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タイトル:Daily Drama Express 2009/06/06 Mr.Brain (.3)  2009/07/15


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/06/06 (Sat) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル Mr.Brain
局  名 TBS系
放映日時 土曜20時
キャスト 九十九龍介(木村拓哉)
 由里和音(綾瀬はるか)
 丹原朋実(香川照之)
 林田虎之助(水嶋ヒロ)
 佐々未春(大地真央)
 船木淳平(平泉成)
 神田純一(設楽統)
 難波丈太郎(トータス松本)
 大内浩一(山崎樹範)
 夏目光男(田中裕二)
 岩淵潔(林泰文)
 浪越克己(井坂俊哉)
 マリコ(SHIHO)
 掃除のおねえさん(木下優樹菜)
脚  本 蒔田光治

あらすじ  Episode 3 透明人間がしかけた連続殺人!!脳トレが
暴く透明人間の謎

 九十九龍介 (木村拓哉)のfMRIが撮られる。

 医師・小島秀樹(杉本哲太)は、九十九が倒れたのは、寝不足と糖
分の欠乏によるもの。

 PET検査の結果、九十九の脳では、通常の人より、多くの糖分を
消費することがわかった。特に、右脳を酷使している。
 このことが、九十九の脳に、どのような影響を与えるか、小島にも
わからない。もしかしたら、悪い影響があるかもしれない。

 検査室から出てきた九十九は、心配して待っていた由里和音(綾瀬
はるか)に、もっとバナナを食べろと言うことらしいです。それにこ
のところ、事件に関わって、一日8,9時間しか寝ていなかったので、
寝不足になったようです、と言う。

 九十九は廊下で、医師の和久井雅和(亀梨和也)にぶつかってしま
う。
 九十九は和音に、先に帰ってくれと言う。

 院内をウロウロと歩いている九十九。途中、日向教授(品川徹)と
すれ違い、ハッとする。

 日向は、備品庫の中入る。
 その後、千原医師(小市慢太郎)の叫び声がおき、警備員達まで駆
けつける。
 そしてサイレンが鳴り響き、そのエリアはシャッターが下りて、閉
じこめられる。
 そこにいた九十九まで閉じこめられてしまう。

 警備員からの通報で、林田虎之助(水嶋ヒロ)と丹原朋実(香川照
之)が捜査に駆けつける。

 彼らの前に現れる九十九。
 お前がやったのか?と問われ、素直に認める九十九。

 いぶかる丹原の前に、現れるねずみ。
 丹原が悲鳴を上げる。
 九十九は、病院内でネズミが逃げ、これがわかったら問題になると、
院内を探し回り、ここでやっと捕まえた、と言う。

 丹原は、二度と自分の前に現れるな。死んでも現れるな、と九十九
に言う。

 でも、すぐ九十九は、丹原の前に現れ、何が起こったのかと聞く。
 林田が、殺人事件が起きたと言ってしまう。

 丹原は、備品庫に向かって二台の防犯カメラが設置されているのを
見て、犯人はそれに映っているだろうと高をくくっている。

 林田が、防犯カメラの映像を再生する。
 11時27分 日向が備品室に入る。
 11時28分 備品室のドアが開いて、閉まる。
 その後、千原が備品室へ入り、叫び声を上げ、すぐ警備員二名がそ
れぞれ反対側の方向から駆けつけた。
 日向は胸を刺されて亡くなっている。凶器はそこには無い。ドライ
バーのようなもので刺したと思われる。これなら、犯人はほとんど返
り血を浴びていないだろう。

 犯人は、その千原じゃないか?と丹原。
 林田は、千原が備品室に入ってから警備員が駆けつけるまで、わず
か27秒。その間に殺人を犯し、凶器を隠すなんて、不可能だという。
 林田は、犯人は透明人間だと考えられると言い、丹原に蹴られる。

 捜査状況は科警研にも送られ、凶器の割り出しが依頼される。
 法科学部長・佐々未春(大地真央)は画像解析研究室の船木淳平
(平泉成)主任に防犯カメラの映像の分析を指示。
 生物科学研究室・難波丈太郎(トータス松本)主任には、被害者の
傷についての分析を指示。
 化学研究室・夏目光男(田中裕二)主任には、凶器の推定を指示。
 夏目は、自分だけでは手が足りない。今回、脳科学研究室は関係な
いので、和音を助手に借りたいと言う。

 未春が九十九に、和音を夏目に貸してもいいか聞く。
 九十九は、透明人間ということは、凶器も透明なんじゃないんです
かねぇ、と言いだし、みんな潮が引くようにいなくなる。

 でも、船木だけが、透明人間は可能だという。全身に光ファイバー
を巻き、すべての光を一方方向に反射させれば、その人物は見えなく
なるという。
 光ファイバーの全身タイツですね、と九十九。
 そう言っておいて、自分で気持ち悪くなる。

 船木の部屋で、九十九は自分の頭に光ファイバーを大量に巻いてみ
るが、頭は消えない。

 船木が解析していた映像を見ていた九十九が声を上げる。この人な
ら、透明人間を見ているんじゃないか、と言う。
 拡大してみると、それは和久井。

 その頃和音は、夏目の指示で凶器の特定を行っていた。
 夏目は、終わるまで帰れると思うな、と言う。

 和音が、頭を使いすぎて、疲れたとやってくる。
 九十九が、「じゃあ、しりとりをやりましょう」と言う。
 和音は、どうしてしりとりなんですかと言って、止めようとするが、
九十九にたきつけられ、しりとりでは負けたことがありませんと言っ
て、始める。
 船木も参加させられる。

 船木は必ず一文字の言葉を、九十九は必ず最後が『き』で終わる言
葉を言う。
 追いつめられた和音は、『きりん』と言ってしまって、負ける。

 気落ちした和音が、科警研の中を歩いていると、マリコ(SHIH
O)と掃除のおねえさん(木下優樹菜)が、脳科学についての本を読
んでいた。
 そこで、脳が疲れたときのリフレッシュには、しりとりが効果的と
いうフレーズを音読していた。
 それを聞いて和音は、あの時、なぜ九十九が、「『じゃあ』しりと
りをしましょうか」と言ったのかがわかった。


 丹原と林田は、日向の教室に所属していた、千原と、和久井と、研
修医の後藤めぐみ(相武紗季)に話を聞く。

 日向は、最近は自分でオペをほとんどしていなかったので、患者か
ら恨まれることもないだろう。オペはほとんど、千原と和久井で行っ
ていた。
 和久井は、まだ28歳であるが、オペの技術の確かさと、すでに世
に認められている論文も書いている、いわば医局のイチローだと言う。
 林田は、自分と同い年なのにすごいと感心している。
 和久井とめぐみは婚約をしていた。
 おめでとうございます、と林田。

 丹原はみんなに自分の名刺を配り、何か気付いたことがあれば、電
話ください、と言う。

 休憩室で、丹原の名刺を片手に、携帯を掛けようとしていためぐみ。
 そこに和久井がやってきて、丹原に電話するのか、と聞く。
 めぐみは、千原が賄賂を貰っていたという噂がある、と言う。
 和久井は、止めておくよう言う。そんなことを知らせても、自分た
ちに得なことはない、と。
 それよりも、今日、いつものところで会おう。こんなことが起きて
しまったので、結婚式についても延期しなければならないだろうし、
打ち合わせたいこともあるので、と。

 めぐみは、倉庫のようなところから、こっそりと丹原に電話する。
ただ、病院の外で会いたいので、明朝、宿直明けに、と約束する。

 病院の階段を下りるめぐみ。
 すると、誰もいないのに、階段室のドアが開閉する。

 めぐみはいきなり階段から突き落とされ、頭を打つ。

 めぐみの叫び声に、みんな集まってくる。


 林田と一緒にめぐみが襲われた時の映像を見る。1階から4階まで
どの階段室の入り口にも犯人は映っていない。
 階段自体には、経費節減のため、防犯カメラは取り付けられていな
い。

 幸い、めぐみは一命を取り留めた。

 小島は、めぐみは左脳を大きく損傷しているため、何か気付いたと
しても、言葉にできない、と言う。

 九十九は、自分がやってみると、めぐみに水を飲ませたり、こぼし
た水を拭いたりした。

 どうしてそこまで?と問われ、人間の脳には、再生する能力がある。
外界から刺激を与えると効果的だ、と九十九。
 少なくとも、そうして回復した人物を一人知っていると言って、小
島と目を見合わせる九十九。

 それから和久井は、献身的にめぐみの世話をした。しかも通常業務
もこなしながら。


 丹原と林田は、後藤が倒れていたあたりの階段室を調べる。
 だが、悲鳴を聞いた時、上下の両方から警備員が駆けつけていて、
怪しい人物は見ていない。
 物陰に隠れるにしても、めぐみより前に階段室に入った人物は全員、
めぐみより前に階段室から出ているので、隠れていた人物はいない。


 科警研では、船木が面白いものを作ったと、みんなに見せる。それ
は病院の映像に映っている九十九の行動をつなぎ合わせたもの。ネズ
ミを追って、ちょこまかと走っている九十九。

 めぐみが遂に犯人について思い出し始める。
 『長い髪』、『白い服』、『ネズミの付いた定規』、『なりたかっ
たのになれなかった』。
 和久井が最後の言葉を解説する。千原は、この春、準教授に推薦さ
れる予定だったが、日向に推薦して貰えなかった、と。

 知っているのに、どうして話してくれなかったのだと問われた和久
井は、単なるうわさ話でしたので、と答える。

 病院で林田たちは、千原が賄賂を貰っているとの噂を聞く。

 試作品が届いたという。その箱を備品室で開ける丹原と林田。でも、
その形状を見て和音は、これでは傷口に凹凸ができてしまう。もっと
細くて鋭利なものでないと、と言う。
 カタログを見ると、そのような器具が、2009年7月発売予定と
なっている。ということは、まだ発売されていない。

 でも、日向は試作品を取り寄せて、次期候補の器具を比較する予定
だったはず。
 探すと、その試作品が見つかった。

 めぐみの病室に、器材を沢山持った船木が現れ、透明人間は九十九
だと言う。
 びっくりする九十九。

 九十九は、3階の北階段を下り、1階の南階段から現れた。そのた
めには、2階を通らなければならないのに、映っていない。
 九十九は思い出す。その時、ネズミを追っていたので壁沿いを低い
姿勢で歩いていた。すなわち、監視カメラの死角に入ってしまったの
だ。

 備品倉庫の扉は幅が広い。中央部分が映っていなくても、あまり違
和感がなかったのだろう。

 丹原が、普通防犯カメラには、死角がないように設置するでしょう
という。
 九十九は、何者かが、あらかじめ防犯カメラの角度を変えていたの
だろう。うまくいけば、指紋が出るかもしれない、と言う。

 大内浩一(山崎樹範)が調べると、カメラから指紋が検出された。


 千原を取り調べる。
 千原は、日向に10年仕えてきたのに、また昇任を見送られた。だ
からやった。
 最初、カメラの死角を通って備品室へ入り、日向を刺し殺し、その
ままカメラの死角を通って医局へ入った。
 そして日向を捜すふりをして、今度はカメラに映るようにして、備
品室へ入り、日向が叫ぶ声を上げたかのように、千原は叫び声を上げ
た。防犯カメラには音声は入らない。それを上手く利用されたのだ。

 だが、千原はめぐみのことは襲っていない。あの件は謎だ、と言う。


 九十九は、脳科学研究室で、何度もめぐみの証言を再生して聞く。
そしてめぐみの記憶には、穴があると言う。その時の映像も再生する。

 遂に九十九が「みーつけた」と言う。犯人を見つけたのだ。

 めぐみにfMRIをかける。
 九十九がめぐみに、誰かがめぐみに怖いことをしたかと聞くと、
『長い髪』、『ネズミの物差し』、『白い服』、『黒いめがね』、
『なれなかった......』と答える。
 九十九が何になれなかったか問うと、めぐみはうなり出す。

 九十九はめぐみに、スコープを覗かせる。
 その結果、めぐみを襲った人物がわかる。そこにいた、和久井だと
言う。

 和久井とめぐみの問答は、しりとりになっていただけだ。めぐみは
ただ、教えられた言葉をしゃべっただけだったのだ。
 本当に記憶を思いだしていたら、海馬のあたりが活性化するはず。
だが、めぐみの場合は、前頭葉が活性化している。これは記憶を使っ
ているときに活性化する部位。

 どうして和久井は婚約者を襲ったのか。
 和久井は、確証が無いことは言わないでおこうと言っていたのに、
めぐみは話そうとした。
 本当は、裏金を貰っていたのは千原ではなく、和久井だった。そん
なことは調べられたらすぐわかるし、和久井のこれからの人生にとっ
て大きな汚点となる。
 そこで、何か口実を設け、日向を襲ったのと同じ凶器を入手し、め
ぐみに階段を使うような用事を言いつけ、千原が使った方法で、監視
カメラに映らないように階段室へ入った。
 そしてめぐみの叫び声で人が集まってきたとき、和久井は物陰に隠
れてやり過ごし、あとから駆けつけた振りをした。

 そんな証拠がどこに?と問う和久井に、1階から4階の階段室の入
り口のどこにも和久井の姿が映っていない。
 すなわち、最初からそこにいたことになる。姿を隠し過ぎちゃった
んですね、と九十九。
 そして、めぐみに和久井の写真を見せたときの、めぐみのfMRI
の写真を見せる。海馬が活性化している。これは相手に好意を寄せて
いる時の反応。考えるよりも先に、活性化する。
 多分、和久井の脳でも同じ反応が起きているだろう。だからめぐみ
に致命傷を与えることができなかったのではないか。
 あの時、よかったと言ったのは、めぐみの記憶が失われていたこと
なのか、命が無事だったことなのか分からないけど、と九十九。


寸  評  あれ?記憶って、海馬に一時貯蔵されてから大脳新皮質に正式に
格納されるんじゃなかったでしたっけ?
 海馬が活性しなくなっためぐみに、直接前頭葉に記憶を埋め込むこ
とができるんでしょうか?
 これって、記憶というより、運動時の反射のようなもの?
 そういえば、一時、『ゲーム脳』の弊害が騒がれましたね。ゲーム
はやり慣れてくると、頭を使わなくなり、反射で対応していくように
なる。それは前頭葉だけで処理している状態。この状態が続くと、人
格が破壊されるっていいますよね。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 『利休にたずねよ』の本を受賞したということで、ミーハー気分で借りて読
み始めたのですが、読み進めていくごとに、ドンドンはまっていってしまいま
した。
 先に読んだ友人は、つまらなかったというので、全く期待をせずに読み始め
たのですが。
 頭の中で、同時代の『天地人』も、ドラマでやっていることもあり、二重写
し状態になってきてしまいました。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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