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タイトル:Daily Drama Express 2009/06/11 BOSS (9)  2009/06/18


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/06/11 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル BOSS
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 大澤絵里子(天海祐希)
 野立信次郎(竹野内豊)
 木元真美(戸田恵梨香)
 花形一平(溝端淳平)
脚  本 林宏司
主題歌  Superfly「My Best Of My Life」

あらすじ  第9回 誰にも言えない…秘密の顔

 千鳥足で歩いていた男がアパートの自分の部屋に入る。
 その男の部屋をノックする別の男。
 部屋の主が顔を出すと、ノックしていた男はいきなりダガーナイフ
を取りだし、部屋の主を滅多刺しにする。
 そのナイフ男に、冷静に止めるよう言うスーツを着た男。
 スーツの男は冷静に指紋を吹き消し、ピッキングの要領で、外から
鍵を掛け、ドアノブの指紋も拭き消す。


 『捜査一課特別犯罪対策室』で室長で警部の大澤絵里子(天海祐希)
が、しきりに「違和感がある」と首をひねる。
 その原因は.....
 野菜しか食べない岩井善治(ケンドーコバヤシ)。その体格でベジ
タリアンもないだろうと絵里子。
 木元真実(戸田恵梨香)は、どんぶり片手に、ラーメンを食べてい
る。沢山食べても太らない体質なので、と。
 山村啓輔(温水洋一)は、ステーキと牛丼を食べている。「男は肉
でしょ」と言いながら。そんなに油っぽいものを食べていたらはげち
ゃうよと注意する絵里子に、「放っておいてください。これがストレ
ス発散なんですから」と山村。
 花形一平(溝端淳平)は、嫌いなものが多い。それでもこんなに育
つんですから、いいですと言う。
 片桐琢磨(玉山鉄二)は、パフェを食べている。疲れたときには、
これに限る、と。口ひげにクリームを付けたまま、「不器用ですから」
と言う。

 人には裏の顔があるから、面白いんじゃないですか。
 見たまんまの人もいますけど、と絵里子を見て言う真実。

 その時、地震が起こる。
 絵里子は慌てて机の下に隠れる。
 でも、他の5人は食べ続けている。

 廊下に出て絵里子は宏に電話するが、一向に出て貰えない。

 参事官補佐の野立信次郎(竹野内豊)が、慰めてやろうか?と声を
掛けるが、浮気男に慰めて貰うことなんて無いと、即座に断る絵里子。

 信次郎は、『捜査一課特別犯罪対策室』が選ばれたという。


 それは慶政大学心理学部教授の西名亘(生瀬勝久)のシンポジウム。
家庭内で被害に遭っている子供を救うことがテーマだった。

 花形は、西名にはお世話になったという。

 シンポジウムが終わり、立ち話。
 花形は、西名に、絵里子を自分のボスだと紹介する。
 西名は、花形が交番勤務時代に育児放棄された子供を扱った際、相
談に乗ったこともあるその道の権威で、花形が今でも尊敬する人物。
 花形は、それまで刑事に対して漠然と憧れていただけであったが、
この時、ハッキリと刑事になりたいと思った、と言う。

 西名は、自分も虐待の被害に遭っていた。脚を悪くしたのも、その
時の後遺症。そのため、虐待の被害に遭う子がいなくなるよう活動し
ている、という。

 絵里子は花形に、西名のように頑張れ、と言う。


 異臭がすると近所から苦情が出て、アパートの大家が警官を伴い、
柏原秀雄(植松洋)の名を呼ぶが、出てこない。
 合い鍵で開け、中へはいると、秀雄は頭から布団をすっぽりとかぶ
って寝ている。
 でも、いくら呼びかけても反応がないので、警官から目配せされた
大家が布団をめくる。
 すると、秀雄の胸は血に染まっていた。


 『捜査一課特別犯罪対策室』では、山村が花形に、今時のデートス
ポットを聞いている。
 岩井が、また次のホステスか?とからかうと、山村は、まだだが、
その時に備えて、と言う。

 そこに絵里子が、「デートには行かせないわよ」と入ってくる。

 ガイ者はトラック運転手・柏原秀雄、54歳。死亡推定時刻は6日
午前1時から3時の間。
 発見場所は、大田区のアパートの一室。
 その日、近くの飲み屋で飲んだあと、秀雄は部屋に帰ったと考えら
れる。
 息子が一人いるが、音信不通のよう。
 致命傷は喉元への一撃だが、さらに20カ所以上刺されていること
から相当な恨みを持つ者の犯行だと推測された。

 絵里子は、真実と花形は、自分と一緒に現場の捜査。
 山村と岩井は、現場の周辺を聞き込みに回り、秀雄に恨みを抱きそ
うな人の捜査。
 片桐は、鑑識官で監察医でもある奈良橋玲子(吉瀬美智子)と一緒
に分析と、指示する。


 現場を見る絵里子たち。
 滅多指しにする衝動性がある一方、指紋をすべて拭き取るなど、冷
静さが見られる。
 真実は、外の鍵穴に傷があった。ピッキングされたのではないか、
と言う。
 3人がたどり着いたのは、複数犯の可能性。

 聞き込みに回っていた岩井が、飲み屋で秀雄ともめていた人物を突
き止めてくる。

 玲子は、遺体の傷が右半身に集中していることから、犯人は左利き
の可能性が高いと言う。


 『捜査一課特別犯罪対策室』で、みんなが得た情報を交換。
 その争っていた人物は内藤マサジ、25歳。傷害と窃盗の前科があ
る。

 また、殺したあとも何カ所も刺し、斜めに刺さっている傷もある。
このから犯人はオーバー・キル(Over Kill)。オーバー・
キルの犯人は、自分の衝動を止められない、と言う。


 花形と片桐が、内藤の自宅を訪ね、6日のアリバイを聞く。
 だが内藤は、たった3日前のことなのに、覚えていないという。

 片桐が、思い出したことがあったら、連絡を下さいと名刺を渡すと、
指を鳴らし、花形に合図。
 花形が、内藤の携帯番号を書いてください、とノートとペンを差し
出すと、内藤は左手で書き込む。

 山村が入れ墨師に話を聞くが、はかばかしい情報が無い。

 岩井が、内藤が一ヶ月前までアルバイトしていたところに話を聞き
に行くが、岩井の目は働いている男達の筋肉に釘付け。

 真実がクラブで、内藤の友人に話を聞こうとする。
 その男はトイレに行ってから話すという。
 そう言って、その男は裏から逃げようとしたのだが、真実の方が先
回りしていて、男の手をひねり挙げる。


 『捜査一課特別犯罪対策室』に戻ったメンバーたち。
 真実が、その時間、内藤は大田区内のパーキングで喧嘩をしていた。
それを知られたくなくて、アリバイを言わなかったのだ。内藤の姿は、
防犯カメラにバッチリ映っていたと報告。

 捜査を振り出しに戻った。


 いかつい捜査一課の係長の小野田忠(塩見三省)班が、秀雄は子供
ができて、その女性と結婚したが、柏原の暴力が原因で離婚している。
 息子・直人(原田健二)がまだ6歳の時に離婚し、以来10年以上
絶縁状態となっていることがわかる。
 直人は秀雄から熱湯を掛けられたことがあり、そのやけどのあとが、
今でも背中に残っている。
 直人の母親は直人を秀雄のところに置き去りにして行ってしまった。

 現在、26歳になる直人は結婚し子供もいるが、父親同様、子供に
暴力を振るっていた。
 『暴力の連鎖』ね、と絵里子。

 直人自身がそのことを悩み『虐待サイトSOS』という相談所を訪
ねていたこともわかる。


 そのサイトを運営している西名を慶政大に訪ねる。
 西名は、絵里子と花形を自分の教授室に招き入れる。

 直人は、自分を虐待していた父親を恨んで殺したのかと尋ねる絵里
子。

 西名はその可能性は低い。直人が過去に父親から暴力を受けていた
ことが、父親を殺す動機にはならないだろうとの見解を示す。
 虐待されていた子は、たいてい自分が悪いから暴力を振るわれるの
だと、自分を責めることが多いからだ、と。

 西名は、サイトを運営して自由に書き込んで貰っているが、個人的
に相談がある人には、自分にメールを送ってもらうようにしている、
と言う。

 西名は2人をエレベータホールまで見送り、警察と関係があるのは
いいことだと、また来てください、と言う。

 西名は、エレベータを使わず、階段で下りると言う。運動不足解消
のために、と。
 西名の不揃いな足音が、階段室から響く。

 帰宅途中の直人を呼び止める、片桐と山村。


 帰宅した西名は弟・ケイスケの部屋のドアをノックするが、返事が
無い。

 散らかった食卓を、文句を言いながら片付ける西名。


 片桐が直人に6日のアリバイを聞く。
 その日の夜、直人は父親・英雄のアパートを訪ねていたと言う。

 色めき立つ2人に、直人は、英雄の部屋に男が入っていくのが見え
たため、行けなかった。二年ぶりに会う父にどう接するか、車の中で
悩んでいたのだ。
 でも、10分経っても男が出てこなかったので諦めて自宅へ戻った
と直人は証言する。
 その男は、黒い服を着て、身長165〜175センチぐらい、
25歳から35歳ぐらいとのこと。

 都合のいい話だが、玲子は直人の車からは、英雄の家の付近の土は
検出されなかった。すなわち直人が車を降りていないことは確かだ、
と言う。


 西名はケイスケの部屋に入り、警察が自分のところにやってきた。
自重しなければならないと諭す。

 だがケイスケは、あいつは子供を虐待していたのだ。殺して何が悪
い。オレ達兄弟は、散々オヤジの虐待に苦しんできたじゃないか、と
言う。


 同じ頃、また刺殺死体が見つかる。
 今度は土木作業員・町田孝司という中年の男だった。

 午後5時40分頃、ジョギング中の女性が発見した。

 致命傷はまた、喉を刺した傷で、その他にも無数の刺し傷。
 だが、一方で足跡まで丁寧に消されていた。非常に神経質な人物も
含まれている。

 センセーショナルな連続殺人は捜査の遅れとともに大々的に報道さ
れ、警察は叩かれる。

 絵里子と小野田は刑事部長の丹波博久(光石研)と参事官の屋田健
三(相島一之)から叱責を受ける。

 信次郎は、捜査もマスコミ対策もバッチリします、と絵里子を擁護
するが、丹波の怒りは収まらず、今度失敗したら、次は無いものと思
えと、脅す。

 花村は岩井に、なぜ自分たちは『捜査一課特別犯罪対策室』に呼ば
れたんだろうと、首をひねっている。
 岩井はノー天気に、信次郎も自分に気があるのではないか、と夢見
心地。

 岩井が、町田もやはり子供を虐待しており、さらにその子供がサイ
トに書き込みをしていたことがわかる。
 では、サイトを閲覧した人か?

 だが、町田の息子は、個人的にメールで相談していた。
 絵里子は、子供からのメールにアクセスできた西名と大学院生2人
に焦点を絞ることにする。

 絵里子は真実に、そのメールの分析を指示。
 片桐達には、院生たちのアリバイを調べさせる。

 絵里子は花形を連れ、西名のアリバイ捜査に向かう。
 西名を疑うんですか?とくってかかる花形に、例外は無い、と絵里
子。

 その頃ケイスケは西名の研究室にやってきて、パソコンを操り、ま
た虐待を見つけちゃった、と言う。

 その時、絵里子と花形が、西名の研究室にやってきて、西名のアリ
バイについて聞く。

 西名は手帳を調べるが、両日共に予定はなかったので、家にいたの
だろうという。
 絵里子が、弟さんと一緒に暮らしているんですよね。せめて弟さん
の証言でもあればと言うが、あいにく寝てしまって、弟とは顔を合わ
せていない、と西名。

 西名は花形に、「アリバイがないんじゃ、先生、捕まっちゃうね」
と冗談を言う。
 絵里子は、何か思い出したら、すぐ連絡を下さい、と言う。

 絵里子はしっかりと、研究室のパソコンのマウスが、左側に置かれ
ていることを見ていた。


 帰宅した西名は、ケイスケに、我々は警察にマークされている。捕
まるのも、もう時間の問題だ、と言う。
 ケイスケは、それなら、ドンドン殺されなければね、捕まるまでに、
と言う。

 西名はケイスケの身体を、ロープで椅子に縛り付ける。


 ケイスケは、力ずくで、ロープから脱出する。


 西名は、朝、食べ散らかされた食卓を見て、ケイスケの部屋に飛び
込む。
 するとケイスケは部屋にはおらず、パソコンのマウスの隣に、血の
付いたダガーナイフが置かれていた。


 新たな刺殺体が発見される。喉を刺され、身体の他の箇所も滅多刺
し。
 だが、今回は靴あともくっきりと残り、証拠隠滅の形跡がない。
 今回は単独犯だったのか。

 真実が現場に残された靴あとは量販店に出回っている物で、犯人の
特定に結びつかない、と報告。

 西谷にも、2人の院生にもアリバイがない。

 院生の1人が片桐の取り調べを受ける。でも、彼にはナイフに心当
たりが無い。片桐は、彼の指紋が残っている、と言う。

 アリバイを思い出した、と院生。大学のウェブカメラ付きのパソコ
ンで顔を映して、チャッとしていたと言う。

 絵里子は、山村と岩井に、その前後の日の大学の監視カメラの映像
を終日分取り寄せるよう命じ、その映像を見る。

 真実が、何を考えているのか聞くと、絵里子は、もし自分の予想通
りなら、前代未聞の事件、と答える。
 指紋については、いくらでも転写可能だから、アテにならないとい
う。


 部屋でまたケイスケは、見つけたという。
 止める西名に、どうせ捕まるなら、少しでも多くやろう。アニキも
手伝ってくれ。でも、手伝ってくれなくても、一人だけでもやるぞ、
とケイスケ。

 家を出るケイスケと西名。
 二人は人が沢山集まってきているホールに入る。
 ここでは難しいと止める西名を振り切って進む、ケイスケ。

 ホールのそこかしこで見張る、『捜査一課特別犯罪対策室』のメン
バーたち。

 やがて西名とケイスケは、とある一室の前に立つ。無理はするな、
と言う西名。

 2人がドアを開けて中に入ると、絵里子が立っている。そして、ナ
イフを捨てるよう言う。
 西名はケイスケに、ナイフを捨てるよう言う。

 だが絵里子は、ナイフを捨てるのは、西名だと言う。
 本当にナイフを手に持っている西名。そこにケイスケはいない。

 絵里子は、西名は解離性分裂症。いわゆる二重人格。2人は父親か
ら耐え難い虐待を受けていた。その虐待から、立ち直れなかったケイ
スケは、30歳の時、父親を殺して自殺してしまった。
 その衝撃に耐えきれなくなった西名は、自分の中にケイスケという
別人格を作った。
 ケイスケは、『熱湯』、『離婚』、『父子家庭』、『閉所恐怖症』
という四つのキーワードを見ると、スイッチが入り、虐待する親を殺
す。

 いつそれに気付いたか問われた絵里子は、研究室のパソコンのマウ
スが、いつもは右側なのに、左側に置かれていたことがあること。エ
レベータではなく、階段を使うこと。そして、いつもは片足を引きず
っている西名が、普通に歩いている映像が大学の防犯カメラに映って
いたこと。きっと西名は、虐待の恐怖から、転移性跛行となるが、ケ
イスケの時は普通に歩ける。
 二重人格では、もう片方の人格の時、持病が消えるという事例もあ
る。利き手が変わるぐらいのことはよくある。耐えきれない苦痛にさ
らされたとき、二重人格が作り出される。

 西名がケイスケの人格となり、ナイフを構えて突進してくる。
 みんなで取り押さえ、絵里子が花形に手錠を掛けるよう命じる。
 花形は躊躇したが、結局手錠を掛ける。


 『捜査一課特別犯罪対策室』で山村は、キャバ嬢に振られたような
気分かなと言い、違うとみんなに否定される。

 片桐が花形に飲みに行こうか、と言う。

 絵里子が、それはいいね。みんなで飲みに行こう、という。でも、
絵里子のおごりではない。

 そこに信次郎が入ってきて、『捜査一課特別犯罪対策室』は明日か
ら、謹慎だ、と告げる。



寸  評  せっかく事件を解決したというのに、なぜ謹慎なのでしょうか?
 スッキリしない終わり方でした。

 二重人格の表し方って、ドラマだとビジュアルなので難しいですね。
一人二役では最初から分かってしまいますし、違う人を使うと、最後
で、それこそ『名探偵の掟』ではないですが、『アンフェアの見本』
になってしまいます。

 未だ、実際の多重人格の人に会ったことはないので、どんな様子な
のかは分からないのですが。テレビや小説では、全く違い、一つの人
格が活動中は、他の人格は寝ていますよね。

 態度を変える、というのは誰しもあると思いますが、その場合には、
自覚があります。

 不思議です。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 日本各地に突然、オタマジャクシが降っているようです。場所によっては、
鮒が降っているところもあるとか。特に、竜巻などが発生していた記録も無い
とのこと。
 この現象を聞いたとき、不謹慎にも思い出してしまったのは『キイナ』の初
回。山で亡くなった女性の回りに大量の魚が降っていました。
 俗に、『事実は小説よりも奇なり』といいます。これを地でいっているよう
です。
 本当に、どうして降ってきたのでしょう。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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(http://www.mailux.com/)
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