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タイトル:Daily Drama Express 2009/04/24 名探偵の掟 (2)  2009/05/01


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/04/24 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 名探偵の掟
局  名 テレビ朝日系
放映日時 土曜23時15分
キャスト 天下一大五郎(松田翔太)
 藤井茉奈(香椎由宇)
 森山瑞希(ちすん)
 植松慶太(入江甚儀)
 大河原番三(木村祐一)
原  作 東野圭吾『名探偵の掟』
脚  本 大石哲也ほか
主題歌   『』

あらすじ  第2話 消える凶器!?

 古今東西、本格ミステリーには、話を盛り上げるための御約束があ
るのをご存知だろうか。
 主人公の名探偵は、華麗に登場し、鮮やかに事件を解決しなければ
ならない。
 脇役の刑事はとぼけた役でなければならない。
 女性刑事は名探偵に恋しなければならない。
 これはそんな数々の掟に縛られた彼らの物語である。


 第2章 凶器の話

 ロの字館で、高いびきで寝ている脇役の刑事・大河原番三(木村祐
一)。
 悲鳴が聞こえると、スックと立ち上がり、寝間着を脱ぐと、その下
にすでにワイシャツとズボンをはいていた。上着とコートを羽織ると、
廊下へ出る。

 そこで、経営者夫婦と会い、一緒に見回ることにする。
 すると、経営者の兄が亡くなっているのを見つける。


 新人刑事・藤井茉奈(香椎由宇)がやってきて、大河原に、休暇中、
事件に遭うなんて、ついてないですね、と言う。
 大河原は、そういうものだろうと言う。温泉、グルメ、鉄道と来れ
ば、事件に決まっている、と。
 それが本格ミステリーの御約束ですか、とあきれる茉奈。

 茉奈はとっとと捜査を始めようとするが、大河原は、主役がまだだ
ろうと止める。
 こんな田舎に来るわけないでしょ、と茉奈。

 でも、なんと天下一が現れる。
 有明流星群を見るためにツーリングに来ていて、道に迷ったという。
そして渡り廊下の上に据え付けられている望遠鏡を、うらやましそう
に見る。

 被害者・町田清一郎(武田光太郎)。大手製薬会社と病院を経営し
ていて、この旅館は弟夫婦が経営している。そのお金は清一郎が出資
しているため、清一郎の会社の保養所をとしても使われているという。
 弟は町田清二(山下則介)

 清一郎は、胸、太もも、左の手のひらの3カ所を刺されていた。

 現場は?と探そうとする天下一に、現場はここでしょう。血が飛び
散っている、と茉奈。

 天下一は茉奈に、お菓子ない?と聞く。
 なんでわたしがそんなもの用意するの。わたしは刑事です、と茉奈。
 そこに婦警の森山瑞希(ちすん)が現れる。

 旅館には、清一郎が天体望遠鏡を使って撮影した数々の流星群の写
真が飾ってある。

 大河原は、旅館に泊まっていた人たちを一堂に集める。
 桃川好美(黒坂真美)、宮本治(三浦涼介)、結城明(山根和馬)、
そしてA、B、C、と。
 A、B、C、って、なんですか?と突っかかる茉奈。
 大河原は、事件には関係ない人たちだ。でも、人数が少なかったら、
簡単に犯人がわかって、天下一の推理が冴えないだろう、と注意する。

 好美は、殺された清一郎の愛人だった。清一郎は正妻の町田恵子
(伊藤かずえ)とは、ずいぶん昔に別居している。

 昨晩は、清一郎は、高齢にもかかわらず、環境が変わったためか、
夜の方はすっかり元気だったという。

 好美の関心事は、愛人だった自分に、どれだけ相続が来るのかとい
うことだった。

 宮本は、最近失恋していて、結城が、じゃあオレ達一緒にと、肩を
組む。
 2人はそういう関係か.....と寒気を覚える天下一。

 清一郎が殺された頃、好美がカラオケをしていたことが分かり、容
疑者から外れる。
 宮本と結城も容疑者から外す。

 天下一は、問題は凶器だという。

 ナイフや包丁でしょ、と茉奈。
 そんな凶器ではつまらない。氷やドライアイスで作った消える凶器
とか、あるいは細い飴のような食べられる凶器とか、と言う。

 リモコンで殺せるとかは?と茉奈が言うが、そういう飛び道具は無
しだ、と大河原。
 奇抜な凶器のアイディアもまた、本格推理の御約束。

 そこに恵子が到着する。

 天下一に目配せをされて茉奈は、頭脳明晰、容姿端麗、華麗な名推
理の探偵ですと紹介する。
 でも、天下一はブスッとしている。
 茉奈が仕方なく、『名探偵』です、と言い直すと、ご機嫌の天下一。
 でも天下一が謙遜する前に、茉奈が、「それほどの者でもないんで
すけどね」と言ってしまう。

 お互いを非難し合う、恵子と好美。


 清一郎の事件の新聞記事を読んでいる天下一。
 それに対して、今回の件、凶器が鍵を握っていると思うんですよね、
と声を掛ける植松慶太(入江甚儀)。


 恵子は、昨日は取り乱して、お見苦しいところをお見せして、済み
ませんと謝る。
 天下一と茉奈に、好美という人が言っていたように、自分には、プ
ライドが無かったんだと思います、と恵子。
 プロポーズも自分からした。
 結婚して15年、何人もの愛人がいて、離婚してくれと乗り込んで
きた人までいると言う。

 天下一は、向こうの写真は、何時撮られたのかと聞く。
 今年の三月だと答える恵子。どんなに浮気をしても、結婚記念日に
は必ず一緒に写真を撮るって約束していたと言う。

 恵子のところを出た後茉奈は、15年も浮気されて、我慢していた
なんて、考えられない。浮気されたら、即離婚、と言う。
 天下一は、弁明ぐらい聞いてくれてもいいと思う。その気がなくて
も、女の方から勝手によってきちゃうんですよね、と言う。
 勝手に妄想に浸ってなさい、と茉奈。


 ロの字館で、清二に話を聞く天下一。
 清二は、恵子は本当に清一郎のことを愛していた。どんなに慰謝料
を積まれても、離婚に応じなかった。あれだけの美人なら、再婚にも
困らないだろうに、と言う。

 天下一のお腹が鳴る。


 瑞希が大河原に、鑑識が全員お腹を壊して、司法解剖に時間がかか
るようです、と伝える。

 大河原は、好美の取り調べをする。好美のバッグを全部ひっくり返
すと、スワロフスキーで飾られたボールペンを取りだし、これが凶器
だろう、と言う。
 好美は、大河原をバカにする。自分が清一郎を殺しても、遺産は一
銭も入らない。これなに妊娠でもしておけばよかった。でも、毎月沢
山のお手当を貰っていたから、それでよかったけど、と言う。


 ロの字館で、ハヤシライスをごちそうになるが、にんじんを残して
いる天下一。

 凶器はどこにあるのだろうと、悩む天下一。
 茉奈が、ロの字館は、鑑識がくまなく探したというと、そこで見落
としたものを、さっそうと名探偵が見つけるのが御約束だという。


 大河原が、現場から立ち去る車を見たという目撃者が現れた。しか
もナンバーから、持ち主までわかってしまった。それは恵子。
 天下一は、恵子の取り調べで終わっちゃうじゃないですか。そんな
情報、なかったことにできませんか?と聞く。
 大河原も、さすがにそれは難しい。その代わり、取り調べは充分引
き延ばすから、その間にじっくり凶器を探してくれ、と天下一をなだ
める。

 2人のなれ合いにあきれる茉奈。

 恵子の取り調べをする大河原。ゴールデンウィークや阪神タイガー
スの話をして、核心に触れないようにしている。
 自白しようとしていた恵子は、大河原に、本気で聞いてますか?と
文句を言う。

 大河原が一瞬黙ると、「わたしは殺してません」と恵子。


 映画の予告を見ていた天下一は、ハッと気付く。

 大河原と茉奈に、関係者を集めておくよう言う天下一。恵子も含め
て呼ぶように、と。

 ロの字館の前で待つ大河原と茉奈。
 遅れてやってきた天下一は、まさか、また容疑者が2人だけってこ
とはないですよね、と念を押す。
 今回は、大勢います、と言われて、中へはいる天下一。
 そこには、この間と違う人まで混じっている。大人の事情や、と大
河原。

 素人探偵が、何をおっぱじめるつもりや、と言う大河原に、わたし
が犯人と凶器を暴いたと、天下一が言う。

 天下一は恵子に、いつ頃清一郎と会ったのか問う。
 0時頃、と恵子。清一郎は、時計をえらく気にしていた、と言う。
 天下一は、清一郎は有明流星群が一番よく見える時刻が迫っていた
からだ、と言う。

 犯人が清一郎を襲ったのは、渡り廊下の上。
 茉奈が、犯人は3カ所を刺している。凶器を抜いたら、そこが血の
海になってしまう。
 天下一は、犯人は、第二、第三の凶器を用意していた。犯人はその
凶器を刺したまま、清一郎を中庭に突き落とした、と言う。
 では、凶器の回収をしなければ、と茉奈。

 天下一は、その必要は無い。凶器は氷で、とけたのだから、と。
 でも、死体は濡れていなかったではないか、と茉奈。

 天下一は、氷といっても、水ではなく、血液を凍らせていたのだ。

 中庭に落ちると凶器は砕け、そして溶け、それは飛び散った血のよ
うに見えた。
 ただ、問題は清一郎の血液型。RHマイナスAB型という珍しい血
液型。普通の人には、入手できない。
 でも、それを入手できる立場の人間がここにはいる。
 宮本は、清一郎の病院で、血液の管理をしていた。宮本は昔、妻が
事故に遭い、早退して欲しいと清一郎に願い出たが却下され、勤務を
終えてから宮本が駆けつけた時には、すでに妻は亡くなっていた。
 そのことで、宮本は清一郎を恨んでいたのだ、と言う。

 その会場に瑞希がやってきて大河原に、司法解剖の結果が出たと伝
える。大腿骨の骨が折れて飛び出し、その骨が胸と手のひらに突き刺
さった。すなわち清一郎は、酔って渡り廊下の上に登って、有明流星
群を見ようとして、落ちて亡くなった。
 すなわち、事故死に過ぎなかったのだ。

 すぐに天下一に知らせようとする茉奈を止める大河原。
 そんなことをしたら、天下一の推理が間違っていたことになり、シ
リーズ打ち切りになってしまうじゃないか、と。

 茉奈が、では犯人でもない人を犯人として逮捕するのか、と文句を
言う。
 大河原は、逮捕するだけで、その後すぐ釈放すればいいと言う。

 天下一は熱心に宮本に自白させようと躍起になっていた。

 大河原は宮本を舞台裏の部屋へ呼び、空気を読めと言う。お前も名
探偵の掟の中の登場人物なのだから、それに従って行動すべきだと因
果を含める。

 宮本は天下一に、自分が清一郎を殺したという。
 天下一は、宮本は苦しかっただろうと抱きしめる。
 そっち系の宮本は、そっと天下一のおしりを触ろうとして、手を伸
ばす。

 恵子は天下一に、自分の疑いを晴らしてくれてありがとう、と礼を
言う。


 いい気分でいる天下一。
 ひやひやと見ている大河原と茉奈。

 天下一が双眼鏡を構えると、向こうの橋を2人乗り自転車が走って
いく。そこには、宮本と結城が乗っている。
 驚く天下一に、しきりに見間違いだからと言う大河原。


寸  評  『流星の絆』や、『白夜行』のような真剣な推理小説ではないと
は番宣の時から知っていましたが、こんなはちゃめちゃでいいのでし
ょうか?
 ちょっとやり過ぎでは?
 もうそろそろ図書館で予約した原作本が来るはずなので、原作から
ふざけまくっているのか、ドラマがよりはしゃいでいるのか、確認し
たいと思います。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 『臨場』の原作本を借りて読んでいます。まだ半分読んだだけですが、事件
のストーリーは、かなり原作に忠実に描かれています。
 でも、どうして小坂瑠美という新しい人物を必要としたのでしょう。別に彼
女がいなくてもストーリーは成り立つし、むしろ、電球を抱いていたことの発
見など、本来倉石が発見したことを彼女に割り当てています。
 それと、捜査一課長の苗字を高島のままにしなかったのは、役者と同じ苗字
を避けたかったのでしょうか?(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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