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===================================================== 発行部数 26 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2009/03/04 (Wed) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.水曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 水曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル キイナ〜不可能犯罪捜査官〜 局 名 日本テレビ系 放映日時 水曜22時 キャスト 春瀬キイナ（菅野美穂） 山崎尊 （平岡祐太） 工藤真一郎（塚地武雅） 遠藤桜 （小池栄子） 御手洗修司（草刈正雄） 雅一馬 （沢村一樹） 脚 本 吉田智子 主題歌 『』 あらすじ 第７話 偽りの記憶 このドラマは真実から生まれた。 お昼から帰ってきて、おいしかったと満足そうな春瀬キイナ（菅野 美穂）と遠藤桜（小池栄子）。 山崎尊（平岡祐太）はおいしいからって、３０分も並ぶなんてと不 平を言っているが、結局一緒に並んでいたのだ。 捜査一課に、主任の津田明彦（金田明夫）がいる。 キイナは、お子さんの卒業式では？と聞くが、妻共々出席してきま したと言い、一緒に来ていた妻・真美子（宮崎美子）が挨拶する。そ して、手作りのマドレーヌを、どうぞと差し出す。みんなすでに食べ ている。 尊は、せっかくだけれども、今お腹いっぱい食べたところなのでと、 断るが、キイナと桜は、喜んで貰う。 お腹いっぱいって言っていたじゃないですかと言う尊に、別腹は科 学的に証明されている。満腹でも、好きなものを目の前にすると、満 腹中枢が刺激され、胃に空いたスペースを作ると説明するキイナ。 尊は、いくら別腹が存在しても、食べれば脂肪になります。特に甘 いものは、と言い、慌てて自分のお腹を見るキイナと桜。 いつもの飲み屋でビールを飲んでいるキイナ、桜、尊。 キイナは結婚して、明彦の所みたいな、暖かい家庭を作りたいなと 言う。 桜は、もう２９だし、まず相手を探さなきゃ。キイナは、すでに警 視庁科学捜査研究所の工藤真一郎（塚地武雅）という相手がいるしね、 と言い、そんなことないとキイナ。 その頃田所（三上市朗）は、自分の住むマンションに入ろうとした 時、フードをかぶった人物に、鉄パイプでめった打ちにされていた。 キイナは、そろそろお開きにしようと言い、尊が今日はおごるとい う。 その時、キイナの携帯が鳴る。真美子が人を殴って捕まったとの連 絡だった。 暗い部屋にポツンと座っている明彦に、珈琲を出す桜。 捜査一課の会議。 キイナは、真美子を取り調べた結果を発表する。 真美子は田所に投資話を持ち込まれた。段々話は大きくなり、沖縄 のリゾートホテルの件では、投資額は２，０００万円になった。 でも、その話が詐欺だと分かったとき、真美子は田所を襲わなけれ ば、自分が狂ってしまいそうだった、と言う。 一課長の雅一馬（沢村一樹）は、捜査一課の課員に、事実関係の確 認を命じ、キイナたち別班には、軽症で入院中の田所への聞き込みを 命じる。そして明彦には、捜査から外れて貰う、と言う。 田所に真美子の写真を見せると、田所は真美子に投資話をしたこと はない。だが、殴ったのは真美子だったという。 捜査会議。 真美子の口座を調べても、大金を送金した痕跡はない。 だが、真美子は沖縄で４時に北谷町でダンプの横転事故があり、名 護に到着するまで４時間掛かってしまったと言っている。 その時刻、その事故は本当にあった。 でも、その時刻、真美子と娘は自宅にいたのだ。 東京と沖縄に同時に居るなんてことがあるのか。 キイナは、テレポーテーションとつぶやく。 そんなことはないだろうと言われて、１９５７年 アフリカ コー トジュボワールの教会の一室に閉じこめられていた少年が、突然いな くなった。少年は数百キロをテレポーテーションしたというのだ、と 言う。 あるいは、ドッペルディンガーとキイナ。 お土産のケーキの箱をそっと開けて中を見るキイナ。 尊に促されて歩き出す。 ２人は明彦の家へと向かっているのだ。 無断で来ていいんですか？と心配する尊に対して、ドンドン進むキ イナ。 明彦は１人で家にいた。娘は親戚の家に預けられている。 キイナは沢山ある写真立てを見て、明彦の写っている写真は全部家 の中ですね、と言う。 明彦は、仕事ばかりで一度も夫婦で旅行に行ったこともないから、 と言う。 よく離婚されませんでしたね、と言うキイナに、そうだなと明彦。 そして、真美子が怒っているところを見たことがない。虫を殺すの さえ、かわいそうと言うくらいだから、今回の事件は信じられない。 前に憑依現象があっただろう。悪霊に取り憑かれたとしか思えない、 と言う。 時間も経ち、帰ろうとするキイナと尊。 明彦は、捜査に役立つ話をしたかったのに、できなくてと謝る。 キイナは、そういうつもりで来たわけではないので、と言う。そし て沖縄に行っていたと言うとき、本当に家にいたんですか？と聞く。 明彦は、真美子は飛行機にすら乗れないので、沖縄県には行けない。 飛行機恐怖症で、今それを克服しようとして、心療内科に通っていた ぐらいだと言って、パンフレットを渡す。 今年で結婚２５年になる。銀婚式の記念に海外旅行に行こうとして 通院している。明彦は、真美子に楽しい思い出を作ってあげたいと言 う。 キイナは尊に、明彦と真美子はお互い信頼し合っている。だからキ イナも信じてみると言う。 手始めに、何をしますか？と聞く尊に、明彦から貰ったパンフレッ トを見せる。 桐島メンタルクリニックに話を聞きに行くキイナと尊。 クリニックの中は、診療所っぽくなく、まるでリビングのよう。 その頃明彦は、管理官・御手洗修司（草刈正雄）に辞表を提出して いた。 御手洗は、奥さんのことではないか、と止めるが、けじめは付けな いと、と明彦。 桐島貴子（荻野目慶子）が出てきて、キイナが診療所っぽくないと いう感想を素直に話すと、桐島は心療内科は内科や外科とは違うと言 う。 キイナは、真美子は飛行機恐怖症。飛行機に乗ったという話がある が、それは治ったということなのか、と聞く。 桐島は、飛行機に乗れたということは、治ったということでしょう、 と言う。心身症は、内科の病気などのように、外から治ったかどうか がわかるのではない。 真美子が飛行機恐怖症になったのは、子供の時、乗った飛行機が乱 気流に巻き込まれ、その時の恐怖がトラウマになってしまったこと。 そのトラウマを克服できれば、また飛行機に乗れるようになる、と桐 島。 帰ろうとしたキイナは、置いてあった渦巻き模様の紙を取り上げ、 これも治療に使うのか聞く。 桐島は、催眠療法に使うと答える。 キイナが、ああ、退行睡眠ですね。前世までわかるっていう、と言 う。 失笑する桐島。 明彦は、真美子が事件を起こす前、変なことがあったという。それ はワン・コールだけ鳴って、切れる電話。それが深夜に等間隔で三回 掛かってきた、と。 キイナは、それは暗示に掛ける合図ではないか、と考える。 それをやったのは桐島以外、考えられない、と。 警視庁に戻ったキイナは尊に、催眠術を掛ければ、人が違って見え るのもわけがわかる、と言う。 その時、そんなことはできないという声がかかる。真一郎だった。 真一郎は、捜査一課に届ける調査結果がある、と手に持っていたアタ ッシェケースを見せる。 でも、誤ってそれを骨折した足の上へ落としてしまう。 「痛いっ！」と叫びそうになるが、キイナの手前、大丈夫だと言っ てこらえる真一郎。 真一郎が五円玉を使って、尊に催眠術を掛ける。 でも、尊は全然眠くならないといい、本当は何をしたかったのかと 聞く。 真一郎は、催眠術は誰にでも出来ることではないと言うことを示し たかったという。 催眠術で、ある程度意識化に働きかけ、他人をコントロールするこ とはできるが、それには限度がある、と真一郎。 そして外国での実験例を紹介する。 それは、少女に催眠術を掛け、ここは自分の家だ。花壇の花を摘ん できて欲しいというもの。すると、少女は、なんのためらいもなく、 花を摘んで持ってきた。 次に、同じ場所だが、ここは他人の家だ。花壇の花を摘んできて欲 しいと言うと、少女は摘めないと断った。 すなわち、催眠術で、ある程度のコントロールはできるが、盗みや 殺人など、やってはならないことをやらせることはできないのだ、と 真一郎。 いつもありがとうございますと礼を言うキイナ。 それに対して真一郎は、キイナには娘の莉子（森迫永依）もお世話 になっている。あれから大変だったんですよ。キイナだったら、お母 さんになってもいいと言い出しまして。決して真一郎が言っているん ではないですよ、と断るる でも、振り返った真一郎の前には、尊だけが座っていた。 尊が、キイナは言ってしまった。キイナに伝えておきましょうか？ と言うが、いいですと断る真一郎。 いつもの店でビールを飲みながら、キイナはやはり催眠術では、人 は操れないのか、とため息をついている。 そこに婦警二人が来て、がっかりだったという話をする。スキー場 ではかっこいいと思えた男性が、改めて会ったら全然いけてない男だ ったというのだ。 もう１人が、かっこいいと思いこんでいただけじゃない？と突っ込 む。 それを聞いたキイナは、『記憶の書き換え』と思いつく。 図書室で本を集め、また、すごいスピードで読み始めるキイナ。 そして、遂に「見つけた」とつぶやくと、また机に突っ伏してしま う。 捜査一課で説明するキイナ。 催眠術で、人を操ることは難しいが、記憶をすり替えることはでき る。 人の記憶というのは、結構曖昧なものである。特に眠っているとき は、記憶が不確かになりやすい。そしてその間違った記憶を、本当の 記憶だと一度思いこんでしまうと、それは容易に直せない。 真美子は、田所に会ったこともないし、詐欺にあったことも、沖縄 に行ったこともない。 でも、そう記憶をすり替えさせられ、田所を襲ったのだ、と言う。 そのためのきっかけが、あの電話のコール。 それをやったのは、桐島と名指すキイナ。 でも、尊が、倫理に反する行為はさせられないのではないか、と言 う。 キイナは、一つだけそれがやれる方法がある、と言う。 キイナは桐島を訪ね、逮捕しに来ました、と言う。 真美子についての記憶で、一つだけ解けなかったことが解けたと言 う。 田所に会い、その投資話に乗り、沖縄へ行き、２，０００万円を払 ったのは、桐島自身。投資した後、田所のと連絡が取れなくなった初 めて、田所に騙されたことを知り、田所の行方を捜す一方、真美子に 自分の記憶を植え付け、田所を襲わせた。これは明らかな殺人教唆だ、 と言う。 桐島は、催眠で人を殺させることはできないことは知ってるでしょ、 と言う。 キイナは、１９３０年 ドイツでは、夫を殺すよう命じられた主婦 は、言われたとおり、食事に毒薬を入れたり、オートバイに細工した りして、殺そうとした。 １９５１年 デンマークでは、銀行を襲うよう命じられた男が、実 際に銀行を襲い、現金を強奪した。 人をそうし向けることができる方法が一つだけある。それは、命の 危険があると思いこませること。 真美子の治療をしていくうちに、真美子は非情に催眠に掛かりやす い体質だと分かったのだろう。真美子に田所を殺さないと、真美子が 殺されると暗示を掛けたのだ、とキイナ。 桐島はキイナに、あにたはそこから動けない。この部屋には、いろ いろ催眠に掛かりやすくするための仕掛けが施されている、と言う。 そしてキイナにソファーに座るように誘導すると、キイナは座る。 桐島は、桐島自身が被害者。キイナは警視庁に帰って、こう報告す るの。桐島は無実でした、と。 キイナは田所に襲われる。先に田所を殺すようにと桐島。 キイナは突然目をぱっちりと開けると、真美子にもこうやって暗示 を掛けたんですね、と言う。 どうして暗示に掛からなかったのかと問う桐島に、痛みに気を取ら れていると、暗示に掛かりにくいんですよね、と、血のにじむ指先を 見せるキイナ。 そして尊を呼び、尊が桐島を逮捕する。 キイナは桐島に、確かに桐島は被害者かもしれない。でもだからと いって、真美子を傷つけていいわけではない、と言う。 桐島は、最後に一つ教えて欲しい。どうして自分が真美子に暗示を 掛けたと分かったのか？と。 キイナは、信じたからかな、と答える。明彦が真美子のことを信じ ていたので、キイナも信じたという。 明彦が捜査一課に復帰する。そして真美子お手製のマドレーヌを配 る。 雅も受け取り、食べる。 そこにキイナが戻ってきて、明彦がマドレーヌの箱を差し出すが、 もう残っていない。 がっかりするキイナに、桜が半分わけてくれる。 キイナは明彦に、今年の夏、真美子と銀婚式の海外旅行に行けるよ うになってよかったですね、と言う。 照れながら、キイナに礼を言う明彦。 寸 評 不思議な現象も、段々ネタ切れかな？と感じます。 催眠術、暗示って、本当のところ、どこまでできるのかな？と常々 疑問には思っていたのです。 誰か、わたしに催眠術、掛けてみてくださいって、頼んでみたいん ですよね。 自分は、催眠術に掛かりにくい種類の人間ではないかと思っていま す。 テレビでやっているのは、催眠術に掛かっているといっても、やら せじゃないかと思っていますので。 催眠術にかかったら、どんな気分なのでしょうか。 執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 春ドラマの配信原稿を書いていて、春ドラマは、結構オリジナル脚本が多い なと思いました。 原作があるものはそれなりにストーリーの複雑さなどがあって面白いとも思 いますが、やはり、ドラマはオリジナルの方が楽しみですね。 どんなドラマが展開されるのか。 春ドラマのはやりは、『婚カツ』なんですね。 ＮＨＫは更に離婚活動『離カツ』までくっつけてしまっています。 でも、こういう話題を聞く度に思うんですよね。そんなにしてまで、どうし て結婚しなければならないのか？と。 どうしても一緒にいたい人と巡り会い、お互いそう思い合っているのであれ ば、結婚もいいと思います。 でも、目的が『結婚』で、それにあわせて相手を見繕うって、逆な感じがし て、引いてしまうんですよね。（鈴木） ====================================================================== 発行元：ドラマ研究会 e-mail：info@j-drama.tv url ：http://www.j-drama.tv/ ＩＤ ：MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 （http://www.mailux.com/) ====================================================================== |