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タイトル:Daily Drama Express 2009/03/11 キイナ (8)  2009/04/07


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/03/11 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル キイナ〜不可能犯罪捜査官〜
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 春瀬キイナ(菅野美穂)
 山崎尊 (平岡祐太)
 工藤真一郎(塚地武雅)
 遠藤桜 (小池栄子)
 御手洗修司(草刈正雄)
 雅一馬 (沢村一樹)
脚  本 吉田智子
主題歌  『』

あらすじ  第8回 死者からのメッセージ!!

 小説を読んで、泣いている遠藤桜(小池栄子)。
 春瀬キイナ(菅野美穂)は、その本をまたパラパラとめくって読み、
「いい話」と言う。そして、ラストはもっと泣いちゃうかも、と言う。
 桜は、ラスト言わないでね、と言う。

 キイナは、霊がメッセージを伝えるのは本当にあると言って、
 1997年 アメリカ シカゴ 強盗に殺されたテレスタ・バスコ
という女性が、同僚に殺人の犯人の名前を教え、犯人が逮捕された
 という事例を紹介する。

 その時、女性の白骨死体が見つかったとの通報があり、一課長の雅
一馬(沢村一樹)が確認に向かう。

 山崎尊(平岡祐太)が、僕たちも行かなければならないのでは?と
言うが、主任の津田明彦(金田明夫)は、それはいいと言って、説明
する。

 15年前、当時22歳の宮内真理子(松岡璃奈子)という女性の失
踪事件があった。残された血の量などから、殺されたと考えられたが、
その死体はまだ見つかっていない。

 雅は、一人その事件を追っていて、今日みたいに白骨死体が発見さ
れたと連絡があると、必ず確認に行く、と言う。


 雅が出向くと、その女性は死後15年ぐらい経っている。死亡時
60歳ぐらいだったということで、真理子の可能性は無かった。

 帰途、夜の道を一人で車を走らせていた雅。
 トンネルに入ると、真理子の姿を見かけ、慌てて車を止めて、その
場所を見るが、誰もいない。


 翌日、幽霊を見たという噂で持ちきりの一課と婦警達。
 明彦によると、その幽霊を見たのが雅だったというのだ。場所は、
ウツギトンネル。

 キイナは、真理子の霊が、雅に何かを伝えたいと思って、出てきた
のではないか、と言う。
 みんな信じられない顔。


 いつもの飲み屋で、ビールを飲んでいるキイナたち。
 キイナは、ウツギトンネルは、有名な心霊スポットだった。
 日本には数多くの心霊スポットがある、と地図を手に説明する。

 オカルトでしょ、という顔をしている桜と尊に、『虫の知らせ』っ
ていうのがあるでしょ。めったに片付けない押し入れを片付けていて、
古い友人の写真を見つけたとき、丁度その人が亡くなったとか、好き
な人のことを考えていたら、その人が現れるとか、と言った時、その
店に警視庁科学捜査研究所の工藤真一郎(塚地武雅)が入ってくる。

 桜に冷やかされたキイナは、そんなんじゃないと否定。

 三人の話がわからず、キョトンとしている真一郎。


 翌朝未明、寝ていた雅は、部屋に真理子が立っているのを見つけ、
起きる。
 でも、もちろん部屋には誰もいなかった。

 携帯が鳴る。相手は、朝早くに悪いが、西多摩で女性の白骨死体が
見つかったと告げる。


 雅だけでなく、明彦やキイナ、尊も同行して現場検証。

 西多摩は、真理子が失踪した場所。
 その場所は、有名な心霊スポットで、立ち入り禁止となっていて、
しめ縄も張られていた。

 地元の学生達が、昨夜そこで肝試しをしていて、死体を発見した。

 ビニールに包まれた真理子の死体は白骨化していないどころか、昨
日亡くなったかのようにきれいなままだった。


 この件は、ニュースでも流れる。


 雅が捜査一課で説明する。
 15年前、22歳だった真理子は、市役所に勤めていた。夜、ちょ
っと友達に会ってくると外へ出たが、そのまま戻らなかった。そのた
め、捜索が始まり、近くの神社に、大量の血液が流れているのが発見
され、真理子の死亡が疑われ、死体を探したが、見つからなかった。
 そのまわりが近くの山中から見つかった。

 尊が、詳しいことは解剖してみなければ分からないが、後頭部打撲
による脳挫傷。多分犯人に追われて、倒れて、その石に頭をぶつけて
亡くなったのだろう。
 その後犯人は、真理子の死体を近くの山中に捨てた。
 でも、15年たったはずの真理子の顔がきれいなのは不思議だ、と
言う。

 キイナは、死蝋化現象だろうと言う。水分が多く、空気が遮断され
た環境の土中に埋められていると、死体の成分が段々蝋のようになり、
やがて石灰化して固くなる。
 あの場所は、丁度そういう条件を備えていた、と。

 イタリア・カプチン修道会では、ロザリア・ロシバルドという少女
の死体は、完璧で、80年経った今でも、生きていた時そのままの姿
だった、とキイナ。

 管理官・御手洗修司(草刈正雄)は、この事件の時効まであと
10日。別班も一緒に事件解決に全力を尽くしてくれ、と言う。

 キイナと尊は、雅はそんなことに取り組んでいたんですね。真理子
の死体が心霊スポットで見つかったというのはすごいと話す。

 キイナと尊は、真理子の死体発見現場へ行く。
 すると尊が、腕時計が止まったと騒ぐ。

 やがて、尊は悲鳴を上げる。
 落ち着いて話を聞くと、このあたりを見回りしていた地元のおじい
さんにぶつかっただけだった。
 そのおじいさんはこのあたりに入り込む悪ガキが増えたので、見回
りをしていたのだ。


 キイナと尊は、真理子の家へ行き、母親に真理子の死体をもう少し
検査のためにお借りしたいと頼む。
 母親は快く貸してくれる。

 母親は、雅はこの15年間、真理子を捜すのに、よく努力してくれ
たとお礼を言う。
 雅と真理子は幼なじみだった。雅が警察官になったとき、真理子は
とても喜んだ。真理子は雅のことを本当の兄のように慕っていたから、
と話してくれる。


 捜査本部に戻るとキイナは、心霊スポットでは、しばしば磁場に狂
いが生じていて、今回のように時計が止まったり、人間の側頭部に働
きかけて、厳格が見えやすくなったりする。そして心霊スポットだと
思うことで、更に幽霊などを見やすくなってしまう。
 墓地で幽霊を見ることが多いのも、墓石によく使われる花崗岩には、
多く磁気が含まれていて、そのため磁場が狂いやすくなる。
 そこに幽霊が出るかもしれないという心理的効果が合わさり、幽霊
をみやすくなる、と説明する。

 ただ、今回の心霊スポットは、もともと地元に住んでいた人は知ら
なかった。心霊スポットとして有名になったのは、ここ15年ほどの
こと。誰かが真理子を埋めたことを知られたくなくて、しめ縄を張っ
たり、立ち入り禁止の札を立てたりして、結界と思わせるようにした
のではないか、とキイナ。
 その工作をしたのは、きっと真理子を殺した犯人だろう、と。

 その犯人は?と問われ、分かりませんとキイナ。

 その土地は、代議士の桑島泰蔵(宍戸錠)の所有。
 泰蔵の息子の常男(袴田吉彦)は、真理子の婚約者だった。

 その時、真理子の爪の間から、皮膚片が検出されたとの報が入る。
犯人ともみ合ったとき、入ったのだろう。


 取調室に座らされる常男。
 雅と明彦が取り調べにあたり、その様子をモニターで見る、御手洗、
キイナ、尊。

 明彦は常男に、真理子の爪の間から犯人と思われる皮膚片が発見さ
れた。
 そのDNA照合のために毛髪を1本欲しいと言う。
 すると動揺する常男。タバコを捨てながら、疑っているのか?と言
う。
 明彦が、関係者全員にご協力を願っていると説明しても、応じない。

 取調室に泰蔵が勝手に入ってくる。そして誰に許可されたんだ?と
明彦と雅に言うと、常男のことはオレが守る、と連れ帰る。
 泰蔵は常男に小声で、お前が取り調べを受けるなんて、オレの立場
もよく考えろ、と叱る。

 取調室には、常男が残していったタバコの吸い殻。
 明彦は、その吸い殻から唾液を採取して、DNA鑑定をして貰う、
と言う。

 捜査一課に真一郎が現れ、DNA照合の結果、一致しなかったと伝
える。

 捜査会議でキイナは、真理子が死蝋化して、発見されたのも、真理
子の意思なのではないか。そのために犯人の皮膚片が残った。白骨化
していれば残らず、犯人の証拠が何もなかっただろう。
 あれから、毎晩、真理子の死体が見つかったあたりを徘徊している
人物がいると言う。


 雅は、また一人で出かけていく。
 そして現場に到着すると、地面を探し始める。

 そこにキイナも現れ、手伝う。

 しかも、キイナだけでなく、明彦に率いられた一課並びに尊もやっ
てきて、地取りの要領で、捜索を始める。

 雅は、腕時計を見つけ、何かを考え込む。


 『桑島泰蔵講演会』。
 常男が後ろで聞いている。
 それだけでなく、雅とキイナも立っていた。

 講演が終わると、泰蔵はこんなところまで押しかけて、何のマネだ
と雅とキイナに文句を言う。

 雅は、真理子殺害犯を逮捕しに来たという。
 常男には、関係ない、と泰蔵。

 雅は、逮捕しに来たのは、泰蔵だと言う。
 自分を何者か知っているのか、と威厳を保つ泰蔵。

 雅は、真理子の遺体発見場所の近くで発見された腕時計を提示し、
泰蔵の物だな、と言う。
 事件の日の昼の写真には、泰蔵の左手首に、その時計がはめられて
いた。
 だが、事件翌日の写真には、泰蔵の左手首には腕時計が無く、白い
包帯が巻かれていた。もみ合う時、真理子に付けられた傷を、隠した
のだろう。

 あの夜、あの公園に真理子を呼び出したのは、泰蔵。泰蔵は、常男
が真理子と付き合っているのが、気に入らなかった。何でも自分の思
い通りにしたい泰蔵は、真理子を別れさせるために、手切れ金を用意
したのだろう。
 でも、真理子は言うことを聞かず、弾みで真理子を殺してしまった
泰蔵は、とりあえずその遺体を自分の山に埋めた。そうすれば、発見
されることもないだろうと、高をくくっていた。

 それが発見されてしまい、泰蔵は慌てて、何か自分と結びつくよう
なものが現場に落ちていないか探し始めた。
 これが事件の概要ですね、と言う。

 常男は、自分が悪かったという。子供の時から、なんでもオヤジの
言うなりで、真理子を守れなかった、と言う。


 キイナと雅は、真理子の母親のところへ行き、遅くなってしまって
申し訳ありませんでした、と頭を下げる。
 真理子の母親は、真理子がいなくなってしまってからの15年間、
ずっと時が止まったように感じていた。これで救われる。雅もどうぞ
真理子から自由になってください、と言う。

 帰途、雅はキイナに、ボソッと礼を言う。


 キイナが捜査一課に戻ると、大量のドーナッツ。時効直前に事件を
解決したお祝い。
 みんな、御手洗が差し入れたものと思う。
 婦警達は、このドーナツは並ばないと買えないほどの超入手困難な
人気ドーナツと言う。

 そこに御手洗が来て、おいしそう、と一つ取る。

 御手洗でもないとすると、ドーナッツを持ってきたのは誰?

 まさかと雅の方を見ると、雅は机の中に入っていた同種のドーナッ
ツを食べ始めた。


寸  評  今回、どこが不可能犯罪か、わからないのですが。
 不可能犯罪は、法的に考えれば、本人はそれで人を殺したと思って
いるが、科学的には殺せるはずの無い方法です。たとえば、丑の刻参
りをしただけで、呪った人が亡くなったら、これは不可能犯罪ですね。
 念力で殺す、などというのも。

 キイナは、こういう殺せるはずが無い方法で、『殺した』ことを立
証していくのかと思っていました。
 今回は、死後15年経っても死蝋化したため、被害者の身元もすぐ
に分かったし、犯人の皮膚片という動かぬ証拠も容易に見つかったと
いうだけで、不思議は無いですよね。

 ところで、墓石が花崗岩で、というくだりがありましたが、花崗岩
は墓石の材料としては、通常御影石と呼ばれますが、固くて加工が大
変だったため、昔はそう多くは使われていなかったらしいですね。
 昔は、安山岩が多く、これだと柔らかくて、風雨その他で角が丸く
なったり、欠けたり折れたりするので、御影石に代わっていったとの
こと。

 よって、昔の崩れたお墓などが多くて、おどろおどろしいところで
は、磁気の影響は少ない、ということですね。
 最近の整然とした、きれいな墓石が多いところの方が、より磁気の
影響を受ける、ということ。

 では、御影石の産地では、方位磁針は役に立たないのかしら?
 そういえば昔、大谷石の広大な採掘所跡で、方向感覚が狂うという
話を聞きました。
 また、富士山麓の青木ヶ原樹海では、本当に方位磁針が狂うとか。
 でも、大人の胸の高さでは、狂うほどではなく、地面に近づけると、
狂う、という程度の磁力らしいです。

 本当にどの程度の狂いが人体の頭部にあるのか、科学的に確かめて
くれないでしょうか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 遂に東京の桜が満開になったようです。
 開花宣言から2週間、ここのところないほどの、ゆっくりさ加減です。
 満開になってしまうと、雨が怖いですね。開ききった花びらは、雨でドンド
ン散っていってしまいますから。

 先々週末は六義園にしだれ桜を見に行きました。
 江戸彼岸桜なので、ソメイヨシノより、一足早く満開を迎えます。
 先週末は、二度目の靖国神社&千鳥ヶ淵です。

 子供の時にはそんな気持ちは無かったのですが、年々歳々、春は桜を見ない
と落ち着かなくなってきています。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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