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タイトル:Daily Drama Express 2009/02/20 ラブシャッフル (6)  2009/02/23


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/02/20 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル ラブシャッフル
局  名 TBS系
放映日時 金曜22時
キャスト 宇佐美啓(玉木 宏)
 逢沢愛瑠(香里奈)
 世良旺次郎(松田翔太)
 大石諭吉(DAIGO)
 早川海里(吉高由里子)
 上条玲子(小島 聖)
  香川芽衣(貫地谷しほり)
 菊田正人(谷原章介)
脚  本 野島伸司
主題歌  アース・ウインド&ファイアー「FANTASY」

あらすじ 第6話「元カノと似てるのは君なんだ」

 芽衣(貫地谷しほり)の気になる人は誰だろう?菊りん(谷原章
介)、旺次郎(松田翔太)……。いや芽衣は常識破りだから諭吉
(DAIGO)かも……。啓(玉木宏)はノイローゼになりそうだっ
た。

 もう諦めたら?惨めだよと愛瑠(香里奈)に言われたが、啓は諦め
きれないし、諦めようとは思わなかった。こうして、ラブシャッフル
はセカンドシーズンに突入した。

 組み合わせは1週目と同じで、啓と玲子(小島聖)、諭吉と海里
(吉高由里子)、菊田と芽衣、旺次郎と愛瑠だ。

 旺次郎は愛瑠と公園に行った。
「今回はナチュラル志向でね」
と写真を撮り始めた。旺次郎は啓のことが好きだろうと尋ねた。愛瑠
はニコッとして「好きよ、菊りんも旺次郎もね」とはぐらかした。
「もっと恋にキャッキャしろよ」
「そういうの性に合わない。時には自分に恋する季節も必要よ」
 そんなやり取りをしていたら突然海里が現れた。
「ほれ、女はこういうフライングしなきゃ」
 海里は旺次郎に会いに来たのだ。旺次郎は軽くかわしつつも、海里
のことが少し不気味だった。その予感は当たっていて、それからとい
うものの海里はマンションまでやって来て旺次郎に付きまとうように
なった。

 愛瑠の予想では、芽衣の気になる相手は芽衣だった。そのことを愛
瑠は啓と旺次郎に話した。かつて恋人が自殺してしまったことも。
「芽衣はその恋人の代わりなんて迷惑じゃないか」
 啓は納得がいかなかった。
「でも、芽衣の気になる相手が菊りんだったら?」
 愛瑠が聞いてきた。
「それは……」
 もしそうだとしたら止める理由はない。
「宇佐タンは芽衣ちゃんじゃないとダメなわけ?他の人と恋しないの?
これからだっていろいろ出会いがあるよ。でも菊りんは芽衣しかいな
いかもしれない」
「なんだよ、菊りんの味方をするのかよ!」
 啓は嘆くしかなかった。

 啓は元の会社に呼ばれた。
「えっ、部長に昇進?」
 てっきり保険の解約とかの事務手続きのことかと思っていた啓は面
食らった。なんでも啓が会社を辞めたのは待遇に不満だからだろうと
社長が思ったらしい。

 芽衣にその話をするとすでに話は聞いていたという。
「正直ほっとしたよ。就職するはずだった映画会社、あれ倒産したか
ら。まっ、でも君との婚約が解消したら今度こそ本当にお払い箱だけ
どね」
「会社が必要と思えばそんなことはないと思うわ」
「俺が必要なはずがないよ。ネットも使いこなせないし」
「それは覚えようとしないからでしょ」
「俺はアナログなんだよ」
 芽衣の冷たい言いように啓は投げやりになった。
「私の気になる人が気になるの?」
 芽衣は話題を変えた。
「でもそんなこと知ってどうするの?邪魔でもするの?」
「邪魔なんて、ひどい言い方しないでくれ」
「ねえ啓、あたしは今自分の中に芽生えたあなた以外の人のことの気
持ちを確かめようとしているの」
「もうやめてくれ!」
 啓はカッとなった。芽衣の好きな人のことを聞かされるなんてまっ
ぴらだった。

 海里は毎晩のように旺次郎のマンションまでやって来て旺次郎を待
っていた。旺次郎は海里のインスピレーションの鋭さ、「タナトゥス
が見える」といった感覚が怖かった。生来心霊じみたものを受け付け
ないのだ。
「お前が嫌なわけじゃないけどよ、帰れ」
 旺次郎はあしらったが、海里は帰ろうとしない。仕方なく自分の部
屋に入れた。
「なあ、本当に20歳の誕生日に死ぬのか」
 旺次郎が聞くと、海里はうなずいた。
「俺がよせと言っても?」
 そう聞くと、海里はためらいの表情を見せた。

 芽衣は菊田と会い、啓とのやり取りを話した。
「啓が好きって、もう言いそうでした。だけど我慢しました」
「生涯で一番好き?」
「はい」
「だけど結婚相手としては違う」
「啓はあたしに尽くしてくれる。だからうまくいかないことがあると、
自分の責任だと思ってしまう。啓には自由にのびのびと生きてほしい」
「君は彼がすごいことをやると本気で思ってるんだ」
「はい」
「買いかぶりすぎだよ」
「ええ、ときどき」
 芽衣はにっこりと笑った。

 啓と諭吉は菊田と芽衣の後をつけた。
「でも、考えてみれば芽衣に固執する意味もないんじゃないかな」
 ふと啓は思った。
「あっ」
 双眼鏡で2人をうかがっていた諭吉が思わず声をあげた。
「なんだ」
 啓は双眼鏡を借りて見てみた。すると菊田が芽衣の顔に顔を近付け
ている。
「……帰ろう」
 啓は肩を落とした。やはり芽衣の気になる人は菊りんなのだろうと
思った。

 翌日、啓は玲子に呼ばれてあるマンションへ行ってみると、菊田、
旺次郎、諭吉がいた。
「人の妻に手を出した泥棒犬ってことかな」
 奥から1人の男が出てきた。玲子の夫だと言う。
「探偵に僕らを調査させていたらしい。ごまかしは効かない」
 菊りんが耳打ちした。
「ここは謝るしかないな」
 啓たちは土下座した。すると夫は笑いだした。玲子も笑いだした。
キョトンとしていると玲子が言った。
「これがあたしたち夫婦の流儀なの」
 さらに夫が付け加えた。自分は糖尿を患っていて性的不能なので妻
が愛人を持つことを許可していると。
「ヤキモチとかないんですか?」
 驚いた諭吉が聞いた。
「妻は所有物ではない。むしろ妻が幸せに感じるならその方が喜ばし
い。これが高次元の愛なんだよ。セックスと切り離されているんだ。
いいかげん人間は精神的に進化しないとね」
「……」
 啓たちは何も言えなかった。
「君たち助言しておこう。枯れる前に使いたまえ」
「は、はい」
 菊田、旺次郎、諭吉は夫に気圧されていた。だが啓は違った。
「恋愛して、とちくるって、ヤキモチして、眠れなくて、それでいい
じゃないか。人間はもともと獣なんだ。それでいいじゃないか。進化
する必要なんてないだろう。馬鹿で低能でもかまいやしねえ。俺だっ
たら好きな女にそんなことはさせない!」
「……」
 今度は夫の方が返答に窮してしまった。
「あなた、帰りましょう」
 玲子に促され、2人は出て行った。
 帰る車中、夫は玲子に言った。
「なあ、辛いなら辞めてもいいんだぞ。別の選択肢だって」
 しかし玲子は首をふった。
「これがあたしの仕事だから」
 玲子は微笑んでいた。

 芽衣とのキスシーンを見せられて、啓は覚悟を決め、菊谷芽衣を譲
ると言った。だが、菊田は言った。
「僕の恋人に似ている人は芽衣ちゃんじゃないよ」
「うそ……」
 同じころ、愛瑠もまた芽衣から気になる相手は菊田ではないことを
聞かされていた。

 愛瑠はマンションに戻ってくると、菊田の恋人の写真をこっそり見
ようと持ちかけた。啓は一瞬ためらったが、愛瑠に押されて確かめに
行った。
「もしきみだったら付き合うのか?」
「うーん、でも幻じゃあね」
 そんなことを言いながら、啓と愛瑠は写真を見た。
「うっ!?」
 2人は思わず絶句した。そこに映っていた相手は、旺次郎に似た男
性だった。

寸  評  芽衣の気になる人はやはり啓なのでしょう。ただ啓が芽衣のこと
を思うほど芽衣は離れていく。啓が部長としてでもヒラとしてでも活
き活きと生きていればそれでいいのでしょうけれど、啓はそのことに
気づかず、かえってややこしくなっているんだと思います。
 展開も複雑化してきました。菊田は旺次郎、愛瑠は啓という風に錯
綜し始めていれ、これは最終的にどうなるのだろうかと気になりまし
た。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 『銭ゲバ』が意外と見ごたえがあって毎週見ています。松山ケンイチはコメ
ディ向きかと思っていましたが、暗い主人公をうまく演じていて、すごい役者
だなと思いました。(けん)

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