メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2009/05/15 スマイル (5)  2009/05/27


===================================================== 発行部数   26 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/05/15 (Fri) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 金曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル スマイル
局  名 TBS系
放映日時 金曜22時
キャスト 早川ビト(松本 潤)
 三島 花(新垣結衣)
 町村しおり(小池栄子)
 金太 (河井金太)(徳山秀典)
 ブル (風間健児)(鈴之助)
 古瀬刑事(北見敏之)
 高柳刑事(池内博之)
 林 誠司(小栗 旬)
 柏木啓介(勝村政信)
 町村宗助(前田 吟)
 町村みどり(いしだあゆみ)
 伊東一馬(中井貴一)
脚  本 宅間孝行
主題歌  椎名林檎 『 ありあまる富 』

あらすじ 第5話「誕生日にもらった一生の宝物」

 林(小栗旬)は耳に大きなピアス、首にはネックレス、髪は金色に
染め上げていて、黒いジャンパーを着て、ズボンのポケットに手を突
っ込んでいる。
「おまえ、変わったな。お行儀よくなったって言うかさ」
 林はにたにたしながらビト(松本潤)をじろじろ見た。
「いえ……」
 ビトは硬直し、それ以上何も言えなかった。伊東(中井貴一)には
ビトが怯えている様がよくわかった。

 林の言われるままにビトは喫茶店に入った。伊東は離れた席で待機
した。
「ビト、甲斐の野郎マジリンチってことで」
 甲斐の野郎をぶっ殺すことだけを生き甲斐にムショ暮らしを乗り切
ったと言う。
「……」
 ビトは震え、何も言えないでいた。
「君君」
 見かねた伊東が割って入った。
「なんだよ久しぶりに親友に会ったのによ」
 林は被害者じみた言い方をした。
「それは失礼」
 伊東はしかたなく自席に戻ろうとした。
「なあビト番号教えろよ。また楽しいことしようぜ」
 ビトは反射的に携帯の番号を教えようとした。
「ビト、教えるな。入れなくていい」
 林に逆らえないと感じた伊東はビトを促して店を出ようとした。
「おい、まてこらおっさん!」
 林は手にしていたピザのナイフを振り上げようとした。
「またムショ戻りだぞ」
 林は手を止めた。伊東が弁護士と察したらしい
「ビト、お前何弁護士とつるんでんだよ。法律はお前を縛っても守っ
てはくれねえよ」
「馬鹿なこと言うな」
 伊東はビトの手を取り席を立たせた。

「すいませんでした、いろいろ」
 ビトは頭を下げた。
「ああいう男には関わるなよ」
 伊東は念を押したが、ビトはうつむいていた。

 ビトは伊東としおり(小池栄子)と一緒に里菜(寺本純菜)の母親に
謝罪しに行った。里菜に後遺症は現れてはないものの、母親はビトの
謝罪をはねつけた。
「お母さん、ビトには責任はありません。真相を明らかにしますので」
 たまりかねたしおりが言った。
「しおりちゃん」
 伊東が止めようとしたが、遅かった。母親はかえって怒りをあらわ
にした。
「何、責任転嫁するわけ?謝罪に来たんじゃないの?謝る気なんてこ
れっぽっちもないじゃない。何しに来たのよ!」
 しおりは失言だったことを悟ったが、後の祭りだった。

 花(新垣結衣)はしおりと一緒にビジネスホテルに泊まり、マスコ
ミの目を逸らしていた。そうした方がいいだろうという伊東の気づか
いだった。
「で、ビトとはうまくいってるの?」
 しおりに聞かれて花はメモに書き出した。
「想いは伝えた。でもそれだけ」
「ビトはなんて呼んでるの?」
「ねえ、とか」
「そっか、花とか呼んでほしいね」
 しおりに言われて花は思わずはにかんだ。

 伊東と宗助(前田吟)は帝国食品と取引のある小売店を回ったが、
どこも帝国食品の圧力を恐れて口を開かなかった。
「でも、逆の立場だったら自分もどうだったか」
 宗助がそう言ったので、伊東は意外に思った。
「更生しようとしているあいつらを路頭に迷わすわけにはいきません
から」
 そう思えば自分も会社を守ることを優先する、正義感なんてきれい
ごと言ってられない現実に宗助は寂しそうだった。ただ取引を辞める
会社はなく、みらい銀行もバックアップを約束してくれたのが救いだ
った。いずれ真相が明らかになれば、それだけが支えだった。きっと
未来は明るい。

 ビトは伊東とともに仕入れ段階で農薬が混入していた裏付けの調査
をしていたとき、帝国食品の社員が歩いているのを見た。すぐ追いか
けて話を聞こうとしたが、相手は町村フーズと聞いたとたんすぐさま
タクシーに乗り込んで話をしようとしなかった。でもこれで帝国食品
に責任があるということはわかった。どうやら道が拓けてきた。

 そんなときだった。週刊誌に町村フーズを叩く記事が大々的に出た。
社長は元犯罪者を安月給で使っている、毒物事件を起こしかねないと
いった内容だった。会社だけでなく宗助の人格を否定する論調にビト
達は憤りを感じずにはいられなかった。

 記事は元従業員の暴露話によるものだった。金太 (河井金太) とブ
ル (風間健児)はすぐ怒鳴りつけに行った。だが運悪く、その場に林
が現れた。金太の表情におびえの色が浮かんだ。
「ややや、金太君かぁ」
 にたにたしながら林は声をかけてきた。
「ご無沙汰してます」
 金太もビト同様、林を前にするとすくんでしまった。
「なんだお前」
 林を知らないブルは林を睨みつけた。すると林はいきなりブルを突
き飛ばして階段から突き落とした。不意を食らったブルは階段を転げ
落ち身体を強打してのたうちまわった。だが林は容赦せず、近くにあ
った鉄棒を拾い上げると滅多打ちにし始めた。目が正気でなく殺しか
ねない勢いだった。
「すいません、勘弁してやってください」
 金太がひたすら謝ったので、林はようやく止めた。それにしても内
部告発した人のアパートに林がいるのは不自然だった。週刊誌の記事
に林が絡んでいるのではないか、とビトは思った。

 記事が出てから町村フーズに対する取引先態度が一変した。長年の
つきあいなのに、週刊誌の記事を信じてしまう、そんな人情のなさに
ビト達は落胆した。
「わっはっは」
 宗助はことさら大きな声で笑った。
「大丈夫、当座の資金は銀行から借りれるさ。しかしビト、お前が受
けてきた屈辱ってのはこういうもんなんだろうな。それでもお前は笑
っている。みんな見習わないとな」

「なあビトはなんでいつも笑っているんだ?」
 伊東もそう尋ねた。
「笑ってるとね、何事もなく終わるんです。つらい目にあっても、ひ
どいこと言われてもそれ以上悪くならなかったから」
「笑顔が自分を守ってくれるか」
 伊東は感慨深げにつぶやいた。

 花は相模(吉沢悠)との面談に行った。相模は花の父親のことをビ
トに話したと告げた。花は顔を曇らせた。
「大丈夫。彼はね、僕は彼でもなんでもないけど、守りたいと思いま
すって言ってた」
 花は本当に?という顔をしたので、相模はそうだとうなづいた。そ
してもうこれからは定期的に会う必要はないと思うと言った。これか
らはビトと一緒に未来を作ればいいと。花は相模の配慮に思わず涙を
浮かべた。

 ビトのもとに林から電話が入った。金太がブルを助けるために番号
を教えたのだ。林は甲斐を殺そうと持ちかけてきた。ビトはきっぱり
と断れなかった。

 宗助はみらい銀行に出向いて融資を頼んだ。だが銀行側の対応は冷
たかった。融資の停止だけでなく今までの融資分を期日までに全額返
済せよと言うものだった。宗助は怒りを呑み込んで土下座して再考し
てほしいと頼んだ。この急場さえ乗り切れば……。泣きながら宗助は
頼み続けた。

 その晩、宗助は家族やビト、伊東たちを高級レストランに呼び集め
た。この日はビトの26歳の誕生日だった。
「あっそうか」
 みんな追い詰められていて、すっかり忘れていた。宗助は料理やレ
ストランに関する本を贈った。
「すまんな大したもんあげられなくて」
 宗助は詫びた。
「いえ……」
 ビトは宗助の温かさに感激していた。
「で、店の名前は決めてんのか?」
「いえまだ」
「ならスマイルってのはどうだ。あっはっはっ!」
 宗助はいつになく上機嫌だった。

 次の日、帝国食品の社員が伊東のところにやってきた。今回の事件
の内情について話に来たはずなのでビトもすぐに呼ばれてやって来た。
表で待ってた花はビトに封筒を渡した。
「手紙?」
 花は首を振って開けてと手振りした。ビトが明けると遊園地のチケ
ットが入っていた。
「誕生日のプレゼント?」
 ビトが聞くと、花はうなずくと恥ずかしそうに事務所の中へと駆け
て行った。
「花ちゃん!」
 ビトは呼び止めた。花は驚いて振り返った。
「ありがとう、花ちゃん。休みの日に一緒に行こう」
 ビトはもう一度言った。

 予想したとおり帝国食品の社員は事件についてのことを切り出し始
めた。だがそんなときみどり(いしだあゆみ)から電話が入った。し
おりが出るとみどりの声は震え、激しく動揺していた。
「あ、あたしどうしよう」
 みどりの口から出てきたのは、宗助が首つり自殺したというものだ
った。

寸  評  ビトはいつも笑っているという宗助や伊東のセリフにちょっと違
和感を覚えました。ビトはネガティブで花に対して心を開きにくそう
にしていたりと暗い影を引きずっているイメージが強いので。周りの
人にいつも笑っていると言わせるのなら、根っから明るい性格じゃな
いと伝わってこないかなあと思います。それにしても話がまだ導入部
という感じが続きます。林が出てきて、ビトの境遇がどう激変するの
か?そしてそれを乗り越えていつも笑っているビトになっていくとい
うのが自然な流れのような気もします。

執 筆 者 けん()

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 洗濯機の洗濯桶の隙間に眼鏡を落としてしまったので、眼鏡を新調しようと
眼鏡店に行ったところ、今はレンズ付きで1つ5000円で買えると知り驚き
ました。前回作ったのが7〜8年前で普通に作っても3万円近くしたので実に
6分の1の価格です。990円のジーンズ、49円のコロッケとか価格破壊が
あらゆるところで進んでいるのを実感します。一方で小麦高騰で値上げした麺
類、パン類は高いままです。こちらの方も下がってくれないかと思います。
(けん)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。