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タイトル:Daily Drama Express 2009/02/16 ヴォイス (6)  2009/03/06


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/02/16 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル ヴォイス〜命なき者の声〜
局  名 フジテレビ系
放映日時 月曜21時
キャスト 加地大己(瑛太)
 石末亮介(生田斗真)
 久保秋佳奈子(石原さとみ)
 桐原哲平(遠藤雄弥)
 羽井彰 (佐藤智仁)
 蕪木誠 (泉谷しげる)
 佐川文彦(時任三郎)
脚  本 金子茂樹
主題歌  『』

あらすじ  第6回 予期された入院患者

 腹痛で救急車で運ばれる少女・相馬朋子(志田未来)。付きそう兄
・泰人(石田卓也)。


 久保秋佳奈子(石原さとみ)は、太陽のまぶしさでくしゃみが出や
すくなるというが、理解できない。

 加地大己(瑛太)がまた不思議がる。

 佳奈子は、太陽のまぶしさでくしゃみが出やすくなると言うが、理
解できない大己や桐原哲平(遠藤雄弥)や羽井彰(佐藤智仁)。


 朋子が入院した先は、石末亮介(生田斗真)の父・石末貴之(名高
達男)の病院。

 泰人は、朋子の看病をしながら学校に通い、バイトもしている立派
な青年と看護師が亮介に言う。

 亮介は朋子の主治医の宮島に呼ばれる。今回は、法医学を選択した
件の小言ではなく、朋子の件だった。


 大己たちは広辞苑でくしゃみについて調べる。光くしゃみ反射とい
うものがある。
 大己たちは電球をじっと見つめるが、全然くしゃみが出ない。

 桐原が説明の続きを読むと、この反射が起こるのは、日本人の約
1/4。
 すなわち佳奈子はその1/4であり、大己たちはそうでない3/4。
 大己は、何か少し悔しい、と言う。

 そこに少年が入ってきて、姉貴がいるか聞く。
 みんな一瞬、この研究室に女性がいるか悩み、やがて佳奈子のこと
かと気付く。

 そこに佳奈子が入ってくる。すると少年は、いきなり、「腹減った」
と言う。

 彼は佳奈子の弟・祐樹(冨浦智嗣)で、佳奈子は4年ぶりに再会し
た第一声が、それ!?とあきれる。

 祐樹を連れて、一同は羽井の実家の沖縄料理店へ行く。
 真面目な佳奈子とは対照的に、祐樹は今時の若者らしいフランクな
性格で、すぐに大己らと打ち解ける。

 祐樹は、大阪で、板前の修業をしていて、4年になる。
 みんな佳奈子が料理を出来ないから、弟がその道に進んだのだろう
と納得する。

 祐樹によって次々と明かされる佳奈子の料理の失敗例。
 でも、一つだけ佳奈子の料理でおいしいものがあった、と祐樹。
 羽井たちは、絶対佳奈子にその料理を作らせてやる、と決める。

 佳奈子は、祐樹を泊める所なんて無い、と言う。
 祐樹は、桐原のところに泊めて貰うからいいと言う。


 朋子の診察に向かう助手の夏井川玲子(矢田亜希子)。
 玲子は真っ赤なスポーツカーに乗り込み、亮介に、乗らないならお
いていくよ、と言う。
 慌てて乗り込む亮介。


 研究室で大己たちは法医学教授・佐川文彦(時任三郎)に、生きて
いる人の診察にあたることがあるのか、と問う。
 佐川は、ここには解剖を通じて、膨大なデータがある。それを活用
し、ある時は死因の特定になるし、ある時は生きている人の治療にも
なる、と言う。

 朋子は、偽膜性大腸炎だが、実はミュンヒハウゼン症候群だろう、
と言う。

 ミュンヒハウゼン症候群について、佳奈子だけが答えられる。すな
わち、病気になったと思いこんで、病院を訪ねる精神的な病気。

 佐川は、こういう病気が増えているのは、現代の希薄な人間関係や、
ストレスの多い社会というものも、大きく影響しているのだろう、と
言う。


 車の中で玲子は亮介に、ミュンヒハウゼンって、誰だか知っている?
と聞く。
 知らない、と亮介。
 玲子が、実在したドイツの貴族。ほら吹き男爵として有名、と説明
する。
 亮介は、その人も、後に自分の名前が、病名になるとは思ってなか
っただろうな、と言う。
 玲子は、まさか手の甲に書かれるとも思わなかっただろうな。そう
しないと、覚えられないの?と聞く。
 念のためですよ、とごまかす亮介。

 病院に着き、朋子の様子を見る玲子と亮介。

 朋子は、学校へ行きたい?と聞かれると、暫く入院していたい、と
言う。マラソン大会があるから、と。

 何か必要なものある?と着替えると、着替えと携帯の充電器と漫画、
と朋子。

 玲子は、宮島と、朋子の容態について話す。
 朋子は、元々この病院に、大腸炎で通院していた。
 それ以来、何度も通ってくるが、処方された薬をきちんと服用して
いるか怪しい。薬をきちんと服用していれば、治るはずなのに、どん
どん症状が悪くなっている、と宮島。

 そこに貴之がやってきて、玲子に挨拶する。
 玲子は、自分も亮介は早々に法医学を諦めると思ったのに、まだ続
いている、と言う。
 貴之は、亮介には、この病院を継いで貰わなければならないのだ、
と言う。
 玲子は、似たもの親子ですね、と言う。二人とも頑固で、と。

 亮介が、ナースステーションに検査結果を渡していると朋子がやっ
てきて、亮介は玲子のことを、好きなのだろう、と言う。

 亮介は朋子と話をする。
 朋子は、餃子もんじゃを食べたい、と言う。そして亮介がそのお店
へ行くなら、自分の知り合いだと言えば、安くしてくれるよ、と言う。
 朋子が、その店でアルバイトをしているからだ。
 中学生なのにアルバイト!?とびっくりする亮介に、朋子はおじさ
んの店だから、学校も許してくれている。泰人にばかりアルバイトさ
せているわけにはいかないから、と。


 羽井の実家の沖縄料理店のカウンターに座っている大己と亮介。

 亮介は、朋子がそんな病気なんて見えない、と言う。
 大己は、亮介には人を見る目がないからな、と言う。
 亮介は、大学に入って、初めて声を掛けたのが大己だったところか
ら、失敗だったと言う。
 大己は、自分と出会ったことで、すべての運を使ってしまったのだ
ろう、と言う。

 亮介が、餃子もんじゃって、どう思う?と言う。
 大己は、餃子は餃子、もんじゃはもんじゃ。別々のものでしょ、と
言う。

 羽井と羽井の母親・羽井鳳子(濱田マリ)は、それはやったことが
なかった、と言う。
 実は、沖縄料理店にしたのは3年前からで、それまではお好み焼き
ともんじゃの店をやっていた。だから、今でも鉄板が残っている、と
言う。

 大己は、だからこの店って、統一感がないんだと、口走ってしまい、
羽井と鳳子から、同時に睨まれる。


 大己と亮介は、朋子のアルバイトしているもんじゃ屋へ行き、亮介
が思いきって、朋子の知り合いだと名乗る。

 大己は店主に、朋子は今まで急に休むことが多かったか聞く。
 店主は、今回が初めてだと言う。

 大己は、初めて餃子もんじゃを食べて、おいしい、と思う。


 蕪木誠(泉谷しげる)が朋子の血液を検査し、血中にペニシリンを
見つける。この濃度は、偽膜性大腸炎を発症させるのに十分な量。

 佐川が、朋子は中学2年生。14歳。ペニシリンで偽膜性大腸炎を
起こせると知っていることもおかしいし、それに過去にペニシリンを
必要とする病気もしていない。今回は、脱水症状を起こすほど、重症
だったため、入院措置となった。

 玲子が、代理ミュンヒハウゼン症候群かもしれない、と言う。他人
を病気にし、それを看病するけなげな自分の姿をまわりに印象づける。

 佳奈子が、よく母親が子供に対して行うことがある。でも、あの兄
妹には、両親はいない。
 では、あの22歳の兄か。泰人は、薬科大に通っている。

 大己と亮介は、泰人が、そんなことをするとは思えない。あんなに
仲のいい兄妹なのに、と言う。
 2人は、朋子の所に行くことにする。餃子もんじゃがおいしいと言
ったら、すぐ帰ろうと言いながら。

 2人は朋子にその話をするが、大己はこんなおいしいものを知らず
に23年間生きてきたなんて、と話が長くなる。

 そこに泰人が来て、朋子に携帯の充電器、漫画本、パジャマを持っ
てきた、と並べる。
 朋子は、そんなパジャマ、病院じゃ着られないと、文句を言う。
 泰人は、朋子がいつも着ているから持ってきたのに、と言う。

 大己と亮介は、泰人に挨拶すると、朋子の病室を出る。
 2人はお互い、自分たちには人を見る目がないから、わからないけ
れども、泰人が代理ミュンヒハウゼン症候群とは思えない、と話して
いる。

 亮介は先に行き、大己が1人病院のロビーにいると、朋子がやって
くる。入院って、なんでこんなに退屈なんだろう、と言う。
 大己は、退屈でなければ、みんな退院しないじゃないか、と言う。

 朋子は、泰人は自分によくしてくれる。
 小学生の時、泰人がぞうきんを縫ってくれた。そこには、大きく
『豆』という文字が書かれていた。伊豆の旅館のタオルを使ったから
だ。
 それからしばらく同級生の男の子からは、『豆』と呼ばれた。でも、
そのことで泰人に文句は言えなかった。泰人が睡眠時間を削って、作
ってくれたのを知っているからだった。あの時ほど一生懸命掃除をし
たことはない。なぜなら、早く『豆』の文字が読めないようにしたか
ったからだ、と話す。


 桐原が佳奈子に、祐樹がまだいるので、何か言ってください、と言
う。
 羽井が、いたいだけ泊めてやれ、と言う。
 桐原は、朝までゲームに付き合わされて大変と言う。
 佳奈子が、何をやっているの?と聞くと、休みを利用して東京の料
理を食べ歩いている。そして今日は、佳奈子の得意料理の材料を買っ
てくると言っていたと桐原。
 焦る佳奈子。


 佳奈子はどんぶりにいろいろな食材を入れ、グチャグチャに混ぜる。
 みんな、これを食べるのは罰ゲームでは?とこわごわ口にする。
 ところが、悔しいけれどもおいしい。

 祐樹が、金目鯛の煮付けを持ってくる。さすがにいい見栄え。

 佳奈子は、用事があるから、先に帰ると言い、じゃんけんで負けた
人が送っていくことにする。
 負けたのは大己。

 大己は佳奈子に、姉弟水入らずで、もう少し仲良くすればいいじゃ
ないか、と言うが、佳奈子は祐樹が元気でやっていることがわかれば
それでいい、と言う。
 大己は、佳奈子は母親目線になっている、と言う。
 佳奈子は、兄弟によって、愛情の示し方って、違うんじゃない?と
言う。

 桐原の家では、羽井が祐樹に、何でこんなものを作ったんだ。佳奈
子の料理に合わないじゃないか。そういうのが読めないと、いい料理
人にはなれないぞ、と言う。

 祐樹は、魚の煮付けは、佳奈子の好物なんだと言う。子供の時、初
めて作った魚の煮付け−−もちろん、もっと安い魚だったが−−佳奈
子は外に出してもいいくらいおいしいと言った。それが料理人を目指
した原点かもしれない、と言う。


 玲子が佐川に、泰人がバイトを休んだ日と、朋子が通院した日が一
致している。第二金曜日と第四月曜日。
 泰人が通っている大学でも、時々ペニシリンが減っていることに気
付いていた。

 大己は考える。朋子はアルバイトを一度も休んでいない。そして家
では気に入って着ているが、病院では恥ずかしいと思うようなパジャ
マを持ってきた.....朋子は、泰人が睡眠時間まで削って、自分のた
めに尽くしてくれているので、文句は言えない。

 亮介は、子供の時から面倒を見てきて、朋子の手が掛からなくなっ
てきたのが、寂しいのではないか、と言う。

 大己は、朋子が救急車で運ばれた時刻って.....と言う。
 亮介が、それなら午前3時25分だという。


 朋子の所へ来ていた泰人は、宮島に話があると、カンファレンスル
ームに呼ばれる。
 そこには児童相談所の人が来ていて、泰人の朋子に対する虐待のお
それがあるので、朋子は預かられて貰う、と言う。

 亮介と大己が泰人を訪ね、少し話がしたいと言う。
 大己は泰人に、餃子もんじゃを食べたことがあるか?とてもおいし
かった、と言う。

 泰人は、自分が朋子に何をしていたことを知っているんだろう、と
ふてる。
 大己は、朋子はアルバイトを欠勤していない。きっと以前から泰人
の仕事が休みの日に偽膜性大腸炎になることを知り、その日が休みに
なるようにシフトを組んでいたんだろう、と言う。
 いつから?と泰人。
 シフト表を見ると、かなり以前からだろう、と大己。

 そして大己は、朋子が救急車で運ばれた時刻が、午前3時23分に
もかかわらず、パジャマを着ていなかった。中学生なら、普通寝てい
る時刻。きっと運ばれるのにパジャマ姿というのに抵抗があったのだ
ろう。
 法医学教室にも、親に虐待されて亡くなった子が運ばれてくること
もある。きっと最初から愛されていなかったわけではないだろう。で
も、親が自分を優先する余り、虐待してしまう。それは、いかなる理
由があろうとも、許されることではない、と言う。


 玲子が佐川に報告する。
 泰人の件は朋子が自覚していたことと、逮捕された場合の朋子の精
神的ショックを考え、逮捕は見送られた。朋子は暫く児童相談所に預
けられ、泰人は暫く東京を離れ、入院することになった、と。


 桐原の部屋を訪ねる佳奈子。
 祐樹がもうすぐ帰るので、きちんと片付けさせるために来たのだ。
 桐原はいいよと言うが、佳奈子はそれでは自分が許せないと言う。


 朋子と話をする大己。
 朋子は最初、お腹が痛くなったとき、病院に付き添ってくれた泰人
は、待ちながら寝てしまっていた。
 泰人に毛布を掛けた看護師が、泰人は頑張っていると優しく声を掛
けた。

 それからも朋子がお腹を痛くすることがあったが、必ずいつも泰人
が付き添ってくれた。だからそういう日にはお腹が痛くなるんだと思
った。泰人は大変でも、家ではニコニコ笑っていた、と朋子。

 大己は、泰人から聞いた。まだ小学生の時は、近所の人も、幼い兄
妹だけの生活を心配してくれた。
 でも、大きくなるに従って、誰も気に掛けてくれなくなった。大学
へ入って、ますます生活は大変になったのに。
 その昔、看護師さんに書けて貰った言葉が思い出された、と。

 朋子は、自分たちは仲良く暮らしてきた。それをなんでひきさかれ
なければならないの!と文句を言う。

 大己は、泰人は病気を治し、朋子と向き合うために、治療へ行くの
だ、と言う。
 知り合いの姉弟の姉の方は、たとえ離れていても、弟が元気で幸せ
ならいいと思っている。だから兄妹の思いは距離だけではないと諭す。

 そこにカウンセラーに付き添われた泰人がやってきて、朋子に謝る。
 朋子は、今まで泰人がしてきたことを考えたら、一回謝るぐらいで
はとっても足りない、と言う。
 更生を誓う泰人。


寸  評  今回、知識としてはよかったです。解剖学を専攻している医者が、
生きている患者を診ることがあるということを、初めて知りました。
 解剖が基礎医学として研究され、やがて病気の治療に役立つという
ことなら知っていましたが。

 また、事実上の虐待をしたのが、母親でもなく兄でとひねったので
すね。
 でも、薬学部だからって、そんな簡単にペニシリンをたびたび盗み
出せるのでしょうか。
 そんなに管理がずさんな薬学部では、これからも心配ですね。

 飲ませすぎて、死なせたり、重大な後遺症を残したりしなくて、よ
かったですね。

執 筆 者 鈴木(z_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 試写会で「フィッシュストーリー」を見てきました。伊坂幸太郎原作の映画
なので期待して行ったのですが.....その先は、見てみてください。
 伊坂幸太郎は、「ゴールデンスランバー」、「砂漠」を読み、「魔王」が途
中までです。
 ちょっと文章が冗長な気がして、読むのにつらいものもあるのですが、友達
がファンなので、話すのに頑張って読んでいるというところです。
 伊坂幸太郎の小説の主人公って、いつもどことなく覚めていて、それでいな
がら友達に流されるタイプですよね。これって、作者自身の投影なのでしょう
か。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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