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タイトル:Daily Drama Express 2009/02/14 銭ゲバ (5)  2009/03/04


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/02/14 (Sat) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル 銭ゲバ
局  名 日本テレビ系
放映日時 土曜21時00分
キャスト 蒲郡風太郎(松山ケンイチ)
 三國 緑(ミムラ)
 萩野 聡(宮川大輔)
 三國 茜(木南晴夏)
 由香  (石橋杏奈)
 野々村保彦(光石 研)
 野々村洋子(りょう)
 蒲郡健蔵(椎名桔平)
原  作 ジョージ秋山『銭ゲバ』
脚  本 岡田恵和
主題歌   『』

あらすじ  第5話 友情も愛も必要ないズラ

 蒲郡風太郎(松山ケンイチ)のことを、気遣わしげに見て、声を掛
ける三國緑(ミムラ)。
 何でもない、と風太郎。

 女中の桑田晴子(志保)が座り込み、緑が寄り添う。


 三國造船本社に、義父・三國譲次(山本圭)と共に出勤する風太郎。

 合併話について、経営陣から意見を聞かれると、的確な回答を返す
風太郎。
 よく勉強している。
 譲次は、優秀な人材は、どこに眠っているか分からないだろう、と
言う。
 風太郎は、まだ勉強を始めたばかりで、と謙遜してみせる。

 これではすぐ部長ですねと言われると、風太郎は、「部長なんて」
とまた謙遜。
 でも、腹の中では、部長なんかではなく、社長になってやるズラ、
と思っている。

 最近、嫌がらせのメールが多いという件についても、風太郎は、自
分はつらいときも会社を恨んだことはなかったと言う。
 重役達は、不況に対して経営を守ろうと、リストラすると恨まれる。
経営者はやってられないよ、とぼやく。

 人によるってことだな、と譲次。
 そして先日はうちの庭に死体が埋まっているなんぞという嫌がらせ
があって、と言う。
 悪質です、と風太郎。


 三國茜(木南晴夏)は熱心に編み物をしている。
 結婚って幸せ?と緑。

 茜は、結婚が幸せなのではなく、風太郎と結婚できたから幸せなん
だ、と言う。
 でも、一つだけ不満があるとしたら、それは風太郎が勉強ばかりし
ていること、と言う。
 それは仕方ないことよ、と慰めながら、そういうものかな、と今ま
での風太郎との関わりを思い出す緑。


 譲次と風太郎が揃って帰宅。
 「お帰りなさい」と挨拶する茜に、「今のは、どっちに言ったん
だ?」とおどける譲次。


 部屋で風太郎は熱心に勉強をし、その後ろに座り、じっと風太郎を
見ている茜。

 そこに晴香が紅茶を持ってくる。
 晴香は、風太郎に怖いものを感じている。
 手が震えて、風太郎がまとめているノートの上に紅茶をこぼしてし
まう晴香。

 茜は、晴香をしかりつける。
 その茜をたしなめる風太郎。晴香は女中ではない。仕事として三國
家に仕えている、と言う。

 風太郎は、自分でノートの上にこぼれた紅茶を拭くと、その布巾を
「ありがとう」と言って、晴香に返す。
 恐縮して部屋を出て行く晴香。

 茜は風太郎に叱られて、少し嬉しかったという。今までみんな自分
を哀れんで、叱ってもくれなかった、と。
 そして杖にすがって車いすから立ち上がり、杖も手放し、風太郎の
身体に身を投げ出すと、風太郎のことが好き。風太郎に嫌われたら、
怖い、と言う。茜のことを好きだと言う風太郎。


 風太郎は社長室から見える地上で、携帯を耳に当てている元派遣仲
間・枝野良夫(柄本時生)の姿を時々見ていた。

 やがて、爆弾をしかけたとの脅迫が、三國造船に掛かってくる。
 みんなパニックを起こし、我先にと避難していく。

 風太郎一人が、枝野を追う。

 どこまでも追っていき、ついに枝野を組み伏せる。

 おびえる枝野に、警察に突き出しなどしない、と風太郎。
 枝野は風太郎に、人生、生まれたときから、ろくなことがない。み
んな、金、金、金。父親は借金のために自殺した。残された母親も、
返済のために苦労して死んだ。自分だけが残され、どうにかしてやり
たいと思った、と言う。

 気が済んだ?と風太郎。
 枝野は、少しだけ。でも、自分が生きたという証を残したい。
 もうすぐ死ぬんだ。癌なんだ。心の医者は目の前に小さな幸せがあ
るはずだというので、捜したけど、そんなの無かった。貧乏人は早く
死んだ方がいいってことだ。生きていても何もいいことなんかない、
と言う。


 緑は刑事の萩野聡(宮川大輔)に、風太郎について聞く。
 萩野は、自分の個人的見解と断った上で、新聞記事のコピーを見せ
る。
 漁港で新聞販売店主・萩野宏(近藤公園)が殺された事件、ここか
らすべては始まる。
 暴漢に襲われたのだって、仕込み。
 白川(田中圭)も多分殺されているだろう。
 茜に近づいたのも、計算の内。
 風太郎のその原動力はすべて『金』と言う。

 そこを出ると萩野の相棒の菅田純(鈴木裕樹)は萩野に、一般人に
そんな情報を話してはいけないではないですか。それに、個人的推測
なんて、と言う。
 萩野は、緑はほかに話さないと約束した、と言う。


 緑は立ち上がろうとしたが、身体の力が抜ける。


 風太郎の話を聞くと、枝野は自分を信用してくれたと、感激する。
 風太郎は、枝野が自分と似ているから、と言う。

 枝野は、風太郎のために、何が出来るか聞く。そのために、自分を
警察に突き出さなかったのだろう?と。枝野は、自分も風太郎と似て
いるから分かる、と。


 夜、風太郎は父親・蒲郡健蔵(椎名桔平)と話をする。
 健蔵は、風太郎に三國造船を乗っ取る気か?と聞く。そしてやめと
け、と。
 先日、風太郎に貰った金で旅館に泊まり、豪遊したが、女中が健蔵
を見る目がさげすんでいた。所詮オレ達は、貧乏人だ。金を持ったっ
て、金持ちにはなれない。風太郎はこのまま三國家で上手くやれ、と
言う。

 健蔵は、自分が死体を移動させたおかげで、助かっただろうと言う。
 そしてすぐ、尤も警察に通報したのも健蔵自身だけど、と続ける。

 そして健蔵としては、風太郎から小遣いが貰えれば、それていいと
いう。

 風太郎は、いくらだ?と聞く。いくら出したら、健蔵は死んでくれ
るか?と。

 健蔵はやがて10億だと答える。
 風太郎は、じゃあ10億渡したら、死んでくれ、と言う。

 健蔵は、そこまでは要らない。親だから、一つ教えておいてやろう。
この世には、金で買えない物がある。それは愛や友情だと言う。

 一人で歩いている風太郎の携帯に、電話が掛かってくる。枝野から
で、風太郎から貰った金で、両親の墓を建てることにした。もっとも
もうすぐ枝野自身も入ることになるのだけど。
 そして風太郎の携帯に着歴が残るといけないので、公衆電話から掛
けている。いよいよ決行することにした、と言う。


 三國家での朝食。
 だが、緑が出てこない。

 譲次は風太郎に、今日も頑張って、仕事しよう、と言う。
 そして、今日工場に行くか、聞く。

 午後5時にと風太郎が答えると、その前に付き合って欲しいところ
がある。今日は車は要らない、と言う。

 譲次が風太郎を連れて行ったのは、三國家の墓。
 亡妻に心配していた茜の婿だ、と風太郎のことを報告。
 そして風太郎に、もう一つ頼みがある、と言う。


 伊豆屋に現れる譲次と風太郎。
 伊豆屋の一同は、譲次の名刺をもらって驚く。
 譲次は、ベラ定食を食べてみたいという。
 風太郎は、ベラは普通捨てる魚。社長の口には合わないかもしれな
い、と言う。

 2人でベラ定食を食べる。
 譲次は、若いとき、家出をしていたことがある。金持ちの息子でい
ることがイヤになって、自分の力で生きてみたくなった。いろいろな
工事現場を渡り歩いた。
 そこで、どんな時でも笑顔でいる素晴らしい女性に出会った、と譲
次。

 風太郎が、その人があのお墓の?と聞くと、その前に親に見つかり、
連れ戻された。でも、実はその時ちょっとホッとしたのも事実なんだ
という。
 そして風太郎に、風太郎のことは好きだ。こうして息子と一緒に食
事するのが、夢だった。まあ、酒はないがね、と言う。

 伊豆屋の主人・野々村保彦(光石研)が差し入れだ、とビールを出
す。

 譲次は、一杯ぐらいいいよね、とビールを飲む。

 風太郎の携帯に、公衆電話から着信。

 店の隅で風太郎は、携帯に出る。
 予定通りか問う枝野に、歩いて向かうことになった。ほかは予定通
りだ、と言う。

 風太郎と譲次は歩いて工場へ向かう。
 譲次は少し酔っているようだ。

 途中で風太郎は譲次に、伊豆屋に忘れ物をしたので、取りに行くと
いう。そして譲次は一人で大丈夫かと心配する。
 譲次は大丈夫だ。でも、自分が一人で歩いてきたと知ったら、工場
の奴ら、驚くだろうなと、愉快そうにする。


 緑は決心すると茜に、風太郎の言っていることは、全部嘘かもしれ
ない。人を殺しているかもしれない。茜に近づいたのだって、この家
に入り込むためなのだ、と言う。

 だが、茜はそれで構わない。自分は風太郎を愛しているし、風太郎
が自分を愛してくれればそれでいい。緑には、この気持ちはわからな
い、と言う。


 一人で歩いている譲次の前に、枝野が現れ、「三國さん?」と呼び
かける。
 譲次が「そうだ」と答えると、手に持っていた紙袋の中から、拳銃
を取りだして構える枝野。

 風太郎の耳に、拳銃の発射音が聞こえる。
 更に一発。

 風太郎は立ち止まり、顔一面に笑みを浮かべる。
 そして少し後、譲次の方へ歩き出し、やがて駆け出す。


 あの時、風太郎の話を聞いた枝野は、風太郎は三國家の婿になって、
もう十分なんじゃないの?なんでもっと高望みするの?失敗したら怖
いとか、思うことないの?と聞く。

 無い、ときっぱりと言う風太郎に、枝野は母親が言っていた。金の
ために何でもする人のことを『銭ゲバ』って言うんだって。なんだか
よくわからないけれども、風太郎には頑張って欲しい、と言う。


 緑が掛かってきた電話を受ける。そして父の死を知る。


 手提げバッグを手に、屋上に立っている風太郎。下を歩く人々を見
下ろしている。

 やがて手に持っていた1万円札が、風に舞う。
 その1万円は、風船を手にした少女の前に落ち、少女は捨てる。
 少女が空を見上げていると、次々と1万円札が降ってくる。
 少女は風船を手放してしまう。

 地上を歩いていた人々は、突然降ってきた1万円札を競って奪い合
う。

 屋上から手提げに裸のまま突っ込んでおいた1万円札を撒いている。
 風太郎は、争う人々を見下ろしながら、人々の醜さをあざ笑ってい
る。

 風太郎は、段々狂ったように笑い始める。

 路上に放置され、泣き叫んでいる赤ん坊。
 そこを通りかかった野々村由香(石橋杏奈)は、その子をあやす。
そしてその子の乳母車に挟まっていた1万円札に気付き、拾う。
 そして上を見上げて、屋上で1万円札を雪のように降らせている風
太郎を見つける。


 惚けてしまっている緑。
 その緑を乗せた車いすを押す茜。


 ファミレスで健蔵は、譲次が殺された記事を新聞で読み、「風太郎
ちゃん、遂にやっちゃったんだ」とつぶやく。


 三國造船の取締役会。
 新社長のお言葉をと言われ、立ち上がる風太郎。


寸  評  風太郎は、なぜ義父まで殺してしまったのでしょう。
 緑の夫が優秀な人、ということも考えられますが、入り婿でなけれ
ば、緑は嫁に行くわけです。
 そうすると、譲次は茜の行く末も心配して、風太郎を跡継ぎにする
と思うんですよね。
 それとも、それまで待つと、今までの殺人がばれてしまう危険があ
るからなんですかねぇ。

 でも、あそこまでお金に執着している風太郎がお金をばらまいてい
るのでしょうか?
 風太郎自身、想定している以上に事を進めてしまったため、自分で
制御ができなくなってしまったのでしょうか。

 緑が壊れてしまいました。三國家は崩壊してしまうんですかねぇ。
 茜は、風太郎を信じているので壊れずに済んでいるのでしょうか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 3月にもなって雪が降るかどうか、半信半疑でしたが、帰り、本当に雨から
雪に変わっていました。
 これで雪が積もって電車が止まってしまうと、明日の出勤が困ります。
 明日は朝、遅れられない会議があるんですよねぇ。

 でも、雪が降るって、困るって分かるのに、内心、わくわくしてしまうこと
が止められないのです。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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