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タイトル:Daily Drama Express 2009/06/21 僕の妹 (10)  2009/06/26


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/06/21 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル ぼくの妹
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 江上 盟(オダギリジョー)
 江上 颯(長澤まさみ)
 九鬼研次(千原ジュニア)
 桐原里子(ともさかりえ)
 瀬川欣也(田中哲司)
脚  本 池端俊策
主題歌  いきものがかり『ふたり』

あらすじ  第10回 手術開始…最後の闘い

 −− 九鬼研次(千原ジュニア)が妹に連れられて病院に来た。九
鬼は主治医として、ボクを指名した。ボクはそれを受け、九鬼の病気
と向き合うことになった。覚悟はできていたが、皮肉な巡り合わせと
いうほかない。

 『左上葉肺腺癌』。これが前の病院での診断で、これから詳しい検
査をしていく。長い付き合いになる、と江上盟(オダギリジョー)。
 よろしくお願いします、と頭を下げる九鬼。
 妹・江上颯(長澤まさみ)も頭を下げる。

 −− 四日目までの検査で、肺ガンは他へは転移していないと判明
した。手術可能な状態だ。助かる可能性がある。
ボクは手術のシミュレーションを行う。スタッフに説明し、
自分の頭にたたき込み、何度もイメージトレーニングを行う。

 −− すべての検査と手続きを終え、九鬼が入院したのは、11日
目の朝だった。手術まであと3日だ。

 九鬼の病室を見舞う岡山の看護師である英機美(西原亜希)。
 颯に陣中見舞いとして、自分で焼いたあんパンを差し入れる。
 やってきた盟にも勧め、九鬼にも勧める。
 颯が、九鬼は甘いものが苦手でと説明すると、皮だけでも、と機美。
 皮だけなら.....と、手を伸ばす九鬼。

 −− 岡山の英さんが、2人を励ますため、せっせと訪ねてきてく
れる。今では妹の唯一の相談相手だ。


 盟は颯に、オペは5,6時間かかる。背骨の一部も削らなければな
らないので、神経を傷つけないようにするのが難しい、と言う。
 颯は、盟なんだから、大丈夫だよね、と言う。
 プレッシャーを与えるの?と言う盟に、颯は、この日のために盟に
お医者さんになって貰おうと思ったんだもん、と言う。
 そして、6時間は長い。その間、絵を描いていようかな、と言う。
一億貯めたら建てたかった家の絵。
 颯は結婚して、子供は2人。そして岡山で診療所をやっている盟が
時々上京してきたときに泊まる部屋も用意する。今まで、親子、家族
一緒に住んだことがないので、夢の家を、と言う。


 −− 手術の日が来た。

 盟はオペ・スタッフに、今日のオペは昼食抜きになると告げてから、
執刀を開始する。

 −− 九鬼の命が今、僕の手の中にある。誰のためでもなく、九鬼
自身のために闘っている。ボクと九鬼が手を携えた、最後の闘いなの
だ。

 大河原春奈(笹本玲奈)はモニターで、盟のオペを見ていた。

 颯は九鬼の病室で、一心に家の絵を描いていた。

 −− 手術を初めて2時間半近くが経っていた。ボクは九鬼の胸を
閉じる作業にはいると告げた。

 看護師が颯に、オペ室に来て欲しいと告げる。
 颯は、まだ絵が完成していない.....と言いながら、不安を胸一杯
に抱えて、オペ室へ走っていく。

 オペ室の前では、ずっと機美が待機していたのだから、颯は、それ
すら気付かない。

 オペ室から出てきた盟はスタッフに生検を頼んだあと、颯に、オペ
は成功したと思うと告げる。
 颯は盟に抱きつき、喜ぶ。

 九鬼がオペ室から運び出されると、颯は付き添っていく。


 春奈が手術、お見事でした。自分もお昼を食べていないので、一緒
にミネストローネのおいしいお店に行きません?と盟を誘う。

 一緒にお昼を食べる盟と春奈。
 春奈は、どうして九鬼の手術を引き受けたのか。九鬼と颯の交際を
認めたと言うことなのか、と聞く。
 盟は、そういうことでもないけど.....と口ごもる。
 春奈は、自分たちの関係もハッキリさせません?と言い出す。父で
理事長の大河原龍三(若林豪)から、お前達の関係は、メシを食って
いるだけか?と聞かれてしまった。
 結婚しましょう。盟が学長になり、春奈は父の跡を継いで、理事長
になる。夫婦で戸山医大をよくしていきましょう、と言う。

 はっきりと返事をしない盟に、気がかりでも?と春奈。
 盟には、夢がある。それは父親のように岡山の田舎町で診療所をや
ること。その夢を捨てきれない、と言う。

 春奈は、その夢にはふたをしましょう、と言う。


 そこに機美がやってきて、自分もお昼を食べ損なってしまった。そ
して辺りを見回し、他のテーブルは開いてないみたいですねと言うと、
盟たちのテーブルに座る。
 そして、ふたをするって、何にするんですか?と聞く。

 春奈は機美を無視して、盟に、わたしたちの結婚のことを考えてお
いてくださいというと、伝票を持って、サッサと立ってしまう。

 盟も続けて立ち上がり、機美をテーブルに残す。


 病室でも颯は、九鬼を前に絵を描き続けている。花畑の隣に建てる
家を。

 九鬼が目覚め、颯は自分がわかるかと、声を掛ける。


 −− その日夜勤を終えて帰ってくると.....

 部屋の前で颯が膝を抱えて待っていた。
 颯が理由を説明する。病院では泊まらなくていいと言われたし、機
美のところは母親が出てきているし、アパートに一人きりはつらくて、
誰かに話を聞いて欲しくて、と言う。

 盟は、オレは疲れているんだぞ、と言う。
 颯は、盟が寝たらアパートに帰ると言う。

 盟は、ビールとつまみを用意すると、颯の話を聞くと言う。
 喜んで話し始める颯。まず盟に、今日の手術の礼を言う。九鬼はま
だあまり口がきけなかったけど、盟に感謝していたという。

 そして、機美から、盟が春奈と結婚するという話を聞いた。すごい
ね。颯も結婚するから、一緒のところに新婚旅行になるかも、と言う。
 盟は颯に、九鬼とそういう話になっているのか!?と焦って聞く。
 颯は、先日九鬼と一緒に盆栽を買った。倍の大きさになるまでに
20年かかると言われた。
 一緒に20年育てようと言ってくれた。それってプロポーズだよね、
と言う。
 盟は、一緒に育てるからと言って、結婚するとは限らない。結婚と
恋愛は違う。
 颯は、田舎で、おばさんに、散々言われた。結婚するなら、将来性
のある人、価値観の合う人、将来、将来.....と。
 九鬼となら、同じ花を美しいと思いながら育てられる、と颯。

 やがて盟はベッドに横になる。
 颯は、もうアパートに帰るね、と言う。そして盟に、人って死ぬと
きは一緒に死ねないんだよね。九鬼が亡くなっていたらと思うと.....
その九鬼を助けてくれてありがとう、と。

 −− 正直言うと、ボクは妹が幸せになるならどんな相手でもいい
と思う。九鬼がその相手なら、それでもいいと思う。しかしボクの中
で一つ気になることがあって。


 九鬼のリハビリが始まる。
 颯も一緒に付き合っている。
 九鬼は痛みに耐えて、リハビリを続ける。
 颯はねかいがいしく九鬼の食事の世話をしている。

 −− 手術後は、二週間ほど肺を伸ばすリハビリを行う。九鬼の肺
は切除により、3/4になっているため、ちょっとした運動でも息苦
しい。

 盟は九鬼に、あと一週間、つらいかもしれないが、リハビリを頑張
るよう言う。

 九鬼は、世話をしてくれる颯に、申し訳ないという。
 颯は、退院したらこの貸しを全部返して貰うから、と言う。

 盟は九鬼に、予定通り来週の退院でいいか聞く。
 そして颯が置いていった絵を見て、颯は九鬼と、こういう家に住み
たいと言っていると言う。
 九鬼は、もう一度生きて戻れたら、何をしたいかなと考えていた。
 思い浮かんだのは、もう一日だけ、下水道工事をするということだ。
あそこから自分の人生をやり直そうと思ったと言う。
 盟は、颯のことだけはリセットしないで欲しいと言う。
 九鬼は、自分はそもそもここの入院費をどうするのかさえ悩んでい
る。それに借金もある、と言う。
 盟が、そのことなら、颯がなんとかすると言っているというと、九
鬼は、桐原里子(ともさかりえ)もそういっていた。もうそういうの
は苦しいのだ、と言う。
 盟は、颯は九鬼と結婚するつもりでいる。九鬼のすべてを引き受け
るつもりでいるのだ。颯を悲しませることだけは許さない。盟は九鬼
の命を助けた者として、九鬼にそれを命じる、と言う。

 −− その時、ボクは、理事長の娘に会おうと思った。もし彼女に
兄がいるなら、ボクが九鬼に言ったことと同じことを言うだろう。そ
れに答えなければならない。


 盟は春奈を呼び出す。
 明日は、病院に行く予定でしたのにという春奈に、明後日は学会発
表の準備もあり、時間が取れるかわからない、と盟。

 盟は、ふたをかぶせるのに失敗しました。いや、かぶせるためのふ
たがありませんでした、と言う。
 子供じみた夢を捨てられない冴えない男なんです。それを言いたく
て、と謝る盟。
 春奈は、父ががっかりしますと言うと、まだ仕事がありますのでと、
店を出て行く。

 −− 間違ったことばを使わなかったか、反芻してみた。間違いは
なかった。

 外へ出た春奈は、涙をそっと手でぬぐった。


 −− 九鬼の退院の日が来た。

 颯と機美も手伝いに来ていて、看護師さん達に見送られる九鬼。

 盟は直接病院の玄関にいた。

 颯は、来週、植木市の仲間が九鬼の退院祝いをしてくれることにな
った。だから盟も来て、と言う。
 盟が、花束、持って行かなくて済むなと言うと、颯は、そういうと
思った、と言う。

 九鬼は盟に礼を言う。
 盟は退院できて良かったという。そして来週はまた検査に来てくだ
さい、と言う。

 九鬼は盟に、千代紙が貼られた小箱を渡す。中は九鬼が折った『吹
き独楽』。今まで作った中での最高傑作だという。
 九鬼は、地上で会ったいい人には、吹き独楽を渡すことにしている
と言う。
 『地上で』という部分に笑顔がこぼれる盟。

 九鬼は、タクシーが待っていると呼ばれ、颯と一緒に乗り込む。

 盟と一緒に見送った機美は、九鬼って最初は怖い人に見えるけれど
も、長くいると、いい人だと分かる。颯が九鬼に引かれた気持ちも分
かる、と言う。

 盟は、今日は早く仕事が終わる、と言う。
 機美は、それじゃ一緒に食事しましょう。いいお店、見つけたから、
と。

 広島焼きのお店でビールを飲みながら、食べる盟と機美。
 機美は、盟があんな難しい手術をこなし、退院も予定通りこなすな
んてすごいという。

 ドンドンとビールを飲む機美を心配する盟。
 機美は父親から一升酒を飲まされ、鍛えられたので、大丈夫という。

 機美は、明日岡山に帰るという。親戚に大阪の医大を出た人がいて、
継いでくれることになったからだ。産婦人科だけど、この際、贅沢は
言っていられないから、と。
 盟は、川端医院は内科でしょ。それじゃ、看板に偽りありじゃない
か。産婦人科医じゃ、今までの患者さん、引き継げないだろう、と。

 機美は、それならいい内科の先生を紹介してくださいよ、と盟に迫
る。
 盟が、週二回なら、自分が行けばいいんでしょ、と言うと、機美は
盟に抱きつき、そしてそのまま盟の膝の上で寝てしまう。

 −− 結局、英さんは寝てきた。やむを得ず、部屋へ連れてきた。
本当はボクが酔いたい気分だった。妹を無事、九鬼のところへ送り出
した安堵感と、奇妙な空虚感がまだ尾を引いていた。

 盟は機美をなんとかソファーの上に寝かせると、盟もベッドの上に
倒れ込む。


 −− 夜が明けた頃、颯から電話が入った。

 颯は、朝起きたら九鬼がいなくなっていた。
 『いろいろありがとう。感謝しています。わがままですが、旅に出
ます。おにいさんは分かってくれると思う。花畑、宜しくお願いしま
す』というメールだけが残されていたと焦りながら言う。

 −− ボクの頭の中は混乱していた。だが、かすかに分かったこと
がある。九鬼は自分が言っていたとおり、リセットしたのだ。何かを
切り替えようとしているのだ。ボクは昨日それに気付くべきだった。

 盟は急いで顔を洗い、着替えると、車で花畑へとやってくる。
 颯はすでに花畑にいた。

 颯は、来週にはまた診察を受けに行かなければならない身体なのに、
旅に出てどうするんだろうという。

 盟は九鬼に言った。もし颯を幸せにできないなら、颯の前から消え
てくれ、と。兄として当然のことだろう、と言う。

 颯は、盟はひどいと言う。九鬼は退院したばかりで、心が弱ってい
た。頼れるのは颯しかいなかった。それなのに、そんなことを言うな
んて。
 盟はもうわたしの幸せを奪わないで。わたしのことは放っておいて!
と叫ぶ。
 そして盟には、もう二度と会いたくないと言う。

 −− ボクには言えなかった。九鬼がもう花畑に見切りを付けてい
ることを。颯が思うほど、花を愛していないと言うことを。
負けるな颯。ボクにはそう祈るしかなかった。


寸  評  自分には、兄がおりませんので、兄の妹に対する心情というのは
想像するしかないのですが。
 盟の場合は、父親代わりでもなければならないということで、俗に
言う『花嫁の父』ではないですが、颯しか見えていないのでしょうね。

 せっかく颯のことを一番に考え、九鬼も許そうとしたのに、颯から
絶交されてしまいました。
 これから盟はどうするのでしょう。

 また、あれだけの手術の腕がある盟であれば、岡山に通うより、戸
山医大でオペをこなした方がいいと思うのですが。
 外科医の寿命は一般的に言って短いので、まだ目がしっかりしてい
る今を大切にした方がいいのでは。
 医師は専門医でなければ、どの科でもできます。
 地方だったから、むしろ産婦人科医に来て貰った方がいいのでは?
産婦人科ということは、内科もついでに診られるのではないでしょう
か。
 盟が強硬に反対した真意がわかりません。
 それとも、違う人が来ると聞いた途端、どうしても自分が行きたく
なった、天の邪鬼でしょうか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 もともと、春ドラマと夏ドラマの境界は曖昧なことが多いですが、今回は、
7月まで続くドラマもあれば、始まりが8月のドラマもあり、もう、6月まで
が春ドラマで、7月からが夏ドラマという区分けもしにくくなっています。
 昔『CHANGE』の時、開始時期をずらして視聴率を稼いだので、みんな
それにあやかろうとしているのでしょうか。
 1週目、どれを見ようか悩んでいる人のために、2回目の放送の前に、1回
目の再放送をするスタイルも定着しましたが。
 でも、全部のドラマの視聴率を足しあわせても、昔ほどの視聴率は無いので
しょうね。
 テレビ以外にも視聴するコンテンツが増えてしまいましたから。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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