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タイトル:Daily Drama Express 2009/05/10 僕の妹 (4)  2009/05/14


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/05/10 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル ぼくの妹
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 江上 盟(オダギリジョー)
 江上 颯(長澤まさみ)
 九鬼研次(千原ジュニア)
 桐原里子(ともさかりえ)
 瀬川欣也(田中哲司)
脚  本 池端俊策
主題歌  いきものがかり『ふたり』

あらすじ  第4話 真実の告白…


 −− 今日も忙しい一日が始まっていた。午前中は外来をやり、午
後は手術がある。手術の日は、朝から手術の手順を何度もイメージし、
気持ちを集中させていく。
    でも、今日はその集中作業に邪魔が入った。

 外来の途中、刑事の羽根田という人物が至急話を聞きたいと言って
きた。

 江上盟(オダギリジョー)が行くと、刑事の羽根田(小木茂光)と
伊丹が来ていた。
 椅子を指す羽根田に、患者さんが待っていますから、と立ったまま
話を聞く盟。

 羽根田は、桐原里子(ともさかりえ)の件で、上への報告書を書い
ているが、そのため、里子が亡くなる前後の話を聞きたいと言う。盟
の時間があるときでいいので、署まで来て欲しいという。

 午後の手術の時、盟はミスをしてしまった。切除すべき肺以外の部
分に鉗子で傷を付けてしまった。幸い、たいしたミスにはならなかっ
たが。

 盟は塚本(佐戸井けん太)準教授に呼ばれる。今日は教授がいない
ので、代わりに話を聞く、と。
 初歩的なミスで、あとで報告書を上げる、と盟。
 塚本は、天才でも木から落ちるってことか。午前中に刑事が来たこ
とと関係があるんじゃないか?
 明後日もオペの予定があるよなと塚本。
 やります、と答える盟に、おめたらどうだ?オペは塚本が代わる。
なんなら、ずっと休んだらどうかな?と言う。


 盟が暗い顔のまま帰宅すると妹・江上颯(長澤まさみ)は湯豆腐を
作ろうとしたけど、水を入れ忘れてこがしてしまった。株のことを考
えていたら、頭一杯になってしまって。
 今度、輸出関連株でも買うかな?盟も半分出さない?絶対損はさせ
ないから、という。

 盟は、自分は外科医だ。株のことなんてわからない、と言う。
 颯が、盟は今週、ずっと手術のことでブツブツ言ってたもんね、と
受ける。

 盟は颯に、明日の朝ご飯は要らない。病院休む、と言う。
 暗い顔で、自室に入る盟。

 −− ボクの頭の中には、あのマンホールの中で、九鬼研次(千原
ジュニア)が言った言葉が、ハッキリ残っていた。ボクのモヤモヤは、
多分あそこから始まったのだ。


 颯は、盟の病院の理事長の大河原龍三(若林豪)の会社へ行き、大
河原春奈(笹本玲奈)を待っていた。

 春奈は、盟の妹と名乗る颯と、お茶を飲む。
 盟と似ていないと言われ、保険証を見せる颯。

 颯は、盟は小、中、高と皆勤だった。新聞配達のアルバイトもして
いたが、それも休んだことがない。その盟が病院を休むなんて、大変
なこと。自分としては、盟が立派なお医者さんになってくれることが
願いだが、その手術ミスというのは、そんなに大変なことなのかと聞
く。

 春奈は、大学病院というのは、複雑なところ。足の引っ張り合いは
激しく、特に教授候補には。
 盟の件は、塚本から聞いている。里子の件で午前中に刑事も来てい
て、それで次の手術も休みになった、と。

 颯は、盟が兄でなければ、絶対付き合わない、と言う。頭の中は手
術のことばかり。家で手術のビデオ、見るんだよ。しかも食事の前に。
 早くお嫁さん貰ってくれないかな?そうしたら、盟の世話から解放
されるのに、と言う。

 春奈は、次の予定があるというと、さりげなく伝票を持って出てい
く。


 盟はあの下水道工事の所へ行き、作業員達に、九鬼はどこか聞くが、
誰も九鬼を知らない。

 −− ボクは九鬼を探した。九鬼ともう一度会って話してみたかっ
た。ボクの中のモヤモヤの正体がそれでわかるような気がしたからだ。
しかし、誰も九鬼を知らなかった。
    桐原里子が住んでいたアパートにも行ってみた。

 開いた窓から里子の部屋を覗くと、中はきれいに空になっている。

 そこに櫻井(大滝秀治)がやってくる。盟の姿を見かけたので、ま
た話をしたいと思って、と。
 櫻井は、シルバー人材派遣に登録していて、元植木職人だったので、
公園の草取りにかり出されて、と言う。
 そしてこの部屋は、昨日で里子の契約が切れた。明日には新しい人
が下見に来る。九鬼ももう寝袋を撤去している、と。
 もう九鬼に会えないのかとがっかりする盟。

 すると櫻井は、盟は電車か?と聞く。
 車だと盟が答えると、少し走ると、九鬼の居場所に行けるかもしれ
ないと言う。

 盟は車の中で櫻井に、自分は体育は苦手だったが、持久走だけは負
けたことが無かった。
 小学校六年生の時、保護者が見に来る大会があった。その時、自分
に一位を譲ってくれと頼みに来た同級生がいた。
 もちろん、盟は譲らず、一位になった。

 でも、後で、その少年が父親に一位を取ると約束したのは、その子
の父親が末期癌で、先が長くなかったからだった。

 それを知ったのは、その子の父親が暫くして亡くなったときの葬儀
の時。その時、負けても良かったかな、と思った。間違っているかも
とれないけど、と盟。

 −− 櫻井さんにこういう話をしても仕方がなかった。本当は、九
鬼にこういう話をしてみたかった。

 案内されたのは、櫻井が花作りをしているビニールハウスだった。
その中へ入っていくと、花の手入れをしていた九鬼がいた。

 櫻井の顔を見ると、穏やかに話をする九鬼。

 だが、盟の姿を目にとめた途端、九鬼の顔が険しくなる。

 九鬼は花の名を挙げ、里子の好きな花だったという。そして櫻井に
感謝する。櫻井のおかげで、九鬼も里子も、花に詳しくなり、将来花
屋をやろうと話していた。でも、それはなくなった、と言う。でも、
それはなくなった、と言う。

 櫻井は、そんなことはない。九鬼は生きている。里子の夢の花屋を、
引き継げばいいじゃないか、と言う。

 九鬼は、櫻井が時々、夜来て、自分たちが失敗したポットを直して
いるだろうと言う。
 櫻井は、そんなことはない。芽が出たのは九鬼の努力だという。

 九鬼は、芽吹いたポットを見せ、里子が植えたものだ。里子は殺せ
ても、植えた植物までは殺せなかったな、と言う。

 盟は、九鬼は自分が里子を殺すところを見て言ってるんですか?そ
うでなければ、なんで自分が殺したと思っているんですか。それはも
っと里子の話を聞くべきだったとは反省しているが、と言う。

 櫻井は、世の中には、信じられる人と、信じられない人がいる。盟
は信じられる人だという。

 だが、九鬼は自分の頭の中には、鬼が棲んでいる。そいつがどうし
ても許せないと言うんだよ、と言うと、乱暴にフェンスを閉めて出て
行く。

 櫻井は、九鬼はかわいそうな身の上なのだ。幼い頃、一家離散して、
他人に育てられた。花の育て方を教えたときには、目を輝かせていた。
 里子も九鬼がかわいそうな人だと言っていた。
 九鬼は自分には親がいない。だから誰の子供にもなれる。櫻井の息
子になりたいとも言っていた。
 だから九鬼を自分の息子にする。そして子供は親の言うことを聞か
なければならないのだとよく言い聞かせるという。

 −− 結局九鬼には大事なことは何も言えなかった。しかし、モヤ
モヤしたものは少しははれた。理由はよくわからない。


 東京簡易裁判所を出てくる瀬川欣也(田中哲司)を待ち伏せしてい
た颯。
 自分に会いに来てくれたんだと喜ぶ瀬川にそんなことはない。調べ
て欲しいことがあるのだ、と颯。
 瀬川は、妻との離婚はもうすぐ成立する。あとは颯次第と言うが、
颯は聞いていない。

 瀬川は颯にジュースをおごり、話を聞く。
 颯は、警察が里子の件で、盟に話を聞きに来た。あの事件は、事故
で片付いたんじゃないのか、と聞く。
 瀬川は、その件なら池袋北署だ。署長代理の剣持(六角精児)とは、
飲み友達だという。
 颯は、剣持を自分の店に連れてきて欲しいと頼む。


 瀬川は剣持を颯の店に連れてくる。
 ホステスとして現れた颯は、「マリアです」と名乗るとね剣持の隣
に座る。
 そして、瀬川との連係プレーで、ここだけの話ということで、遂に
剣持の口を割る。
 剣持は、あの事件に殺人事件の可能性が出てきた。里子を突き落と
す人影を見たという人物が現れたのだ。その人物は、里子の恋人だっ
たというので、確かな情報だと言う。
 剣持に動揺を見られないようにする颯。


 ほうれん草をゆでている盟。
 しつこく鳴るチャイム。

 盟が開けると、酔っ払った颯だった。鍵なくしちゃった、と。
 颯は、あんまりのんでいないのに、久しぶりに店に出たら、酔いが
回っちゃって、と言う。
 そして、料理もヘタだし、足ばかり引っ張っているダメ妹だという。
 盟は颯に、ピエロみたいな顔だという。
 世にも哀れなピエロですよ、と浮かれている颯。
 お茶を淹れてやるという盟に、急に真剣になった颯は、もう盟には
内緒にしておくのは苦しいので、本当のことを話す、と言う。

 あの日、里子に最後に会ったのは、盟ではなく、颯だと言う。
 颯の目の前で、里子はビルから落ちた。
 盟がお金を渡す前に里子に会って、颯が問いただそうと思った。

 盟が階段を下りているとき、エレベータで上ってきたのが颯。
 階段を下りていく盟を見て、一足違いで盟がお金を渡してしまった
と思った颯は、里子に文句を言った。
 里子は颯には関係ないでしょ、と言った。

 そのもみ合いの時、里子のスカーフが風にあおられ、アンテナに引
っかかった。
 里子はフェンスの端に足をかけてまで、そのスカーフを取ろうとし
た。
 颯は、その時、里子が落ちると思った。

 里子が落ちたのは、あっという間だった。颯は怖くて、一刻も早く
現場を立ち去りたかった。
 颯がエレベータに乗ったのと入れ替わりに、盟が階段を昇って屋上
へ来た。

 あの時説明すれば、盟は疑われないで済んだ。でも、颯が突き落と
されたと思われても仕方ない状況に、怖くて、言えなかった。
 そのうち盟が疑われて、こんなことになるなんて、と颯。

 今日、池袋北署の人から、盟が突き落としたってウソの話をしてい
る人がいることを聞き出した。
 明日警察にいって、本当のことを言ってくる、と颯。
 いや、時間が経ちすぎている。兄妹でかばい合っていると、余計疑
われる。里子が自分で落ちたという話を信じる。明日、警察の事情聴
取に行ってくる。颯には行くな、と言う。
 「それじゃ、わたしの気持ちはどうなるの?」と颯。
 「オレの気持ちはどうなるんだ。オレが里子に近づかなければ、お
前を巻き込まないで済んだ。それに九鬼の目的は、オレだ。お前はあ
のビルに近寄っていない」

 もっと自分が早く話していればと謝る颯に、お茶を出す盟。

 −−− 妹の告白には、正直言って、驚いた。でも、聞けば納得は
できた。見えないものがまた少し見えた。

 次の日、盟は警察署に向かった。

 盟が出かけた後、一人マンションに残った颯は、九鬼に電話する。


寸  評  こんなにどんどん里子が亡くなった理由がわかっていっていいの
でしょうか。
 里子は、あのスカーフを取ろうとして、落ちてしまったのですね。
 あのスカーフがヒラヒラしているところが最初の時から映っていま
したので、そうだと思いましたが。

 颯がビルの近くまで行っただけでなく、里子が落ちたところまで見
ていたとは思いませんでしたが。

 これからの争点は、九鬼の思い込みをどう解くかでしょうか。
 九鬼は事実がどうであるか、ではなく、里子を亡くしたことを、
『勝ち組』である盟のせいにすることで、心のバランスを取ろうとし
ていか、ということでしょうか。
 盟の専門は呼吸器外科。これから、精神科の同僚の出番とか?

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 試写会で『消されたヘッドライン』を見てきました。
 好きな陰謀もので、なかなかよかったのですが、なぜ邦題を全然原題と関係
の無い題名にしたのか、わかりません。原題を直訳すれば『陰謀の構図』。こ
のままにした方が、間違ったイメージを抱かなくて済むのにと思いました。無
理無理、新聞とくっつけなくても。
 途中で、登場人物の関係が分からなくならないよう、人物関係は押さえてお
いてから見た方がいいですね。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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