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タイトル:Daily Drama Express 2009/02/13 ラブシャッフル (5)  2009/02/17


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/02/13 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル ラブシャッフル
局  名 TBS系
放映日時 金曜22時
キャスト 宇佐美啓(玉木 宏)
 逢沢愛瑠(香里奈)
 世良旺次郎(松田翔太)
 大石諭吉(DAIGO)
 早川海里(吉高由里子)
 上条玲子(小島 聖)
  香川芽衣(貫地谷しほり)
 菊田正人(谷原章介)
脚  本 野島伸司
主題歌  アース・ウインド&ファイアー「FANTASY」

あらすじ 第5話「僕の就職とプールの告白」

 ラブシャッフルが始まって4週目。組み合わせが1巡したので、次
をどうするかという話になった。
「ここらで元のカップルに戻ることにしようと思う。それでしっくり
来るならめでたく卒業だ」とは菊田(谷原章介)。
「よし!」
 このときを待っていたとばかりに啓(玉木宏)は力が入った。

 次の日、啓は会社で暴走族と諍いを起こした責任をとって辞表を出
した。芽衣と元鞘におさまるためには元の自分に戻ることが必要と啓
は思った。先のことは何とかなるさ、くらいに考えて。

 啓はすっきりして、芽衣(貫地谷しほり)にそのことを話した。
「なんで?この先どうするのよ!」
 啓は驚いた。芽衣が喜んでくれるとばかり思ったのに、芽衣は目に
涙を浮かべていた。
「だけど、今のまま会社に勤めていたら、ダメなんだろう?」
「わかってない!単なる思い付きじゃない!もうカオスよ!」
 芽衣は泣きながら走り去ってしまった。

 菊田は海里(吉高由里子)のカウンセリングをした。
「ラブシャッフルを続けてみようと思う?」
という菊田の問いに、海里はうなずいた。少し微笑んでいた。
「旺次郎だね」
 菊田はやさしく言った。すると海里の表情が曇った。
「怖がることも、傷つけることも気にしなくていい。普通の人間は簡
単に回復する」
 恋愛を恐れる心を読み取った菊田はそう言った。すると海里は言っ
た。
「先生は、彼が嫌いなの?」
「……」
 菊田は返答に詰まった。

 啓は夢のある仕事を探そうと思ったが、なかなかいい仕事が見つか
らなかった。それを見かねた愛瑠(香里奈)が洋画の買い付け会社を
紹介してくれた。話を聞いてみると自主制作なども手掛け、カンヌ映
画祭へも出品しているという。啓は面白いと思い、ここに就職するこ
とに決めた。

 旺次郎(松田翔太)が仕事から戻ってくると、海里が待っていた。
「おいよせよ、それじゃそこらのうざい姉ちゃんといっしょじゃんか
よ」
 旺次郎は海里を突き放した。
「俺は最近スランプなんだ。理由ははっきりしている。お前さ」
 海里の絵を見たとき、旺次郎は内心驚愕した。真実を抉り出すよう
な迫力。それに比べると旺次郎の写真はモデルをトークで洗脳してい
るような安っぽい世界を引き出しているにすぎない。
「真の芸術は、暗闇から光ののぞくことだ。タナトゥス、それを支配
することのできる力……怪物」
 旺次郎は冷静な口調が次第に熱を帯びた。
「くそっ!俺は偽物なんだ」
 旺次郎の目から涙が落ちていた。すると海里は近づき、舌ですくい
上げるようになめた。
「本当になりたいの、怪物に?」
 海里は微笑を浮かべた。

 さっそく芽衣を食事に誘って、その話をした。
「映画になんか興味があったっけ?」
 芽衣は最初怪訝そうな顔をした。本当に夢を追いかけているのか疑
われた啓は、必死になって今はフレッシュな気持ちで、仕事に情熱が
持てると言った。
「わかった、信じるって」
 芽衣は笑った。啓はここぞと思って、結婚指輪を渡そうとした。す
ると急に愛瑠から電話がかかって来た。
「なんだよ、こんな時に」
 水を差された啓だったが、愛瑠の話は啓を落ち込ませた。会社に不
当たりが出て内定が取り消されたのだ。とはいえ、芽衣には言えない
と啓は無理に明るくふるまっていた。

 啓は自力で職探しを始めたが、資格や特技もなく、不況の影響もあ
ってどこを受けても不採用ばかりだった。そんな状況を愛瑠は気に病
んでいた。
「医療事務とかなら紹介できるんだけど、彼が受け入れるかどうか」
と菊田が言った。
「そうねえ、芽衣のために仕事を探しているから。キラキラ輝いて仕
事できるものって……。そもそも芽衣もそれが何かわかってないし、
世間知らずだからそんなこと言ってんのよ。ウサはまっとうに生きて
いるよ」
 菊田は黙って聞いていた。
「あっ、別にウサの肩持つわけじゃないよ」
 愛瑠は慌てて訂正した。
「ところでさ、菊りんの秘密って何?玲子さんが言ってたよ」
 菊田はゆっくりとした口調で説明した。
「恋人の写真を見られたんだ。彼女は今回のメンバーに感じが似てい
る人がいるって言ったんだ。玲子さんはその人をものにするためにラ
ブシャッフルを仕組んだってね。だから秘密ってほどじゃないけど、
そのことを知ったらその人が気分を害するんじゃないかってこと」
「だけど消去法で行くと、1人しかいないね」
「誰?」
「芽衣でしょ」
 菊田は一瞬意外な表情を浮かべたが、すぐ微笑を浮かべた。
「やっぱ秘密にしておこう」

 そのころ啓はやけ酒を飲んだ屋台で財布を落としたせいで、無銭飲
食を疑われ警察に連行された。次の日旺次郎と愛瑠が引き受けにやっ
て来た。就職がなかなか決まらないことでうっぷんがたまっていたの
だろうと旺次郎や愛瑠は理解を示した。
「アイアイ、お願いがある」
「何?」
「就職がダメになったこと、芽衣には黙っていてくれ。今やっと元に
戻りかけたんだ」
「だけど」
「わかってる。そのうちばれるけど、それまで黙っていてほしい」
 啓は頭を下げた。
「わかったよ。啓が束の間の幸せを感じてるならさ」
 愛瑠はどこかぶっきらぼうに答えた。
「ありがとう!」
「あたしも探すよ。啓はキラキラする素質があるの。一緒に探そうよ」
「ああ」
 そんなやり取りを旺次郎はなんだか微笑ましく聞いていた。

 また8人が集まり2巡目の話し合いをした。その席上、啓は芽衣と
ともに卒業することにすると宣言した。しかし芽衣が口を開いた。
「ごめんなさい、あたし2巡目も参加します。この中に気になる人が
いるの」
「……」
 芽衣の思わぬ発言に、啓は意識が飛びそうになってしまった。

寸  評  話の作りがうまいと思います。8人を使ってそれぞれの人間模様
がきちんと描かれていますし、うまく謎や波乱が入り込んできていま
すので面白いです。啓の生き方とラブシャッフルの謎もつながりを感
じられてまとまっていると思いました。話としてはやはり啓と芽衣の
行く末が軸で、そこに菊田が何かをしかけているという感じです。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 ラグビー日本選手権が始まりました。東芝が部員の大麻吸引で出場辞退とい
う残念な話が出ていますが、ちょうど今週(15日)はサントリーVS早稲田
大があります。サントリーの監督は数年前まで早稲田大で指揮をとっていまし
たので、ある種因縁めいた試合で大会の見所のひとつになっています。(けん)

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