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タイトル:Daily Drama Express 2009/03/09 ヴォイス (9)  2009/03/31


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/03/09 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル ヴォイス〜命なき者の声〜
局  名 フジテレビ系
放映日時 月曜21時
キャスト 加地大己(瑛太)
 石末亮介(生田斗真)
 久保秋佳奈子(石原さとみ)
 桐原哲平(遠藤雄弥)
 羽井彰 (佐藤智仁)
 蕪木誠 (泉谷しげる)
 佐川文彦(時任三郎)
脚  本 金子茂樹
主題歌  『』

あらすじ  第9回 雨を読めた男の死

 三人の高校生が地面に落ちてきた作業員を見つけ、110番!と慌
てる。

 彼の遺体は法医学教室へ運ばれ、刑事の大和田敏(山崎樹範)が説
明をする。

 彼の名は宇野慧(平賀雅臣)43歳。職業はビルの窓拭きを請け負
う会社の社長。作業時にビルの五階・高さ15メートルの高所から、
落下。
 通行人が通報したが、発見時にはすでに息を引き取っていた。家族
は妻・真由美(中島ひろ子)と中学生の息子。
 所持品は、窓ふきの道具一式と、それを入れる腰巻き状の袋。携帯
電話と財布。

 落下原因と思われる命綱の不具がなかったかは、現在捜査中。

 解剖をすると、肋骨や骨盤が複雑に骨折し、内臓も破裂している。
 助手の夏井川玲子(矢田亜希子)は、死因は落下による今日腹部打
撃による大動脈の出血死で間違いないわね、と言う。

 法医学教授・佐川文彦(時任三郎)が、念のため蕪木誠(泉谷しげ
る)に早めに検査して貰うよう指示する。

 加地大己(瑛太)は、宇野の腕の白い部分を気にする。

 石末亮介(生田斗真)は、今月、父親・石末貴之(名高達男)の病
院が人手不足で、沢山シフトを入れられている、とぼやく。
 久保秋佳奈子(石原さとみ)は、単位、大丈夫?と聞くが、亮介は
それはそれでやること、やっているからと答える。

 向こうの部屋に、遺族とは見えないスーツを着た人物が来ているの
を見つける大己たち。
 桐畑哲平(遠藤雄弥)が、多分生命保険の調査員だろうと言う。高
額の保険金が掛けられている場合は、特に念入りに調査される、と。
 亡くなっても保険金が払われないことがあるの?と聞く大己に、約
款にもよるけれども、契約後2年以内の自殺には払われないというの
もある、と加奈子。


 羽井彰(佐藤智仁)の実家の沖縄料理店に集まる一同。
 大己は、生命保険金って、誰が考えたんだろう。死んだら遺族にお
金が払われるって、すごいシステムだ。なんだか命に値段が付いてい
るようだ、と言う。

 桐原は、そういうのって、結婚して家族ができないと、わからない
んじゃないか。特に子供が残されることを考えると、と言う。

 みんなの話を聞いていた羽井の母親・羽井鳳子(濱田マリ)が、死
んでお金を残してくれるのが一番、と言う。


 大己と佳奈子は、宇野が亡くなっていた現場へ行った。
 大己ば疑問に思った。宇野が亡くなっていた側の窓は全部きれいに
拭かれていた。それとは違う側の窓は、半分しか拭かれていない。
 一度拭いてから、またそちらへ戻ろうとしたのかなあ?と佳奈子。

 大己と佳奈子は、そのビルの人に話を聞く。
 その人は、不況で宇野の会社に払える予算が減ってしまった。でも、
宇野は代金は気持ちだけでいいからと言って、窓ふきは手を抜かず、
ぴかぴかにしてくれた、と言う。


 大和田が宇野の情報を持ってくる。
 調査の結果、命綱の不具合は見つからなかった。
 それよりも、宇野は精神科に通っていた。多額の負債を抱え会社経
営が思わしくないことを気に病んでいたようだ、と言う。


 桐原が宇野の血液を分離した、と持ってきて、蕪木が試薬を混ぜる。

 結果待ちの間、蕪木は、借金を重ねると、見えるものも見えなくな
る。気をつけろよ、と桐原に言う。
 桐原は、大丈夫ですよ、と言う。
 蕪木は、そういうことを言う奴が、一番危ない、と言う。

 結果を見た蕪木が桐原に、もう一度検査を依頼してこい、と言う。


 大己は宇野の会社を訪ねる。
 すると、そこで片付けをしていた社員が、宇野は会社が大変でも、
ちゃんと給料を払ってくれ、少ないけれど、と言って、ボーナスも出
してくれた、と言う。

 大己は、どうしてここの窓は拭かないのか聞く。
 社員は、自分も最初の時、そう思って宇野に聞いた。すると宇野は、
目の前の窓が汚れていると、窓が拭きたい!という気持ちが沸々と湧
いてくるからだ、と言っていたと言う。だから、車の窓も汚れている
と言う。

 大己は、宇野は左手首に腕時計をしていたか聞く。そこだけ日焼け
していないから、と。
 社員は、緑色のバンドの腕時計をしていた。でも、時間を聞いても
教えてくれなかった。その時計は止まっていたからだ。宇野は、アク
セサリーのようなものだと言っていた、と言う。

 大己は、宇野の車をのぞき込み、ダッシュボード上に置かれていた
その時計を見る。


 大己と佳奈子は、宇野の家を訪ねる。
 すると、学校から帰ってきた宇野の息子が、母・真由子なら、まだ
仕事中だと言う。

 真由子をスーバーに訪ねる。
 すると真由子は、宇野が亡くなってから忙しすぎて、宇野の死につ
いて考えている暇なんてなかった。宇野の残した借金に、息子の教育
費も必要で、と言う。


 佳奈子がアメリカ研修にパスする。だが、自分からは言わない。羽
井が、英会話の本を見つけたから分かった。

 桐原が、言ってくれないなんて、水くさいですよと言う。
 大己は関心なさそう。

 五人で桐原の部屋に集まり、パーティー。

 羽井が、今日ニュースで、桜井真也(田村亮)という有名作家が亡
くなり、主治医が詰め寄られていた、と言う。

 亮介が、オヤジも大変だったようだという。病院経営も大変だと思
った、と。

 大己と佳奈子は、一緒に家路につく。
 すると途中で雨が降り出す。
 カバンから折りたたみ傘を取りだし、佳奈子にさしかける大己。
 今日、宇野の会社に行ったら、夜、雨が降るから傘を持っていけと
言われたという。
 宇野はもっとすごくて、窓から見える煙突の形で、何時間後に雨が
降るか分かったと言っていたという。

 途中で大己は傘を佳奈子に渡すと、コートのフードをかぶって、走
っていく。


 蕪木が、宇野の血液の検査結果を持って、佐野の所へ来る。ベニゾ
ジアゼピン系のニトラビバムが出た、と。
 たまには、佐川の勘も当たると冷やかす蕪木。
 ベニゾジアゼピン系の薬物は、睡眠剤の成分。


 亮介が病院の小部屋でパソコンに向かっていると、桜井の主治医だ
った医師が来て、桜井のカルテを探す。
 亮介が一緒に探しましょうか?と言うと、その医師は断る。

 院長室へ行くと、そこに桜井のカルテがあった。
 主治医が、シスの投与量が多すぎたのが死因でしょうか?と聞くが、
院長の貴之は、シスの投与はなかった、と言う。

 まだ心配する主治医に、これは君の将来を考えてのことだ、と貴之。

 主治医は桜井のカルテを手に戻ってきて、亮介に、CT室に寄った
とき、忘れてきてしまったみたいだ。あまり寝ていなかったからな、
と言う。

 亮介は気になって桜井のカルテを開く。
 すると、ルーズリーフ式のノートの一枚の筆跡がほかのページとは
違っている。

 そこに看護師が来て、それを見て、シスの投与記録が無くなってい
るという。


 その頃貴之は、シスの投与記録が書かれた1枚をシュレッダーにか
けていた。


 桜井の妻が貴之の病院へやってきて、外泊許可が出るほど病状が良
くなっていたはずなのに、突然亡くなったということは、医療ミスで
はないか、と言う。

 でも、通りすがりの看護師達は、ああやってクレームを付ける人が
増えて困る。余命一年と言われると、必ず一年生きると思いこむ人が
いる、と。


 玲子が大己たち5人に、宇野は睡眠薬を服用していたので、自殺と
して判断された、と言う。

 それって.....との声に、契約らまだ免責期間を過ぎていないので、
自殺には保険金が払われない、ということ、と冷静に言う。

 桐原は、それって家族にお金を残そうとした宇野の死が無駄だって
言うこと?と言う。

 佐川の部屋のドアをガンガンとノックするすごい音。

 大己たちが様子を見ると、真由美がノックしている。
 佐川が、話なら中でと言うが、真由美はここでいいと、廊下に立っ
たまま話し始める。
 佐川が自殺と判定したために、保険金が下りなくなったと文句を言
う。
 佐川は、胃の中に残っていたベニゾジアゼピン系の薬物の量から、
仕事を仕事をする直前に服用したと考えられる。
 また、普通、高いところから落ちたら、窓枠につかまろうとするな
り、命綱につかまろうとするなりして、手のひらに傷がつくはずなの
に、宇野の手のひらには全く傷はなかったという。

 真由美は、保険金が下りなかったので、自分たちは宇野の残した借
金を背負い、生きていかなければならない。
 生きていけなくなって、自分たちも死ぬことになったら、どうする
のだと詰め寄る。


 真由美の話を聞いて、考え込む大己たち。
 桐原は、解剖することは遺族のためになると思っていたと、しょげ
る。

 大己は、解剖は遺族のためにあるのでしょうか?と問題提起する。
解剖は亡くなった人の最後の声をこの世に届けるためにあるのではな
いか。真実を知るために、解剖するのではないか、と言う。


 宇野が亡くなった場所を調べる大己、佳奈子、羽井、桐原。
 そこに宇野の息子が花束を持って現れ、オヤジは逃げたんだ。自分
たちに借金だけ残して、死んだ。窓から20年もぶら下がって。あん
な生き方はしないと決めた、と言うと、花束を地面に落とし、立ち去
ろうとする。

 羽井は、宇野はカッコイイ。あんな高いところからぶら下がるって、
大変なことだという。
 佳奈子は、20年もそうやって家族を支えてきたんだ、と言う。

 大己は、わからないことがある。いつも仕事の時はめていた動かな
い緑色のバンドの腕時計のことだと言う。
 宇野の息子は、小学校三年生の時、ガチャガチャで取った時計だ、
と言う。

 大己は、落ちたとき、壊したくなくて外したんだと言う。
 そして、もう一つ、わからないことがある。どうして拭きかけの窓
ではなく、拭き終わっている向こうの窓にわざわざ動いてから、亡く
なったのだろう、と。

 屋上からその方向を見た宇野の息子は、向こうに見えるこの辺で一
番高い建物。あの建物の窓を拭いたのも宇野で、誇りに思っていた。
そして一度、そのビルの最上階で家族三人で食事をしたことがある。
いつも着ないスーツを着て、窓際の席を予約して、窓を拭いただけな
のに。でも、その時だけだったと言う。

 大己は、たとえどんなことがあっても、死んではいけない。生きな
ければならないのだ。
 でも、それでも死んだ宇野の気持ちもわかる。家族を守るために自
ら命を絶った。
 もし、宇野の死が事故死のままだったら、保険金が支払われて、楽
になっていたかもしれない。でも、それでは宇野の最後の言葉はわか
らない。
 生活は大変かもしれないけれども、父親の気持ちを考えて、これか
らも強く生きていって欲しい、と言う。


 亮介は覚悟を決めると、貴之の病院へ入る。そして桜井の妻に声を
掛けて、2人は病院の屋上へ行く。

 亮介は、桜井の妻同様、桜井の死に、疑問を持っている。オヤジを
疑うのはすごい怖くて、目をそらそうとした。
 でも、逃げてはいけないんだ。それでは死んだ友達に、顔向けでき
ない。死因があやふやなままでは、自分が今まで何のために法医学を
学んできたのか、わからない。
 桜井の解剖をしませんか?桜井の、最後の声を聞きませんか?と勧
める。


寸  評  今回は、桜井の抗ガン剤投与の失敗による死亡と、宇野の自殺を
鑑定したことの二つのストーリーが同時並行的に展開されましたね。
 最初、宇野の解剖のストーリー展開はわかるのですが、桜井の治療
がどう絡んでくるのか分からなくて。

 亮介が、父親を乗り越え、法医学者としての道を進めるかどうかの
試金石となる事件の始まりだったんですね。

 大己の言葉に違和感を感じました。
 解剖が、死者の最後の姿を伝えるものというのなら、納得できます。
でも、最後の声だったら、宇野は自分の自殺を、事故死と判定してく
れ!と思いっきり叫んでいたのではないでしょうか。

 それと、まだ最終回ではないのに、回想シーン、多すぎませんか?
 撮影時間が足らなかったのでしょうか?

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 友達から、相棒のスピンオフ映画『鑑識・米沢守の事件簿』を見に行こうと
誘われていました。
 でも、『相棒』の映画自体をまだ見ていないので、いきなりこっちを見ても
つまらないと断っていました。
 これで、断る理由が無くなってしまいました。どうもこういう映画って、な
かなか映画館まで行く気にならなくて。地上波で放映になってからテレビで見
ても十分な気がするんですよね。
 って、こんなこと言っていてはいけないのかもしれませんが。(鈴木)

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