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タイトル:Daily Drama Express 2009/05/01 スマイル (3)  2009/05/07


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/05/01 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル スマイル
局  名 TBS系
放映日時 金曜22時
キャスト 早川ビト(松本 潤)
 三島 花(新垣結衣)
 町村しおり(小池栄子)
 金太 (河井金太)(徳山秀典)
 ブル (風間健児)(鈴之助)
 古瀬刑事(北見敏之)
 高柳刑事(池内博之)
 林 誠司(小栗 旬)
 柏木啓介(勝村政信)
 町村宗助(前田 吟)
 町村みどり(いしだあゆみ)
 伊東一馬(中井貴一)
脚  本 宅間孝行
主題歌  椎名林檎 『 ありあまる富 』

あらすじ 第3話「君の笑顔を避ける理由」

 ビト(松本潤)は病院に駆け付けた。児童の中に里菜 (寺本純菜)
という特に自分を慕ってくれている女の子がいた。その子がどうなっ
ているのかが心配だった。

 だが、ビトが給食関係の納品業者と知ると里菜の母親はビトの面会
を許さなかった。病室の外から垣間見た里菜は元気そうに見えたのは
救いだったが、ビトは落ち込んだ。

 それでもビトは出直して、母親がいないタイミングで里菜の見舞い
に行った。里菜はとても喜んでおはぎが食べたいと頼んできた。ビト
は笑顔でOKしたが、また母親に見つかってしまい追い返されてしま
った。
「どうしてお見舞いしてはいけないんですか?」
 ビトは理由を知りたかった。
「別に……あなたが外国人労働者だからってわけじゃありませんよ」
 母親の言葉に差別的ニュアンスを感じとったビトはうつむくしかな
かった。

 ビトはショックを引きずって戻ってきて、思わず花(新垣結衣)に
愚痴をこぼした。しかし花は嬉しそうな顔をしていた。
「なんで?」
 そう聞くビトに花は指で「ヤキモチ」となぞって見せた。ビトはな
んて言っていいかわからずまごついてしまった。

 ビトは新しい夜のバイトを探してあるアジア系レストランに面接に
行った。店主はビトがフィリピン人のハーフと聞いて逆に興味を持っ
た。東南アジア関係の人と親交があり、理解も深かった。ビトはホッ
としたが、結果は不採用だった。

 たまたまそのとき伊東(中井貴一)が来ていたのだが、酔っ払って
料理に文句をつけたり、荒れたりしていた。
「先生!?」
 ビトは驚いた。すると店主のビトを見る目が変わった。店主は伊東
を出入り禁止とし、知り合いのビトを雇うのもやめてしまったのだ。

 ビトは伊東を介抱して店を出た。伊東はまだあれこれ文句を言って
いて、ビトを困らせた。伊東は屋台にビトを誘い飲みなおした。
「君は僕のことを好きだと言ったね」
 不意に伊東は真面目な顔つきになった。
「ええ、先生は僕のこと嫌いみたいですけど」
「大嫌いだね。君と関わると根源的な自分と関わらなくてはならなく
なる」
「どういう意味ですか?」
 ちょうど熱燗が出てきた。
「飲め、日本酒は日本人の魂だ」
 伊東はそう言った。それがどういう意味なのかビトはまだ分からな
かった。

 帰り道、伊東は花のことについて聞いた。花はビトの無実を証明す
るために身の危険も顧みずに奔走した。だから花はビトを想っている。
なのにビトはそれを素直に受け入れられないことが歯がゆく思えた。
「君がフィリピン人とのハーフだから、か?」
 するとビトは言った。
「小学校のときのフォークダンスで、好きな女の子と手をつないだん
ですけど、なんか汚い!って手を振りほどかれました。僕の初恋はそ
れで散ったんです」
 ビトは力なく笑った。伊東は何か言おうとしたが、ビトが前方を指
差した。
「先生、あれ」
 見るとコンビニに覆面強盗が入っていったところだった。
 伊東はとっさに駆け出し、店員を脅している強盗を取り押さえにか
かった。強盗は英語でわめいていた。
「お前みたいな外国人がいるから!」
 伊東は尋常でない興奮ぶりだった。

 花は親戚の家を出て、町村フーズに住み込むことになり荷物をまと
めて家を出た。しかし誰も見送りには出てこなかった。それでも花は
悲しい顔を見せなかった。

 強盗を警察に引き渡したあと、伊東とビトは祝杯をあげた。伊東は
うってかわって陽気になっていた。
「ビトは人の罪をかぶったのか?」
 伊東は初めてビトのことを知ろうという態度を見せた。ビトはうな
ずいた。林誠司(小栗旬)という人物がいて、とにかく言葉では説明
できないほどのどうしようもない悪人だった。
「今でも付き合いがあるのか?」
「いえ」
 ビトは顔をひきつらせた。林とは二度と関わりたくはない、ビトは
そう言った。
「じゃあ会うこともないと」
「もうやめましょう」
 ビトはそれ以上話したくなかった。

 伊東と別れて町村家に帰ってくると、荷物を持った花が先日いっし
ょにいたスーツの男性の車から降りてきたのが見えた。ビトは思わず
ため息をついた。ビトが花に対して素直になれない理由はこのことも
あった。

 ビトは家に入らず近くの公園に行った。気持ちが乱れて、落ち着か
なかった。すると花がやって来た。花は赤い糸を持っていて、自分と
ビトの小指に結びつけてみせた。だが、ビトはそれをほどいた。
「ごめん、僕は明日早いから」
 ビトは花の心がわからなくて、やはり素直に受け入れることができ
なかった。

 翌日、ビトは宗助(前田吟)にもち米を分けてもらい、里菜のため
におはぎを作った。花はビトの気持ちを知ってか知らずか、手伝いを
買って出た。ビトは戸惑いつつも手伝ってもらうことにした。

 ビトが作ったのはイチゴ入りおはぎだった。ビトと花はそれを持っ
て病院に行った。母親はいなかったが、里菜は眠っていたので、メモ
を書いて机の上に置いて行った。

 帰り道、花はビトの手を握った。ビトは反射的に顔をひきつらせて
しまった。小学校時代のトラウマ……。でも花は笑顔を見せていた。
だからビトはその手をふりほどこうとはしなかった。

 そのまま一緒に歩こうとしたとき、街角のオーロラビジョンで例の
食中毒事件の続報が流れてきた。それは食中毒の原因は給食のお赤飯
に使われたもち米に含まれていたクロメタホスという農薬であること
が判明したというものだった。
「なんで?」
 ビトと花は一目散に病院へと駆け戻った。早く取り返さなくては!
だが、病院に着いたとき、里菜は苦しそうな表情を浮かべながら搬送
されていくところだった。驚くビトの隣で花も苦しそうな表情を浮か
べて倒れた。

 そのころ、町村フーズには東京地検が食中毒事件の強制捜査のため
立ち入っていた。

寸  評  ひとつ思うのは、ビトや花、伊東といった主要人物の過去や素性
が伏せられてストーリーが展開するのは、このケースではあまりうま
く機能してないのではないかなということです。何かの困難を乗り越
えていくストーリーですので、その何かという原因がはっきりしてい
ないと見ごたえが落ちるかなと思います。ビトは2015年現在何の
刑で服役しているのか、それは本当に無実なのかどうか、序盤3回終
えてもまだ明らかになってないのでそろそろ明らかになってほしいと
思いました。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 豚インフルエンザのニュースが連日報道されていて、周囲でも注意の呼びか
けが出ています。とりあえず発熱を感じたら保健所へ行って検査してもらうこ
と、海外渡航(特にメキシコ)は控えること、マスクをつけて感染を予防する
ことなどなどです。前々から新型インフルエンザの発症は時間の問題と言われ
ていて実際にその通りになってきているので、やはり怖さを実感します。(け
ん)

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