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タイトル:Daily Drama Express 2009/02/28 銭ゲバ (7)  2009/03/19


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/02/28 (Sat) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル 銭ゲバ
局  名 日本テレビ系
放映日時 土曜21時00分
キャスト 蒲郡風太郎(松山ケンイチ)
 三國 緑(ミムラ)
 萩野 聡(宮川大輔)
 三國 茜(木南晴夏)
 由香  (石橋杏奈)
 野々村保彦(光石 研)
 野々村洋子(りょう)
 蒲郡健蔵(椎名桔平)
原  作 ジョージ秋山『銭ゲバ』
脚  本 岡田恵和
主題歌   『』

あらすじ  第7話 命の値段も結局金ズラか…

 逮捕され、取り調べを受ける蒲郡風太郎(松山ケンイチ)。
 刑事の萩野聡(宮川大輔)に、激しく萩野加奈江(宮本裕子)を突
き落とした件について追求されるが、黙ったまま。
 萩野のなすままに殴られ、倒れる風太郎。

 相棒の菅田純(鈴木裕樹)が、加奈江の様態について聞く。
 たいしたことはない、と萩野。
 病気の方は?と聞かれ、それは関係ないと突き放す萩野。

 でも、すぐ心配してくれたことの礼を言う。風太郎じゃないけれど
も、世の中、本当に金だ。心臓移植するにも。だからこそ、風太郎を
許せないのだと萩野。


 三國緑(ミムラ)は、三國茜(木南晴夏)まで騙していたことを詫
びる。そして『あの男』は、茜を騙していた、と言う。
 茜は、風太郎のことを、『あの男』なんて言わないで、と言う。
 緑は風太郎自身が騙していたという。
 でも、それでも風太郎を信じている、と茜。

 緑は、もうおしまいだと言う。


 留置場で、萩野の弟、新聞販売店主・萩野宏(近藤公園)を殴り殺
した後のことを思い出していた風太郎。
 雨は上がっていたが、空腹でフラフラだった。
 近づいてくるお巡りさんから姿を隠す風太郎。
 お巡りさんが行ってしまうと、ゴミ箱を漁り、パンの切れ端を食べ
る。

 小学校を覗くが、中には入らず、そのままフラフラと歩いていき、
小屋にはいると、そこにあった寝台に横たわると、いつしか眠ってし
まう。


 悪夢にうなされ、起きる風太郎。

 小屋の中では、鍋を火に掛け、おかゆを煮ている老人(品川徹)が
いた。ホームレスだ。

 風太郎は勧められ、そのおかゆをむさぼり食べる。
 酒も勧められるが、酒は嫌いだと断る風太郎。

 その老人は風太郎に、何があったか聞く。どうして逃げているのか?
と。
 だが、黙っている風太郎。

 老人は、自分が信じられないか?別に何を聞いても説得するつもり
もないし、ここを追い出すつもりもないと言う。

 風太郎は、人を殺したという。

 老人は、くず鉄集めをしていた。
 その途中、手伝っていた風太郎は聞いてしまった。その老人が警官
に、情報を買ってくれと言っているのを。殺人事件なんだから、五千
円で。いや、三千円、千円でもいいやと言っている。

 風太郎は、その場を逃げ出す。
 そして、結局世の中金ズラ。銭ズラと泣き叫ぶ。


 留置所で風太郎は、何を弱気になってるんだ。オレは『銭ゲバ』だ
と、自分にカツを入れる。この世はすべて銭だと身を以て証明してや
る。どうせ地獄へ行くって決まっているのだから、と言う。

 また、萩野の取り調べを受ける風太郎。
 風太郎は、加奈江のことを心配する。
 萩野は、風太郎が加奈江を突き落とすところを見た目撃者もいる。
ほかの殺人も吐け、と言う。

 風太郎は、これって別件逮捕でしょ。そんなことをして、大丈夫か
と、萩野を心配する。その時の風太郎のアリバイは話したでしょ、と。
 調べさせていると萩野。

 菅田が、その時風太郎は経営会議に出ていたと報告する。
 萩野は金で偽証させたのでは、と言う。

 その時、取調室の外が騒がしくなる。加奈江を突き落とした犯人が
自首してきたというのだ。

 自首してきた人物は野々村真一(松山ケンイチ・二役)。風太郎と
そっくりな顔だ。

 真一は、最初金のためにそんなことできないと言っていたが、その
金額が300万円と聞くと、加奈江を突き落とすことを引き受けたの
だ。


 釈放された風太郎は、萩野のところに寄り、加奈江の手術にお金が
必要なら、いつでも言って欲しい、と言う。


 三國家での三人での食事。みんな押し黙っている。

 耐えかねて、風太郎はもうこんなことやめましょうと言い出す。自
分は、どうせ地獄への片道切符しか持っていないのだから、と。
 2人と会う前のことは省略するが、緑の車の前に飛び出したのは、
わざと。三國家にはいるためだった。
 茜をターゲットにしたのは、ちょろかったから。
 三國家の全財産をいただいてしまおうと思ったのだが、そこに現れ
た邪魔者が緑のお友達の白川(田中圭)。
 白川はいい人なのだが、邪魔だから死んで貰ったと風太郎。

 緑は、風太郎のことを、やはり人間だったのだという。獣ならば、
死ねばすべては終わる。だが、人間なら、生きて自分がやったことを
苦しめ、と言う。

 風太郎は、食卓を立つと、さっさと寝室へ行く。

 茜が風太郎のところへ来る。
 風太郎は、なんで来るんだ、と言う。
 茜は、風太郎のことを愛しているから。風太郎は、自分のことをど
う思っているか聞く。好きでも愛してもいないのはわかる。でも、嫌
いじゃないよね。嫌いじゃないと言って、と言う。

 風太郎はため息をつくと、どうでもいいんだよ、と言う。
 絶望に襲われる茜。


 朝食を食べる三人。無言のまま。

 風太郎は食べ終わると、「ごちそうさま」と言い、ダイニングルー
ムを出るとき、「行ってきます」と挨拶する。

 茜が追いかけ、「行ってらっしゃい」と満面の笑顔で風太郎を見送
る。
 風太郎は、無言で出かけていく。

 コンビニで、団子とビールを買う蒲郡健蔵(椎名桔平)。
 あのジュラルミンケースをあけ、中から一万円札を取り出し、払う。
 そしてコンビニの店員に、ケースの中、見ちゃった?と言う。これ、
重くて大変なんだよね、と。

 おびえる店員に、お釣り、と請求する健蔵。

 健蔵は、道沿いの空き地で、ジュラルミンケースに腰を掛けて団子
を食べ、ビールを飲む。

 途中でタクシーが通りかかると、ビールを持った手を挙げて、呼び
止める。


 取調室で真一は菅田に、お腹が痛くなって、慌ててトイレを捜して
いる途中で加奈江にぶつかってしまった、と言う。そして、これって
どれくらいの刑になるのか聞く。

 そこに萩野が入ってきて、風太郎に頼まれてやったんだろう。いく
ら貰ったんだよ、と言う。
 とぼける真一。


 社長室にいる風太郎の前に、伊豆屋の面々が来て、真一のことで迷
惑を掛けて申し訳ないと謝る。
 風太郎は、そんなことはどうでもいい。それよりも、今でも貧しく
ても、金より心の方が大切だと思っているのか、と問う。
 伊豆屋の主人・野々村保彦(光石研)がそうだと答えると、風太郎
は、きれい事を言うな。お前らは貧しく、地べたを這いずる生活を続
けていろ、と言うと、出て行け!と怒鳴る。

 あまりの風太郎の剣幕に、退散する伊豆屋の面々。


 萩野は息子からの電話を受ける。また加奈江の発作が起きて、大変
だという。


 緑は車で走っていた。あの、子供の頃、家の車が風太郎に水を掛け
てしまったところまで来ると、車を降りて、そのことを思い出す。

 それから、今は廃屋となっている風太郎達が昔住んでいた家に入る。
柱に風太郎の年齢と身長が、毎年刻まれているのを見る。

 更に緑は、新聞記事を頼りに、宏の死体が見つかった海岸へ行って
みる。

 すると、そこへやってくる健蔵。緑のようなお嬢様が、何をやって
いるのか聞く。

 緑は、風太郎をきちんと憎むために、風太郎の育ったところを見て
みようと思ったと答える。


 2人は、食べ物屋へはいる。
 健蔵は、自分たちは親戚なんだから、そんなによそよそしくしない
で、と言う。
 緑は、心底軽蔑しているという。

 健蔵は、10億円の使い道考えるのって、結構大変。昔バカにして
いた連中に、1億円寄付するって言ったら、今日お食事会でもと言っ
てきた。手のひらを返すって言うのは、まさにこういうことを言うん
だな、と言う。
 緑は、風太郎と、10億円貰ったら死ぬって約束したんでしょ、と
言う。

 でも健蔵は、それは風太郎の照れ隠しだろう。親に小遣いを渡すの
って、照れるからと言う。

 緑は、一つぐらい風太郎との約束を守ったらどうだ、と言う。
10億円貰ったのだから、死になさい、と。

 健蔵は、緑の條王様キャラって、たまらないねぇ、とまだふざけて
いる。


 車いすに座り、外を眺めている茜に、女中の桑田春子(志保)が紅
茶を出す。
 「晴ちゃん、ありがとう」と礼を言う茜。
 春子はびっくりする。


 真一の面会に来る妹・野々村由香(石橋杏奈)。
 真一は、「いいお客さんだよな、あの社長さん」とつぶやく。


 電話を切った保彦は、暗い顔をする。心配する野々村祥子(りょう)
や野々村晴香(たくませいこ)に、真一は借金があって、300万円
は返した、と言う。でも、それは利息分だけだった、と。

 そこに由香が帰ってきて、やっぱり真一は風太郎に頼まれてたんだ、
と言う。


 健蔵は先生と呼ばれ、上座に座らされて、上機嫌。集まった同窓生
に、10億円を見せて、悦に入っている。


 風太郎は、三國造船の決算書類を見ている。
 そこに萩野がやってきて、先日お話のあった加奈江の手術費用の援
助を頼みたいという。発作が起きて、医者からは一刻の猶予もないと
言われた。自分は警察を辞め、妻の治療に付き添うというと、深くお
辞儀をする。

 風太郎は、萩野の上体を起こすと、正しい選択をしましたと言って、
用意してあったアタッシェケースを開ける。
 中には、金と病院のパンフレットと、名医への紹介状が入っている。
 風太郎は、「命にも値段がついてしまうんですねぇ」と言う。

 深々とお辞儀をして、萩野がアタッシェケースに手を掛けると、風
太郎が止める。
 「『世の中、結局金だ』と言ってください。この金はその言葉と引
き替えです」と風太郎。

 結局萩野は、絞り出すように、「世の中、結局.....金」と言う。

 風太郎は手を叩き、それに見送られかのように社長室を出て行く萩
野。

 外へ出ると、アタッシェケースを抱きしめて号泣する萩野。


 風太郎は帰宅し、春子に緑について聞くが、外出していると春子。
 春子は、風太郎に礼を言う。両親も喜んでいた、と。

 寝室に入る風太郎。

 緑が帰宅し、すでに風太郎が帰宅していると春子から聞くと、寝室
のドアをノックする。
 でも、何度ノックしても返事がないので、ドアを開ける。

 そこでは、風太郎が放心したように椅子からずり落ちるように座っ
ていた。
 目を転じると、そこには茜の首つりしたいがぶら下がっていた。
 「茜!」と絶叫する緑。


寸  評  なんと茜が自殺してしまうなんて。
 いや、風太郎が殺した?でも、風太郎に茜を殺すメリットは無いで
すよね。
 譲次の遺書次第ですが、茜の遺産の3/4を風太郎は相続するわけ
ですね。1/4は緑に。

 また、緑は風太郎の少年時代にさかのぼり、どうするのでしょうか?
憎むつもりが、同情してしまうことはないのでしょうか?

 そして健蔵は、本当に死ぬのでしょうか。

 萩野を懐柔して、これで風太郎は一安心なのでしょうか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 ちまたでは、もう定額給付金のお知らせが届いた人もいるとか。
 これで好きなものを買う、といっても、そんなに何かを買えるほどの額では
無いですよね。もう一桁多ければ、ブルーレイレコーダーとも考えられますが。
 ただ、ブルーレイレコーダーを買ったとしても、メディアが高ので、そうそ
う使えるかという疑問もありますね。
 今、DVD−Rが安くなったので、多少メディアにエラーが出て使い物にな
らなくなっても、チェッ!と思って捨てられますが、ブルーレイディスクにエ
ラーが発生したら、泣くに泣けませんね。しかも、大容量だから、沢山のタイ
トルが入れられますが、最後の方にエラーになったらとも思うと。
 当分、DVDでいいや、という気になってしまいます。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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