を切り落とそうとする。
 そして、苛立ったまま、りこは外へ出ていく。


 夜、車の中から携帯を掛けている晶。でも、相手は出ない。
 秘書に、涼太の担任、なんて言ったけ?と晶。
 大沢だと聞いて、頼りない先生だったけど、一応涼太の件は解決し
てくれたらしいわね、と言う。

 その頃涼太は一人リビングで、仁侠映画を見ていた。
 見終わって携帯のメールを見ると、『チクリ魔』、『死ね』、『バ
ーカ』と書かれたメールが多数届いている。


 ベッドメイキングをしていた彦一を康弘が呼ぶ。外出に付き添って
欲しい、と。
 その老人は本村。遠出には職員の付き添いが必要だと言うことなの
で、彦一を指名した。「感謝しろよ、桜吹雪」と言いながら、本村は
彦一のシャツのえりに杖の握り手を引っかける。
 康弘は、門限の9時までには、必ず戻ってきてくださいね、と言っ
て送り出す。

 本村は、彦一に、桜吹雪、よっぽどばれちゃいけねぇらしいな。親
から貰った身体、傷つけて、と言う。
 彦一は、施設を出たらどうするかわからねぇぞ、と言う。
 本村は、柔道四段だ。彦一ぐらい、だまらせられるという。
 「だまれじじい」と彦一。
 「だまれ小僧」と本村の応酬。

 彦一を従えて車椅子で駅に降り立った本村は、さらにバスに乗ると
言うと、ステッキをついて立ち上がり、車いすは駅で預かって貰え、
と彦一に言う。このあたりには知り合いが多いから、知り合いに車椅
子姿を見られるのが嫌だという本村。

 バスに乗っても、席を譲られても受けず、頑張ってたち続ける本村。

 本村の目的地は柔道場。
 ライバルの消息について聞くと、身体を悪くして、今年の大会には
出場できなかったと聞かされる。
 本村は、自分は順調に回復し、来年の大会に出てやると言う。

 そのライバル・寺内を訪ねると、出てきたヘルパーは、本村と伝え
ても分からないと思います、と言う。
 それでも強引に寺内家に上がると、寺内は無反応。去年妻を亡くし、
認知症も発症している、とヘルパー。

 寺内の身体を拭くため、寝間着の前をはだけると、寺内はオムツを
していた。

 帰途、本村は、寺内を訪ねるのではなかったと後悔している。寺内
もあんな姿を見られたくなかっただろう、と。
 彦一は、本人は分かっていないだろうし、何から何まで世話して貰
って、幸せそうじゃないですか、と言う。
 本村は、人の世話に好きでなるような奴はいない、と言う。


 晶に2人の秘書は、フランチャイズになった施設はおおむね指示通
りに進めている。1箇所を除いては、と。
 『タイヨウ』では、届けたオムツがほとんど減っていない。

 戻ってきてからの本村は、部屋にこもって、昔の柔道大会の雑誌な
どを見ている。
 本村は、昼食もほとんど食べていなかった。

 廊下で、本村が車いすから倒れ、おもらしをしていた。
 駆けつけてきた晴菜に、ぞうきんを.....と本村。
 晴菜は、あとは自分たちがやっておくので、戻りましょうと言うが、
本村は自分でやると言う。
 晴菜は、りこに着替えを取ってと言い、本村を部屋へ連れて行く。

 晴菜は本村の服を手で洗いながらりこに、自分たちがやっているこ
とは正しいことなのだろうか、と疑問を投げかける。

 『タイヨウ』に晶がやってきて、本村には退所して貰うという。
 康弘は、本村には遠い親戚しかいないので無理ではと反対する。
 晶は、話はこちらからする。指示通りの行動ができないのでは仕方
がない、と言う。

 彦一が、高級老人ホームでもそうやっているのかと聞くと晶は、そ
ちらでは入所者の希望をできるだけきいている。その代わり、当然そ
れに見合うだけの料金を頂いている。
 それに対して、ここの料金では、ヘルパーがボランティア精神で対
応するか、入所者に料金に見合ったサービスを受けて貰うようにする
必要がある。それでも、介護を受けられないよりは、まだましではな
いか、と言う。

 零次たちやヘルパーたちは、明日本村が出て行く。やっかいだった
から助かったと話をしている。

 彦一が本村の部屋を覗くと、本村は柔道のトロフィーや盾などを段
ボール箱に詰め、それを捨てておいてくれ、と言う。
 そして、おむつをはかせてくれと言う。そろそろ慣れておかなけれ
ばならないだろう、と。
 立った方が、はかせ易いか、と杖を突いて立とうとするが、立ち上
がれず、彦一に手を貸してくれと言う。
 だが、彦一は、それを無視し、手に持っていたオムツも床にたたき
つけ、部屋の外へ出ると、廊下に置いてあった、本村の段ボール箱を
蹴飛ばす。

 そこに通りかかったりこが、これ、頼まれたんじゃないの?と聞く
が、彦一は出かけてくると、雨の中、出て行く。

 買い物帰り、雨の上がった道を歩いていると、小学生の一団がいた。
 涼太が同級生たちに虐められていて、泥水の中に突き倒されていた。

 彦一は、最初無視しようとしたが、やはり無視しきれず、戻る。
 すると、彦一の顔を見ていたいじめっ子達は、走り去っていく。

 涼太は彦一に、助けてくれてありがとうと言うが、彦一は涼太の帽
子を取ると、頭をはたく。そして、なんでやられたらやり返さないん
だ、と言う。
 泣き出す涼太を、放っておく彦一。


 料理当番で焼きそばを作っていた彦一。
 りこが、彦一が引き受けた本村のゴミ、片付けておくように言うと
彦一はふてたように出て行く。

 荷物をすべてもとめた本村が、車いすで退出していくところだった。
 本村のゴミも無くなっている。

 りこが建物裏手のゴミ捨て場を覗くと、本村の段ボール箱が捨てら
れていた。

 その頃彦一は、本村の車いすを押していた。
 本村は、老人の世話は大変だな。これからはおむつにも慣れておか
なけりゃな。桜吹雪のことは誰にも言わないから、と言う。

 彦一が、そんなんでいいのかよ、と本村の胸を持って、車いすから
持ち上げると、背負い投げをする。
 砂浜の上に倒れる本村。

 彦一は、それが柔道四段かというと、本村に背を向けてサッサと歩
き去っていく。

 その現場に追いつくりこ。
 たまたま晴菜もやってくる。
 彦一のやっていることを見て、虐待じゃないですか!と止めに入ろ
うとするが、それをりこが止める。

 遂に本村が彦一を呼び止める。
 振り返る彦一。
 本村は、自力で杖も使わず、砂浜の上に立ち上がる。
 彦一が本村に向かって走っていく。
 その彦一の身体を藻毎に一本背負いで決める本村。

 一緒に砂浜の上に横になった本村と彦一。
 彦一は、本村に、じいさんだと認めていいのか?プライドはなくし
たのか?と聞く。


 翌日、すでに本村の部屋だったところへの入居希望者がやってくる。
 このホームは、入居者の希望に添うように、親身になってお世話し
ますと説明する康弘。

 もう、新しい人が入っちゃうんだよねと寂しそうな晴菜に、入居希
望者は多いからな、と零次。


 その頃本村は、リハビリに励んでいて、前よりもよくなっていた。
来年の柔道大会で優勝するつもりなのだ。


 康弘は晶に、あのおむつ、助かってます、と言う。
 晶は康弘に、おむつ着用率が上がらないという。
 康弘は、嫌がっている入所者に、無理矢理はかせることはできませ
んので、と言う。
 晶は、ではボランティア精神で頑張ってください。その代わり、入
所者は増やして貰います。ハートフル・バードとしては、利益さえ出
してくれれば、いいのですから、と。

 また彦一のところへやってくる涼太。
 彦一は、何が飲みたい?と聞き、ジュース、と涼太。
 すると彦一は涼太に、小銭を出せと言う。舎弟なんだから、当然だ
ろう、と。

 2人でジュースを飲む。
 彦一は、子供の喧嘩に親が口を出せば、当然仕返しされるよな、と
言う。
 涼太は、母親は自分のことを考えてくれたんだと言う。

 涼太は、自分の腕の青あざと、彦一の入れ墨が同じだと言う。
 彦一が、ちげーよと言うと、涼太は入れ墨を入れれば、強くなれる
かな?と問う。
 彦一は、喧嘩の仕方ぐらい、オヤジから習えと言う。
 父親はいないと涼太。
 涼太は彦一に、また明日も来て言い?と聞く。
 曖昧に頷く彦一。

 そこに晶が通りかかり、涼太に近づかないでって、言ったでしょ、
と言う。
 彦一は、涼太の方から寄ってくるって言っただろう。それより、そ
んなにおむつが好きなら、晶がはいてみたらいいだろう。もう少し性
格が丸くなるかも知れないぞ。それに、将来息子からオムツをはかさ
れるようになるかもしれないから、今のウチから練習しておけばと言
う。
 晶が、彦一の頬を打つ。


寸  評  彦一の常々の態度を一言で表すと、『たるい』と言う感じですね。
 その割に、老人の家族や資産を、オレオレ詐欺用に集めるようなこ
すっからさもある。

 その一方で、深く関わった一人の老人に対しては、義侠心を見せる。
 確かにその彦一に助けられた老人は今後の老後を充実させることが
できるかもしれない。でも、その他大勢の老人達はどうするのでしょ
うか?
 彦一のようなやり方でシステムを変えられるのでしょうか?

 それとも、今までりこぐらいしか活躍していませんが、他の幹部候
補生プラス三樹矢が、どう活躍するかですね。かれら六人が一丸とな
ることによって、『タイヨウ』はこれから変わっていくのでしょうか。
 そのキーポイントは、もしかして、涼太?

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 久しぶりの連休と楽しみにしていた『海の日』もあっというまに過ぎてしま
い、何をしたわけでもないのに、夏ばての状態だけを残していきました。
 関東地方、本当に梅雨が明けたのなら『梅雨明け十日』、気温は上がっても
からっと木陰が心地よいはずなのに毎日じめじめして、遂に豪雨や強風に見舞
われています。
 これって、梅雨が明けたって、いえるのですか?
 ひたすら毎日、体力が奪われていき、結構つらい毎日です。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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