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タイトル:Daily Drama Express 2009/03/17 トライアングル (最終回)  2009/04/14


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/03/17 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル トライアングル
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜22時
キャスト 郷田亮二(江口洋介)
 黒木舜 (稲垣吾郎)
 葛城サチ(広末涼子)
 郷田唯衣(相武紗季)
 志摩野鷹也(堺雅人)
 富岡康志(谷原章介)
 秋本了 (佐々木蔵之介)
 丸山慶太(小日向文世)
 葛城均 (大杉れん)
 葛城清子(風吹ジュン)
 黒木信造(北大路欣也)
原  作  新津きよみ『トライアングル』
脚  本 水橋文美江
主題歌  小田和正『さよならは言わせない』

あらすじ  Final 決着

 黒木信吾(北大路欣也)を執務室に訪ねる郷田亮二(江口洋介)。
 今日はご報告に伺いました、と亮二。
 信吾は、遂にたどり着いたのか、と言う。

 亮二は、25年前の葛城佐智絵殺害事件、上海での志摩野鷹也(堺
雅人)殺害事件、そして葛城サチ(広末涼子)殺害事件。この三つの
事件はすべて同じ犯人です、と言う。
 『三つの事件』とつぶやく信吾。
 信吾の脳裏には、八ヶ岳での一家三人焼死事件の記事が浮かぶ。

 亮二は、これからその犯人に会いに行くという。
 信吾は、本部もその犯人を追っている。危ないから止めておけ、と
言う。

 だが亮二は、本部が追っているのは、サチの事件の容疑者としてだ
けだ、と言う。
 信吾は、だから本部を止めろと言うのか?その力は無い、と言う。

 信吾は椅子から立ち上がり、25年前、亮二が第一発見者だと言う
ことに気付かなかった。そして亮二の心の傷を思いやれなかった。済
まん、と頭を下げる。


 スタジアムのアリーナ席を、半ばまで下りる亮二。
 無線で黒木舜(稲垣吾郎)と交信する。危険だぞ、と念を押す。
 舜は信吾から亮二を守るよう命じられていると答える。でも、あい
つが犯人なんて、今でも信じられない。自分も人間不信になりそうだ
という。

 丸山慶太(小日向文世)も位置に付いたと言う。

 亮二に近づいてくる男。
 葛城均(大杉れん)だった。
 「よく来てくれましたね」と挨拶する亮二。
 「どこかで終わらせなければならないだろう」と均。
 「終わらせるためにお呼びしました」と亮二。

 均は、自分を犯人だと思っているのかと聞く。
 亮二は、結婚後も葛城清子(風吹ジュン)が新藤利道(宅麻伸)と
付き合っているのを知って、佐智絵が自分の子ではないかと疑ったの
だろう、と言う。

 均は、確かに疑ったが、佐智絵のことは娘として愛していた、と言
う。
 亮二は、愛していたが故に、殺すこともある。殺して、永遠に自分
のものとすることが、と言う。

 均は、さあ、どうだろうとはぐらかす。

 亮二は、手土産を持ってきたと言ったでしょ。25年前の事件の、
と言う。
 均は、それはなんだ?と聞く。

 亮二は、先に認めてください。もういい加減、いいでしょう。
25年前、佐智絵を殺して、亮二の口封じをしたのは、と言う。

 その2人の会話は、イヤホンを通じて、舜にも聞こえた。

 その頃、スタジアム天井近くの通路で、ケースから取り出したライ
フルを取りだし、組み立て、スコープを覗き、まず均、次いで亮二の
首に照準を合わせる人物がいる。
 そして、亮二に向かって、引き金を引こうとする。

 その人物は、なんと丸山。

 その丸山の頭に拳銃が突きつけられる。舜だった。
 舜は丸山に銃を捨てるよう言う。

 丸山は諦めて、ライフル銃を手放す。
 舜は、そのライフル銃を遠くへ放ると、亮二はすべてを知っていた、
と言う。

 舜の連絡を受けた亮二は、均にお辞儀をし、均も穏和な表情になる。
 亮二は均に、協力してくれたことの礼を言う。

 舜から亮二への連絡。サチの時には、誤りだったと言っている、と
言う。

 丸山は携帯を取り出すと、これから出頭すると電話を掛ける。


 太田西署の会議室に座っている亮二。
 そこに舜が来て、丸山は取り調べに対して、とっさに亮二を守ろう
として発砲し、誤ってサチに当ててしまった、過失致死を主張してい
ると言う。

 亮二は、問題は25年前の事件だという。秋本了(佐々木蔵之介)
の、『RYO』と書かれたカバンに興味を示した男。
 その当時、亮二も『りょう』と呼ばれていた。
 丸山は、亮二を捜していたのか?

 舜は、その頃丸山は、警邏だった。葛城家などが受け持ち範囲だっ
たという。

 亮二は、その男は自分に、「振り向いたら殺す。絶対誰にも話すな。
オレはずっと見張っている」と言った、と言う。

 2人の所に刑事がやってくる。
 2人は丸山に会わせてくれと頼むが、それはできないと刑事は言い、
亮二には、即刻研修を切り上げて、リヨンに戻るようにと、命じる。

 2人は、丸山の罪を軽くしようとしているのは、警察上層部かと問
うが、刑事達は、2人には関係ないと話してくれない。

 会議室のブラインド越しに、亮二と丸山は、偶然顔を合わせる。丸
山は顔を少しそらすと、ニヤリとする。
 丸山と警察上層部は繋がっているのか!?

 そこに、信吾から丸山を取り調べている刑事に電話が入る。そこに
亮二がいるだろう。丸山に会わせてやってくれ。亮二はこの事件をず
っと追ってきたのだと言う。
 刑事は、そんなことをすると信吾の身体にもかかわりますよと脅す
が、信吾は構わないと言う。

 刑事は亮二に、これから夕食へ行くので、その間、丸山を見張って
いてくれと、遠回しに亮二と丸山を会わせる。

 丸山は亮二に、サチの件は過失だった。助けたかっただけだ、と言
う。
 自分の拳銃が無くなった。亮二が持って行ったのかもしれないとサ
チに言うと、あっさりと場所を教えてくれたと言う。
 もちろん、そんなのは嘘で、拳銃は別の場所に置いておいた、と言
う。

 亮二は、丸山が狙ったのは亮二だろう。そして罪を均にかぶせるつ
もりだったのだという。

 25年前の件には、証拠がある、と亮二。
 三人で、佐智絵殺害時の証拠を検討していたとき、野球カードにつ
いて、中畑のカードだと言った。

 でも、警察が証拠物件として押収したのは、堀米卓也(マギー)が
落としたカード・原だった。

 実は、逃げようとしたとき、亮二は持っていた野球カードを落とし、
慌てて拾ったが、一枚足らなかった。それが中畑のカードだった。
 そのことは、脅した男の言いつけを守り、今まで誰にも言わなかっ
た。だからこれは亮二と犯人だけが知っている事実だという。

 丸山は開き直り、自分がやったと言う。

 舜は、八ヶ岳の別荘に放火したのも丸山ですね、と言う。

 亮二は、あれは別荘に保管していた花火が暴発したんじゃなかった
のかと驚く。
 舜は、放火という説がある。放火犯とみなされているのは、顔に痣
がある男。
 それを聞いて警察上層部はその事実を抹殺した。
 でも、新藤が郷田家に放火する動機は無い、と舜。

 渋谷のマンションを均の愛人の部屋と言って連れて行き、あらかじ
めそこに隠しておいた、志摩野殺害に使用したのと同じ毒薬を発見さ
せた、と亮二。

 丸山は遂に、すべての事件は自分がやったと言う。

 「どうして佐智絵ちゃんを!」と怒りを含んだ声で問う舜。

 亮二は、丸山について調べていて、ひとつ引っかかることがあった
という。
 丸山は両親を事故で亡くして、妹と2人暮らし、オレと一緒だった
んだな。だが、丸山の経歴を調べたら、丸山に妹はいないんだな。
25年前に、自殺していたんだな、と亮二。

 葛城コーポレーションで、横領が発覚した。週刊誌の記事では、ま
じめなOLが横領したとも書かれていた。

 均は、会社に使途不明金が発生していたことは知っていた。OLが
やったのだろうとは思ったが、誰かは知らなかった。かすかに、丸山
ユキエという名前を思い出した。

 丸山は、「よかった」を連発する。やはり均は自殺に追い込まれた
丸山の妹のことなど、覚えていなかったんだ。だから佐智絵を殺した。
 あの日、丸山は非番で、佐智絵は殺してといわんばかりに、一人で
川原に立っていた。

 殺したけれども、神童の名前が出た途端、捜査本部も縮小、担当も
外された。時効も成立した。
 逃げ切ったんだよ。神様が殺してもいいって言ってくれたんだよ、
と笑みを浮かべながら言う。

 亮二は、「そんなことない!!」と机を叩く。

 舜は、全部嘘だったんですか、と言う。−−丸山は亮二と舜を信じ
ると言って、表彰状を破いて戻した。亮二を苦しみから救ってやりた
いと言った。上海行きの飛行機の名簿に名前が載っていたのに対して、
そんなこと、あり得ないと言った。

 ますます人を信じられなくなっただろうと、亮二に言い、舜もそう
だろうという丸山。

 舜は丸山を殴る。
 舜に近寄った丸山は、舜のポケットから拳銃を抜き取ると、自分の
こめかみに当てる。
 舜と亮二は慌てて、丸山の手から拳銃をもぎ取る。拳銃は亮二の手
にあった。

 丸山は、撃て、と言う。オレにもお前の気持ちは分かる。わかって
いて、亮二の存在におびえながら、上海で志摩野を、八ヶ岳の別荘で、
亮二の両親と兄を、亮二をかばって飛び出したサチを殺した、と言う。

 亮二は、丸山に拳銃を突きつける。
 舜が止める。

 丸山は、長かったよな、25年間、と言う。
 亮二は、ああ長かったと言う。

 亮二は、丸山の頭に当てていた拳銃を下ろすと、オレを思ってくれ
ていた人たちは、そんなことを望んでいなかっただろうな、と言う。
 丸山は、これからは自分の人生を生きろ。時効が成立しても、罪の
重さは変わらないから、つらいだろうがな、と。

 丸山は、オレじゃなければと思ったと言う。亮二と舜と一緒に動い
て、犯人がオレじゃなければと何度も思った。別の犯人がいることを
願った、と。


 均は清子に、サチが死んだ原因は、オレにあった、と言う。均を恨
んでの犯行だった、と。

 清子は、原因が分かっただけでも良かったという。


 亮二は舜と2人きりになると、最初、オレのことを疑っていただろ
う、と言う。
 舜は、それは亮二がメチャクチャ怪しい動きをするからじゃないで
すか、と言う。
 そして、自分は自分の信じる道を進むだけだ。時効を迎えても、罪
は消えない。今回動こうと思ったのは、亮二がいたからだ、と舜。
 亮二は、頑張れよ、と言う。


 舜が信吾を執務室に訪ねる。警察OBの現職議員・堂島が、佐智絵
の事件ほか数件の隠蔽工作に関わっていた。これを告発しようと思う
と言う。
 信吾は、そんなことをしたら飛ばされるぞ、と言う。
 舜は、飛ばされてもいい。オヤジのようにはい上がるから、と言う。

 信吾は、次にここに来たとき、自分はもうここにはいない。辞表を
出してきた。これからは舜の後ろ姿を見守っていてやる。あまりいい
家庭人とは言えなかったからな。これからは、と言う。

 舜は、信吾の気持ちは知っている。手帳の最後のページを見てしま
ったことがあるから、と言う。

 舜は執務室から出て行く。
 信吾は、自分の手帳の最後のページに挟んであった、子供の頃の舜
の写真を眺める。


 荷造りをしている亮二。
 唯衣がケーキとお茶を用意し、先に食べようという。
 亮二は、誰かの誕生日か?と聞く。
 唯衣は、2人の出発のお祝いだと答える。亮二はリヨンへ、そして
唯衣はここで気ままな一人暮らし、と。

 唯衣が亮二に、秋本から手紙が来ていると言って、封書を渡す。

 中の手紙には、秋本が亮二に宛てて、この時代に、手紙ってどうよ
と思ったけども、書くとある。
 富岡康志(谷原章介)に面会に行った。富岡は亮二に言われた、自
分らしく生きろと言うのを守っている。
 その言葉をそのまま亮二に返すよ。亮二も自分の人生を生きろ、と
書かれている。


 堂島議員が、数件の犯罪の隠蔽工作をしていたことが、新聞のトッ
プニュースとして扱われている。
 告発した現職刑事として、舜の名前も載っている。


 亮二は、佐智絵が亡くなっていた川原に花束を供える。そしてサチ
が、自分自身の人生を生きると言っていたことを思い出す。


寸  評  犯人が丸山だったというのは、全く想定外でした。そういう意味
ではしてやられました。

 そして、新藤絡みの事件を隠し続けたのは、警察OBの議員だった
のですね。確かに上層部です。

 八ヶ岳の山荘に放火したのは、亮二の口を塞ぐつもりだったのでし
ょうか。丸山は亮二の存在に、ずっとおびえていたのですね。

 亮二が医者になったのは、亡くなったおにいさんの代わりに夢を叶
えるためですよね。そして時効になって辞めたのは、佐智絵の事件の
捜査が続いている間は身を隠していないと、脅した人物に殺されると
怖れていたのでしょうか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 先日、映画『ザ・バンク−堕ちた虚像−』を見てきました。
 ヨーロッパ諸国とアメリカを股に掛け、謎が謎を呼び、巨悪がうごめく.....
確かに、ハリウッド的大スペクタクルだったのですが。
 最後に物足りなさを感じてしまいました。
 いろいろ解き明かされない謎が残っているのが、喉に刺さった魚の小骨のよ
うな気持ちになってしまいました。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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