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タイトル:Daily Drama Express 2009/02/23 トライアングル (7)  2009/03/12


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/02/23 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル ヴォイス〜命なき者の声〜
局  名 フジテレビ系
放映日時 月曜21時
キャスト 加地大己(瑛太)
 石末亮介(生田斗真)
 久保秋佳奈子(石原さとみ)
 桐原哲平(遠藤雄弥)
 羽井彰 (佐藤智仁)
 蕪木誠 (泉谷しげる)
 佐川文彦(時任三郎)
脚  本 金子茂樹
主題歌  『』

あらすじ  第7回 命がけのタイムセール

 半額シールの貼られた牛こま肉のパック。
 ほかにも買い物を撒き散らして、薄暗い路上に倒れている女性。


 桐原哲平(遠藤雄弥)が鳴った目覚ましを止める。
 加地大己(瑛太)が、なんで止めるんだよ!と怒る。
 桐原は、止めてもまた鳴るからいいと言う。
 大己は、それなら起きる時刻に鳴らせばいいと言うが、石末亮介
(生田斗真)が、その二度寝が気持ちいいんだ、と言う。

 それから三人は、目覚まし時計のその機能がなんという名称だった
か、思い出そうと苦しむ。

 そのまま登校し、久保秋佳奈子(石原さとみ)に出会い、聞くと、
あっさりと『スヌーズ機能』と答える。
 「スヌーズって.....」とつぶやくと、「居眠りって意味」と即座
に答える佳奈子。

 研究室で羽井彰(佐藤智仁)に、どんな目覚ましを使っているか聞
くと、使っていないと答える。すぐに壊してしまうから、と。
 みんな羽井を怖れる。

 助手の夏井川玲子(矢田亜希子)が入ってきて、これからは2人ず
つ実際に解剖して貰う。まずは大己と羽井、と指名。

 法医学教授・佐川文彦(時任三郎)に連絡が入り、それを受けた佐
川は、10時から行政解剖。準備しておけ、とみんなに言う。

 解剖台に寝かされている老女。刑事の大和田敏(山崎樹範)が説明
する。
 野間口静代、55歳。
 一昨日、午後7時頃、自宅付近で倒れ、近所の人がすぐ連絡したが、
死亡。
 家族は、靴商を営む夫・功(石橋蓮司)のみ。

 佐川が解剖を前に、大己と羽井に注意を与える。
 だんだん解剖に慣れてしまうと、ご遺体に対する経緯が薄れてしま
う。常にその方は、以前生きていらっしゃったのだという心を忘れな
いように、と言う。

 その時、解剖室の前の廊下が騒がしくなり、みんな外へ出る。
 そこに功が来ていて、静代に指一本でも触れたら許さない、と言う。

 佐川が、解剖承諾書にサインしてますよね、というと、あの時は頭
の中が混乱していたから、と功。

 玲子が、死因がわからないままでいいんですか?と聞くと、功は解
剖なんて、妻は望んでいないと断る。

 玲子は、静代の腹に内出血の痕があったという。

 佐川はとりあえず『死因不詳』と書類に書く。

 解剖できないことについて考える一同。
 司法解剖以外、遺族の承諾がなければ、解剖ができない。
 司法解剖にならなかったということは、事件性がないと判断された
ということ。

 みんなはなぜ功が解剖を断ったのだろうかと、考える。

 大己は佳奈子に、お前が一番遺族の解剖について、気持ちが分かる
だろう、と言うる

 5人で功の店を訪ねる。
 口実として、佳奈子のハイヒールを作りたい、と言う。
 佳奈子が、サイズは22センチ、いや、22.5センチでお願いし
ますと言うと、静代と同じサイズだとしんみりとする功。

 佳奈子が話し始める。
 自分も小学生の時、母親を亡くした。母親の脚に見たことがない痣
があったのだが、その原因がわからず、苦しんだ。
 だから静代さんも、解剖して、死因を特定した方が、報われるので
はないか、と言う。

 功は、そんなことは分かっている。だが、静代は包丁でちょっと手
を切っただけでも、大騒ぎするような女性。それが体中にメスを入れ
るなんて、かわいそうすぎるから、と言う。

 その時、大きな届け物が届く。洗濯乾燥機だった。
 静代が買うと言い、功はいらないと言って、何度も喧嘩したという。

 羽井が据え付けるという。昔、引っ越しのバイトをしていたから、
配管できるという。

 功は、静代は結局1回も使わずに行っちまいやがったとぼやく。


 羽井の実家の沖縄料理屋で話す5人。
 羽井の母親・羽井鳳子(濱田マリ)に夫の気持ちを聞くと、わかる
と言う。40年も連れ添ったと言うことは、いつの間にか親よりも長
い時間を過ごした家族となる、と言う。


 研究室で羽井は桐原に、解剖が無かったことをどこかホッとしてい
たという。

 その話を聞いた玲子は、羽井に辞めてしまえ、と言う。水泳の出来
ない者に、泳げと言っても無理だから、と。


 大和田が静代についての追加情報を持ってくる。
 静代はあの晩、スーパーの特売を買おうとして、転んで脇腹を打っ
た。
 そのまま起き上がり、レジを済ませて、帰宅途中に倒れた。
 この様子は防犯カメラにも映っていた、と言う。

 「特売って、何?」と聞く玲子。
 羽井たちが、スーパーでは夕方になると、半額とかで売られ始める、
と説明する。
 大和田は、高級おつまみや酒しか買わないお嬢様の玲子には、分か
らない世界だな、と言う。


 大己はまた、佳奈子と共に、功を訪ねる。
 どうして自分が、と言う佳奈子に、功の気持ちが一番分かるのが、
佳奈子だろうと説得する。

 功は犬の散歩に出て、大己と佳奈子も付き合う。
 この犬を飼うと言ったのも、静代。結局、散歩にも連れて行けない
まま、亡くなったという。

 あの牛肉で何を作ろうとしたのか聞くと、また同じ料理だろうと功。
昔は作らなかったのに、最近はバカの一つ覚えのように、しょっちゅ
う作る。少しぼけているってことだ。だから目覚まし時計なんかも買
っていた、と言う。


 静代の通っていたフラダンス教室へ聞き込みに行く大己と佳奈子。
 静代の様子について聞くと、最近物忘れが激しくなって、みんなに
ついていけなくなったと言って、よく座って、みんなの踊りを見てい
た、と言う。


 羽井は、玲子の言うとおり、自分は向いていないのかもしれない。
未だに死体を前にすると怖いし、死体を前に冷静でいられる自分なん
て、イメージできなかったと言う。

 亮介は、自分のイメージなんて、アテにならないという。小さいと
きは、絶対父親の病院を継ぐんだと思っていたけど、今それに背いて、
法医学なんか学んでいる。ただ、羽井が教えてくれたように、恥ずか
しくない生き方だけはしたいと言う。

 桐原も、入学したとき、想像も出来なかった。羽井と友達になるな
んて、と言う。

 え?羽井と桐原って、友達だったけ?と亮介。


 佳奈子と大己は、一緒に夜道を歩いている。
 佳奈子がポツリと、明日静代のお葬式だね、と言う。


 翌日も大己は聞き込みを続けている。

 静代が、目覚まし時計を買った電器店の主人は、静代のことを覚え
ていた。先月も洗濯乾燥機を買ってくれたからだ。

 静代が目覚まし時計を買ったのは、丁度大相撲の結びの一番が放送
されている頃。


 大己が研究室に戻ると、紺野が、桐原に、必死に付き合ってくださ
いと頼んでいる。
 大己が、2人って、そういう関係!?と驚く。

 でも、それは大己の勘違い。紺野は桐原に、スーパーのタイムセー
ルに付き合って欲しいと頼んでいたのだ。大根1本10円。ただし
1人1本限りだからだ。
 桐原は、夕方はDVDを借りに行くので、付き合えない、と断って
いる。
 タイムセールの時刻は18:30〜19:30。
 それを見た大己は、何かを思いつき、「まだ間に合うよな」とつぶ
やくと、飛び出していく。


 功の前に、ずらっと並んで座る5人。

 大己が、子犬のことをどう思うか聞く。
 功は、静代が飼うと言ったのだから、仕方ないだろう、と答える。

 佳奈子は、おかしいという。ダンス教室で先生が抱いている小さな
犬でさえ、静代は苦手と言っていた。そんな人が、犬を飼いたいなん
て、言うだろうか、と。
 功は、だからボケがきてるんだよ、と言う。

 大己は、目覚まし時計を買いに、電器店に寄ったとき、静代はお腹
を押さえて、脂汗を浮かべていたという。
 功は当然だろう。腹を打ったのだから、と。

 大己は、電器店に寄ったのは、スーパーに行くよりも前。スーパー
のタイムセールは18:30からで、静代は電器店で相撲中継を見て
いたと言う。
 何を隠しているのですか?と。

 功は、40年も連れ添った夫婦で、隠し事なんて無いだろう、と言
う。

 でも、大己たちに見つめられ、静代の遺体に向かって、「この人達
にお願いするか?」と問いかける。

 そして大己たちの方へ向き直り、「静代をお預けします」と言う。


 静代の遺体が、解剖室へ運び込まれる。

 玲子は羽井に、無理することは無い。無理して解剖中に倒れられた
ら、困る。それに、羽井の意地のために、ご遺体があるのではない、
と言う。

 いよいよ解剖が始まる。

 腹腔内に、大量の出血。脾臓破裂による出血性ショック。

 佐川は羽井に、横隔膜を押さえるように言い、覚悟を決め、押さえ
る羽井。

 佐川は大己に、脾臓を取り出すよう言う。ゆっくりでいいから、丁
寧に、と。


 その頃功は、子犬を相手にしていた。


 解剖が終わった後、佐川は大己と佳奈子に、ご遺体に付き添って欲
しいという。そして結果を伝えて欲しい、と。功のたっての希望だか
ら、と。


 功の前に座る大己と佳奈子。
 功は戻ってきた静代の遺体に、大丈夫だった?と問いかける。

 佳奈子が死因を話す。脾臓破裂による出血性ショック死。

 大己が、静代には隠していることがあった、と言う。
 静代は末期の胃癌だった。進行具合から、余命2ヶ月程度だったと
思われる。
 血液中から抗ガン剤が見つかっているので、多分静代自身は、自分
が癌だと知っていたのではないか。
 苦手な犬を飼ったのも、残された功が、一人で寂しくないように。
 洗濯乾燥機も、家事が苦手な功が、少しでも楽なように。
 肉豆腐ばかり作っていたのは、毎回、もうこれで作れるのも最後か
もしれないと思っていたから、だろう。

 あの日も、その牛肉を手に入れるために、タイムセールへ行った。
 ダンス教室も、ここ一ヶ月は行っても踊れず、教室の隅で、見学し
ていただけだった。家にいると、功に心配を掛けるので、出かけてい
たのだ。

 大己は、もう目覚まし時計は使いましたか?と聞く。
 まだだと功。

 大己は、その目覚まし時計を持ってきて貰う。
 そして鳴らすと、電器店の店主と静代との会話が再生される。
 静代は、ずっと功を自分が起こしていたから、自分の声を録音する
つもりだったのだ。

 功は、馬鹿野郎。お前の声でなくても、起きられると言う。それよ
りも、なんで癌を黙っていたんだよ、と忍び泣く。


 帰途、佳奈子は悲しみをこらえている様子。
 でも、大己の笑顔に癒される。


 功は静代の目覚ましで起き、洗濯乾燥機で洗濯。静代の霊前にお線
香を上げる。静代の靴の木型が祭壇に供えられている。
 店を開け、子犬との散歩へ行く。子犬がいても、静代のいない寂し
さは紛れないと、子犬に語りかける。


 功の店へ行く大己と佳奈子。
 功は、木型から起こし、最高級の革を使った。でも、佳奈子には特
別に2万円でいいと言う。
 佳奈子は、大己が払ってくれるって言ったでしょ、と言う。
 大己は、自分の靴にも1万5千円以上払ったことないんだ。どうし
て佳奈子の靴に2万円も払わなければならないんだ、と言う。

 大己は諦め、毎月500円で40回ローンで、と頼む。
 功は、完済まで、オレの命が持たないかもしれないという。
 佳奈子が、大丈夫ですよ、と言う。
 功は、絶対払って貰うからな、と言い、佳奈子が大己は意外に貯め
てるんじゃない?と言うが、大己の財布の中身は二千円だけ。
 しかも二千円札が一枚。もったいなくて使えなかったという。

 小さい男!と声を揃えて言う佳奈子と功。


寸  評  やっと学生達も実際の解剖に携わるようになりましたね。
 羽井も倒れなくなり、克服しつつあるようです。

 今回も大己は佳奈子を連れて刑事まがいの聞き込みをしていますが、
解剖学的なのは、死因の特定でしょうか。
 死因そのものは解剖前の所見からも類推されたことですが、倒れて
急激に悪くなったのは、患っていた癌の影響もあるのでしょうか?医
学的には、そこまで踏み込んで欲しいですね。

 今回は行政解剖であり、解剖を断られています。
 『チームバチスタの栄光』でいけば、ここでAI登場!といきたい
ところですが、解剖学教室としては、実際に開いてナンボなんでしょ
うね。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 友達が、『チームバチスタの栄光』と、なぜか『ミッドナイトイーグル』ま
でついでにDVDを借りてきてしまい、平日の夜だっていうのに見ることに。
 一本目はまだ良かったのですが、さすがに2本目を見ている途中で、「自分
は、なんでこんなことをしているのだろうか?」と考え込んでしまいました。
 『チームバチスタの栄光』は、見ながら、どうしてもドラマ版と比べてしま
いましたね。
 やはりどう見ても配役はドラマ版の方がいいですね。
 ただ、トリックと犯人は、原作に忠実で、また、田口が聞き取りをした各自
を動物に例えるというところもあり、そういう部分は、どうしてドラマ版はや
めにしようとしたり、トリックを変えたりしようとしたのなか?と考えてしま
いました。(鈴木)

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