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タイトル:Daily Drama Express 2009/01/31 銭ゲバ (3)  2009/02/12


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/01/31 (Sat) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル 銭ゲバ
局  名 日本テレビ系
放映日時 土曜21時00分
キャスト 蒲郡風太郎(松山ケンイチ)
 三國 緑(ミムラ)
 萩野 聡(宮川大輔)
 三國 茜(木南晴夏)
 由香  (石橋杏奈)
 野々村保彦(光石 研)
 野々村洋子(りょう)
 蒲郡健蔵(椎名桔平)
原  作 ジョージ秋山『銭ゲバ』
脚  本 岡田恵和
主題歌   『』

あらすじ  第3回 罠!美しい心が欲しいズラ!

 ベッドの上に目覚めると、隠しておいたお金を数え始める蒲郡風太
郎(松山ケンイチ)。

 起き出した風太郎は、台所で朝食を食べる。

 三國茜(木南晴夏)は、風太郎がダイニングで食べられないことに
文句を言う。
 父・三國譲次(山本圭)は、「ここは家族だけが食事をするところ
だ」と言う。

 そこに風太郎が現れ、仕事に言ってきます、と挨拶する。

 その風太郎を、門の外まで見送る茜。

 譲次は、あんな男のどこがいいんだと文句を言う。
 三國緑(ミムラ)は、茜があんな笑顔を見せるようになったことだ
けだって、すごいことじゃない。それに風太郎は今時珍しいくらい、
まじめじゃない。そのことは譲次も分かっているでしょ、と言う。

 風太郎が、改まってお願いがある、と言う。
 ほら、来た、という顔の譲次。

 風太郎の願いは、このまま三國造船で、派遣として働き続けさせて
欲しい、ということ。
 緑が、お給料だって、もっと出せるのにと言うと、風太郎は、自分
の仕事は単純で、誰にでも取り替えが利く仕事かもしれない。でも、
休み時間に船を見ていると、この船の一部は自分が作っているのだと
思えて、誇らしい、と言う。


 朝、風太郎が工場の門をくぐろうとすると、不当解雇反対とシュプ
レヒコールを上げ、ビラ配りをしている工員たちがいた。

 でも、風太郎は差し出されたビラを受け取らない。
 ビラを配っていた男は、風太郎も自分と同じ派遣じゃないか。クビ
を切るってことは、オレ達に死ねと言っているようなものだ、と言う。
 風太郎は、それなら死ねば?と言う。


 緑を白川(田中圭)が訪ねてくる。そして、先日の時計の件は、茜
に免じて不問にすると言う。
 でも、風太郎のような得体の知れない者を家に入れるのには、反対
だ。譲次は反対しなかったのか、と聞く。
 緑は、もちろん父は反対した。でも、茜にお願いされたら、父は認
めざるを得ない、と言う。

 白川は、自分や緑のように、資産家の家に生まれたものは、気をつ
けなければならない。お金が無い者の方が、心がきれいなどと言う人
がいるが、それはきれい事に過ぎない。風太郎は追い出すべきだと言
う。


 三國造船の品川工場前のバス停に座り、風太郎の動静を探っている
刑事の萩野聡(宮川大輔)。相棒の菅田純(鈴木裕樹)に、早く戻っ
てこいとの連絡が入るが、萩野は、ほかの事件は菅田が片付けて、萩
野には風太郎だけを追って下さいと言えないかねえ、と無茶を言う。
 菅田は、そんなことをしたら、自分がクビになりますよ、と断る。


 三國家へ向かう途中、突然後ろから風太郎の首を絞める人物。なん
と父親・蒲郡健蔵(椎名桔平)だった。よく親子でプロレスごっこと
をしたじゃないかと言って、風太郎に技を掛け、風太郎のジャンパー
のポケットから、札を抜き取る。
 「しけてるな。お屋敷に入り込んだってのに」と健蔵。
 なんでそんなことを!と風太郎。
 健蔵は、親子なんだから、と言うが、風太郎は、やってくるのは飲
む金に困ったときだけじゃないか、と文句を言う。

 風太郎は、健蔵の首を絞める。

 その様子を黙ってのぞき見ている萩野。
 菅田が風太郎を止めようとするのを、制止する萩野。

 健蔵が反撃し、風太郎の手が外れる。

 風太郎は健蔵の前に一円玉を一枚投げると、金だという。

 風太郎が立ち去り、健蔵が立ち上がると、その前に萩野と菅田が現
れ、話を聞きたいという。


 風太郎が三國家の前に来ると、白川が立っていて、三國家に潜り込
むとは。さっさと出て行け、と言う。
 この家の資産価値は約42億円。工場も合わせれば1260億円の
資産。茜と結婚し、三國家の一員となり、自由に使うというのか?と。

 風太郎は、白川に構わず、三國家へはいる。

 風太郎は、緑に話があるという。そして、緑は白川と付き合ってい
るのかと問う。
 緑は、そんなことはない。白川は単なる幼なじみで、一緒に遊んだ
だけ、と言う。
 風太郎が、一緒に別荘に?と水を向けると、夏は海に、冬はスキー
に、と緑。
 風太郎が、住む世界の違いを感じていると、緑は、今度また船上パ
ーティーをやる。風太郎も参加できるか聞く。
 風太郎は、参加したい。船は好きだから、と言う。

 車いすで出迎えた茜に、いろいろ面白い話をする風太郎。
 茜は、風太郎と結婚したいという。

 風太郎は、茜の両耳を両手で塞ぐと、「早く結婚したいズラ。この
家の一員になりたいズラ」と囁く。
 茜は、風太郎の手を外して、聞きたがる。

 風太郎は手を外すと、茜と一緒にいたい。でも、白川が邪魔をする
ので、難しそうだ、と言う。


 翌朝も、工場入り口では、不当解雇反対運動が行われていた。


 萩野と菅田に、おごって貰う健蔵。健蔵は最低の父親だ。
 おごって貰いながら、健蔵はそういう刑事が一番嫌いなのだ。人の
不幸でメシ食っているのに、正義の味方面。反吐が出る、と言う。
 だって、事件なんか起こると、わくわくするだろう。やだね。
 そして健蔵は、風太郎の何について聞きたいのか?と問う。

 何をもめていたのだ?と萩野。
 もめていないと健蔵。昔から、ああしてよく遊ぶんですよ、と。
 萩野は、健蔵がひどい男だということは、弟・萩野宏(近藤公園)
から聞かされていた。金でもたかって、断られたか。
 宏は、蒲郡家のそばで新聞販売所を経営していた。風太郎と母・蒲
郡桃子(奥貫薫)は仲良く、健蔵は酒代が無くなると、暴力で金をせ
びるひどい父親だと聞いていた。
 それが、桃子が亡くなって、風太郎が施設を脱走した日に、宏は撲
殺されていた、と萩野。

 萩野が立ち上がると、健蔵は桃子が死んだのか聞く。
 萩野は、病院に行く金も無くて、亡くなったと答える。
 健蔵は、テーブルの上に残されていた請求書を、萩野を呼び止めて
渡す。
 菅田は萩野に、風太郎もあんな父親がいない方がいい、と言う。


 一人水辺にたたずんだ健蔵は、「かわいそうに。かわいそうな女だ
な。そりゃ、怒るわな、風太郎ちゃんも。で、やっちゃったか、風太
郎.....やったな、お前」とつぶやく。


 風太郎はコインロッカーに包みを預けると、茜の車いすを押して、
ハーバーへやってくる。
 もうお会いできないかと思いましたという白川の嫌みを相手にせず、
「今日はよろしくお願いします」と風太郎。

 その時、不当解雇反対のビラ配りをしていた男が桟橋で、緑に刃物
を向けていた。「いいご身分ですね」と言って。

 風太郎が、体当たりで緑を助け、代わりに刺されて倒れる。
 刺した男は、こけつまろびつ逃げる。

 あの時、風太郎は、「刺せよ、強く、深く」と言って、実際には自
分でナイフにぶつかった。

 その男を追う菅田。
 その男は、コインロッカーにすがりつくと、中から大金の入った封
筒を取り出す。

 菅田が駆けつけようとすると、車が通り、通り終わった後には、男
はいなくなっていた。


 病院に運ばれ、治療を受けた風太郎が、処置室から出てくる。
 緑は風太郎を信じるという。
 風太郎は、茜にも心配掛けてゴメンねと謝る。


 松葉杖をつきながらも、工場に通う風太郎。


 茜は、風太郎を信じると言った緑のことを気にしている。

 松葉杖をついての帰途、風太郎は食堂の伊豆屋の野々村晴香(たく
ませいこ)と野々村由香(石橋杏奈)に会い、伊豆屋に連れて行かれ、
食事を出される。
 相変わらず伊豆屋の人たちは、底抜けに明るい。


 三國家では、茜が時計を見て、心配している。
 そんな茜を心配する緑。


 伊豆屋の主人・野々村保彦(光石研)に、その魚が好きなのは、
『お袋の味』だからか?と聞かれ、風太郎はそうだと答える。
 お母さん、元気か?と聞かれ、死にました、と風太郎。そして、母
親の人生にはいいことはなかったという。

 それに対して保彦の妻・野々村祥子(りょう)は、風太郎を生むた
めにお母さんの人生はあった。それだけでいいんだよ。うちにも一人
バカ息子がいる。風太郎に似ているが、全然帰ってこない。でも、ど
んなバカをしても、人さえ殺さなければいい、と言う。
 考え込む風太郎。


 風太郎が三國家の前に来ると、また白川が待っている。

 二人は公園で話す。

 白川は風太郎も身体を張って、大変だな。だけど奴らは風太郎が雇
ったんだろ。あのコインロッカーの金で、と言う。

 でも、白川は警察に言うつもりはない。三國家にとっても名誉なこ
とじゃないから。白川は、自分の仲間を守りたいだけだ。このまま風
太郎が消えてくれれば、それでいいのだと言う。

 風太郎は、「なんでこの世では、みんな幸せになれないんですかね」
と言い出す。
 母親は貧しくて死んだ。お金が無くて、死んだんだ。自分も母さん
のいる天国へ行こうかと思った。
 でも、悔しかった。
 その時、決めた。母さんがお金に負けたんなら、自分はお金に勝っ
てやろう、と。
 もう自分を止められない。金のためになら、なんでもできる。

 そして白川に近づくと、もう2人殺してるんだ、と言う。


 風太郎は、スーツケースを押して、三國家へ戻る。
 出迎えた茜に、荷物全部持ってきた、と言う。
 嬉しそうに笑う茜。


 風太郎の部屋には、空のスーツケースが残されていた。

 風太郎は、三國家の庭の隅に、重そうな麻袋を引っ張っていき、土
を掘って埋める。

 その作業をしながら風太郎は、白川は天国に行けるよな。悪いこと
なんてする必要が無いのだから。
 でも、地獄があるから天国はあるのだ。貧乏人がいるから、金持ち
がいるように。金のためなら、なんでもするズラ、と言う。


 朝、悪夢にうなされた後かのように、ガバッと起きる風太郎。

 いつものように台所で朝ご飯を食べようとすると、女中の桑田晴子
(志保)にダイニングルームに連れて行かれる。
 すでにそこには、譲次、緑、茜が揃っていた。風太郎の食事も整え
られていた。

 風太郎の姿を見ると、緑が「おはよう」と挨拶する。

 譲次は、風太郎のことを勘違いしていたようだ、と謝る。

 食卓の話題は、もうすぐ茜の誕生日。
 何が欲しい?と譲次。
 緑が、茜はいつでも何でもいいって言うのよね、と言う。

 でも、茜は欲しいものがあると言い出す。
 譲次は、言いなさい。なんでも用意する、と言う。

 茜は、風太郎が欲しいと言い出す。風太郎と結婚したい、と。

 風太郎は、下を向くと、声を立てずにニヤリとする。
 でも、顔を上げると、それはできません、と言う風太郎。


寸  評  こんなに簡単に茜が結婚したいと言うとは。
 断ってみせたことで、ますます風太郎の株は上がるってことですね。

 風太郎は三人も殺して、いい加減しっぽを捕まれないのでしょうか。
 俗に、三人殺すと死刑と言われていますが、風太郎の最後はやはり
死刑なのでしょうか。

 ところで、風太郎は時々、茜の耳を塞いでは本音を話しています。
 これは、やはりこういう形でガス抜きをしないと、いくら悪に徹し
た風太郎といえども、心のバランスを取りきれないのでしょうか。

 あと、あの部屋でお札を数えていましたが、あの隠してあった場所、
どこなのでしょう?

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 アメリカのドラマ「HEROS」が方々で話題になっていて、気になってい
たのですが、第一話を見損なってしまっていない、なるべく気にしないように
しつつ、いつか第一シーズンが見られた時のために、第二シーズンを録画だけ
してきました。
 それが、先週から第一シーズンの再放送が始まり、やっと見ることができま
した。
 日本のシーンが、いかにもで笑えます。東京メトロのマークが象徴のように
出ていて。でも、「エイリアス」の日本のシーンよりましか、と思えました。
(鈴木)

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